あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

今年の締め括りの1枚

2016-12-31 | JAZZ
今年の締め括りに、好きな奏者の穏やかな演奏を取り上げてみました。
「3ME SALON DU JAZZ / THE GERRY MULLIGAN QUARTET」 SWIBG DLM.30.008
   
1. COME OUT WHERVER YOU ARE
2. FIVE BROTHERS
3. LAURA
4. LOVE ME OR LEAVE ME
5. BERNIE′S TUNE
6. WALKIN′ SHOES
7. MOONLIGHT IN VERMONT
8. THE LADY IS A TRAMP
GERRY MULLIGAN(bs) BOB BROOKMEYER(vtb) RED MITCHELL(b) FRANK ISOLA(ds)
録音 1954年6月1, 3, 5, 7日

ジェリー・マリガンはバリトン・サックス奏者として、またアレンジャーとして優れていて、数多くの作品を残しています。
1940年代後半から東海岸で活動を開始し、52年にカリフォルニアに移ったのを機に、短期間結成したチェット・ベイカーとのピアノレス・カルテットを皮切りに、その後はトロンボーン奏者のボブ・ブルックマイヤーを迎え、ヨーロッパ・ツアーに出かけています。
このアルバムは、4日間に渡って行われたパリ公演からのもので、ジェリー・マリガンの名声を高めたものとして、米パシフィックからも発売されています。
ここに収録されている8曲は、その後の重要なレパートリーとなるものばかりです。
相棒を務めるボブ・ブルックマイヤーはバルブ・トロンボーンの名手で、リーダーと同じく作・編曲の他、ピアノも弾き、この2人の相性も良いです。
ベースのレッド・ミッチェルはしっかりした音程でサポートしているし、デトロイト生まれのフランク・イソラは、ディブ・ベイリーに似たテクニックの優れたドラマーで、ブラシ・ワークを中心に的確なパルスを放出し続け、バスドラを打つタイミングも決まっていて、この演奏を実によく引き立てています。
凝ったアレンジはありませんが、ライブでありながらも録音バランスが良く、毎回リーダーによる曲紹介と、聴衆の反応も収録されており、和やかな雰囲気のコンサートであったことが分かります。

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高柳昌行 のニユー・ディレクション・ユニット

2016-12-27 | JAZZ
休日の昼間を使って、久しぶりに音出しをしてみた高柳昌行の「ニュー・ディレクション・ユニット」の一部、
「INDEPENDENCE」 UNION UPS-2010-J
 
1. THE GALACTIC SYSTEM
2. SICK…SICK…SICKNESS…MY AUNT
3. STUDY No.3 UP AND DOWN
4. HERDSMAN′S PIPE OF SPAIN
5. DEEPNIGHT……SWAMP
6. PIRANIA
高柳昌行(g) 吉沢元治(b, cello, perc)
豊住芳三郎(ds, perc) 佐藤敏夫(time conduct)
録音 1968年9月18日


“AXIS/もうひとつの自転するもの”の2枚はライブの記録で、1~6に分かれており、2枚目のⅠから順番に聴いてみました。
「AXIS ANOTHER REVOLABLE THING」 Offbeat ORLP-1005
 
*FRAGMENT Ⅱ、Ⅲ、Ⅵ

「AXIS ANOTHER REVOLABLE THING Part 2」 Offbeat ORLP-1009
 
*FRAGMENT Ⅰ、Ⅳ、Ⅴ
高柳昌行(g) 森 剣治(as, fl) 井野信義(b, cello) 山崎 弘(perc)
録音 1975年9月5日 東京安田生命ホール

高柳昌行は、オーソドックスなものからフリーまで、多くの種類の音楽を演奏した日本のジャズ史に残るギタリストの一人です。
彼はギターを通じて、様々な技法を探求し、前衛音楽を創造していた一部がここに記録されています。
ここで聴かれる「音」には静と動が混在し、時には大騒音を放出していますが、この全てが彼の目指した「フリー・フォーム・ミュージック」なのでしょう。

この日は、Ⅵの途中で隣から、
「ちょっとぅ~、気分が悪くなるので私のいない時にしてくれない」とお声が掛かり、ここまでとなりました。

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今年のクリスマスに!

