あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

2015年9月の富士山 (第2回)

2015-09-29 | 富士山
29日(火)早朝の河口湖畔、
気温15℃で、思ったより暖かい朝でした。
昨夜のスーパームーンは、残念ながら雲間に隠れていて、そのまま消え去ってしましました。
 

そして、夜明け前から待つことおよそ2時間、日の出時刻を過ぎても太陽は顔を出しませんでした。
その中で、暗闇に浮かぶ富士山に、一つだけ輝る山小屋の灯りが印象的でした。
   

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私の愛聴盤 (第72回)

2015-09-27 | 私の愛聴盤
第72回は高瀬アキの「ソング・フォー・ホープ」です。
大阪生まれで東京育ちの高瀬アキ、
71年にプロ入りし、国内、米国で活動した後、1987年よりベルリン在住し、アレクサンダー・フォン・シュリッペンバッハと共にヨーロッパを中心にジャズ、即興音楽シーンで活躍しています。

そして愛聴盤の1枚は、81年のベルリン・ジャズ・フェスティバルで初日の幕開けで登場した機会を捉えて収録されたものです。
「AKI TAKASE TRIO SONG FOR HOPE」 enja 4012
  
1. MONOLOGUE
2. SONG FOR HOPE
3. MINERVA’S OWL
4. MOUNTAIN FOREST
高瀬アキ(P) 井野信義(b) 森山威男(ds)
録音 1981年11月5日 

全4曲、1曲目の「モノローグ」は、タイトル通りのピアノ・ソロで、多くの引き出しが次々に現れてきます。
2、3曲目のピアノ・トリオは、柔と硬が入り交じった展開へ、
最後の13分を超える長尺の「マウンテン・フォレスト」は、ドラムスのブラシ・サポートを受けてベースのソロから入り、ドラムスのソロへと続いた後、曲の後半でピアノ・トリオとなりますが、ここでは一転、山下洋輔の演奏か?と思わせるような聴衆もビックリの激しい連打を交えた3人のインター・プレイが展開されて、フィニッシュとなっています。
レコード両面を通して聴くと、演奏は勿論のこと、構成も見事なことが納得できる1枚です。

余談ですが、このベルリン・ジャズ・フェスティバル、
古くは65年の白木秀雄クインテット、71年の日野皓正クインテットもレコード記録として残されています。


このライブ盤に関連し、もう1枚掲載したのは高瀬と池田のデュオ・アルバム、
ベルリン・ジャズ祭の興奮冷めやらぬ間、帰国して直ぐに録音されたものですが、上記のライブ盤とは趣を異にしています。
こちらは大半が良く知られたスタンダードであり、恐らくブロデューサーである沢井原児氏の意向が込められているものと思われます。
最後の1曲はフォーレの「夢の後に」をモチーフに、続けて彼女のオリジナルによるソロ演奏です。
「ESPRIT」 Union Jazz KUL-5019
  
1. MILESTONES
2. MANHA DE CARNAVAL
3. I’M ALL SMILES
4. MR.P.C.
5. ’ROUND ABOUT MIDNIGHT
6. OLEO
7. APRES UN REVE ~ VALENCIA
高瀬アキ(p) 池田芳夫(b)
録音 1981年11月26~27日 杉並テイチク・スタジオ
いずれの曲も、高瀬の解釈によりストレートに弾いていて、2人の息が良く合った心地良い演奏集です。


そして、ここに掲載したの下記の2作品
「SO LONG ERIC」、「TWO FOR TWO」はいずれもCDですが、共に好きなアルバムです。
    

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2015年9月の富士山

2015-09-25 | 富士山
9月中旬の連休中は、好天に恵まれましたが、その後は連日の雨模様となりました。
連休明けの24日(木)の早朝は、まだお山を見ることができたので、何時もの場所近くで撮影しました。
ススキの穂が長く伸び、秋の気配が感じられる光景となっていました。

   

