あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤(第44回)

2014-07-27 | 私の愛聴盤
第44回はアル・ヘイグの「インビテーション」です。

アル・ヘイグ(Allan Warren Haig) 1922年7月22日 - 1982年11月16日 
ニュージャージー州ナットレー生まれ

アル・ヘイグとピアノの関わりは、7歳ごろ近所の教師について学んだのが最初で、ジュリアード音楽院でもピアノを専攻していました。
そしてジャズへの傾注は、テディ・ウイルソンのピアノを聴いたのが始まりで、最も初期のソロ演奏は1945年のパーカー・ガレスピーのクインテットからです。
48年秋からはチャ-リー・パーカーのグループに参加し、名声を築いた後、50年代にはスタン・ゲッツと共演しています。
という訳で、ヘイグはビ・バップの時代から活躍しており、一時活動を中断した時期もありましたが、再活動後のピアノ・タッチは、以前に増してソフィスケイトで洗練され、メロディが美しく、ハンク・ジョーンズや、トミー・フラナガン、及び近年のエディ・ヒギンズに相通じるところがあります。

彼はアメリカ本国よりも英、仏、日本に熱心な愛好者が多く、再活動後の凡そ20枚のアルバムは、Spotlite、 Choice、SeaBreeze、Interplay等、ヨーロッパや日本のレーベルが大半を占めています。

再活動後もテクニックは全く衰えぬばかりか、更に深みを増したタッチで名演奏を繰り広げ、晩年に録音された下記のアルバムは、かっての作品を凌ぐ出来栄えとなっています。

「INVITATION」 SPOTLITE AH4
   
1. HOLYLAND
2. INVITATION
3. ENIGMA 
4. SAWBO CITY BLUES
5. IF YOU COULD SEE ME NOW
6. SAMBALHASA
7. DAYDREAM
8. LINEAR MOTION
AL HAIG(p) GILBERT ROVERE(b) KENNY CLARKE(ds)
録音 1974年1月7日

全8曲、いずれも好演していますが、特にタイトル・ナンバーのインヴィテーションや、ホリー・ランドは名演です。(そう思います)
テクニックはいうまでもなく、装飾音を散りばめながらも、優雅でイマジネイティブ豊かなソロを展開しています。
メンバーの中では、ケニー・クラーク(ds)のサポートが全体を引き締めており、録音の良さがピアノの微妙なニュアンスも引き出しています。

このレコードは、発売後直ぐに購入し、当時はただ音が出ているだけの再生装置でしたが、スピーカーから出てくる響きがとても新鮮であったことが、このアルバムをターンテーブルに乗せる度に思い出されます。

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モントリオールのチャーリー・ヘイデン

2014-07-26 | JAZZ
1989年7月に、カナダのモントリオールで開催されたジャズ・フェスティバルでの、チャーリー・ヘイデンの演奏を取り上げました。
この年、モントリオール・ジャズ・フェスティバルは10周年という節目の年を迎え、同祭はチャーリー・ヘイデンに捧げたシリーズを企画し、6月30日から7月8日まで、1日の休みを挟んで連続8日間、ヘイデンのステージが実現しています。
この模様は当地の放送局により記録され、その中の4日分が2回に分けて発売されています。

ヘイデンの相手を務めた8日間の参加ミュージシャンは、以下の通りです。
6月 30日 ジョー・ヘンダーソン(ts) & アル・フォスター(ds)
7月 1日 ジュリ・アレン(p) & ポール・モチアン(ds)(第Ⅲ集)
7月 2日 ドン・チェリー & エド・ブラックェル(第Ⅰ集)
7月 3日 ゴンサロ・ルバルカバ(p) & ポール・モチアン(ds)(第Ⅳ集)
7月 5日 パット・メセニー(g) & ジャック・デジョネット(ds)
7月 6日 エグベルト・ジスモンチ(g)
7月 7日 ポール・ブレイ(p) & ポール・モチアン(ds) (第Ⅱ集)
7月 8日 リベレイション・ミュージック・オーケストラ


そこで、発売されている4枚を改めて聴きなおしてみました。
第Ⅰ集
オーネット・コールマンのグループからリーダーが抜けてはいますが、サウンドはそのグループそのもので、お互い強烈な個性のぶつかり合いです。
トン・チェリーのトランペットは、オープンとミュートを使い分け、自然発生的で生のままの素材を引き出しています。