2016-12-24 | グルメ
クリスマスは、サンタさんと子供のためにあるだけではないのです。
昨年に続き、今年は一回り大きいお酒を準備しました。
知人からはタイミング良く、クリスマス・バージョンのお菓子が届きました。
(こちらは子供用です)

  

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ナット・キング・コール・トリオ

2016-12-23 | JAZZ

この時期になるとなぜか聴きたくなるナット・キング・コールの「The Christmas Song」ですが、
こちらは1943年12月から49年3月に掛けて録音された6つのセッションからピックアップされた古いモノラル録音です。
彼自身のピアノの他、ギターとベースのみの伴奏で、しっとりと語るような歌声が堪能できる1枚です。

「KING COLE TRIO」 Capitol (東芝EMI ECJ-50062)
  
 1. SWEET LORRAINE
 2 WHAT CAN I SAY AFTER I SAY I′M SORRY
 3. I′LL STRING ALONG WITH YOU
 4. FOR ALL WE KNOW
 5. THIS IS MY NIGHT TO DREAM
 6. EMBRACEBLE YOU
 7. LITTLE GIRL
 8. IF I HAD YOU
 9. IT′S ONLY A PAPER MOON
10. MAKIN′ WHOOPEE
11. I′M THRU WITH LOVE
12. TOO MARVELOUS FOR WORDS
NAT KING COLE(VO, P) OSCAR MOORE(g) IRVING ASHBY(g)
JOHNNY MILLER(b) JOE COMFORT(b)
録音 1943 ~ 49年

彼の出世作となった「スイート・ローレン」や、代名詞とも言える「ペイパー・ムーン」を始めとして、歌は勿論のこと、ピアノ演奏を含めいずれの曲も素晴らしいてす。
全体を通して、ミデアム・テンポやバラードで纏めていて、いずれの曲も同じ編成となっていることから違和感は全くありません。
このドラムレス・トリオは、当初予定していたドラマーが現れなかったことから、ドラマー抜きでプレイしたところ思いのほかうまくいったので、以降この編成で活動することになったようです。
ギター、ベースとのインター・プレイも見事で、アルバム全体を引き立てています。

ナット・キング・コールが亡くなってから既に半世紀以上が経ちますが、今聴いても決して古さを感じさせない歌手の一人だと思います。

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2016年12月の富士山

2016-12-21 | 富士山
2016年12月の富士山です。
気温-2℃と、比較的暖かい冬至の朝、
夜明け前の河口湖に行ってみたところ、天にはまだ三日月が出ていました。
そして湖面には、綺麗な逆さ富士が映し出されていました。
しかし、日の出が近くなると湖水には波風が立ち、湖面の富士は消されてしましました。
   

日の出後に何時もの撮影場所に行ってみたところ、田んぼに張った水に逆さ富士を見つけました。
 

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ブルー・ノートの初期のアルバム

2016-12-19 | JAZZ
今からおよそ78年前の1939年1月に発足した新興ジャズ・レーベルのブルー・ノート、
その年に録音された貴重な演奏集が、国内のキング・レコードから非売品として出されたことがありました。

「Port of Harlem Jazzmen」 KING RECORDS DY-5806
   
1. DAYBREAK BLUES
2. WEARY LAND BLUES
3. PORT OF HARLEM BLUES
4. MIGHTY BLUES
5. ROCKING THE BLUES
6. BASIN STREET BLUES
7. BLUES FOR TOMMY(*)
8. SUMMERTIME(*)
9. POUNDING HEART BLUES(*)
*ALBERT AMMONS QUINTET
*J.C.HIGGINBOTHAM QUINTET
*PORT OF HARLEM JAZZMEN
*J.C.HIGGINBOTHAM QUINTET
*PORT OF HARLEM SEVEN
*SIDNEY BECHET QUINTET
 SIDNEY BECHT(ss) MEADE “LUX”LEWIS(p) TEDDY BUNN(g)
 JOHNNY WILLIAMS(b) SIDNEY CATLETT(ds)
 録音 1939年6月8日

