あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

2023年最後の1枚(辛島文雄 / I LOVE ... )

2023-12-31 | JAZZ
2023年最後の1枚は、辛島文雄のI LOVE . . .です。
これは2015年12月で、新宿Pit Innの50周年と、オーディオ雑誌季刊analogの創刊50号がを共に迎えることを記念して、PIT INNレーベルの音源を基に小鐵 徹さんのマスタリング&カッティングによりレコード化されたものです。

「I LOVE . . .」ONGEN OGAG - 001
  
A面
1. Mr. J.H
2. Who Cares
3. Summertime
辛島文雄 (p) 楠井五月 (b) 小松伸之 (ds)
池田 篤 (sax) 岡崎正典 (sax)
録音 2014年、2015年

B面
1. Late Autumn
2. My Foolish Heart
3. Dolphin
辛島文雄 (p)
録音 2015年 沖縄市民劇場 あしびな~

今から5年前に68歳で亡くなった辛島文雄のアルバムからB面のピアノ・ソロ(3曲)を聴きました。
「Late Autumn」は辛島のオリジナルによるクラシカルな響きをもった曲で、ゆったりとしたテンポで時にはダイナミックにそして優しく鍵盤に触れています。
「My Foolish Heart」は、テーマ部分をシングル・トーンでトツトツと弾く美しい演奏です。
「Dolphin」は未発表音源で、リズミックでまるでイルカが動き回る様な部分もありますが、最後は静かにピアニシモで終わっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

稲葉国光のBASSIN'(CD)

2023-12-27 | JAZZ (CD)
稲葉国光は、1960年代後半以降、日野皓正のグループに参加していた頃から注目していたベーシストの一人ですが、これはベテラン・ベーシストが気心知れたゲストを迎えて作ったアルバムです。

「BASSIN'」 LITTLE PUMPKIN INBK - 2010
 
 1. YOU ARE MY EVERYTHING
 2. YOU STEPPED OUT OF A DREAM
 3. HI - FLY
 4. WELL YOU NEEDN'T
 5. YOU GO TO MY HEAD
 6. CONVERSATION #2
 7. A GHOST OF A CHANCE
 8. ESTE SEU OLHAR
 9. SWEET SENSATION
10. IN THE WE SMALL HOURS OF THE MORNING
11. ALONE TOGETHER
稲葉国光 (b) 山本 剛 (p) 岩崎佳子 (p) 
峰 厚介 (ts) 中牟礼貞則 (g) 関根秀雄 (ds)
録音 2010年8月5,6日

1曲目の「YOU ARE MY EVERYTHING」から「YOU GO TO MY HEAD」までの5曲と、「A GHOST OF A CHANCE」ではテナー・サックスの峰厚介が参加していて、これらのパートではベース・ソロは僅かとなっていて、まるで峰がリーダーのようなセッションになっています。
そしてサックスの音色はと言うと、アルト・サックスかと勘違いするような中・高音を中心としたプレイですが、リーダーは、といえば、「WELL YOU NEEDN'T」のようなアップ・テンポの曲も、「A GHOST OF A CHANCE」のようなしっとりとしたバラードも、常にペースを保って安定した音程でリズムを刻むところなど貫禄十分です。

ギターとベースのデュオで演奏される「CONVERSATION #2」を始め、8曲目以降はピアノ・トリオやそれに中牟礼貞則のギターが加わったカルテットとなっていて、ベース・パートがクローズ・アップされたり、ソロ・スペースも確保されています。
山本 剛のオリジナルである「SWEET SENSATION 」は、美しいメロディを持った曲でカルテットで演奏されますが、4人にソロ・スペースが与えられて充実した内容となっています。
また「 IN THE WE SMALL HOURS OF THE MORNING」では、山本の透き通る様に美しいピアノと、2コーラス目の前半をソロで受け持つ重厚なベース音のバランスがなんともいえず素晴らしく、その雰囲気を保ったままベース・ソロの「ALONE TOGETHER」へと続いて行きます。

このアルバムでの稲葉国光は、超ベテランらしく落ち着いたフィンガー捌きの中で、重厚なベースの響きが味わえる1枚です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の愛聴盤(第186回)(ビクター・フェルドマン・トリオ)

2023-12-24 | 私の愛聴盤
第186回はリーダーのビクター・フェルドマンにスコット・ラファロが参加したトリオによる演奏集です。

「THE ARRIVAL OF VICTOR FELDMAN」 CONTEMPORARY S7549
  
1. SERPENT'S TOOTH
2. WALTZ
3. CHASING SHADOWS
4. FLAMINGO
5. S'POSIN
6. BEBOP
7. TOO BLUE
8. MINOR LAMENT
9. SATIN DOLL
VICTOR FELDMAN (vib, p) SCOTT LA FARO (b) STAN LEVEY (ds)
録音 1958年1月21, 22日