山梨県側の登山道は9月14日を持って閉鎖されています。
今年の夏山もこれで終わりです。


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チャーリー・ベンチュラを聴く

2015-09-23 | JAZZ
ベニー・グッドマンのコーナーに時々顔を出す名ドラマー「ジーン・クルーパ」、
このレコードは、彼がまだ張り切って演奏していた時代のもので、スタンダードをたっぷり詰め込んだ1枚です。
しかし、お目当てはリーダーではありません。
1942年のトリオ時代からのメンバーであるチャーリー・ベンチュラ(1916.12.2 - 1992.1.17)なのです。
彼はスイングからバップの時代を通り抜けてきた大ベテランで、
ここでは3種類のサックスを使って、お得意のブローあり、泣き節ありの演奏を披露しています。
サブ・タイトルに堂々と彼の名前が載っています。

「GEAN KRUPA QUARTET FEAT. CHARLIE VENTURA」 Verve V-8584
  
[SIDE ONE]
1. TICKLE TOE
2. COME BACK TO SORRENTO
3. UNDECIDED
4. SOPHISTICATED LADY
5. CRY ME A RIVER
6. HELLO DOLLY
[SIDE TWO]
1. STOMPING WALTZ
2. I LOVE YOU
3. TAKE THE “A”TRAIN
4. MISTY
5. I’M GETTING SENTIMENTAL OVER YOU
6. FLYING HOME
GEAN KRUPA(ds) CHARLIE VENTURA(as, ts, bs) NABIL TOTAH(b) JOHN BUNCH(ds)
録音 1964年1月29日、2月5日

1曲目は、ミデアム・テンポでスイングよろしく、快調にスタート、
お次のスロー・テンポによるイタリア民謡は、ブリ・ブリと唄い、
また速いテンポの3曲目を軽々とこなした後は、エリントン・ナンバーを神妙に、
と、ここまではテナー・サックスでの演奏が続いています。
5曲目の「クライミー・リヴァー」では、このアルバム唯一のアルト・サックスで、ソニー・クリスも真っ青という泣き節を披露、
続く「ハロー・ドリー」ではジーン・クルーパの軽快なブラシのサポートに乗ってのあっという間の1分50秒、

裏面に移って1曲目の「ストンピング・ワルツ」はリーダーが活躍する最長パートですが、
しかし裏面の聴き所は、2、4、5のバリトン・サックスによる最低音の3曲、
これを床が震えるような音で浴びられればと、この3曲だけは隣人を気にしながらアンプのボリュームを右に回して、
変な仕掛けもなく、ストレートに演奏されるサックスの独演会は痛快でした。
そして最後は十八番の「フライング・ホーム」を、各人がそれぞれソロを受け持って、アップ・テンポ締め括られます。

通して聴き終えてみての感想は・・・
何の変哲もないスイング・ジャズでしたが、連休中のお天気同様、爽やかな気分の演奏集でした。

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エンリコ・ラバの初リーダー・アルバム

2015-09-17 | JAZZ
1943年、イタリア・トリエステ生まれのエンリコ・ラバ、
マイルス・デイビスや、ドン・チェリーの影響を受けたトランペッターで、スティーブ・レイシーの「森と動物園」(1966年作品)で以前から良く知られていました。
今回は、彼の初リーダー・アルバムとなった作品を取り上げてみました。

1970年を前後して、独からはMPS、FMP、ECM、蘭からICP、少し遅れて丁のSTEEPLECHASE、そして伊からはBLACK SAINTとHORO等々、
この他、マイナー・レーベルも含めヨーロッパの各国から数多くのジャズ・アルバムが次から次へと入ってきましたが、一部を除いて米盤より高額でした。
その中で、安価だったのがこのレーベル「BLACK SAINT」、
当時は、ビリー・ハーパーのその名も「BLACK SAINT(BSR 0001)」から連番で収集していましたが、これは現在残っている数枚の中の1枚です。

「IL GIRO DEL GIORNO IN 80 MONDI」 BSR 0011
  
1. C,T. ’S DANCE
2. IN 80 MONDI
3. XANADU
4. ATTICA
5. IL GIRO DEL GIORNO IN 80 MONDI
6. TO START WITH
7. OLHOS DE GATO
ENRICO RAVA(tp) BRUCE JOHNSON(g) MARCELLO MELIS(b) CHIP WHITE(ds)
録音 1972年2月

このレーベルの第1作(BSR 0001)は、先に記載したビリー・ハーパーの「ブラックセイント」で、1975年7月の録音です。
一方、こちらは11番目ですが、ご覧の撮り先に録音されています。
当時、このレーベルは米国のミュージシャンのものも数多く輩出していた記憶があります。

