あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

フリードリッヒ・グルダとセシル・テイラーの共演

2017-06-25 | JAZZ
フリードリッヒ・グルダの他、ヨーロッパのそうそうたるメンバーに、米国出身のセシル・テイラーとドラマーのスチュ・マーチンが参加しているライブ盤です。
たまたまビリー・テイラーの「SLEEPING BEE」を取り上げた時に、すぐ隣にあったこちらが目に留まったので、久しぶりに聴いてみました。
「NACHRICHT VOM LANDE」 Brain  080.016-2
   
1. EINSAMKEITEN
2. BEGEGNUNG AUF MOOSHAM
3. WECHSELNDE BEGEGNUNGEN AUF MOOSHAM
4. MOOSHMER BEGEGNUNGEN (DAS GEWITTER)
5. MOOSHMER BEGEGNUNGEN (NACH DEM GEWITTER)
6. NACHKLANGE - RUCKKEHR - ZWEISAMKEIT
FRIEDRICH GULDA(p, clavichord, fl) CECIL TAYLOR(p) 
ALBERT MANGELSDORFF(tb) JOHN SURMAN(bs, ss, synth)
BARRE PHILLIPS(b) URSULA ANDERS(ds, perc) STU MARTIN(ds)
録音 1976年夏

このライブには7名が参加していますが、収録されている大半は各人のリレーによるソロ・パートで、演奏順がアルバムの裏面に記載されています。
また、見開きジャケットの内側には、当日のライブの状況を示す写真があり、1976年という時代のライブの一コマも想像できます。


2枚組の後半になると、デュオや、アンサンブル部分が多くなりますが、それは個々人が主張する音の集合体です。
それにしてもクラシックで有名なグルダが、ここではセシル・テイラーと丁々発止で渡り歩いたり、ノイジィーな音を発したり、フルートを吹いたりと、これまでの彼のスタイルからは想像できない一面も聴くことが出来る面白さもあります。

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私の愛聴盤(第107回)

2017-06-24 | 私の愛聴盤
第107回は、ビリー・テイラーの「スリーピング・ビー」です。
「SLEEPING BEE」 MPS 15 234
  
1. LA PETITE MAMBO
2. THEODORE
3. PHARAPHRASE
4. BYE Y′ALL
5. DON′T GO DOWN SOUTH
6. BROTHER WHERE ARE YOU?
7. THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
8. SLEEPING BEE
BILLY TAYLOR(p)  BEN TUCKER(b)  GRADY TATE(ds)
録音 1969年4月

これといった特徴がないところが特徴かも、というところのピアニスト、
ビバップ時代から長年に渡って活動を続け、多くの作品を残しているビリー・テイラーが独MPSに残した唯一の1枚。
挨拶代わりの1曲目は、調子のいいラテン曲の「LA PETITE MAMBO」、
エロール・ガーナーのこの曲を、ガーナー張りの乗りでプレイし、美しいバラード「THEODORE」へと続いていきますが、この曲は彼の奥さんに捧げたものだそうです。
また、OSCAR BROWN JR.の名曲 「BROTHER WHERE ARE YOU ?」も取り上げていて、ここでは強いアタックでソウルフルにプレイし、彼の別の1面も見せています。
このアルバムの極めつけは、スタンダード・ナンバーの「THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU」で、美しいピアノ・ソロから始まり、トリオ部分は軽快に飛ばし、再び低音部を中心としたピアノ・ソロが登場する構成が見事です。
最終曲のスタンダード「SLEEPING BEE」はサラッと仕上げていますが、バラード以外の3曲のオリジナルは、いずれもミデアム・テンポでスイングする演奏で、ここのところの梅雨空をフっ飛ばしてくれる軽快さがあります。

このアルバム、
オスカー・ピーターソンの好録音で有名な独MPSにしては、何時もの音と少し違うと思っていたら、ニューヨークのRCAスタジオでの録音でした。

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めずらしいコーヒーをいただきました。

2017-06-18 | グルメ
インドネシアの駐在を終えて帰国した知人から頂いたもので、一度は飲んでみたいと思っていたコーヒー
色々まがい物が流通している中で、証明書もついており、確かなものであることが分かります。

父の日の今日、その「Kopi Luwak」を早速いただいてみました。

  

中を開けると、小麦粉と同じように細かいパウダー状の粉が出てきました。
飲み方は、これをカップに入れてお湯を注ぎ、数分待って粉が沈んだのを待ってうわばみを飲むのだそうです。
  