先の「レロイ・ヴィネガー・セクステット」に参加していたヴィクター・フェルドマンが、スコット・ラファロを迎えて録音したもので、同じコンテンポラリー・レーベルからのアルバムです。
これは、スコット・ラファロがビル・エヴァンスのトリオに加わる前の録音で、トリオというシンプルな編成において、フェルドマンとラファロのプレイが堪能できます。

アルバムは、フェルドマンの3曲とジャズマンを含めたスタンダード作品から構成されていて、ラファロのビートの利いた力強いベースの演奏も聞きどころとなっています。
ピアノを中心に演奏するのは「CHASING SHADOWS」「MINOR LAMENT」の2曲、また、ピアノとヴィブラフォンを交互に演奏するのは3曲ですが、「WALTZ」というタイトルでありながら4ビートで演奏しているものもあれば、「S'POSIN」ではミディアム・テンポで軽快にスイングしていて、この曲ではドラマーのブラシによるサポートが効果的です。
そして、「SATIN DOLL」では大半の曲の中でラファロのベース・ソロを聴くことが出来ますが、この曲でのラファロのプレイは特別です。

その他はヴィブラフォンの演奏となっていて、「FLAMINGO」では楽器の特徴である残響を上手く活かしており、「BEBOP」は超高速での演奏で、ヴィブラフォンは兎も角ラファロのベースの運指がすざまじいスピードで突っ走るスリルを味わえます。
また「TOO BLUE」では、ラファロがベースをまるでギターを弾くような感じのアドリブを披露してくれます。

このアルバムでのフェルドマンは、ピアノよりヴィヴラフォンによる演奏を楽しむプログラムとなっていますが、スコット・ラファロの超絶なベースも、エヴァンス時代と同様に聴き所が沢山あります。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

井上陽介のBack To The Groove (CD)

2023-12-20 | JAZZ (CD)
レロイ・ヴィネガーに続いて、ベーシストの井上陽介の通算4枚目のアルバムです。

「Back To The Groove」M&I JAZZ MYCJ - 30343
 
 1. HAVANA DERAMS
 2. INTERPLAY
 3. MY FOOLISH HEART
 4. BIRDLAND
 5. MILESTONES
 6. WALTZ FOR DEBBY
 7. RETURNES
 8. SWEET AND LOVELY
 9. BACK TO THE GROOVE
10. WHEN LIGHTS ARE LOW
井上陽介 (b) 石井 彰 (p) 小山太郎 (ds)
録音 2005年3月8,9日

これは、井上陽介のオリジナルと、ビル・エヴァンス関連の曲を中心にしたプログラムとなっていて、彼がディヴ・ホランドを信望していることから、ここでもビートの利いた力強いプレイで通しており、エヴァンスのレパートリーからはスコット・ラファロを彷彿とさせる雰囲気も感じられます。

自身のオリジナルである「HAVANA DERAMS」と「BACK TO THE GROOVE」は、ホップするようなリズムが特徴で、一部ではラテンリズムも取り入れて軽快な演奏となっています。
「INTERPLAY」は、ピアノが先行し、後半でベースがソロを取りますが、小山太郎の4つをブラシでサクサクと刻むことで、演奏がグッと引き締まって聞こえます。
「MY FOOLISH HEART」は、ピアノによる長いイントロを経て、まずはベースがピチカットでメロディを弾き、バックでピアノがオブリガートを付けるという粋な出だしとなっていて、続く石井のピアノのアドリブが素晴らしく、再び井上がベースでメロディを弾いて演奏が終了します。
ザヴィヌル=ショーター・コンビで有名なウエザー・リポートの「 BIRDLAND」は、1曲丸々ベース・ソロでの演奏です。Youtubeには、彼が「Blue Monk」をソロで演っている動画がありますが、このアルバムの演奏はよりハードです。
また、この季節にふさわしい「Christmas Song」をピアノ・トリオで演奏していました。

話を元に戻して・・・、
「MILESTONES」は、ベースが先発で8小節のイントロを弾いた後、ピアノ・トリオによるアップ・テンポで且つ3人が夫々ソロを取りますが、このアルバムのハイライトを示す演奏となっています。
「WALTZ FOR DEBBY」は、ゆったりとしたテンポで最初の1コーラスを弓で弾いた後、テンポを速めてピアノ・トリオとなりますが、エバンス・トリオとは違って粋な演奏です。
「SWEET AND LOVELY」も軽快に飛ばしており、ここではドラムスがリム・ショットを交えながら全体を支配しているように感じます。