このアルバムの中で、特に注目すべきミュージシャンの一人であるシドニー・ベシェ、
今では大抵のサックス奏者が吹いているソプラノ・サックスを、いち早く取り入れています。
彼はここに収録されている後半3曲(*)に登場し、「ブルース・フォー・トミィ」ではクラリネットと併用してプレイしていますが、自己のクインテットで演奏される「サマータイム」では、ソプラノ・サックスに専念し、たっぷりとビブラートを掛けた名演を繰り広げています。
バックを務めるギターのテディ・ブーンもいい味を出しています。

この曲は、後にソプラノ・サックスを自由自在に操ったコルトレーンが、アルバム「マイ・フェイバリット・シングス」の中でも演っています。
しかし、タイトル曲をソプラノ・サックスで演奏しているにもかかわらず、「サマータイム」はテナーに持ち替えて演奏していて、シドニー・ベシェのこの演奏を意識していたのかもしれません。

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私の愛聴盤(第101回)

2016-12-17 | 私の愛聴盤
第101回は、テテ・モントリューの「ピアノ・フォー・ヌリア」です。
「PIANO FOR NURIA」 SABA SB 15163 ST
  
1. BLUES FOR NURIA
2. TRANQUILLOGY
3. ALONE TOGETHER
4. SPEAK LOW
5. VISCA L′AMPURDA
6. I SURRENDER DEAR
7. STABLE MATES
TETE MONTOLIE(p) PETER TRUNK(b) AL HEATH(ds)
録音 1968年2月2日

スペイン出身のテテ・モントリューには、母国のレーベルに多くの好演盤がありますが、コペンハーゲンのジャズ・クラブのハウスピアニストとして活躍していた時期には同国のステープル・チェースへの吹き込みも積極的に行っていました。
そのレーベルからは、以前このコーナーで彼の「カタラン組曲」を掲載したことがありました。
今回掲載したアルバムは、ピアノ録音では定評のある独のレーベルからのものです。

1曲目のタイトル曲は自身のオリジナルで、ダイナミックな展開の中で圧倒的なテクニックを披露しています。
3曲目の「アローン・トゥゲザー」などは、独特なコードを操ったテーマはもとより、次のアドリブでは右手のメロディ・ラインが巧みで、次から次へと繰り出すフレーズは凄いの一言です。
続く「スピーク・ロウ」も、この曲としては速弾きの連続で、後半ではアル・ヒースのドラム・ソロも大きくフィーチャーされています。
面白いメロディーを持ったブルース・ナンバーの「ヴィスカ・ランプルダ」は、テテのスイング感が絶妙であり、後半では作曲者自身のベース・ソロ・スペースも与えられています。
唯一のピアノ・ソロ・ナンバーである「アイ・サレンダー・ディア」は、鍵盤の端から端までを使いながら装飾音を散りばめ、盲目のピアニストとは思えないテクニックが展開されています。
テテ・モントリューのピアノ演奏は、激情的躍動感の中で、音の強弱のダイナミズムに魅力があり、スピーカーをフルに鳴らすとその特徴が一層際立ちます。

近年のスペインからは若手の有能なジャズ・ピアニストが数多く輩出されていますが、その先駆けを行ったのがこのテテ・モントリューでした。

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ノルウェーのピアニスト

2016-12-11 | JAZZ
日本にも来日したことがあるノルウェーのヘルゲ・リエン、
デビュー当時から注目してきた内の一人で、新しいリズム感覚を持ちヨーロッパ独特の澄んだ深いタッチが魅力的なピアニストです。
この人を最初に知ったのは下記の1枚で、有名曲をかなり自由に解釈し、緊張感あふれる演奏に驚いたものでした。


