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リタ・ライスの2枚

2013-03-25 | JAZZ
リタ・ライスは1924年12月21日、ロッテルダム生まれで、同じオランダ出身のアン・バートンと共に有名な女性ジャズ・歌手です。
音楽一家に育った彼女は16歳で歌手になったとされています。
1945年頃からヨーロッパで本格的な活動に入り、1956年に初めてアメリカに渡り「バードランド」に出演したことで、結成間もないジャズ・メッセンジャーズとのレコーデジングを果たしています。
ここからの記録はオランダ・フィリップス・レコードに順次録音されており、日本でもLPやCDで幾度か発売されました。
まずは本場米国人が関与したジャズ・メッセンジャースとのセッション、並びにオリバー・ネルソンのアレンジで録音した2枚を紹介します。
 
左側録音:1956年6月25日/NYC   右側録音:1965年10月16~18&25日/オランダ・ヒルヴェルサム
フィリップス時代のCDは、上記2枚を含め全部で7枚が1997年から2003年に掛けて紙ジャケットで発売されています。

リタ・ライスはアン・バートンの唄伴でも有名な、ルイス・ヴァン・ダイクや、現在の伴侶であるピム・ヤコブスとのレコーディングも残しています。
ついでにピム・ヤコブストリオの有名なアルバムも1枚紹介します。
「COME FRY WITH ME」 (PHILIPS 6423 529)

1. I’VE GOT THE WORLD ON A STRING
2. SPRING WILL BE A LITTLE LATE
3. COME FLY WITH ME
4. AUTUMN LEAVES
5. WHO CAN I TURN TO
6. I LOVE YOU
7. BODY AND SOUL
8. SULTRY SERENADE
PIM JACOBS(p) RUUD JACOBS(b) PETER YPMA(ds)  1982年録音

ここからが、今回の本題です。
私はリタ・ライスも好きな歌手の一人で、アン・バートンがどちらかと言えばサラッと歌うことが多いのに対し、リタは抜群のリズム感と、粘っこい独特のフィーリングを持っていて、米国の著名な歌手たちと比較しても決して劣らない実力の持ち主であるからです。
ここで紹介するのは、フィリップス時代より後に録音された2枚で、共にオランダ盤LPです。

1枚目はCBSからのもので、ピム・ヤコブスがバックを務め、ジョニー・グリフィンが参加しているところも聴きものです。
「 THAT OLD FEELING」 (CBS 83981)
 
1. TOO MARVELOUS FOR WORDS
2. FLY ME TO THE MOON
3. POOR BUTTERFLY
4. MY FOOLISH HEART
5. MR. WONDERFUL
6. THAT OLD FEELING
7. OVER THE RAINBOW
8. REMEMBER
9. EVERYTHING HAPPENS TO ME
10. ISN’T IT ROMANTIC
11. THE TOUCH OF YOUR LIPS
RITA REYS(vo) PIM JACOBS(p) RUUD JACOBS(b) PETER YPMA(ds) 
JOHNNY GRIFFIN(ts)  1979年録音

曲目は上記の通り、スタンダードがずらりと並んでいて、フィリップス時代と比べ、声質は少し変わりましたが円熟味が増し、上手さが加わりました。
またジョニー・グリフィンは、唄伴だけあって普段のゴリゴリ感はなく、非常にスムースな音色で健闘しています。
途中でソロも披露しており、テナー・サックスの演奏も楽しめます。
またCBSのレーベルも、以前のものとは異なり、このような発見も面白いです。

2枚目はポリドールからのもので、アン・バートンの伴奏でも有名な、ルイス・ヴァン・ダイクとのデュオです。
ジャケットの表面は少し灰色が掛った黒色で、お茶のイラストがあるだけです。
たまたま内袋に写真があったので、ここに掲載しました。
「TWO FOR TEA」 (POLYDOR 833 - 893 - 1)
  
1. PEOPLE WIKK SAY WE’RE IN LOVE
2. IT MIGHT AS WELL BE SPRING
3. THE WAY YOU LOOK TONIGHT
4. SKYLARK
5. YOU’RE THE CREAM IN MY COFFEE
6. TEA FOR TWO
7. SMOKE GETS IN YORE EYES
8. WHEN I TAKE MY SUGAR TO TEA
9. YOU BROUGHT ME VIOLETS FOR MY FURS
10. DANCING ON THE CEILING
11. AUTUMN IN NEW YORK
12. I WISHED ON THE MOON
RITA REYS(vo) LOUIS VAN DIJK(p)  1987年録音

こちらも多くのスタンダードが入っていますが、1枚目のアルバムとは異なりピアノをバックに淡々と唄っています。
6番目で「TEA FOR TWO」を唄っていますが、アルバムタイトルが「TWO FOR TEA」というのも洒落ています。
こういう彼女のアルバムは初めてですが、歌の上手い人はこのようなものもやはり良いです。

コメント
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