あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

ジャン・リュック・ポンティの初期のアルバム

2018-04-30 | JAZZ
大阪万博が開催された1970年に「ヨーロピアン・ジャズ・オールスターズ」が来日しましたが、その時を前後してCBS SONYよりヨーロッパのジャズが何枚か紹介されました。
その中の1枚が3人のフランス人によるもので、ヴァイオリン、オルガン、ドラムスというあまりない組み合わせです。
「′ROUND MIDNIGHT」 SONP 50375
  
1. CAROL′S GARDEN
2. THAT′S ALL
3. SONNYMOON FOR TWO
4. ROUND ABOUT MIDNIGHT
5. BAG′S GROOVE
JEAN-LUC PONTY(vl) EDDY LOUISS(org) DANIEL HUMAIR(ds)
録音 1966年 Paris
これはパリのクラブでの演奏で、ソニー・ロリンズ、セロニアス・モンク、ミルト・ジャクソン等の米国のミュージシャンの有名曲を取り上げています。
当時は演奏者のオリジナル曲より、このような聴衆受けする選曲が行われていたようです。
1曲目の「CAROL′S GARDEN」は、米国の精神科医兼ジャズ・ピアニストのデニー・ザイトリンのオリジナルです。
「CAROL」は彼の奥さんの名前で、他にトライデントのライブには「CAROL′S WALTZ」という曲もあります。
テーマに続いてヴァイオリンとオルガンが交互にソロを取っており、この楽器で軽快にスイングしていることが一寸驚きです。
2曲目の「THAT′S ALL」はゆったりとしたテンポで演奏される歌物で、ナット・キング・コールやサラ・ヴォーンが取り上げています。
レコードB面の3~5の中で、「ROUND ABOUT MIDNIGHT」は、ポンティがテーマ~アドリブまで全面的フューチャーされ、興味深いプレイを展開しています。

下は、ジャン・リュック・ポンティが大阪万博で来日した時に、N. H. O. ペデルセンと共に、佐藤允彦を含む日本人ミュージシャンと作ったアルバムです。
牧歌調の「GOLDEN GREEN」、佐藤とポンティの対話風な「AND SO ON」、そして増尾も活躍する最終曲と、こちらも聴きどころが沢山あります。
「ASTRORAMA」 東芝 LPC-8039
  
1. GOLDEN GREEN
2. AND SO ON
3. ASTRORAMA ~ NUGGIS
JEAN-LUC PONTY(vl) 佐藤允彦(elp, p) 増尾好秋(g)2&3
増NIELS-HENNING ORSTED PEDERSEN(b)  日野元彦(ds)
録音 1970年8月29日

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私の愛聴盤(第117回)

2018-04-22 | 私の愛聴盤
第117回はドン・エリスの「ニュー・アイデア」です。
「NEW IDEAS」 NEW JAZZ  NJ 8257
  
1. NATURAL H.
2. DESPAIR TO HOPE
3. UH-HUH
4. FOUR AND THREE
5. IMITATION
6. SOLO
7. COCK AND BULL
8. TRAGEDY
DON ELLIS(tp) AL FRANCIS(vib) JAKI BYARD(p)
RON CARTER(b) CHARLIE PERSIP(ds)
録音 1961年5月11日
変調子ジャズを取り入れる前のドン・エリスが、デキシーからフリーまで何でも演れるジャッキー・バイヤードを相方に迎えて録音したアルバム。
1950年中期まではスイング~モダンであった「ジャズ」が、後半からはオーネット・コールマンの「ジャズ来るべきもの」に代表されるように新しい波に向けて動き出しており、これはタイトルが示すように、何か新しいものを目指して作られたことは想像できます。

ミデアムからバラードのようなスローの曲まであり、ドン・エリスのミュートを付けて演奏している曲は、ヴァイヴやピアノと上手く調和が取れており、6曲目のオープンで吹くトランペット・ソロなどからは、新しい風を感じることができます。
曲によっては、ジャッキー・バイヤードがセシル・テイラー並みのプレイをしたり、アル・フランシスがヴァイヴを打楽器のように叩いたり、グリザンドを用いて面白い効果を出したりと、リーダーを食っている場面もあります。
しかしアルバム全体は、4ビートの基本の上に乗っかったアイデアであり、ここから脱却できず消化不良の一面もあるのですが、これも60年代初頭の数々の模索の中から生まれた内の1枚だと思います。

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セシル・テイラーを偲んで

2018-04-15 | JAZZ
セシル・テイラーを偲んでもう1曲、
彼の演奏活動は60年を超える長きに渡っており、各国でその足跡を残してきましたが、この3枚もその中の1つです。
解説は不要で、ただ「聴くべし」のアルバムです。

「SECOND ACT OF A VOL.1」 SHANDAR SR 10.011
  

「SECOND ACT OF A VOL.2」 SHANDAR 83508
  

「SECOND ACT OF A VOL.3」 SHANDAR 83509
  
CECIL TAYLOR(p) JIMMY LYONS(as) 
SAM RIVERS(ss, ts) ANDREW CYRILLE(ds)
録音 1969年7月29日