本題に戻ってこのアルバム、
1曲を除き、ラバのオリジナルですが、良い曲を書いています。
編成はカルテットですが、バックはお決まりのピアノ・トリオでなく、ギター・トリオであることで上手くいっています。
そして、随所でフリーな演奏が展開されていて、何処か後年のマイルス・バンドの様でもあります。
A面4曲、B面3曲、共に同じような雰囲気の内容で、ラバは伸びのあるハイ・ノートをあちこちで撒き散らしています。
1曲目は、混然としたサウンドの中からトランペットによるテーマが現れ、その後に続くギターのカッティングが心地いいです。
「**ダンス」と言われるだけあって、後半はダンスが出来るような軽快な演奏で締め括られています。
そして、このアルバムで大活躍するギタリスト、
しっかりとリズムを刻んだかと思うと、2曲目は冒頭からソロ・スペースが与えられ、あれれ、音色こそ違えオクターヴを駆使したウェス?が時々顔を出したりと、中々面白いです。
3曲目は速い3拍子の曲ですが、ベースは強弱を付けずに4つを刻むところが面白いです。
4曲目ではエコーを利かせたサウンドの中で、ラッパは叫び、ドラムスはパタパタと強調され、裏面5曲目のタイトル曲へと続きます。
タイトル曲は、イタリア民謡を思わせるトランペットからテーマが奏でられ、続くギター・ソロはここでもウェスが・・・
6曲目ではラバのダーティ・トーンとハイ・ノートによる演奏から、最後はカーラ・ブレイのオリジナルへと続きますが、これも単なる素材として取り上げているだけのようです。
最後の7曲目、良い内容なのに、惜しむらくはフェイド・アウトしていて、最後に欲求不満が残ったところでしょうか。
ジャズ演奏でのフェイド・アウトは、尻切れトンボの様でイケマセン。

この後、ECMへの作品へと続き徐々に演奏はこなれて行くのですが、このアルバムが正しくエンリコ・ラバの原点のような気がします。

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初めて聴いた女性歌手

2015-09-13 | JAZZ
初めて聴いた女性歌手の1枚、
購入した切っ掛けは、
1.美人のジャケット(ですよね)
2.オーディオ・メーカーのレコードで音質は保証(と、思います)
3.アーティ・ショウの「ムーンレイ」がヴォーカル・バージョンで聴ける(初めてのこと)

1967年ロンドン生まれのクレア・マーティン、
英国では良く知られた歌手で、長年の音楽への功績から大英帝国勲章も授与されています。
初アルバムは92年の「The Waiting Game」で、その後、数多くのアルバムを出していました。
そういう大歌手でありながら、不覚にも彼女のアルバムを聴くのは初めてでした。

「OLD BOYFRIENDS」 LINN RECORDS AKH 028
  
SIDE ONE
1. WHEN THE SUN COME OUT
2. CLOSE AS PAGES IN A BOOK
3. PARTNERS IN CRIME
4. CHASED OUT
5. MOON RAY
6. OLD BOYFRIENDS
SIDE TWO
1. OUT OF MY CONTINENTAL MIND
2. I’V GOT NEWS FOR YOU
3. THE WHEELERS AND DEALERS
4. I WAS TELLING HIM ABOUT YOU
5. GENTLEMAN FRIENDS
6. KILLING TIME
CLAIRE MARTIN(vo) STEVE MELLING(p) ARNIE SOMOGYI(b) CLARK TRACEY(ds)
MARK NIGHTINGALE(tb) JIM MULLEN(g)
録音 1994年5月24 ~ 26日

1曲目の「ホエン・ザ・サン・カム・アウト」、
ジュディ・ガーランド、ジュリー・ロンドン、ヘレン・メリル等、多くの女性歌手が取り上げているハロルド・アーレンの曲で、
雨と太陽を失恋と元気に引っ掛けたストーリーで、大抵はスローで歌われるのですが、ここではミデアム・テンポで快調にスタート、
2曲目の「クローズ・アズ・ペイジズ・イン・ア・ブック」は、一転、しっとりとしたバラードで、
この曲を作ったシグムンド・ロンバーグは、「朝日の如く爽やかに」や「恋人よ我に帰れ」等、馴染みの歌の作曲者でもあります。
3曲目の「パートナーズ・イン・クライム」、
英国のシンガー・ソングライターであるルバート・ホームズの1979年の作品で、アルバム・タイトルにもなっている名盤からの1曲です。
ミデアム・テンポでジャジーに歌われるこの歌、リズム感もフィーリングも抜群で、完全に自分の歌としています。

