あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤 (第27回)

2013-11-29 | 私の愛聴盤
第27回は、キャノンボール・アダレイ・クインテットの「イン・シカゴ」です。

ジュリアン・キャノンボール・アダレイ(Julian Edwin "Cannonball" Adderley)
1928年9月15日 - 1975年8月8日  フロリダ州タンパ生まれ

「キャノンボール」の由来は、キャンニバル(cannibal:大食漢)からのもので、言葉が慣用化してこのように変化しています。
1955年にニューヨークに移ってから、ミュージシャンの間で評判となり、ソウル・ジャズ、ファンキー・ジャズの立役者の一人としても注目される存在となりました。
1957年10月にマイルス・デイビス・セクステットに参加し、アルバム「マイルストーン」(1958年2月)や、「カインド・オブ・ブルー」(1959年3月)でも名演を残し、ブルー・ノート・レーべルの「サムシン・エルス」はジャズの名盤中の名盤ともいわれ、過去にこのコーナーにも登場しています。
マイルスの元を離れたのは1959年9月で、その後は実弟と組んだバンドで、ソウルフルなサウンドにより、ヒットを飛ばして行きます。
そのバンドには、いまでは大物ミュージシャンとして知られるボビー・ティモンズ、ビクター・フェルドマン、ジョー・ザヴィヌルがピアニストとして次々に参加し、ベーシストにサム・ジョーンズ、ドラマーにルイ・ヘイズ、サクソフォニストにチャールズ・ロイド、ユーセフ・ラティーフがいました。
1970年代に入ってからは、時のすう勢によりエレクトリック・ジャズ、アヴァンギャルド・ジャズも
プレイするようになりました。
そして、大食癖に起因する糖尿病と、偏頭痛に若い頃から悩まされていて、1975年に脳梗塞で亡くなっています。

今回の「イン・シカゴ」は、マイルス・デイビスのバンドに参加していた時期に、親分を除いた
全メンバーで録音されたものです。
「CANNONBALL ADDERLEY QUINTET IN CHICAGO」 MERCURY MG20449
   
1. LIMEHOUSE BLUES
2. STARS FELL ON ALABAMA
3. WABASH
4. GRAND CENTRAL
5. YOU’RE A WEAVER OF DREAMS
6. THE SLEEPER
JULIAN CANNONBALL ADDERLEY(as) JOHN COLTRANE(ts) WYNTON KELLY(p) 
PAUL CHAMBERS(b) JIMMY COBB(ds)  1959年2月3日 Chicago 録音

上記のメンバー全員が、マイルス・バンドに在籍した時期を録音記録から知らべて見たところ、1959年1月3日 ~ 8月25日の、たった8ヶ月間となっていました。
下記は、その1月3日の2曲(No.11,12)が記録されているニューヨークのクラブ、バードランドでのライブCDです。


この時期のマイルス・バンド、ピアニストはビル・エヴァンス、又はウイントン・ケリーが参加していて、一つのピークを迎えていた時代であり、非常に充実していました。
そのメンバーが全員(ピアノはウイントン・ケリー)が集合して演奏しているのですから、悪かろうはずはありません。
キャノンボールとコルトレーンは、少し抑え気味に演奏しているところが微笑ましいです。
そして、キャノンボールは「アラバマに星落ちて」で、コルトレーンは「ユー・アー・ア・ウィーヴァー・オブ・ドリームス」で、共にソロのショーケース作品として、美しいメロディを丹精込めて演奏しています。
他の4曲は2人の絡みが存分に味わえるもので、スイングとバップが交差した快適な演奏が楽しめます。
レコードでの音源は、モノラル、ステレオの両方を聴き比べてみましたが、音太のモノラルに軍配を挙げたいと思います。

マイルスを除いた2人のコラボレーション・アルバムは、このイン・シカゴだけで、この先キャノンボールは、よりファンク色の強い演奏へ、コルトレーンは手の込んだハーモニック奏法で過激に、そして徐々に長尺演奏へと進んでいくことになります。