第Ⅱ集
地元、モントリオール出身のポール・ブレイのピアノが活躍するアルバムで、ここでは不協和音、フリー、バラード、全てが聴けます。
先のデニー・ザイトリンやキース・ジャレットのトリオとも異なり、オリジナリティを発揮しています。
    

第Ⅲ集
前2作とはうって変わって、まだ新人であった女性ピアニストのジュリ・アレンを起用しています。
当時の彼女はM-BASE派の才女と言われたり、バド・パウエルにも挑戦していた時期で、同じトリオで4枚の作品を残しています。
話は逸れますが、彼女は57年6月12日、ミシガン州ポンティアックで生まれデトロイトで育ち、モータウン・サウンドと、ジェームス・ブラウンの音楽を愛し、当時はチャーリー・パーカー等の音楽には反感を持っていたそうです。
その後、あるきっかけでエリントンやサド・ジョーンズの音楽に惹かれるようになり、向学心に燃え、ハワード大学のジャズ・コースを修了し、エリック・ドルフィーの研究論文で博士号も得ています。
ここで聴かれる音楽は、既に5枚目となる同トリオの演奏で、イニシアチブはヘイデンですが、3者が対等な位置として展開されています。
そして、論理的でエネルギッシュな彼女の演奏もまた聴きどころとなっています。

第Ⅳ集
当時、無名であった63年生まれのキューバのピアニスト、ゴンサロ・ルバルカバを迎えての演奏です。
そのゴンサロは、地元では早くからグループを結成し、演奏活動を行っていましたが、85年にディジー・ガレスピーに認められ、国際舞台に出てきています。
日本への来日も数回あり、東芝系のサムシン・エルスから多くのアルバムが出されています。
モントリオールでの演奏は、現在のそれとは異なり、バップからフリー迄が入り交じり、未だ未完成の域を脱していませんが、ヘイデンがゴンサロを高く評価し、期待していたからこそ、
この舞台に呼んだものと思います。
    

そして最後に主役のチャーリー・ヘイデン、今では珍しいガット弦を使用していて、温かくて太く特徴的なトーンで、いずれの演奏もレギュラー・グループの様に全体を束ねています。

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デニー・ザイトリンとチャーリー・ヘイデン

2014-07-25 | JAZZ
デニー・ザイトリンと、チャーリー・ヘイデンの共演盤を2枚取り上げてみました。

デニー・ザイトリン(1938年8月10日 - )は、1964年から67年にかけて米コロンビアへ4枚のアルバムをレコーディングしていて、一時はポスト・ビル・エバンスの代表的ピアニストと評価される時期がありました。
自身は精神科医という本職があり、その後は散発的なものとなっています。
70年代にはマイナー・レーベルでの3枚の記録がありますが、中にはエレピを使い本流のジャズとはかけ離れた内容のものとなっていました。
80年代に入り、ECMや、パロ・アルトに、また97年には日本のヴィーナス・レコードに素晴らしい作品を残しています。

一方のチャーリー・ヘイデン(1937年8月6日 - 2014年7月11日)は、最も個性的な「声」を持ったベーシストで、独特なスタイルを持っており、オーソドックスな4ビートからフリー・ジャズ、フュージョンまで幅広く活躍しましたが、惜しくも2週間前に76歳で亡くなっています。

そんな訳で、デニー・ザイトリンのリーダー・アルバムですが、チャーリー・ヘイデンを偲んで、2人の共演盤を取り上げてみました。
偶然にも、共にサンフランシスコ近隣でのライブです。

最初は米コロンビアからの3枚目のアルバムです。
「SHINING HOUR / LIVE AT THE TRIDENT」 COLUMBIA CS 9263
   
1. INTRODUCTION ~ ST. THOMAS
2. CAROLE’S WALTZ
3. SPUR OF THE MOMENT
4. WHERE DOES IT LEAD
5. LONELY WOMAN
6. MY SHINING HOUR
7. QUIET NOW
8. AT SIXES AND SEVENS
9. WHAT IS THIS THING CALLED LOVE
DENNY ZEITLIN(p) CHARLIE HADEN(b) JERRY GRANELLI(ds)
録音 1965年3月22,23日 サンフランシスコの対岸、サウサリートのクラブ