とまあ、こんな感じで進み、5番目にお目当ての「ムーンレイ」がやってきました。
何と、大胆にもベースをバックにバースから歌うではありませんか。
曲に入るとミデアム・テンポとなり、トロンボーンのオブリガートが心地良いです。
中間部は、トロンボーン、ピアノ、ベースの順でソロが回され、次に登場した彼女はベースとの掛け合いでスキャットを披露、
期待していた「ムーンレイ」はそれ以上の出来でした。
これは私の大好きな曲の一つで、ご本家の演奏はありませんが、この曲が入っている音源を集めています。
A面最後のタイトル曲「オールド・ボーイフレンズ」は、ギターのイントロをバックにしっとりとしたバラードとなり裏面へ・・・

B面1曲目の「アウト・オブ・マイ・コンチネンタル・マインド」は、バカラックの初期の作品で、ドラム・ソロからスタート、
歌は意表をついて、ドラムスとの掛け合いからとなり、これまたアップ・テンポでバカラックを難なく料理、
その後は、バラードとアップ・テンポの曲が交互に来て、6曲目の「キリング・タイム」はピアノをバックにしっとり、うっとりで幕を閉じています。

このレコード、
音が良いのは当たり前ですが、バックを支えるミュージシャンの技量も抜群で、トロンボーンの柔らかい音色が彼女の歌に良くマッチしていました。

これを機会に、彼女の他のアルバムを聴いてみようと思います。

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私の愛聴盤 (第71回)

2015-09-12 | 私の愛聴盤
第71回はセロニアス・モンクの「トリオ」です。

このコーナーに度々登場しているセロニアス・モンクとその音楽、
彼の演奏はどれも素晴らしく、3大レーベルには名盤が沢山ありますが、全曲ピアノ・トリオのアルバムとなると数枚になってしまいます。
その中で、ピック・アップした1枚、
元はといえば、2つのセッションを収録した10インチ盤を纏めたもので、相性の良いアート・ブレイキーがバックを務めているところも聴きどころです。
「THELONIOUS MONK」 PRESTIGE PR 7027
  
 1. LITTLE ROOTIE TOOTIE
 2. SWEET AND LOVERY
 3. BYE-YA
 4. MONK’S DREAM
 5. TRINKLE TINKLE
 6. THESE FOOLISH THINGS
 7. BLUE MONK
 8. JUST A GIGOLO
 9. BEMSHA SWING
10. REFLECTIONS
THELONIOUS MONK(p) GARY MAPP(b) PERCY HEATH(b) ART BLAKEY(ds) MAX ROACH(ds / 5,6,9,10)
録音 1952年12月18日、54年9月22日
このプレスティッジ・レーベルに録音していた1954年当時、
モンクはキャバレー・カードをはく奪されていたことからライブ活動が制限されていましたが、レコーディングは様々な編成で行われ、このレーベルに7枚のアルバムを録音しています。

その中で、これは何回聴いても常に新鮮な音楽として聞こえてきます。
自身のオリジナルの他、スタンダードの解釈も非常にユニークで、これがまた魅力の一つになっています。
「ジーズ・フーリッシュ・シングス」では、ピアノを弾きながら歌っているのも聞こえてきます。
「ベムシャ・スイング」は、ピアノの調律が狂っているのではないかと思うようなハーモニーにシビレます。
全10曲の内の9曲は演奏時間が3分前後で、この中にモンクの音楽がぎっしり詰まっていて、アート・ブレイキーも5曲で参加しています。
そのブレイキー、
唯一長尺演奏の「ブルー・モンク」ではソロ・スペースも与えられ、刻むハイ・ハットが印象的です。
アート・ブレイキーとのセッションは、過去に「モンクとブレイキー」で登場済ですが、その中での愛聴盤ということで、再登場となりました。


追加でもう1枚、
上記のアルバム録音から丁度10年後、晴れて大手レコード会社のへの移籍となり、録音された最初のアルバムについても一言、
なんと、上記と同じ曲が4曲含まれています。
「MONK’S DREAM」 CBS COLUMBIA CS 8765
  
