あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤(第159回)

2021-11-28 | 私の愛聴盤
私の愛聴盤第159回は、ジョー・パスのソロ・アルバムです。

「VERTUOSO」 PABLO 2310 708
  
1. NIGHT AND DAY
2. STELLA BY STARLIGHT
3. HERE’S THAT RAINY DAY
4. MY OLD FLAME
5. HOW HIGH THE MOON
6. CHEROKEE
7. SWEET LORRAINE
8. HAVE YOU MET MISS JONES
9. ′ROUND MIDNIGHT
10. ALL THE THINGS YOU ARE
11. BLUES FOR ALICAN
12. THE SONG IS YOU
JOE PASS(g)
録音 1973年12月

先に掲載したディジー・ガレスピーや、デューク・エリントンのアルバムに参加していたギタリストのジョー・パスが、ギター1本でメロディにコードを交えながら超技巧のテクニックで演奏しているアルバムです。
全12曲は、彼自身のオリジナル「 BLUES FOR ALICAN」を除く11曲が旧知のスタンダードで、大半はミディアム・テンポで演奏されますが、「 ′ROUND MIDNIGHT」のようにフリー・テンポでしっとりと演奏している曲もあります。

このレコードは、発売当時新品で購入しましたが、随所でパチパチのスクラッチ・ノイズが発生しており、凄い演奏集でありながらこれまでは全曲を通して聴くことは無かったのですが、例の装置でクリーニングしたことでノイズは皆無になり、晴れて充実した演奏を両面通して聴くようになりました。


なお、日本人のギタリストにもソロ・アルバム(CD)があり、その中で以下に3人のアルバムを掲載しましたが、私にとってはこれらも全て愛聴盤です。

1)川崎 燎
  ギター・シンセサイザーでも著名なギタリストが、
  全曲アコースティック・ギターで演奏した1991年の録音盤
 

2)宮之上貴昭
  多くのアルバムを輩出している中で、唯一の全曲ソロ・アルバム、
  アンプもピックも使わず、独特のサウンドが楽しめる1999年の録音盤
 

3)岡安芳明
  ギターの音色が美しいギタリストが、
  3本のギターを使い分けている2011年の録音盤
 

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デュークス・ビッグ4

2021-11-21 | JAZZ
デューク・エリントンにもビッグ4というタイトルのレコードがあります。

「DUKE’S BIG 4」 PABLO 2310 703
  
1. COTTONTAIL
2. THE BLUES
3. THE HAWK TALKS
4. PRELUDE TO A KISS
5. LOVE YOU MADLY
6. JUST SQUEEZE ME
7. EVERYTHING BUT YOU
DUKE ELLINGTON (p) JOE PASS (g) RAY BROWN (b) LOUIS BELLSON (ds)
録音 1973年

これはデューク・エリントンの曲を中心にしたプログラムで、ノーマン・グランツのプロデュースによることから、ディジー・ガレスピー・ビッグ4のメンバーの内、ジョー・パスとレイ・ブラウンがこのアルバムでも参加していて、ベテラン勢の落ち着いた演奏集となっています。

各曲の演奏内容は、
エリントン・バンドより一回り速いテンポで演奏される「COTTONTAIL」からスタートしますが、4人がそれぞれソロをとるという挨拶代わりの1曲となっています。
2小節のリフを並べただけの「THE BLUES」は、レイ・ブラウンのコードワークとソロが素晴らしく、ドラマーのルイ・ベルソンが提供した曲の「 THE HAWK TALKS」は、後半にドラム・ソロもありますが、ここでもレイ・ブラウンのベース・ワークが光っています。
「 PRELUDE TO A KISS」は、エリントンとジョー・パスのコラボレーションが美しく、テーマが終ったところでベースが参加し、3人の調和が素晴らしい演奏となっています。

ミデアム・テンポの「 LOVE YOU MADLY」は、エリントンのテーマ演奏に続いて、レイ・ブラウンのソロがフューチャーされ、それにギターが時々絡む展開となっています。
多くのジャズメンの名演がある「JUST SQUEEZE ME」は、ジョー・パスがテーマ部分を担当し、アドリブに入ってエリントン、ジョー・パス、レイ・ブラウンがそれぞれソロを取りますが、エリントンのソロが良いです。
「EVERYTHING BUT YOU」はミディアム・テンポの曲で、ピアノとギターがテーマをユニゾンで弾くというアイデアが良く、ギターとベースのアドリブ部分でのエリントンのコードを主体としたサポートが全体を引き締めています。