デニー・ザイトリンは、ボルティモアのジョンズ・ホプキンス大学を卒業後、カリフォルニア州立大学精神科の研究所でインターンをしていた時に、休暇を利用して演奏した模様を録音したのがこのアルバムです。
ここでのザイトリンのピアノ演奏は、ハーモニー面において、ビル・エバンスからの影響が感じられますが、タッチはエッジが利いていて、一層幅広い音楽性を持っているように思えます。
またソニー・ロリンズや、オーネット・コールマンの曲を彼の音楽として取り込み、強烈なスイング感を表現しています。
(彼はプロではないですよね)
相方のチャーリー・ヘイデンは、このアルバムの前作である「カーニバル」が初共演ですが、2人は息の合った所を見せており、フレキシブルでパワフルなベース・ワークも見事です。
ヘイデンは3年後にキース・ジャレットとシェリーズマン・ホールでのライブ(アルバム:サムホエア・ビフォー)を残していますが、その路線上にある太いしっかりした音を聴くことが出来ます。
この時、2人は共20代ですが、はつらつとした演奏は聴いていて気持ちが良いです。

「TIME REMEMBERS ONE TIME ONCE」 ECM 1239
   
1. CHAIRMAN MAN
2. BIRD FOOD
3. AS LONG AS THERE’S MUSIC
4. TIME REMEMBERS ONE TIME ONCE
5. LOVE FORE SALE
6. ELLEN DAVID
7. SATELITE
8. HOW HIGH THE MOON
9. THE DOLPHIN
DENNY ZEITLIN(p) CHARLIE HADEN(b)
録音 1981年7月 サンフランシスコ・キーストンコーナー

ザイトリンがベースとデュオを演るのは珍しいですが、ヘイデンは、オーネット・コールマン、ハンプトン・ホース、キースジャレット、パット・メセニーを初め、数多くのデュオ演奏を残しています。
このアルバムも相性の良い2人が組んだもので、お互いの音楽性を尊重しながら素晴らしい創造性を発揮しています。
取り上げているのは2人のオリジナルの他、スタンダードやオーネット・コールマンの曲ですが、いずれも充実した演奏となっていて、特に1曲目の「チャーマン・マオ」や、6曲目の「エレン・デビッド」は感動的です。
前作同様ライブ演奏ですが、演奏中の物音は全く聞こえず、まるでスタジオ録音のようです。

ECMレーベルと言うこともあり、最初のアルバムと比べると、洗練され、ちょっぴリヨーロパ的で、クリアな音録りになっています。

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私の愛聴盤 (第43回)

2014-07-24 | 私の愛聴盤
第43回は2人のサックス奏者の共演盤で、「リー・コニッツ・ウィズ・ウォーン・マーシュ」です。

リー・コニッツ(Lee Konitz)1927年10月13日 イリノイ州シカゴ生まれ

リー・コニッツは、11歳でクラリネットを吹き、次いでアルトとテナー・サックスを習得し、2年間のカレッジ生活の後、レニー・トリスターノ(p)と巡り合っています。
彼は、アート・ペッパーやバド・シャンクと並ぶ優れた白人アルト・サックス奏者ですが、類い希な音楽的要素で独自の表現世界を持ち、最も非妥協的なミュージシャンとして知られています。
綿密に計算された奏法は、アート・ペッパーやジャッキー・マクリーン等のような口ずさめるアドリブとは異なり、難解で且つ複雑なフレーズを特徴としていて、聴き手の好みがはっきり分かれるミュージシャンです。
これは40年代にトリスターノの門下生となり、クールなコンセプションで自己の音楽理念を磨き、奏法を確立したことによります。

その様な経緯において、アトランティックに吹き込んだ4枚のレコードの中で、最初に録音されたものが今回の愛聴盤です。

「LEE KONITZ WITH WARNE MARSH」 ATLANTIC 1217
   
1. TOPSY
2. THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
3. I CAN’T GET STARTED
4. DONNA LEE
5. TWO NOT ONE
6. DON’T SQUAWK
7. RONNIE’S LINE
8. BACKGROUND MUSIC
KEE KONITZ(as) WARNE MARSH(ts) SAL MOSCA(p) RONNIE BALL(p) 
BILLY BAUER(g) OSCAR PETTIFORD(b) KENNY CLARKE(ds)
録音 1955年6月

