あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤(第153回)

2021-04-29 | 私の愛聴盤
私の愛聴盤の153回は、チャーリー・マリアーノのベツレヘムからの1枚です。

「CHARLIE MARIANO」BETHLEHEM BCP25
  
1. JOHNNY ONE NOTE
2. THE VWRY THOUGHT OF YOU
3. SMOKE GETS IN YOUR EYES
4. KING FOR A DAY
5. DARN THAT DREAM
6. FLOORMAT
7. BLUES
8. I HEARD YOU CRIED LAST NIGHT
CHARLIE MARIANO(as) JOHN WILLIAMS(p) MAX BENNETT(b) MEL LEWIS(ds)
録音 1955年6月

ベツレヘム・レーベルにある2枚の中で、2番目に録音されたアルバムで、RVGのスタジオ録音盤です。
チャーリー・マリアーノは、当時の日本のジャズ・シーンにあって、ハンプトン・ホースやゲイリー。ピーコックと共に、我が国のジャズ・シーンに少なからず影響を与えた人の一人で、これは、スタンダードの数々を感情溢れる演奏で纏めた1枚で、ハードパップのエッセンスが詰まっています。

マリアーノのオリジナル2曲の他は周知のスタンダードで、バラードからアップ・テンポの曲までバランス良く配置されていて、その中で、好みの演奏は以下の曲です。
*バラード2曲の中では「SMOKE GETS IN YOUR EYES」
*ミディアム・テンポの3曲の中では、マリアーノの作曲による「BLUES」
*アップ・テンポの3曲の中では「KING FOR A DAY」

この時代の神がかったアート・ペッパーの演奏も良いけど、このアルバムのチャーリー・マリアーノもピークの演奏だと思います。

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3本の桜の木

2021-04-27 | 日々の暮らし
工場の前にある3本の大きな桜の木は、樹齢4~50年は経っていると思います。
これまで、降雪の中でも耐えて花を咲かせてきました。

 

今年も同じように立派な花が咲き、我々の目を楽しませてくれました。
そして、見頃が終った後、

 

残念なことなのですが、工場の工事の関係で3本とも伐採、伐根となりました。
その枝の一部を自宅に持ち帰り、赤玉他の肥料を混ぜた土に植えました。

 

再生できたなら、再び工場の土に戻してあげたいと思います。

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1969年の富樫雅彦(3)

2021-04-25 | JAZZ
富樫雅彦のディスコグラフィーを見ていて、改めて聴いてみたくなった1969年の録音(3)
リーダー・アルバムの3枚目は、

「ISOLATION」 COLUMBIA SW-7051(JDX-49)
  
1. ISOLATION 1
2. ISOLATION 2
高木元輝 (ts, bcl) 富樫雅彦 (ds, vib, perc)
録音 1969年12月下旬

これは連続射殺魔をテーマにした映画音楽のために即興で演奏されたものを、部分的に編集・合成して1枚のレコードとして完成したアルバムで、掲載したのは再発盤です。

レコードのA面は富樫と高木の丁々発止の激しい演奏、B面は間を持った静かな演奏が中心になっています。
そのA面は、高木の凶暴なテナー・サックスに、富樫がドラムスで応えるところからスタートし、高木はコーンパイプを吹いたり、途中でバス・クラに持ち替えもしています。
一方の富樫は、ドラムスの他、マリンバやティンパニー、それにゴング等、数々の音の出る楽器を駆使してカラフルに、そして時には激しいプレイを展開しています。
そしてB面は、高木のパイプと、富樫のカラフルな打楽器による牧歌的な演奏からスタートし、この雰囲気が最後まで持続しますが、編集・合成しているとは思えないほど、上手く繋がっています。
この演奏の中には、射殺魔の一瞬の安らぎも隠れているのではないかと思われるような雰囲気がします。

さて、富樫が1969年の凡そ半年の間に、3社のレコードからそれぞれ異なったアイデアの録音をしていたことで、彼が乗りに乗っていた年であったことが分かる3枚のアルバムでした。
加えて、日本のレコード会社のいずれもが好録音盤であることも、特出すべきことであり、また富樫は絵画でも優れたものを持っており、今回の(1)~(3)のアルバム・ジャケットも彼の作品です。