そしてこちらは次に続く作品で、当初はCDで、後になってアナログでも発売されました。
「SPIRAL CIRCLE」 DIW-3029
  
1. LITEN JAZZBALLONG
2. NO MOUNTAINS
3. EN GANSKE LITEN RUNDING
4. QUIET NOW
5. SPEAK NO EVIL
6. PSALM
7. TAKE FIVE
8. SOM I EN STEIN
HELGE LIEN(p) FRODE BERG(b) KNUT AALEFJAER(ds)
録音 2002年2月16, 17日

どの曲も興味を持って聴き込める全8曲、
自身のオリジナルの中にはバラード曲もありますが、そのいずれもが美しいメロディの中に緊張感を漂わせていて、ベースとドラムスの絡みも良いです。
またデニー・ザイトリンのオリジナルである「クワイエット・ナウ」は、このアルバムの中で一番長い演奏で、静寂なピアノ・ソロにドラムスがうまく絡み、その後ベースが大きくフィーチャーされ、ボーイングとピチカットでこれに応えています。
「スピーク・ノー・イービル」は、ドラムスがゆっくりとしたテンポでバスドラが深く沈んだビートを刻み、それに乗ってピアノが間を生かしたプレイを展開、後半はベースのソロも入って徐々に盛り上がり、ショーターの曲であるところの神秘的な部分も垣間見れます。
そしてジャズの定番曲でもある「テイク・ファイブ」は、ドラムスのソロからスタートし、ベースがテンポを設定した後、ピアノによるテーマが現れますが、ブルーベックは勿論のこと、今まで聴いてきたどれよりも新しい感覚の演奏を聴くことができます。
レコーディングはECMの諸作品でも知られているオスロのレインボー・スタジオでのもので、非常にクリアな音で録音されています。

なお、ヘルゲ・リエンは、チューバ、サックスとの「トリオトラン」というグループも持っており、こちらはクラシックの小品のような一面を持っていて、2つの活動を通じてそれぞれのカラーが楽しめます。
  

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ボブ・ディランの曲を取り上げた1枚

2016-12-06 | JAZZ
今年のノーベル文学賞で話題になったボブ・ディラン
その彼が1969年4月にリリースした「ナッシュビル・スカイライン」に収録されているカントリー調の「レイ・レディ・レイ」を取り上げている1枚です。
彼の曲を演奏したアルバムは過去に2度ピアノ・トリオで登場していますが、今回もまたピアノ・トリオです。
「FUTURA HAT MATTER NOW ?」 GER 21
  
1. TIC TAC DES SAPOPITHEQUES
2. LONESOME SUSY
3. RAINBOW
4. LITTLE SUE
5. LAY LADY LAY
6. ALICE IN WONDERLAND
7. WHAT MATTER NOW WHAT WHAT WENT BEFORE
8. SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
JEAN-PHILIPPE BLIN(p) FRANCOIS MECHALI(b) JEAN-JACOUES SCHNELL(ds)
録音 1970年12月17日

仏のピアニスト、ジャン・ピエール・ブリンは、ビル・エヴァンスのタッチと、若き日のキース・ジャレットのフレーズをミックスしたプレイに特徴があり、それはまるで初期のキース・ジャレット・トリオのようです。
それもそのはず、
8曲中2曲はキースの曲であり、ベース音はチャーリー・ヘイデンのように太く、ドラマーはポール・モチアンのようにメリハリの利いたドラミングでサポートしています。
お目当ての「レイ・レディ・レイ」は、キースの初期のアルバム「サムホエア・ビフォア」に収録されているディランの「マイ・バック・ペイジス」を聴いているようでもあります。
また「不思議の国のアリス」と「いつかは王子様が」の2曲のスタンダードは、モンクにも通じる独特の解釈で曲を構築・解体しています。

面白いことに、レイ・ブライアントが演奏する「風に吹かれて」を含め、ここに挙げた3枚がいずれもライブであることです。

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