これは59年前の演奏ですが、今聴いても少しも古さを感じません。
基本は2本のサックスの共演ですが「リー・コニッツ・ウイズ・ウォーン・マーシュ」のタイトル通り、リードするのはコニッツのほうで、そのほとんどで、先にソロを取っています。
LPは片面4曲づつですが、A面はピアノレスで、コード楽器はギターのみです。
演奏内容も、このA面が充実していて聴き応えがあります。
特に1曲目は、カウント・ベイシーの演奏でお馴染みの「トプシー」ですが、ベースのオープニングから始まるこの曲を、2人のサックス奏者がユニゾンと各々単独で甘味で優雅な演奏を繰り広げています。
2人はアルトとテナーの違いはありますが、音色の違いやタイミングの取り方の違いを比較しながら聴くには絶好のアルバムです。

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山梨の桃

2014-07-21 | グルメ
昨日、田舎の知人から「山梨の桃」を送って頂きました。
届いた荷物の箱を開けてビックリ!

その桃の大きさと、甘い香りに圧倒されました。
   

この果実の生産者は、広瀬 勝、登起子さんの「やすらぎ農園」からのものでした。
 

この農園を検索してみましたが見当たらず、楽天市場の以下のアドレスに記事が載っていました。

kani-ikura.blog.so-net.ne.jp/2008-06-21-1

山梨県 「やすらぎ農園」の高糖度&深~いコクのある桃( 白鳳・白桃)2.5kg [スイーツ]
旅色で女優の田中麗奈さんが紹介♪

有名百貨店から引く手あまたの人気を誇るコクのある甘さが絶品!
やすらぎ農園の生産者「広瀬登紀子さん」の桃は、その品質の高さから有名百貨店さん等でも引く手あまたの桃なんです。
今回は皆様の為に限定300箱にはなりますが何とかお分けいただきました。
なぜそれほどまでに広瀬さんの桃の人気が高いかと言いますと、甘いのは当りまえとして、糖度と酸度のバランスが絶妙なところにあります。
良い桃というのは糖度が高いのは当たり前としてそれに加え深いコクがあるのです。
その全てを兼ね備えた桃は一食の価値アリです。桃好きにはたまらない上品で何ともいえない甘さ深いコク。
一度食べたら忘れられない味になります。
夏の風物詩としてご自宅の食卓に、もちろん大切な方への贈り物としても是非オススメです。


そして市販の桃を更に美味しく食べる方法とは・・・
桃は収穫される時にある程度の糖度があります。
その後、時間が経つにつれ糖度がある程度増します。
その特性を利用し、購入したあとは風通しの良い場所で常温保存し、桃の良い香りが漂ってくるのを待ちます。
また、表面が柔らかくなってくるのも熟してきた証拠です。
以上のような食べごろを感じたら冷蔵庫に1時間~2時間冷やしてあげます。


ということですが、今回頂いた桃は「樹で完熟」させたものなので、既に甘~い香りが部屋中に広がっており、早速冷やして頂きます。

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弦音の響きを味わいたい

2014-07-20 | JAZZ
鈴木勲がリーダーとなったこのレコード、実力者揃いのメンバーに加え、飛び切り音が良いです。

この中で、鈴木勲は本職のベースの他に、チェロを弾いています。
そのチェロの弓弾きがたっぷり味わえる1曲目の「アクア・マリン」、それからピチカートの音色が美しい5曲目の「言い出しかねて」、フロア型の大型スピーカーで、実音以上の大きい音を出せればなぁ~と・・・
しかし、わが家はお隣さん、そして上下階が気になる団地です。

「BLOW UP」 Three Blind Mice TBM-15
   
1. AQUA MARIN
2. EVERYTHING HAPPENS TO ME
3. BLOW UP
4. LIKE IT IS
5. I CAN’T GET STARTED
6. LOW FLIGHT
鈴木勲(b,celo) 菅野邦彦(p,elp) ジョージ大塚(ds) 水橋孝(b)
録音 1973年3月29日~30日