残念ながら翌年1月には不慮の事故で、下半身不随となり、従来の様なドラミングは出来なくなってしまったことからも、この年の3枚は今でも貴重な録音です。

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2021年4月の富士山

2021-04-22 | 富士山
これまでの富士山の写真は、全てデジカメで撮っていましたが、3月に突然壊れてしまったので暫くお休みしていました。
その、壊れてしまったニコン(左)と、新しく買い替えたキャノン(右)です。


今日の富士山は、先週末に麓に降った雨の影響で再び雪を被ったようで、それまで見えていた山肌が再び隠れてしまいました。
そこで、今月は早朝にウォーキングをしている道程の中から、何枚かを掲載しました。

スタート時の午前5時は日の出前ですが、途中で山頂に日が当たりました。
 

途中、農道に出た所で家並みが無くなります。
 

ウォーキング・コースの中で、一番富士に近くなったところで2枚撮りました。
 

芝桜と富士も良く合います。
最後の1枚は午前6時、再び元の場所に近いところまで戻って来ました。
 

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1969年の富樫雅彦(2)

2021-04-21 | JAZZ
富樫雅彦のディスコグラフィーを見ていて、改めて聴いてみたくなった1969年の録音(2)
リーダー・アルバムの2枚目は、

「SPEEAD AND SPACE」 UNION UPS-2014J
  
1. PRESAGE(予感)
2. PANORAMA (情景)
3. EXPECTATION (期待)
4. SPEED & SPACE #1 & #2 (速度と空間)
高木元輝 (ts, bcl, conepipe) 佐藤允彦 (p, gong) 池田芳夫 (b, elb) 富樫雅彦 (ds, perc)
録音 1969年11月22日

このアルバムの印象は英文のタイトル曲よりも、和文を頭にいれて聴くと印象が強く残ります。
1曲目の「予感」は、ベースの重低音にゴングとチャイム、それにピアノが直接弦を叩く短い演奏で、正にこのアルバムの内容を示しているように思います。
続く「情景」は、高木の吠えるようなサックスに、ピアノの連打、ベースの上下を走る目まぐるしい往来、そし相変わらず巧みな富樫のドラミングが入り交ざって一つの世界観が形成された集団的即興演奏となっています。
また「期待」は、池田のベースと高木のコーンパイプが全面に出る小品で、それに富樫のドラムスがさりげなく絡んでします。

レコードのB面に移って、「速度と空間」の#1は、スピード感あふれる演奏で、最初は佐藤のピアノが前面に出るピアノ・トリオで始まり、続いて高木のバス・クラが鋭く切り込んできます。
続く池田のベース・ソロ、そして富樫のドラム・ソロと続く演奏の中で、高木の吹くバス・クラは、この楽器の特徴を上手く使った重低音と高音を織り交ぜて演奏全体を高揚させており、4者の絡みも素晴らしく充実した1曲です。
一方の#2は、対照的に全くのノンリズムの演奏ですが、何時スタートしたかも分からないようなピアニシモで、ベースがソロを取るところから曲がスタートし、何時しかピアノ、パイプが加わり、ゴングが打ち鳴らされた後、サウンドは次第にフォルテシモへと拡大し、エレキ・ギターとドラムスが加わってノイジーな音となってやがて終演となります。

これは、先の「WE NOW CREATE」の録音から丁度半年後に録音されていますが、フリー・ジャズの類とは言えストーリー性もあり、更に充実した内容となっているように思え、佐藤允彦の参加も大きく、カラフルな音の饗宴となっています。

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1969年の富樫雅彦のアルバム(1)

2021-04-18 | JAZZ
富樫雅彦のディスコグラフィーを見ていて、改めて聴いてみたくなった1969年の録音(1)
彼はこの年、3枚のリーダー・アルバムを録音していますが、これはその最初の1枚です。

「WE NOW CREATE」 VICTOR SMJX-10065
  
1. VARIATIONS ON A THEM OF “FEED BACK”
2. INVITATION TO “CORN PIPE” DANCE
3. ARTISTRY IN PERCUSSIONS
4. FANTASY FOR STRINGS
高木元輝 (ts, cornpipe) 高柳昌行 (g) 吉沢元治 (b, celio) 富樫雅彦 (ds)
録音 1969年5月23日