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レナード・バーンスタインのミュージカル作品

2013-11-25 | JAZZ
前回、レナード・バーンスタインの「ウエスト・サイド・ストーリー」を取り上げましたが、トミー・フラナガン・トリオが彼の作品を取り上げたアルバムもありました。
タイトルのロンリー・タウンを始めとして、全7曲がミュージカルからの選曲となっています。
そしてこのアルバムは、ブルーノートに録音されていながら当時は未発売となっていて、1979年に日本のキング・レコードによって初めて世に出たものです。
ジャケットの図柄は、タイトルがロンリー・タウンとはいえ、ブルー・ノートらしからぬダサイ感じがしますが、ここはご愛嬌ということで・・・
「LONELY TOWN」 KING RECORDS GP 3186
   
1. AMERICA
2. LONELY TOWN
3. TONIGHT
4. IT’S LOVE
5. LUCKY TO BE ME
6. GLITTER AND BE GAY
7. MAKE OUR GARDEN GROW
TOMMY FLANAGAN(p) JOE BENJAMEN(b) ELVIN JONES(ds) 1959年3月10日 NY録音

このアルバムは、1曲目と3曲目がウエスト・サイド・ストーリーからの選曲となっていますが、先のオスカー・ピーターソン・トリオのアルバムより先に録音されています。
そして1曲目のアメリカは、ピーターソンの方には入っていませんでした。
一方トゥナイトは、ベースのアルコによるテーマの後フラナガンのソロとなり、最後は3者間のフォア・バースで締め括られていて、全く異なったアプローチが楽しめます。
ロンリー・タウンと、ラッキー・トゥ・ビー・ミーは、バーンスタインのミュージカル処女作品「オン・ゼ・タウン」(45年)の挿入歌、グリッター・アンド・ビー・ゲイとメイク・アワー・ガーデン・グロウは、「キャンディド」(56年)からの曲です。

トミー・フラナガンは、オスカー・ピーターソンに比べ控えめで、地味な音楽性の持ち主ですが、端正で洗練されたピアノ・タッチが特徴で、このアルバムでもバランスの良い演奏を聴くことができます。
また、ドラムスのエルヴィン・ジョーンズとの共演作品も多くあるので、別の機会にこの2人の共演盤を取り上げてみたいと思います。

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ミュージカルの作品を2題

2013-11-24 | JAZZ
ミュージカルの中で使われている曲が、その作品を離れてヒットソングとなることは数多くあり、それらのジャズ化もまた沢山あります。
そこで、アルバム単位でのジャズ化となった2枚をピックアップしてみました。

最初は、ジョージ・バーナード・ショウの戯曲「ビグマリオン」を原作とした「マイ・フェア・レディ」です。
ハーマン・レヴィン制作、モス・ハート演出、セシル・ピートン美術、アラン・ジェイ・ラーナー作詞・台本、フレデリック・ロウ作曲。
英国出身の舞台・映画俳優のレックス・ハリソンと、ジュリー・アンドリュースが主役となり、1956年3月15日にブロードウエイで幕開けし、7年余に渡り2,718回のロング・ランとなった作品です。
「MY FARE LADY」 CONTEMPORARY M3527
   
1. GET ME TO THE CHURCH ON TIME
2. ON THE STREET WHERE YOU LIVE
3. I’VE GROWN ACCUSTOMED TO HER FACE
4. WOULDN’T IT BE LOVERLY
5. ASCOT GAVOTTE
6. SHOW ME
7. WITH A LITTLE BIT OF LUCK
8. I COULD HAVE DANCED ALL NIGHT
SHELLY MANN(ds) ANDRE PREVIN(p) LEROY VINNEGAR(b)  1956年8月17日 LA録音