全体を通して、ベーシストがリーダーのアルバムとしては3人のソロ部分のバランスが良く、正に“Groove感”を感じられる内容となっており、石井 彰のピアノ・プレイも聞き応えがあります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

私の愛聴盤(第185回)(レロイ・ヴィネガー)

2023-12-17 | 私の愛聴盤
第185回はレロイ・ヴィネガーの「Walk」に関連する曲を集めたアルバムです。

「LEROY WALKS!」 STEREO S 7003
  
1. WALK ON
2. WOULD YOU LIKE TO TAKE A WALK
3. ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET
4. WALKIN'
5. WALKIN' MY BABY BACK HOME
6. I'LL WALK ALONE
7. WALKIN' BY THE RIVER
LEROY VINNEGAR (b) VICTOR FELDMAN (vib) GERALD WILSON (tp)
TEDDY EDWARDS (ts) CARL PERKINS (p) TONY BAZLEY (ds)
録音 1957年7月15日、9月16,23日

これはベーシストのリーダー・アルバムですが、ヴィブラフォンが入ったことで非常に洗練されたサウンドが心地いい演奏集です。
そして、聴きどころは、リーダーの確実で端正なベース音と、ヴィクター・フェルドマンによるアレンジで、特に1曲目の「WALK ON」と3曲目の「ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET」は演奏時間も長く、アレンジの妙をたっぷりと味わうことが出来ます。

その「WALK ON」は、リーダーのレロイ・ヴィネガー自身の作曲によるもので、バウンスするベースのビートをバックに全員によるテーマが演奏され、続いてテナーサックス、ヴィブラフォン、ミュート・トランペット、ピアノが順次軽快なアドリブを披露し、最後はベースがソロを取って(と言ってもコード進行に沿って歩くように4つを刻むだけですが)、最後はベースと残りのメンバーによる4バースという珍しい組み合わせを経てテーマに戻っています。
そして、軽快なテンポで演奏される「ON THE SUNNY SIDE OF THE STREET」は、管楽器が入って華やかであり、ドラムスを含め全員が順次ソロを取っています。

「WOULD YOU LIKE TO TAKE A WALK」はホーンを除いての演奏で、ヴィブラフォンのファンによる残響とベースの調和が美しく、続くカール・パーキンスも粋なピアノ・ソロを披露してくれます。
なお、演奏途中でヴィブラフォンから瞬時にピアノに代わることから、後からの被せ録音かも知れません。
「WALKIN’」はテーマの後、ピアノ、ミュート・トランペット、ヴィブラフォン、テナーサックスの順でソロのリレーが行われますが、この間裏方で支えていたベースがそのまま4ビートのウォーキングでソロを取った後テーマに戻っています。
「I'LL WALK ALONE」もホーンを除いた形での演奏で、冒頭からヴィネガーのベースがソロを取る形で進行し、それにヴィブラフォンとピアノが加わりますが、後半はやはり4ビートによるベース・ソロとなりますが、淡々とした演奏にも関わらず味があります。
最終曲の「WALKIN' BY THE RIVER」は、アップ・テンポの曲ですが、ゴツゴツした感じのアドリブを取るテナーサックスのテデイ・エドワーズと、ヴィブラフォンとピアノを交互に使い分けながらアドリブを展開するフェルドマンと、リーダーのベース・ソロが印象的な1曲です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

森林公園の2023スターライト イルミネーション

2023-12-16 | 日記
まるで10月のような暖かさのこの日、
森林公園で12月8日から24日までの金曜日~日曜日と、25日に開催されている「2023スターライト イルミネーション」を見てきました。

エントランスの写真は、午後4時の入場時と6時30分の帰りの時のものです。
  

以下はまだ明るさが残る時の8枚
   
   

暗くなってからの8枚で、赤い服を着たシベリアンハスキーに会いました。
   
   

音と光の変化を楽しんだ8枚
   

   

イルミネーションを堪能しながら帰路についた8枚
   
   

2時間30分ほどの歩行でしたが、色々変化が楽しめた一時でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アーメン・ドーネリアンのTRIO ’87(CD)

2023-12-13 | JAZZ (CD)
アーメン・ドーネリアンがノルウェーのミュージシャンとオスロで録音したアルバム

「TRIO ’87」 ODIN NJ 4024 - 2
 
1. SONG WITH NO NAME
2. CONCEPTION
3. BROKEN CAROUSEL
4. SEASONS' CHANGE
5. IN YOUR OWN SWEET WAY
6. SECRETS
7. COCKEYED BLUES
8. ANGEL EYES
9. METROPOLITAN MADNESS
ARMEN DONELIAN (p) CARL MORTEN IVERSEN (b) AUDUN KLEIVE (ds)
録音 1987年7月11日