それはそうと、もう一つの聴きどころは、エロール・ガーナーばりのビ・ハインド・ザ・ビートで素晴らしいテクニックを披露するピアニストの菅野邦彦で、それをたっぷり聴くことができるのは「エブリシング・ハプン・トゥ・ミー」と、「ライク・イット・イズ」の2曲です。

このアルバム、SJ主催 第40回(2006年度)ジャズ・ディスク大賞、並びに編集企画賞を受賞しています。

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カーリン・クローグの2枚+1

2014-07-19 | JAZZ
ノルウェーの名ジャズ歌手と、サックス奏者の共演盤を取り上げてみました。

カーリン・クローグ(KARIN KROG) 1937年5月15日 - ノルウェー・オスロ出身

音楽一家に生まれた彼女は、60年代の初めからオスロやストックホルムで歌うようになり、64年にはフランス・アンティーブ・ジャズ祭に出演し脚光を浴びます。
67年にはドン・エリスに認められて渡米、彼のオーケストラと共演したこともあり、69年にはダウン・ビート誌の評論家投票で、新人女性ヴォーカリストの1位に選ばれています。
翌70年8月には、大阪万博にヨーロッパ・ジャズ・オールスターズの一員として、また88年1月には、ケニー・ドリュー・トリオと共に来日しています。

彼女は非常にモダンなフィーリングを持った歌手で、特に70年年代後半以降、彼女の歌う「唄」は「器楽的」な表現力も伴って、従来のジャズ・ヴォーカルとは異なったアプローチに特徴があり、それが魅力となっています。

ここで取り上げた2枚は、共に著名なサックス奏者との共演盤で、歌と演奏の両方が楽しめるアルバムです。

「BLUES AND BALLADS / WITH KARIN KROG & DEXTER GORDON」 SONET SLPS 1407
  
1. SOME OTHE SPRING
2. BLUE MONK
3. HOW INSENSITIVE
4. BLUES EYES
5. JELLY JELLY
6. TRIBUTE TO JIMMY SCOTT
a. I WISH I KNEW
b. EVERYBODY’S SOMEBODY’S FOOL
7. SHINY STOCKINGS
KARIN KROG(vo) DEXTER GORDON(ts,vo) KENNY DREW(p,org)
NIELS HENNING ORSTED PEDERSEN(b) ESPEN RUD(ds) 録音 1970年5月10日

大阪万博への来日直前の録音ですが、当時の万博会場で見せたモダンなフィーリングが、このアルバムでも発揮されています。
またデクスター・ゴードンは、マイ・ペースの演奏をしており、5曲目の「ジェリー・ジェリー」では、自慢のヴォーカルも披露しています。
このアルバムのハイライトは、彼女が尊敬する黒人シンガーのジミー・スコットに捧げた2曲で、スロー・バラードでの快唱に、デクスターのソウルフルなソロが絡んでいます。

「HI - FLY / KARIN KROG ARCHIE SHEPP」 COMPENDIUM RECORDS FIDARDO 2
    
1. SING ME SOFTLY OF THE BLUES
2. STEAM
3. DAYDREAM
4. SOLITUDE
5. HI - FLY
6. SOUL EYES
KARIN KROG(vo) ARCHIE SHEPP(ts) CHARLES GREENLEE(tb) JON BALKE(p) 
ARILD ANDERSEN(b) BEAVER HARRIS(ds) 録音 1976年6月23日

デクスターとの共演から、およそ6年が経過していますが、サックス奏者が入れ替わっただけで、アルバム自体が大きく変わっています。
2曲目の「スティーム」はシェップのオリジナルですし、エリントン・ナンバーも2曲含まれていることから、選曲に当たってはシェップの意向がかなり入っているものと思われます。
1曲目の「ブルースをそっと歌って」は、カーラ・ブレイのオリジナルですが、このアルバム全体の雰囲気を醸し出す演奏となっていて、シェップのサックスは「人の声」に、カーリンの声は「楽器」の様に聴こえます。
5曲目の「ハイ・フライ」は、およそ14分の演奏で、シエップと、トロンボーンのチャールスも多くのソロ・スペースを与えられていて、歌より演奏を楽しむナンバーのようです。


更に「+1」として、彼女の第二作目のアルバムから(国内発売のCD)
「JAZZ MOMENTS」(MUZAK. INK MZCF - 1020)
  