ミュージカルの初演が3月で、この録音が8月ということからして、当時いかにヒットしていたかを伺わせます。
そしてこのレコードも、ジャズ史上屈指のベスト・セラーとなったアルバムです。
リーダーはシェリー・マンで、ライナー・ノートに書かれている彼のコメントでは、古きスタンダードではなく、新しいショウのレパートリーを使って、一味違った作品を作ろうとしたことから生まれたようです。
シェリー・マンはニューヨーク生まれですが、1951年からLAに移住し、ウエスト・コースト・ジャズ・シーンで活躍していました。
ベルリン生まれのアンドレ・プレヴィンは、クラシックの指揮者として有名ですが、16歳でジャズ・ピアニストとしてのリーダー・アルバムを録音しています。
アメリカに渡ったのは1939年で、ハリウッドではMGMの契約アレンジャーも務めていました。
この2人は音楽的にも共感しあった仲であり、コンビによる作品は数多くあります。
またレロイ・ヴィネガーも、ウエストを代表するベーシストの一人です。


次は「ロミオとジュリエット」を現代化したラブロマンスで、ジェローム・ロビンズ原案による「ウエスト・サイド・ストーリー」です。
アーサー・ローレンツ脚本、レナード・バーンスタイン音楽、スティーヴン・ソンドハイム歌詞により、1957年8月20日にワシントンD.C.でトライアウトとして初演され、同年9月26日にブロードウェイ初演が
行われています。
演出・振り付けはジェローム・ロビンズで、キャストのほとんどは無名の新人でした。
以降、世界各地での公演が重ねられていますが、1961年12月23日には70ミリによる映画化も行われ、ブロードウェイ・ミュージカルの最大ヒット作品の一つとなっています。
「WEST SIDE STORY」 VERVE V6 - 8454
   
1.SOMETHING’S COMING
2. SOMEWHERE
3. JET SONG
4. TONIGHT
5. MARIA
6. I FEEL PRETTY
7. REPRISE
OSCAR PETERSON(p) RAY BROWN(b) ED THIGPEN(ds) 1962年1月24&25日 NY録音

この作品も前年暮れに映画化された後、直ぐに録音されています。
1960年代のオスカー・ピーターソン・トリオは、アルバムを発表するたびに大きなセールスを記録していた時期で、強烈なスイング感による躍動感溢れた作品となっています。
ウエスト・サイド・ストーリーは多くのジャズ・マンが取り上げていますが、その中でもこれは最右翼に挙げられるアルバムだと思います。

これら2作品は、西海岸と東海岸でそれぞれ録音されていることもあり、音質の違いも楽しめます。
ちなみに録音エンジニアは、マイ・フェアー・レデイがロイ・デュナン、ウエスト・サイド・ストーリーがボブ・シンプソンです。

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11月の富士山 (第2回)

2013-11-23 | 富士山
11月22日(金)は、良く晴れた日の富士山が撮れました。
    

翌23日(土)の「山梨日日新聞」朝刊1面には、「鳳凰のような雪形」の記事が掲載されていました。
何時もの場所からの写真では右側の方に、その雪形が見えます。


河口湖方面からの富士では中央左側にはっきりと写っていました。


そして23日は日の出前の河口湖畔に行き、湖面に映る「逆さ富士」を収めてきました。
5時40分頃、現地に到着したところ、既に県外の車が10台ほど陣取っていました。
今回の撮影ポイントは、「河口湖大橋」の手前の富久澄キャンプ場付近です。
  

撮影時間は午前5時55分~6時55分です。
早朝は、波も余りたたないので、良い写真が撮れました。
   

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いとしのエリー

2013-11-20 | 演歌・ポップス
1979年3月25日、サザンオールスターズの3rdシングルとして発売された「いとしのエリー」、そのシングル盤を、34年ぶりに中古レコード店で見つけました。( 購入価 100円 )
オリジナル・ジャケットは、懐かしくもあり、良いもんです。
当たり前のことですが、ジャケットに写っているメンバー、皆さん若い!

