あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

マッコイ・タイナーのEXPANSIONSとEXTENSIONS

2020-04-29 | JAZZ
マッコイ・タイナーのブルーノート作品の中に「EXPANSIONS」と「EXTENSIONS」という2枚のアルバムがあります。
この2枚、タイトルも同じような意味を持っていて、メンバーは一部の入替はあるも、2管、または3管による分厚いサウンドと、自身のペンによるモード全開の演奏が詰まっています。
「EXPANSIONS」  BST-84338
  
1. VISION
2. SONG OF HAPPINESS
3. SMITTY’S PLACE
4. PERESINA
5. I THOUGHT I’D LET YOU KNOW
WOODY SHAW(tp) GARY BARTZ(as, fl) WAYNE SHORTER(ts, cl) 
McCOY TYNER(p) RON CARTER(cello) HERBIE LEWIS(b) FREDDIE WAITS(ds)
録音 1968年8月23日
大変豪華なメンバーによるモード全開の中で、3管による分厚いサウンドが心地良く、1曲目の「VISION」はアンサンブルのハーモニーが斬新で、ベース・ソロの上を駆け巡るロン・カーターのセロが効果的です。
2曲目の「SONG OF HAPPINESS」は3拍子で演奏され、ピアノ・トリオの演奏から後半は、ゲイリー・バーツのフルートとウエイン・ショーターの珍しいクラリネット(後半はテナー・サックス)を聴くことができます。
3曲目の「SMITTY’S PLACE」はアップ・テンポの曲で、ここでもロン・カーターのセロが大きくフューチャーされています。
4曲目の「 PERESINA」は、ピアノ・ソロとアンサンブルの対比が面白い曲で、後半にソロを取るウエイン・ショーターの豪快なテナー・サックスがこの曲を一層引き立てています。
5曲目の「I THOUGHT I’D LET YOU KNOW」は美しいバラードで、ロン・カーターの幻想的なセロと、ピアノが上手くマッチしています。
全体を通して、マッコイ・タイナーのピアノと、重厚なアンサンブルの対比が印象に残る1枚で、この録音に参加したウディ・ショーは、その後の自身のアルバム作りにおいて、ここからヒントを得ているようにも思えます。


続いては、ブルーノート・レーベルの後期の作品で、かつUNITED ARTISTS RECORDSでの最初の作品であり、アリス・コルトレーンとエルヴィン・ジョーンズも参加し、プロデューサーはデューク・ピアソンが務めています。
「EXTENSIONS」 BN-LA006-F
  
1. MESSAGE FROM THE NILE
2. THE WANERER
3. SURVIVAL BLUES
4. HIS BLESSINGS
McCOY TYNER(p) ALICE COLTRANE(hap) WAYNE SHORTER(ss, ts)
GARY BARTZ(as) RON CARER(b) ELVIN JONES(ds)
録音 1970年2月9日
ウエイン・ショーターがコルトレーン張りのプレイで、かつエルヴィン・ジョーンズが参加していることもあり、後期のコルトレーン・カルテット+1の様な雰囲気を持った作品です。
また、アリス・コルトレーンのハープが入り、イントロの曲想もコルトレーン時代の雰囲気を漂わせているのですが、アンサンブルに入ると、前作の「EXPANSIONS」に似たモードに突入します。
そして、ウエイン・ショーターの豪快なテナー・サックスも聴きもので、録音エンジニアは何れもRVGが務めていることもあり、この作品は2枚続けて聴くことが多いです。

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TIME FOR TYNER

2020-04-26 | JAZZ
マッコイ・タイナーのブルーノート3作目の作品
「TIME FOR TYNER」BST 84307
  
1. AFRICAN VILLAGE
2. LITTLE MADIMBA
3. MAY STREET
4. I DIDN’T KNOW WHAT TIME IT WAS
5. THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP
6. I’VE GROWN ACCUSTOMED TO YOUR FACE
McCOY TYNER(p) BOBBY HUTCHERSON(vib) HERBERT LEWIS(b) FREDDIE WAITS(ds)
録音 1968年5月17日
前半の3曲はマッコイ・タイナーのオリジナルで、いずれもモード手法を取り入れた速いテンポの演奏となっていて、インパルス時代とは変わって、音を重ねながら鍵盤をフルに使って長いフレーズを作っていくところに特徴があります。
一定のリズムパターンを持った「AFRICAN VILLAGE」において、その特徴がよく表われており、タイトル通りアフリカの匂いのするエキゾチックな曲は、ベーシストのハーバート・ルイスがピチカットとボーイングのソロで好演しています。
また、マッコイ・タイナーの次から次へと繰り出されるフレーズに、負けじとプレイするボビー・ハッチャーソンのヴァイヴラフォンが曲に変化を付けて良い効果を出していて、3曲目で先発する「MAY STREET」では、ソロ・スペースも多く与えられています。