このアルバムは1966年11月11日にオスロのスタジオで録音されています。
彼女29歳、初期のレコーディングとあって、未だ歌詞を忠実に歌っていて、オーソドックスなジャズ・ヴォーカル・アルバムです。
このアルバムの選曲は彼女自身が行っていて、当時クラブなどで良く歌っていたレパートリーからのものだそうで、リズミックな曲とバラードを上手く歌い分けています。
また、ピアニストのケニー・ドリューは何時になくモダンなフレーズを弾いていますし、数曲で参加している初期のアーチー・シェップの様なヤン・ガルバレク(ts)の演奏が聴けるのも貴重です。

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ジョン・コルトレーンのオムニバス盤

2014-07-17 | JAZZ
偉大なサックスプレイヤーの一人であるジョン・コルトレーン、
今日は、多くのジャズ喫茶でコルトレーンの特集が組まれていると思います。

ジョン・コルトレーン(John Coltrane)1926年9月23日 - 1967年7月17日 
ノースカロライナ州生まれ

主楽器はテナー・サックスとソプラノ・サックスですが、晩年にはフルートも演奏しています。
コルトレーンは他の天才ジャズメンのように、若い時から脚光をあび、順風満帆にスター街道を走ってきた訳でなく、デビュー10年目の1955年に、マイルス・デイビス・クインテットに加わった時、初めてレコーディングでソロ・パートを与えられています。
活動時期は、1950年代のハード・バップの黄金時代から1960年代のモード・ジャズの時代、さらにフリー・ジャズの時代に渡りますが、第一線での活動期間は10年余りでした。

レコーディングは、プレスティッジ、アトランティック、インパルスに数多くありますが、ここに掲げたのはコルトレーンが亡くなって1年後の1968年に、日本のキング・レコードが、インパルスのオムニバスLPに1曲づつバラバラに収録されていた彼の演奏を、1枚のアルバムに纏めたものです。

「RIDE AGAIN(再現)/JOHN COLTRANE」
    
1. ONE DOWN ONE UP  
  1965年7月2日 ニューポート・ジャズ祭 (ライブ)
2. NATURE BOY 
  1965年3月28日 ヴィレッジ・ゲイト (ライブ)
3. DEAR OLD STOCKHOLM
  1963年4月29日
4. VILIA
  1963年3月6 ~ 7日
5. BIC NICK
  1962年4月11 ~ 12日
JOHN COLTRANE(ss,ts) McCOY TYNER(p) IMMY GARRISON(b)
ELVIN JONES(ds) ROY HAYNES(ds) 3曲目のみ

このレコードは、コルトレーンのコレクションの中で、最初に購入したもので、ジャケットもテナー・サックスを吹く表(赤)と、ソプラノ・サックスを吹く裏(青)のデザインが今でも強烈に印象に残っています。
当時はジャズを聴き始めた頃で、1曲目の「ワン・ダウン・ワン・アップ」から圧倒されましたし、「ネイチャー・ボーイ」に於いては最初からアドリブに突入し、曲の断片も聴くことが出来ず、何が何だか訳が分からなかった記憶があります。
またスタン・ゲッツの演奏で有名な「ディア・オールド・ストックホルム」は、ゲッツとは全く異なった展開となっていますが、コルトレーンの情緒的なところを発見した演奏でした。

コルトレーンの命日にあたるこの日、当時のことを思い出しながら聴いて見ました。

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ご馳走になりました

2014-07-14 | グルメ
最初は「麺」
右の2枚は、空港内とラウンジで・・・
    

続いて、時間無制限で食べ放題の「しゃぶ しゃぶ」
唐辛子の入ったスープの中を通した後、ポン酢かゴマダレで・・・
スープは思ったほど辛くありませんでした。
 


その他「美味しい料理」の数々・・・
同行して頂いたスタッフに、チョイスしていただきました。
ということは、その人たちが食べたいものということでしょうか?
   
   

最後は「北京ダック」
  

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異国の町で

2014-07-13 | 日記
異国の町でのショットです。

7月7日の「七夕飾り」
この日、天候は曇りで天の川は見えません。
 

ジャズとは無縁の「Jazz Cafe」の看板
 

一風変わった「MC」も
 

地元の有名な「俳優像と手形」
 

そして、月も出たところで夜景を堪能
    

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