  

このエリーは、以前レイ・チャールズの英語バージョンでも聴いたことがありましたが、2010年12月には女性ジャズ歌手であるサリナ・ジョーンズが、日本のポップスをカヴァーしたアルバムの中で「マイ・ラブ・ソー・スイート」として歌っています。
   

またリーダーの桑田佳祐は、
これまでに多くのヒット曲を作っており、エリーを収めたピアノ・トリオ・バージョンも発売されています。
   

そして、エリーは収録されていませんが、
スエーデンの女性歌手(リーサ)も、比較的新しい桑田作品をカヴァーしたアルバムを作っています。
   

なにはともあれ再び活動を開始したサザン、
12月31日発売予定のライブDVD・Blu-ray『灼熱のマンピー!! G★スポット解禁!! 胸熱完全版』に期待したいです。

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私の愛聴盤 (第26回)

2013-11-18 | 私の愛聴盤
第26回はフレディ・ハバードの「ザ・ハブ・オブ・ハバード」です。

フレディ・ハバード(Frederick Dewayne "Freddie" Hubbard) 1938年4月7日 - 2008年12月29日
インディアナ州インディアナポリス生まれ

トランペッターのフレディ・ハバードは、少年時代に同郷のウェス・モンゴメリーと、その兄弟を含む数多くの音楽家たちと親交を結んでいますが、本格的なジャズへの活動は、1958年のニューヨーク進出以降となります。
1960年代には、ブルーノート・レーベルに8枚のリーダー・アルバムを残している他、ジャズ・ジャイアンツたちとの共演も数多くあります。
また1965年3月には、ハービー・ハンコックがリーダーとなったアルバム「処女航海」にも参加し、この流れは1970年代のVSOPへと繋がって行きます。
この時代、新主流派の一人と言われた彼は、驚異的なテクニックにより、ハード・バップからオーネット・コールマンらとのフリー・ミュージックまで、いかなるサウンドにも対応出来、人気、実力共にマイルス・デイビスに肉薄する存在でした。
一時フュージョンへの傾倒もあり、その後は健康を害した上に、深刻な唇の故障で長期療養を余儀なくされましたが、1992年カムバックを果たし、70歳で亡くなるまでに、およそ70枚ほどのリーダー・アルバムを残しました。

今回、取り上げたアルバムは、1969年の作品ですが、この年の暮に実施された大がかりな欧州ジャズ・ツアーの際にドイツで録音されたもので、この時のツアーには他に、サド=メル楽団、ケニー・バレル、ジェレミー・スタイグらも参加していました。

「THE HUB OF HUBBARD」 MPS 15 267 ST
   
1. WITH OUT A SONG
2. JUST ONE OF THOSE THINGS
3. BLUES FOR DUANE
4. THE THINGS WE DID LAST SUMMER
FREDDIE HUBBARD(tp) EDDIE DANIELS(ts) ROLAND HANNA(p) 
RICHARD DAVIS(b) LOUIS HAYES(ds)  録音 1969年12月9日 MPS Studio ( Black Forest )

このクインテットは、フレディ以外はサド=メル楽団のピックアップ・メンバーで構成されています。
録音された4曲の内、ブルース・フォー・デュアンは、フレディの息子に捧げた彼のオリジナルですが、残り3曲はいずれも名の知れたスタンダードです。
演奏は洗練されたハード・バップと言った内容ですが、MPSでの録音ということもあり、ヨーロッパ的な音作りとなっているところも聴きどころの一つです。
中でもラストのバラード、邦題「過ぎし夏の日の想い出」は、多くのミュージシャンが取り上げていますが、このアルバムでは唯一カルテットで演奏されていて、彼のトランペットが堪能できます。
そして、ローランド・ハナのピアノ、それにリチャード・デイビスのベースも素晴らしいバッキングを付けていることもあり、この曲の名演の一つに挙げられると思います。