1969年にリーダー・アルバムとして発表された作品は、いずれもがこれまでのとは全く異なるアプローチで、斬新な演奏となっています。
「VARIATIONS ON A THEM OF “FEED BACK”」は、高木の炸裂するテナー・サックスに圧倒され、購入当時は途中で聴くのをやめたことがありましたが、今改めて聴いてみると4人の発する音が明確で、富樫が主張していたことが理解できます。

「 INVITATION TO “CORN PIPE” DANCE」は、高木の吹くコーンパイプが祭囃子の笛や小鳥の鳴き声のようでもあり、それに富樫のドラムス(タムタム)が絡み、後半では吉沢のベースがソロを取り突然終了しています。(本来は続く演奏だったのかも知れません)

「ARTISTRY IN PERCUSSIONS」は、富樫の多重録音によるパーカッションと多彩なドラミングが堪能できる1曲です。

「 FANTASY FOR STRINGS」は、高木がコーンパイプを吹き、高柳の生ギターと吉沢のチェロがそれに加わり、更に富樫がドラムスを始め様々なパーカッションで色付けをする演奏となっていますが、いつの間にか終わってしまったという印象のエンディングとなっています。

アルバム・ジャケットの内側には、悠雅彦さんが「新しい創造、日本のニュー・ジャズ」と唱えているように、1970年を前後して日本のジャズが大きく転換したことを象徴する演奏内容で、今聴き直しても全く古さを感じさせず、むしろ新しい発見もありました。

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高柳昌行・井野信義デュオ+1

2021-04-14 | JAZZ (CD)
高柳昌行と井野信義のデュオに菊池雅章がゲストで参加しているライブ・アルバム

「LIVE AT JAZZ INN LOVELY 1990」 NBCD 135
  
1. TRIO Ⅲ
2. DUO Ⅰ
3. DUO Ⅱ
4. TRIO Ⅰ
5. TRIO Ⅱ
高柳昌行 (g) 井野信義 (b) 菊池雅章 (p)
録音 1990年10月9日

この名古屋でのライブは、高柳が亡くなる8か月前のもので、ノートによると当夜は痛みをこらえて演奏したようです。
後期の高柳の演奏には賛否両論がありますが、菊池雅章との再会セッションは、互いに旧知の中で久しぶりの演奏に喜びを感じていたようです。
アルバムは、5つのパートから構成されており、全ては即興による音の放出となっていて、高柳のギターに対して井野のベースが上手く反応しています。
菊池雅章は3つのパートに参加し、大半はシングル・トーンでギターの音に溶け込んでいるのですが、時々ピアノをフルに鳴らし、井野のベースもボディを叩くなどして、アクセントを付けています。
このライブは、即興演奏とは言え、3者によるコール・アンド・レスポンスの部分もあり、お互いの演奏を聴きながら注意深く演っていることが分かります。

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富樫雅彦のディスコ・グラフィーから

2021-04-11 | JAZZ
1996年頃に購入した富樫雅彦のディスコ・グラフィーを久しぶりに取り出してみました。
ここにはデビューから1994年12月迄に、富樫が演奏した記録がモノクロ写真と共に年代順に整理されていて、巻末には全ての曲目と、アルバムに参加したミュージシャン、それにコンサートの記録が詳細に載っています。
また、裏表紙のアサギマダラは、彼が好きだった蝶の中の1枚です。
 

そこで、富樫のドラミングが最初に記録されているアルバムを取り上げました。
ジャズミュージシャンの写真集でも有名な阿部克自のプロデュースによる2枚組のLPの中に、秋吉さんの渡米後、コージー・カルテットを引き継いだ渡辺貞夫がリーダーとなって吹き込んだ3曲があり、記録上では、これが若干17歳の富樫の貴重な演奏となっています。