さて、そのお味は・・・
香りはそれほどでもなく、酸味と苦みが上手くブレンドし、甘さを抑えたチョコレートの様でもありました。

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ステープル・チェースのジョー・ボナー・トリオ

2017-06-17 | JAZZ
前回のアンドリュー・ヒル・トリオに続き、同じレーベルからもう1枚のピアノ・トリオを、
ジョー・ボナーは、ダイナミックと繊細の両方を兼ね合わせたピアニストで、これに南アフリカ出身のベーシストと、バップからフリーまでこなす万能ドラマーが参加しているアルバムです。
「PARADE」 Steeple Chase SCS 1116
  
1. CHANGE IT
2. AU PREIVAVE
3. SUNNY
4. HURRY UP AND WAIT
5. PARADE
6. BLUES FOR B
JOE BONNER(p) JOHNNY YANI(b) BILLY HIGGINS(ds)
録音 1979年2月8日

ドンチェリーやスティーブ・レイシーとの共演経験を持つジョニー・ダイアニのベースは、カッチリと締った音で気持ち良く、これに切れ味の鋭いビリー・ヒギンズのドラミングが加わってのもので、3人のバランスも良い好録音盤の1枚です。
1曲目の「CHANGE IT」は、印象深いリズム・パターンがモチーフになっており、後半でヒギンズのタムタムを中心とした長いドラム・ソロが印象に残ります。
「AU PREIVAVE」は、大抵は速いテンポで演奏されるチャーリー・パーカーの曲ですが、ここでは比較的ゆったりしたテンポで演奏されていることからバップ臭さは無く、後半で披露されるダイアニのベース・ソロを、ヒギンズのスネアがプッシュしているところも聴きどころです。
続く有名曲の「SUNNY」は、ナッシュビル生まれのRobert Von Hebbが1966年に発表したもので、ボナーは曲の頭に独自の4小節を付けてからテーマに入っており、自身のオリジナルのようにも聴こえます。
「HURRY UP AND WAIT」は、早めのテンポで躍動感があり、続く「PARADE」は、このアルバム唯一のバラードで、テーマ部分がピアノとベースのユニゾンで演奏されます。
ここでのボナーはピアノをダイナミックでフルに鳴らしきっており、後半ではダイアニにもソロ・スペースが与えられています。
最終曲の「BLUES FOR B」については、ジャケット裏面のジョー・ボナー自身のコメントがあり、それによると、多くのイニシャルのBさんがいる中で、ここでの“B”は、Barbra Streisandのことだそうです。
速いテンポのブルースで、速弾きのダイアニも然り、最後に登場するヒギンズのソロは、スネアとタムタムを駆使し、圧巻のプレイを披露しています。

ここで演奏される全6曲は、いずれにおいても一定のパターン化したリズムが挿入されており、その部分はピアノの左手、またはベースが担当していて、これが全体を引き締める効果を上げています。

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2017年6月の富士山

2017-06-16 | 富士山
梅雨の晴れ間の快晴
何時もの場所からの富士山
田植えも終わり、あと2週間で山開きとなります。

  

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ステープル・チェース・レーベルのアンドリュー・ヒル(トリオ)

2017-06-11 | JAZZ
デンマークのレコード会社に録音されたアンドリュー・ヒル・トリオの1枚
「INVITATION」 Steeple Chase SCS 1026
  
1. CATFISH
2. LOST NO MORE
3. MORNING FLOWER
4. INVITATION
5. LAVERNE
6. LITTLE JOHN
ANDREW HILL(p) CHRIS WHITE(b) ART LEWIS(ds)
録音 1974年10月17日

アンドリュー・ヒルの演奏は、斬新で独特のオリジナリティを持っており、聴き手にとってはそれが大きな魅力でもあります。
このアルバムは今から40年以上前のものですが、その前のブルーノートの諸作においては全てを自身のオリジナル曲で固めていました。
ここに掲載した1枚は、彼にしては珍しくポーランドの作曲家ブロニスラウ・ケイパーの作品を取り上げていますが、これは彼の意志というより、レコード会社側の意向であったと推測されます。
そのタイトルともなった「インビテーション」、
テーマの後はパーカッシブなプレイとなり、鍵盤が打楽器の如く打ち付けられ、完全にヒルの世界となっています。
その他は自身のオリジナルで固められており、ブルーノート時代のピアノ・トリオの演奏(こちらはロイ・ヘインズのドラムスが目立っています)と比較しても、ヒルのプレイに大きな変化は見られず、ゴツゴツとしたフレーズで何時ものペースを守っています。
それに加えサポートの2人が、時にはソロ・スペースも与えられてピアノに絡む展開が、最初から最後まで続きます。
また、3曲目の「モーニング・フラワー」は12分を超える長尺もので、これといった特徴がある訳ではないのですが、最後まで演奏に引き込まれていく不思議な力があります。