このアルバム、
デューク・エリントンの出番はそう多くありませんが、一音一音の音に深みがあり、存在感は大きいです。

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ディジー・ガレスピー・ビッグ4

2021-11-14 | JAZZ
続いては、カウント・ベイシーがジョー・パスに替わっての、ディジー・ガレスピーのオールスター・セッション、
とは言っても、こちらの方がTHE GIFTED ONESより先に録音されています。

「DIZZY GILLESPIE´S BIG 4」 PABLO 2310 719
  
1. FRELIMO
2. HURRY HOME
3. RUSSIAN LULLABY
4. BEBOP
5. BIRKS WORKS
6. SEPTEMBER SONG
7. JITTERBUG WALTZ
DIZZY GILLESPIE (tp) JOE PASS (g) RAY BROWN (b) MICKEY ROKER (ds)
録音 1974年9月19日

ピアノ・レスを上手く使って、演奏の大半をガレスピーのソロで埋める中で、レイ・ブラウンのベースが絡む部分が多く含まれており、テンポもかなり自由に設定されていて、その場の状況で変化を付けています。

「 FRELIMO」は、ミッキー・ロッカーのドラミングが活躍する演奏で、ガレスピーの変幻自在のソロとの対比が良く、「HURRY HOME」は、ゆったりしたテンポの中で、トランペットとベース、そして後半はギターとベースの対話を聴くことができます。
「 RUSSIAN LULLABY」は、ミュートでメロディを吹くガレスピーと、ブラウンのベース・デュオからスタートしますが、アップテンポになった後のジョー・パスのソロが見事で、それを受け継ぐガレスピーとブラウン、ガレスピーとミッキー・ロッカーのそれぞれ白熱した掛け合いも素晴らしく、このアルバムのハイライトとなっています。

B面の最初は、アップ・テンポで突っ走る「 BEBOP」から始まりますが、ここでのジョー・パスとガレスピーのソロが圧巻で、続く「BIRKS WORKS」は、トランペットとベースが交代でテーマ部を担当した後、トランペット、ギター、ベースのソロによるベテラン4人のスムースな快演が心地良いです。
「JITTERBUG WALTZ」は、各人がそれぞれの持ち味を生かして3拍子ながら気持ちよくスイングしており、後半は猛スピードの4拍子にもなっています。

なお、このアルバムの録音時期が9月であったことからか、2分42秒の短い演奏ながら「SEPTEMBER SONG」が入っています。
ここでのガレスピーは、メロディと続くアドリブをストレートに吹き、それにベースが絡み、また、ギターはオブリガードをつけており、他の曲とのバランスも良いです。

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2021年11月の富士山

2021-11-11 | 富士山
快晴となった11日(木)、
河口湖の大石付近から、昼間の富士山を撮りました。

 

杭が少し邪魔になりましたが、モミジも大分色づいてきています。

 

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ガレスピーとベイシーの共演アルバム

2021-11-07 | JAZZ
これは、ディジー・ガレスピーとカウント・ベイシーが共演したアルバムで、ノーマン・グランツのプロデュースであるからして実現したセッションのように思います。

「THE GIFTED ONES」 Pablo Records 2310833
  
1. BACK TO THE LAND
2. CONSTANTINOPLE
3. YOU GET IT
4. St. JAMES INFIRMARY
5. FOLLOW THE LEADER
6. OW
DIZZY GILLESPIE (tp) COUNT BASIE (p) RAY BROWN (b) MICKEY ROKER (ds)
録音 1977年2月3日

このアルバムの録音時、カウント・ベイシー73歳(1904年8月21日生)、ディジー・ガレスピー49歳(1917年10月21日生)ですが、ジャケットの両面の写真からも分かるように、先輩格のベイシーを後ろに回し、終始ガレスピーが演奏をリードしており、御大ベイシーはすっかり脇役に徹しています。
そのため、ベテランのレイ・ブラウンでさえ、最終曲の最後でやっとソロ・スペースが与えられています。