後半の3曲にはスタンダードが配置されていて、
4曲目の「I DIDN’T KNOW WHAT TIME IT WAS」は、ピアノとヴァイブラフォンが共に原メロディを生かしながら進んでいき、
5曲目のピアノ・トリオで演奏される「THE SURREY WITH THE FRINGE ON TOP」は、左手もフルに使って、これぞマッコイ・タイナーと言わんばかりのダイナミックな演奏で、
6曲目の「I’VE GROWN ACCUSTOMED TO YOUR FACE」は無伴奏で、ピアノ・ソロをたっぷりと味わうことができます。

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この花の名前は?

2020-04-25 | 日々の暮らし
先日、農協で野菜を買った際に、無料で頂いた小さな鉢植え
ベランダに置いて於いたら、一輪、二輪と咲いてきました。
しかし、いくら調べても花の名前分かりません。
キク科の花でしょうか?
 

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アイ・ジョージ・アット・ローオン

2020-04-23 | 演歌・ポップス
ローオン(労音)とは、全国勤労者音楽協議会の略称で、1949年11月に大阪で創立しています。
当時私も、色々とお世話になった内の一人ですが、労音主催のコンサートの中にはアイ・ジョージの2種類のライブ・アルバムがあります。
「I・GEORGE AT ROON」 TEICHIKU NL-2050-1
   

「I・GEORGE AT ROON」 TEICHIKU SL-1017
   

1962年(昭和37年)に、大阪、神戸、東京を始め全国各地で開催されたアイ・ジョージの労音主催のコンサートから、神戸国際会館と大阪フェスティバル・ホールでのものが2種類の実況録音盤として発売されています。
2枚組はモノラル録音で、シングル盤はステレオ録音(モノラル盤も存在するようです)で、この2種類に収録されている曲目は大半がダブっています。
各アルバムのみの曲もあり、2枚組の神戸録音では、「俺は一人で行く」「鶯の夢」「夏は来ぬ」「哀愁のトランペット」がそれで、シングル盤の方はライブならではの「流し~ジョージとの一問一答」が収録されています。
構成・演出と司会の一部に永六輔さんが関わっており、録音技師は翌年のカーネギー・ホールでのライブ盤も担当した吉田悦造となっていて、録音状態も良いです。
(ジャズ・レコードで話題となるレーベル面の溝も、しっかり付いていることから、当時は盤中央の穴との関係で必然的に溝が必要だったのでしょうか)

このレコードは、弱冠29歳のアイ・ジョージの張りがある若々しい歌声と、楽しいトークが詰まった懐かしい記録であり、これは虫干しを兼ねて年に一度は聴いています。

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ほっと一息の瞬間

2020-04-21 | 日記
連日COVID-19に関する報道ばかりのこの頃・・・
最初の写真から4日後に、ひらいたチューリップに、ほっと一息。。。
 

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私の愛聴盤(第141回)

2020-04-19 | 私の愛聴盤
第141回は「辛島文雄トリオ・ウイズ・ラリー・コリエル」です。
「ROUND MIDNIGHT」 TRIO PAP-24045
  
1. ROUND MIDNIGHT
2. AUTUMUN LEAVES
3. WISE ONE
4. OLEO
5. NICA’S DREAM
6. IN YOUR OWN SWEET WAY
7. FOOTPRINTS
辛島文雄(p) 桜井郁雄(b) 日野元彦(ds) LARRY CORYELL(g)
録音 1983年8月10, 11日
2017年2月に68歳の若さで亡くなってしまった辛島文雄ですが、これは、彼のトリオにラリー・コリエルが3曲付き合っているアルバムです。
ベースやドラムスを入れ替えてのピアノ・トリオでの録音が多い中で、レコードの片面とは言え、ゲストを加えてのものは珍しく、しかも相手がラリー・コリエルときてはと、グリコのおまけの様に1枚で2つの異なったセッションが楽しめます。
また、日野元彦との共演は「LANDSCAPE」以来ですが、彼が入ると演奏に躍動感が生まれてきます。
全曲がスタンダードやジャズ・ミュージシャンの曲で構成されていて、コリエルがいつもとは異なる曲をどのように料理するかも聴きどころで、レコーディング・エンジニアの及川公生によるギター音が生々しく収録されています。