なお初リーダー作は、1955年に録音されたとされる「SO IN LOVE」で、こちらはガーランドばりのブロック・コードや、ガーナーのシングル・トーンにも似た音を散りばめながらスタンダード中心に弾いていて、これが同じ人のプレイかと思わせる内容となっているところが、これまたジャズの面白いところです。


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アート・ファーマーとジム・ホールの共演盤

2017-06-10 | JAZZ
1960年代初めに録音された、アート・ファーマーのリーダー・アルバム
「INTERACTION」 ATLANTIC SD 1412
  
1. DAYS OF WINE AND ROSES
2. BY MYSELF
3. MY LITTLE SUEDE SHOES
4. EMBRACEABLE YOU
5. LOADS OF LOVE
6. SOMETIME AGO
ART FAMER(flh) JIM HALL(g) STEVE SWALLOW(b) WALTER PARKINS(ds)
録音 1962年7月

ピアノレス・カルテットの演奏で、相手を務めるのはジム・ホール、
トランペッターのアート・ファーマーは、1961年頃からフリューゲル・ホーンを採用するようになったと言われていますが、このアルバムでも全曲で使用しています。
トランペットに比べてリリカルで暖かく、ギタリストのジム・ホールの繊細で透明感ある音とマッチングしています。
このアート・ファーマー・カルテットは1962年から3年間続きますが、このアルバムはその第1作です。
2作目はハーフ・ノートでのライブ、3作目はドラマーがピート・ラロッカに替わり、このグループの最高傑作とされる「To Sweden with Love」へと続きます。


そして今回の「INTERACTION」、
淡々と演奏されるヘンリー・マンシーニの「酒バラ」や、スタンダード、それにジャズ・プレイヤーの曲を集めた6曲で構成されています。
3曲目の「マイ・リトル・スェード・シューズ」では、一寸変わったイントロからスタートし、二人がユニゾンでテーマをなぞった後、ジム・ホールの魅力的なプレイ~アート・ファーマーのメロディを少し崩したソロ~ウォルター・ディビスのドラム・ソロを経てテーマへ戻るという、このアルバムのハイライトです。

なおアート・ファーマーとジム・ホールは、1970年後半なって、CTIで再び共演しています。
アトランティック時代からかれこれ15年を経て、再会した二人の2ショットがアルバムに掲載されていました。
 

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スタッフォード・ジェイムスのリーダー・アルバム

2017-06-03 | JAZZ
イタリアのレコード会社のシリーズものからの1枚
「JAZZ A CONFRONT #26」 HORO HLL101-26
  
1. COSTA BRUCIATA 
2. NEPTUNE'S CHILD
3. CITY OF DREAMS
4. I AIN'T NAMED IT YET
STAFFORD JAMES(b) ENRICO RAVA(tp)
DAVE BURRELL(p) BEAVER HARRIS(ds)
録音 1975年7月31日

エンリコ・ラバが参加していることで気になった1枚です。
リーダーのベーシストを差し置いて出番が多いですが、ワン・ホーンであるからしてか、はたまた自国のレーベルだからでしょうか。
米国の強烈なリズム陣を従えて、エンリコ・ラバはハイ・ノートを多用しています。
この録音当時、
ピアニストのディブ・バレルも、ドラマーのビーバー・ハリスも新しいサウンドを模索していた時期ですが、ここでは彼等の出番は少ないです。
スタッフォード・ジェイムスは、いずれの曲においても終始一定のパターンのリズムを刻んでいるだけで、特に目新しいことは演っていません。
2曲目のバラードである「ネプチューンズ・チャイルド」は、ベースの2重録音によりソロも披露しますが、曲の後半ではベースを除いた3者のフリーなプレイも聞かれます。
このアルバム、
リーダーのベース音が誇張されていなければ良いのですが、それが減点となっています。

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