1. MONK’S DREAM
2. BODY AND SOUL
3. BRIGHT MISSISSIPPI
4. FIVE SPOT BLUES
5. BOLIVAR BLUES
6. JUST A GIGOLO
7. BYE-YA
8. SWEET AND LOVELY

THELONIOUS MONK(p) CHARLES ROUSE(ts) JOHN ORE(b) FRANKIE DUNLOP(ds)
コロンビアに移籍し、破格の契約をしたモンクのソロは、大分こなれてフツウの音楽になった様に感じます。
ダブっている4曲を比較してみても、音の重ね方がかなり違います。
そしてチャーリー・ラウズのサックス、
前任者のコルトレーンやグリフィンとは違い、モンクの音楽がこれまでの緊張感から開放され、和やかな音楽になったことに一役買っています。

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秋の味覚

2015-09-11 | グルメ
親類の帰国に合わせて送られてきた大ぶりの「松茸」、
カナダ・バンクーバーからの土産です。

「秋の味覚」
松茸特有の香りが強いです。
焼いて、ご飯で、早速いただきます。

 

と、思ったら、
1日遅れて今度は職場の人の帰省土産で「すだち」も手に入りました。

これに、銀杏、三つ葉、鶏肉を揃えれば、土瓶蒸しもいけます。

良い週末になりそうです。

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ヴォーグの2人

2015-09-09 | JAZZ
フランス・ヴォーグ・レーベルに残された2人のジャイアンツのレコード、
当時、不遇を囲っていた2人ですが、アンリ・ルノーのプロデュースにより実現しています。
これまでに何度も再発されていますが、下記はオリジナル形式の国内盤です。(但し10→12インチですが)

その1枚目は、このコーナーに度々登場しているデューク・ジョーダン、
本名 Irving Sidney Jordan (1922年4月1日 - 2006年8月8日)のアルバムです。
ジャズのスタンダードとジョーダンのオリジナル曲が上手くブレンドしています。
「DUKE JORDAN TRIO」 Vogue M.33.323
  
1. JUST ONE OF THOSE THINGS
2. EMBRACEABLE YOU
3. MINOR ESCAMP
4. SCOTCH BLUES
5. CONFIRMATION
6. DARN THAT DREAM
7. THEY CAN’T TAKE THAT AWAY FROM ME
8. WAIT AND SEE
DUKE JORDAN(p) GENE RAMEY(b) LEE ABRAMS(ds)
録音 1954年1月28日
初レコーディングは1945年で、47年にチャーリー・パーカーのバンドのピアニストに起用されてから本格的な活動が開始され、その後はスタン・ゲッツのレコーディングにも参加しています。
しかし、53年夏を境に急に仕事に恵まれなくなり、タクシー運転手やピアノ教師で生計を立てていたようですが、ヴォーグ・スイング・レーベルへ録音するために渡米してきた若きフランス人のおかげで、このレコーディングが行われることになりました。
ジョーダンには、その後もシグナルやブルー・ノートへのレコーディングがありますが、不遇を囲っていた米国生活が続いていました。
転機が訪れたのは1973年で、デンマークの非営利団体からの招待であり、既に渡応していた米国の大物ミュージシャン達とのセッションも行う中で、彼の生涯のヒット作品「Flight to Denmark」が生まれています。


2枚目は、セロニアス・モンク(1917年10月10日 - 1982年2月17日)の初のソロ・アルバム、
当時のモンクは、ある事情からニューヨークでのクラブ演奏が出来ない状況の中で、53年春にアンリ・ルノーがプロデュースのために来米した際に、モンクの音楽にノックアウトされたことが切っ掛けとなり、パリのジャズ・フェスティバルに招待され、その間にラジオ放送用としてスタジオ録音されたものです。
「THELONIOUS MONK」 Vogue M.33.342 (BMGジャパン BVJJ-2935)
  