「JAZZ SCENE ′57」 TRIO PAP 20041~42
  
1. WINDOW SHOPPIN’
2. ALL THE THINGS YOU ARE
3. SUMMER SET
渡辺貞夫(as) 八木正生(p) 原田政長(b) 富樫雅彦(ds)
録音 1957年8月20日

1曲目の「 WINDOW SHOPPIN’」は、渡辺貞夫の作曲による12小節のブルースで、冒頭の1コーラスは4つを刻むベースによりテンポが設定され、続いて八木のピアノが加わって1コーラスの後、4人のプレイに移ります。
富樫は、アタックの強いバスドラの他、スネヤ、シンバルもしっかり録音されていて、後半ではアルト・サックスとドラムスのフォーバースを経て、ドラム・ソロのスペースも与えられています。
また、いきなり富樫のドラム・ソロでスタートする「SUMMER SET」は、少しテンポを上げていて、3分間の演奏の中で出番も多くなっています。

この3曲での富樫は、その後の切れ味鋭いドラミングにはなっていませんが、13歳の頃からドラマーの道を志した初の記録であり、1957年という時代にステレオで録音された貴重な音源でもあります。

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プーさんのラスト・ソロ

2021-04-07 | JAZZ (CD)
これまでかなりの作品を聴いてきた菊池雅章のアルバムですが、
先の福居 良のライブ盤と同時に購入した菊池雅章のラスト・ソロを聴きました。
2013年の暮れに録音されたこのアルバムは、彼が亡くなる1年半ほど前に録音されています。
ブックレットの冒頭には、ゲーリー・ピーコックの菊池を讃えるコメントがありました。

「花道」 KKJ 9010
 

また、演奏中の厳しい姿とは対照的な、穏やかな表情を捉えたフォトも貴重なショットです。


1曲目の「RAMONA」は、ゆったりしたテンポの演奏で、ピアノの響きだけに集中しているように聴こえます。
続く「SUMMERTIME」は、遠くから演奏が聞こえて来るような響きを持ったメロディ中心の演奏であり、また、2つのバージョンからなる「MY FAVORITE THINGS」は、最初がアドリブ中心、2つ目は遅いテンポにおいてメロディの断片を紡ぎ合わせていくのですが、この雰囲気が次の「INPROVISATION」まで続いて行きます。
ラストは彼のフェイヴァリット・チューンである「LITTLE ABI」で、これまで演奏してきたコードとは異なる響きを持っており、ゆったりしたテンポの中で、最後に相応しい演奏となっています。

全曲を通して演奏中に声を発することも無く、正にプーさんの音楽に没頭できる1枚です。

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福居 良のライブ・アルバムを聴きました

2021-04-04 | JAZZ
先日発売された福居良のライブ・アルバム
早速購入して聴いてみました。

「LIVE AT VIDRO ’77」 HRLP 220/221
  
1. MELLOW DREAM
2. SPEAK LOW
3. BODY AND SOUL
4. LOVE FOR SALE
5. MR. P.C.
6. MY FOOLISH HEART
福居 良 (p) 伝法 論 (b) 福居良則 (ds)
録音 1977年6月8日

1曲目の「MELLOW DREAM」の最初の1音で、ピアノのシングルトーンによる美しい響きが飛び出します。
ピアノ・ソロからトリオに移って行くに従いテンポが速くなって、ベースとドラムスの3拍子の1拍目が強調されて熱い演奏に変わっていき、途中ドラムソロを挟んでのダイナミックな演奏となっています。
また、3曲目の「BODY AND SOUL」は、中音部を上手く使い、強弱のメリハリを付けることで独特の響きを出しており、メロディアスなベース・ソロを挟んでの1曲となっています。
一方、左手のフィギアが特徴的な「LOVE FOR SALE」では、スピード感あるベース・ソロを聴くことが出来、続く「MR. P.C.」でも、最初からベースがフューチャーされ、リズミックな演奏へと続きます。
そして、最後は美しいピアノの響きが楽しめる「 MY FOOLISH HEART」へと続く全6曲です。
当日のプログラムがこのアルバムと同じ順に演奏されたかどうかは分かりませんが、曲順の構成も上手く並んでいます。

2枚組のレコードは、片面1曲のものもあり、全曲通して聴くにはターンテーブル上でとっかえひっかえしなければなりませんが、これがライブの間の様でもあり、特に苦にならず、むしろ程よい休みがあって、かえって集中して聴くことが出来ました。

レコードでの掲載は昨年の4月以来ですが、数少ない彼のアルバムは、今後もジャケットと共にレコードを大事にしていきたいと思います。

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