このレコード、当初は米国BASF盤、次に国内盤で聴いていましたが、米国盤はピアノの強いアタックで音割れがするし、国内盤は何度トライしてもノイズが出る箇所があったのですが、ドイツ盤の入手によりこれらのトラブルがやっと解決しました。

余談ですが、このツアー中に、イギリスとドイツの3か所で演奏されたフレディを中心としたカルテットのライブも残されています。
こちらは彼の火を噴くような、激しい演奏も聴くことができます。
メンバーはベースがロン・カーターに代わっている他は、上記と同じメンバーです。
上記はスタジオ録音、下記CDはライブですが、2曲がダブっています。
その中の1曲「過ぎし夏の日の想い出」は、しっかりアレンジされた上記アルバムのほうがいい出来だと思います。
 

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「ちあきなおみ」登場

2013-11-17 | 演歌・ポップス
デビュー45年目となる「ちあきなおみ」が登場

といっても、11月16日(土)の午後11時からの「NHK SONGS」での話です。
放送では、今回新たに発見されたライブなどの秘蔵映像と、「喝采」のプロデューサーや、作曲家船村徹の貴重な証言など、あっという間の30分でした。

   

1992年に歌手活動を停止してから21年、
これまでは、レコードやCDでしかお目に掛れませんでしたが、久しぶりに動く映像を堪能しました。

    

この番組、11月22日(金)午前1時30分から再放送されます。

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ニューヨークの秋

2013-11-16 | JAZZ
今年は何時までも暑い日が続いたかと思ったら、あっという間に秋を通り越し、木枯らし1号が吹いて一気に寒くなりました。
そんな今日この頃ですが、秋に纏わる曲の中から晩秋に相応しい 「 AUTUMN IN NEW YORK 」、
ニューヨークの秋を取り上げてみました。

1934年のレビュー「サムズ・アップ」のために、ヴァーノン・デューク( Vernon Duke 1903年10月10日 - 1969年1月16日 )
によって作詞・作曲され、主演のJ・ハロルド・マレーによって歌われました。

“ 寂しかったカントリー・サイドでの休みを切り上げてニューヨークへ戻り、27階の窓から街を見下ろし、そこで新しい恋の予感を感じる ” という、大都会ニューヨークの秋の魅力を綴った美しいバラードで、多くの人が取り上げています。

1949年にはフランク・シナトラの歌によりヒットしていますし、ジョー・スタッフォードには、この曲をタイトルとしたアルバムがあります。

そこで、まずはインストルメンタルからの2枚
最初はデクスター・ゴードンのダディ・プレイズ・ザ・ホーン
「DADDY PLAYS THE HORN」 BETHLEHEM BCP - 36
  
1. DADDY PLAYS THE HORN
2. CONFIRMATION
3. DARN THAT DREAM
4. NUMBER FOUR
5. AUTUMN IN NEW YORK
6. YOU CAN DEPEND ON ME
DEXTER GORDON(ts) KENNY DREW(p) LEROY VINNEGAR(b) LARRY MARABLE(ds)
録音 1955年9月18日
50年代の殆どを麻薬依存症の治療のために棒に振ってしまい、ジャズ・シーンから遠ざかっていたデックスの、わずかな演奏機会を捉えたにもかかわらず、堂々たるプレイを披露している大傑作盤です。

次はモダンジャズ・カルテットのジャンゴ
「DJANGO」 PRESTIGE LP 7057
  
1. DJANGO
2. ONE BASS HIT
3. LA RONDE
4. THE QUEEN’S FANCY
5. AUTUMN IN NEW YORK
6. BUT NOT FOR ME
7. MILANO
MILT JACKSON(vib) JHON LEWIS(p) PERCY HEATH(b) KENNY CLARKE(ds)
録音 1953年6月25日
ドラマーのケニー・クラークが在籍していた初期のMJQのアルバムで、ニューヨークの秋では、ミルト・ジャクソンのバラード・プレイが堪能できます。