1. ’ROUND ABOUT MIDNIGHT
2. REFLECTIONS
3. SMOKE GETS IN YOUR EYES
4. WELL YOU NEEDN’T
5. PORTRAIT OF AN ERMITE
6. MANGANESE
7. ERONEL
8. OFF MINOR
THELONIOUS MONK(p) 
録音1954年6月6日
ここでは独特な音の重ね方とタイム感覚で、誰にも真似できないモンクの世界が展開されています。
1曲目の「ラウンド・ミッドナイト」からモンクがたっぷり味わえるし、唯一のスタンダード「煙が目にしみる」も同様です。
この後、リヴァーサイドとコロムビアでもソロのレコーディングを行っていますが、最初に聴いたこのレコードの衝撃は忘れられません。

この2枚、
高価なオリジナル10インチ盤は手の届かない存在でもあり、ここは国内盤で・・・
音を聴かずとも、ジャケットを眺めているだけで、プロデューサーやジャケット・デザイナーの意図が見えてきます。

1980年代以降、各社がこぞってオリジナルな形で発売してくれた良き時代のレコードです。

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ニーノ・ロータ作品集

2015-09-06 | JAZZ
暫らく前、ソプラノ・サックス奏者のスティーブ・レイシー関連を収集していた時に購入した1枚です。
それは「ニーノ・ロータ」の作品集で、ご本人はたった1曲でソロを取っているだけですが、ジャケットの魅力もあるものです。

イタリア・ミラノ出身のニーノ・ロータ (1911年12月3日 - 1979年4月10日)、
フェデリコ・フェリーニ映画の殆どの音楽を手がけていて、これはその中からピックアップされています。
「Amarcord Nino Rota」 HANNIBAL RECORDS HNBL 9301
    
A SIDE
1. AMARCORD (アマルコルド 1973年)
2. JULIET OF THE SPIRITS (魂のジュリエッタ 1965年)
3. 8 1/2 (8 1/2 1963年)
4. LA DOLCE VITA / JULIET OF THE SPIRITS
5. JULIET OF THE SPIRITS
B SIDE
1. LA DOLCE VITA SUITE (甘い生活 1959年)
  a. Introduction
  b. Notturno
  c. Interlude
  d. Valzer
2. SATYRICON (サツリコン 1969年)
3. ROMA(ローマ 1972年)
4. MEDLEY : THE WHITE SHIEK (白い酋長 1951年)
  Ⅰ VITELLONI  
  Ⅱ BIDONE and THE NIGHTS OF CABIRIA
5. LA STRADA (道 1954年)

ここに参加している奏者は数多いため上記の画像で示していますが、豪華なメンバーです。
そしてその内容は、
ソロから10人編成のテン・テットまで多彩な組み合わせで、ジャッキー・バイヤードが最初と最後をピアノ・ソロで演奏しています。

最初の「アルマコルド」、
このアルバムのストーリーを画きたてる演奏で、後半はバイヤードお得意のラグタイムへと続きます。

短い間奏を挟んで登場するのは、カーラ・ブレイ・バンドの「8 1/2」
チューバやユーフォニューム、それにトロンボーンが活躍するマーチから始まり、後半はトランペットとテナー・サックスによるワルツへ、
そして、再びマーチに戻ってエンディングとなるカーラらしいアレンジの1曲。
A面最後は、ビル・フリーゼンの多重録音による幻想的なギター・ソロで締めくられています。

B面に移って、4つのパートから成る「甘い生活」は、A面最後の雰囲気をそのまま引きずっています。
次の「サツリコン」は、2人のパーカッショニストによる地響きのような音の上をオカリナのもの悲しい旋律が駆け巡り、後半は打楽器とフルートの掛け合いでジャングルの中に迷い込んだような演奏が展開されます。
次の「ローマ」で、やっとお目当てのスティーブ・レイシーが登場し、ゆったりとした伸びのあるフレーズを吹きながら、2コーラス目からはゴングも打ち鳴らします。
その次の「白い酋長」は、このアルバム唯一の4ビート・ジャズで、マルサリス兄弟を始め、ジョージ・アダムス、ケニー・バロン、ロン・カーター等、錚々たるメンバーが参加していて、アダムスの暴れサックスも健在です。

最後の「道」、
ジェルソミーナとしても知られるこの曲を、バイヤードのピアノが物悲しい映画の情景を現していて、印象的な演奏となっています。

改めてA、B面を通して聴いてみましたが、構成も面白く、映画の中に入っているような内容でした。
また契約問題をクリアし、良くこれだけのメンバーが集められたものだと、感心するレコードでもありました。

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