そのような演奏集ですが、2曲目のブルース「 CONSTANTINOPLE」は、ゆったりしたテンポのリフでスタートし、途中アップ・テンポとなり、再び元のテンポに戻ったところでベイシー・トリオの登場となるというように、バラエチィに富んでいて聴きどころが多くあります。
1曲を除いて、ガレスピー、またはガレスピーとベイシーの共作による作品集ですが、その1曲である「 St. JAMES INFIRMARY」は、ガレスピーのミュートで物悲しく神妙な演奏を聴くことができます。
そしてビ・バップの「OW」は、ガレスピーのミュートによるテーマ演奏の後、ベイシーのスインギーなピアノと、続くガレスピーのストップ・モーションも交えた手慣れた演奏が締めくくりに相応しい1曲となっています。

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レコードのクリーニング

2021-11-03 | 日々の暮らし
レコード再生において、時折発生する“パチパチ”や“ジャジジャリ”というディスク溝の埃やゴミ、それに静電気によるノイズ音、
中古品から時には新品のレコードまで、長い間このノイズに悩まされ、このようなアルバムは好演奏であってもターンテーブルに乗せる回数が途端に激減しましたが、何とか良い音で再生してみたいという願望は常にありました。
レコードのクリーニングとして、これまで使っていたのは「レイカのバランスウォッシャー33」のA液とB液の組み合わせと、静電気対策にはそれなりに効果があった「オーディオ・テクニカのレコードクリーニング液(AT634)」でしたが、もっとしっかりとノイズを消せるものはないだろうかと思っていました。

 

最近になって、知人からは「次はクリーナーだね」と言われたこともあり、関連雑誌やYou tubeでの映像等、色々調べてみました。
クリーニング・マシンは良さそうなのですが高価で中々手が出なかったのですが、そうこうしているうちに「VPI HW - 16.5」がヤフオクに出品されていたため、思い切って入札し手に入れました。
提供者は綺麗に使っていたようで、コンディションは良好で、しかも市中価格の半値以下でした。
そこで、早速関連器具も一緒に揃えました。

 

道具が揃ったところで、手始めに懸案であった4種類5枚のレコードをクリーニングしてみました。
そのレコードは、レッド・ガーランドの「THE NEARNESS OF YOU」、菅野邦彦の「SOLO」、

 

サミー・デヴィスJr. の「SINGS」のモノ盤とステレオ盤、

 

下記はその「SINGS」のステレオ盤のクリーニング状況です。
まずは、装置にレコードをセットし、中心部を付属のナットでしっかり固定します。
そして、OYAG SOUNDのレコード・クリーナーをレコード面に垂らし、ターンテーブルを回転させながら液を刷毛で盤面全体に伸ばした後、両手に持った刷毛とブラシでゴシゴシと凡そ1分、
その後、バキューム・ノズルをレコード面上に移動させ、蓋を閉じてスイッチを入れ、ターンテーブルを3回転ほどさせて盤面上の液を吸着します。(必要以上に吸着させると、静電気が発生するそうです)
そして、装置からレコードを取り出し、外周部に残った液を乾いたクロスで拭き取り、レコードを裏返して再びこの動作を繰り返します。
この状態で、ほぼ乾いているようなのですが、念のためトレイに立てかけて30分ほど乾燥させた後、両面を再び乾式のレコード・クリーナーで拭いて完了です。



最後は、エリック・ドルフィーの「IN EUROPE VOL1」で、右側の写真は、クリーニング後にレコードを乾かした状態です。

 

なお、いずれのレコードも最初は耳障りなノイズが発生していましたが、クリーニング後は盤面が黒光りして美しくなり、ノイズのほとんどが消えて満足な結果が得られました。
中にはまだパチパチ音がするものもありましたが、クリーニング前より大分小さくなり、ストレスなく聴くことができました。
その中で、菅野邦彦のピアノ・ソロや、サミーデヴィスJr. のヴォーカルは澄んだ音に変わっていたし、ジャリジャリ音がひどく、一番気になっていたレッド・ガーランドのレコードは、2回に渡って同じ動作を繰り返したことから、大幅にノイズが減少し、視聴上で全く気にならなくなりました。

ノイズが低減されることを想像しながら、レコードを磨くという作業は意外と楽しいです。
それと当然のこととして、元来ある傷の部分のノイズは改善されず、綺麗になった盤面上で一層目立つようになりました。

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