そして唄ものの2枚
多くの歌手が歌ってているこの曲にはヴァースがついているのですが、これをきっちり歌っているものはあまりありません。
そこで、ヴァースから歌っている2枚のCDを取り上げてみました。
メル・トーメの「ニューヨークの休日」と、ジャネット・サイデルの「ファー・アウエイ・プレイセス~想いは遠く」

       

メル・トーメのアルバムは、ニューヨークを題材にした曲ばかりを集めたもので、1963年の作品です。
一方、オーストラリアの女性歌手で、日本にも来日しているジャネット・サイデルのアルバムは、今年の10月に発売された新譜で、彼女の演奏旅行での思い出の場所や歌を取り上げています。

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11月の富士山

2013-11-15 | 富士山
11月15日(金)の富士山です。

当日はあいにくの天候で、午後からは雨の予報のため、お山の全景を撮ることはできませんでした。
何時もの場所で1時間近く留まってみましたが、天候が回復する兆しは無く、全景は次回以降に持ち越しとなりました。
頂上付近は見えませんでしたが、前回(10月11日)からほぼ1ヶ月経ったところで、5合目付近までがすっかり雪化粧となっていました。
ちなみに、この日の朝の気温は3℃でした。
   

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ローランド・ハナの2枚

2013-11-12 | JAZZ
サー・ローランド・ハナ ( Sir ROLAND HANNA) 1932年2月10日 - 2002年11月13日 

敬愛の念を込めて “ サー ” の呼称が冠せられたピアニスト、ローランド・ハナ、
1970年にアフリカ共和国リベリアを訪れた際、大統領から勲爵位である “ サー ” の称号を授与されています。
そのハナさんは、11年前の11月13日に不整脈による心臓疾患のため、この世を去っています。
幼少時代に父親からピアノを教えられ、クラッシック教育を受けたこともあり、クラッシック音楽をレパートリーとすることもありました。
ジャズへの開眼は、同郷でデトロイト出身のトミー・フラナガンによるとも言われています。

ハナさんは、1990年6月に自主開催した中山英二 (b) との「ジャパン・ツアー ’90」でお世話になりましたが、その時のことがつい最近の様に思えます。
  

そんな訳で、今夜は改めて彼の代表的なアルバム2枚を聴いてみました。
「EASY TO LOVE」 ATCO 33 - 121 ( MMG AMJY - 3121 )
   
1. THE BEST THINGS IN LIFE ARE FREE
2. NEXT TIME YOU SEE ME
3. FROM THIS DAY ON
4. LIKE SOMEONE IN LOVE
5. YESTERDAYS
6. FAROUK THELONIOUS
7. IT NEVER ENTERED MY MIND
8. EASY TO LOVE
9. NIGHT IN TUNISIA
ROLAND HANNA(p) BEN TUCKER(b) ROY BURNES(ds)  録音 1959年9月25日

彼の2作目のリーダーアルバムで、代表作の中の1枚です。
比較的速い曲も、バラードも、右手のシングル・ラインがとても綺麗です。


「DREAM」 VENUS RECORDS TKJV - 19094
   
1. WHEN I GROW TOO OLD TO DREAM
2. I HEAR A RHAPSODY
3. DREAM
4. A SLEEPIN’ BEE
5. YOU DO SOMETHING TO ME
6. STREET OF DREAMS
7. THIS TIME THE DREAM’S ON ME
8. SKYLARK
ROLAND HANNA(p) PAUL WEST(b) EDDIE LOCKE(ds)  録音 2001年2月1日

日本人のプロデュースによる晩年の作品で、ハナさんが温めてきたアイデアで「夢」にちなんだ曲を集めて演奏されています。
これは彼の最高傑作とも言われ、録音とも相俟って、ピアノの響きが心地良いアルバムです。
特にA面最後のスリーピン・ビーと、B面最後のスカイラークの共にバラードが素適です。
尚、ジャケットにはモネのスイレン(Water Lillies)が使われています。

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