A面のピアノ・トリオは、
重くて暗い響きのベースと、煌びやかなピアノの音がマッチして、ニューヨークの深夜を印象付ける「ROUND MIDNIGHT」、
まるで突風の如くスピード感を持って突っ走る「AUTUMUN LEAVES」、
音の並びがシンプルでありながら、最初と最後のテーマ部はエルヴィンを加えたマッコイ・タイナー・トリオの様な雰囲気がある「WISE ONE」、
そして超アップ・テンポで締めくくられる「OLEO」の4曲、
またB面のコリエルが参加している3曲は、
速いテンポの「NICA’S DREAM」で、テーマを担当するコリエルがそのままソロを担当し、それに引きずられて疾走する辛島のプレイが痛快で、
「IN YOUR OWN SWEET WAY」は、コリエルが一部で音色を替えて臨み、
最後の「FOOTPRINTS」は、パターン化されたリズムの上を辛島のソロが先行し、続くコリエルの演奏が良い出来で、後半3曲の中では一番うまくいっているように思います。

辛島文雄トリオの演奏は、かって御茶ノ水のNARUで聴いた際に、持参した新録音のアルバム(CD)にサインを頂きました。
この時、辛島さんから「このCD、良い演奏だろう」と、声を掛けられたことを記憶しています。

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電車通勤

2020-04-17 | 日記
今朝の3路線の車内風景です。
全国に緊急事態宣言が発出される中で、やむを得ぬ事情で出勤しました。
最初は午前6時過ぎの私鉄、
早朝に加え、各駅停車なので、乗客はまばらでした。


午前6時40分頃の埼京線は、何時もの半分以下の乗客です。


そして午前7時過ぎの京浜東北線、
空いている座席もあり、乗客数は通常時期の1割程度と思います。


乗車中も、下車した後も緊張感がありました。

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桂川べりを散歩

2020-04-15 | 日記
明日から天気が下り坂の予報なので、その前に、桜が見頃な桂川べりを散歩しました。
人一人いないところで、花の下を通るのは気持ちが良いです。
今は満開の一歩手前のようですが、週末明けには散り始めてしまうのでしょうか。
  

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季節外れの雪

2020-04-13 | 日記
この時期にしては、珍しい雪、
午前中は霙で、昼前には雪となり、午後2時頃はボタン雪となりました。
先週初めに咲き出した庭の桜ですが、


すっかり雪を被ってしまい可哀そうです。
春の雪は水分を多く含んでいるため、その重みで枝がたわんでいます。
  

雪は夕方には止みましたが、積雪は9㎝になりました。
 
一夜明けて、
枝に積もっていた雪は溶けてなくなり、何事もなかったように満開の桜が蘇りました。
 

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山本剛トリオのライブ盤

2020-04-12 | JAZZ
昨年、秋の横浜でのライブを収録した山本剛トリオから、
「LIVE AT JAZZ is」VENUS VHJD-167
  
1. GENTLE BLUES
2. CARAVAN
3. NATURE BOY
4. MISTY
5. NO PROBLEM
6. YOU DON′T KNOW ME
7. 七夕さま
山本 剛(p) 香川裕史(b) 大隅寿男(ds)
録音 2019年11月16日 横浜

CDはライブの1、2部を網羅した2枚組となっていますが、ジャケットにつられて、2部を収めたLPレコードを購入、
このトリオのライブとなれば、過去にTBMから「5 Days in Jazz 1976」としてヤマハホールでのアルバムがあり、彼のフェイバリット・ナンバーである「MISTY」も演っていました。
レコードのA面に針を下ろすと、最初に聴こえて来るのはフリーテンポによるピアノの音で、親しみやすいメロディーのソロが2コーラス、続いてベースとドラムスが加わってイン・テンポになり、スイング感たっぷりに声も出て徐々にヒートアップしていくのが分かります。
2曲目以降は、馴染みの曲が続いて何れも手慣れた演奏となっていますが、その中で「NATURE BOY」は高音部を中心に美しい響きによるピアノ・ソロで、また11月のライブだというのに、なぜか最後は「七夕さま」で締めくくられています。

このアルバムは、ジャケットを眺めているだけで演奏が聴こえて来るような雰囲気を持っていて、ライブでありながら3人のバランスも良く、小音量でも楽しめます。

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