40歳のセシル・テイラーに2人のリード奏者が入ったことで、サウンドにも厚みが増して重量感たっぷりの演奏集です。
3枚のレコードは1枚ごとのA・B面が切れ目なく演奏され、3枚目の最後に拍手が入っています。
録音も良いことから1時間50分を聴き通しても疲れは感じません。
オリジナル・ユニットにサム・リヴァースが加わった4人編成で、パワフルな即興演奏が展開されています。

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サクラの次は

2018-04-14 | 日々の暮らし
サクラが終わり、ご近所の芝桜が綺麗という情報を得て、早速行ってきました。
個人所有の畑ですが、見事に咲いていました。
  

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寿海での食事

2018-04-12 | グルメ
昨年の秋に続いて寿海で食事をしました。
コース料理は前回と同じでしたが、今回は春野菜と共に、今が旬の「由比産桜えび」をいただきました。
  

しゃぶしゃぶを売りにしているお店なので、ここのお肉は美味しいです。
  

〆はいつものお寿司とデザートで、今回も美味しくいただきました。
 

年に数回はこのお店を利用しています。

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2018年4月の富士山

2018-04-10 | 富士山
東京、埼玉より少し遅れて満開となった河口湖畔の桜を見てきました。
 

日の出の気温は0℃と、ちょっぴり寒かったのですが、湖面に映る逆さ富士と桜とのコントラストが見事でした。
   

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セシル・テイラーのUNIT CORE レコードから

2018-04-08 | JAZZ
4月5日、89歳で亡くなったセシル・テイラーを偲んで、改めて聴いたUNIT COREの2枚、

「INDENT(2nd part)」 UNIT CORE 
  
2nd Part
CECIL TAYLOR(p)
録音 1973年3月11日 オハイオでのライブ

このアルバムは、レコードの両面を使った長いソロで構成されていて、全体を通してパーカッシブでパワフルな演奏が44分間に渡り続くもので、セシル・テイラーのスタミナにも脱帽します。
鍵盤をフルに使った激しいパートでは、ステレオ録音の特徴を生かして音が左右に目まぐるしく動き回ります。
この演奏が行われた1973年は、44歳のセシル・テイラーが最も充実していた時期で、5月には来日し東京でも素晴らしいソロ録音を残しています。


「SPRING OF TWO BLUE-J′S」 UNIT CORE 30551
  
1. Part 1
CECIL TAYLOR(p)
2. Part 2
CECIL TAYLOR(p) JIMMY LYONS(as) SIRONE(b) ANDREW CYRILLE(ds)
録音 1973年11月4日 ニューヨーク・タウンホールでのライブ

こちらのA面は、最初のアルバムをそのまま受け継いだピアノ・ソロですが、好録音のため一音一音が美しく、激しいプレイながらもクラシックの演奏のようです。
後年に見られる様なピアノから立ち上がったり、奇声を発することも無くエネルギッシュでドラマチックなインプロバイスの極みを聴くことができます。
一方B面は、ベースも入った4人による集団即興演奏ですが、ジミー・ライオンズのメロディックなアルトに対し、ピアノとドラムが激しく絡む展開となっていて、聴いているほうもその中に引き込まれていきます。
後半はベースとドラムスによるソロとなり、そこへセシル・テイラーのピアノが絡んで終演となっています。

そして、過去にここに登場した関連音源を掲載して、偉大な演奏家の死を悼みたいと思います。 
セシル・テイラーの来日

1曲だけ参加しているアルバム

私の愛聴盤「第100回」

フリードリッヒ・グルダとセシル・テイラーの共演

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爽やかな歌

2018-04-07 | 演歌・ポップス
小野リサが歌う日本のポップス・歌謡曲のタイトルは、「旅 そしてふるさと」
まさかと思って購入してみました。

ボサノバを中心としたライト・ミュージックに乗って軽やかに歌う歌は、何時ものように爽やかで心地いいです。
 

「DREAM」と共に、車の中で聴くことにします。
 

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April in Parisを聴く

2018-04-01 | JAZZ
4月に入って最初の日曜日、陽気も良く、気分もウキウキとなる中で春を満喫できる1曲は、
その名もずばり、「パリの4月」です。

まずは、セロニアス・モンクのソロ・ピアノで、
ヴァーノン・デュークのこの曲が、モンクの手にかかるとまるで彼の作品のように聴こえてしまうから不思議です。
「Thelonious himself」 RIVERSIDE HLP 12-235
  

続くサド・ジョーンズのリーダー・アルバム
リズム陣によるゆったりとしたテンポの8小節で始まるイントロに続き、サドとビリー・ミッチェルのユニゾンによるテーマが印象的です。
「THE MAGNIFICENT」 BLUE NOTE BLP 1527 
  

歌物は、若き日のサラ・ヴォーンとクリフォード・ブラウンの共演盤を、
たっぷりとビブラートを利かせ、ゆったりとしたテンポで歌われており、後半ではミュートを付けたクリフォードとの掛け合いも聞かれます。
「SARAH VAUGHAN」 Emarcy MG-36004
  

最後はカウント・ベイシー・オーケストラによる2005年10月の来日盤(CD)から、
御大亡き後も、ライブでは必ず演奏される1曲で、エンディングの「ワンモア・タイム」の掛け声に続くお決まりのジングルベルのメロディが洒落ています。
 

コメント (2)
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