アーメン・ドネリアンは、70年代末のデビュー当時はビル・エヴァンス派として注目されでいましたが、ここではノルウェーのミュージシャンとの共演で北欧の澄んだ空気感も感じられます。

彼自身のオリジナルが6曲入っており、その中では美しいメロディで北欧の澄んだ風景が感じられる「SONG WITH NO NAME」や、華麗なピアノとベースの対話が見事な「SEASONS' CHANGE」、そしてアップテンポで聴き手に向かってグイグイと迫ってくる「METROPOLITAN MADNESS」などが印象に残り、非常にバラエティに富んだ内容となっています。

また、オリジナル以外では、特徴あるアレンジで3者のインタープレイが見事な「IN YOUR OWN SWEET WAY」、そして、コードを積み重ねながらゆったりとしたテンポで情緒豊かに聴かせてくれる「ANGEL EYES」など、私にとってはこの後にリリースされた彼のどのアルバムよりも好きな1枚です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

レコードプレイヤーとその関連報告

2023-12-10 | 日々の暮らし
レコードプレイヤーは、長い間ダイレクト・ドライブ方式のものを使用していましたが、ベルトドライブのものも使ってみたいと思い、5年ほど前にラックスマンのPD-171をヤフオクで購入したのですが、当初からトーンアームの動きに不満がありました。
(教訓:中古品は信頼がおける店で購入すべきです)
そこで、同価格帯の製品に買い換えようと都内のオーディオ店に行ったところ、現在の価格で同価格帯のものに入れ替えれば確実に音質が落ちて満足できなくなると言われ、また、最近の傾向として円安もあり定評ある海外製品は割高となっているし、国内製品の実力は上がってきているので同じ価格帯なら国内製品がお勧めということでした。
そのような説明をして頂いた中で、目に留まったのは正面に展示してあったヤマハのGT-5000とラックスマンのPD-191Aで、国内製品の中では何れも実力は素晴らしいが、ヤマハの方は部品調達が遅れているので、購入するとなれば暫く時間が掛かるとのことでした。
この2製品は、値段も値段なので一端は躊躇しましたが、オーディオ機器に投資するのもこれが最後と思い、展示品の中から使い勝手が分かっている同じメーカーの製品を選択しました。

  

そして、その製品が我が家にやってきました。
セッティングは有償ということだったので自分で行うこととし、組み立てが完了した時点で工場から借用してきた水準器を使ってレベルを調整しました。
続いて取り付けたカートリッジの適正針圧が1.7~2.0グラムなので、2グラムにセットすることにしました。
針圧計はこれまでNeoteckのNTK018を使用してきましたが、こちらも最近購入したortofonのDS-3の両方で試してみたところ、共に同値を示したことから、いずれも性能は同じでした。
ちなみにNeoteckのNTK018はMade in Chinaで、DS-3はMade in Japanでしたが、DS-3はNTK018に比べて価格が1桁違うので、NTK018を再評価したところです。
なお、これまで使用していたレコードプレイヤーは、搬送時に下取りしていただきました。

   

準備が完了したところで、早速レコードを掛けてみました。
最初はART PEPPERの「Meets The Rhythm Section」のステレオ・レコード、
この音源は、元来、左にペッパー、右にリズム陣と完全なセパレートとなっていますが、ペッパーが少し中央寄りになり、アルトが艶っぽく素晴らしい鳴りで聞こえました。

 

次に、ウイリアムス浩子の「MY ROOM」と、TOMMY FLANAGANの「PLAYS THE MUSIC OF HAROLD ARLEN」の何れも国内盤を、
ウイリアムスのヴォーカルは、近くで聞いているようにブレスと共に生々しく、伴奏のギターの音色も非常にクリアに聞こえました。
またトミ・フラのピアノは粒立ちが良く余韻が感じられる音でした。

 

続いて、カートリッジをモノラル用に交換して、トーンアームのウエイトを重量用に入れ替え、針圧を4.0グラムにセットして「CLIFFORD BROWN AND MAX ROACH の「Study In Brown」を、
これはクリフォードのラッパの迫力と、ハロルド・ランドのハードでエッジが立ち上がったテナーがもろに押し出されて来て、それにマックス・ローチのシンバルがうるさくなく非常にクリアに聞こえました。

 

最後に、SONNY CLARKの「LEAPIN' AND LOPIN'」から1曲目のクインテットによる「SOMETHIN' SPECIAL」と、2曲目のIKE QUEBECが参加したカルテットの2曲を、モノラル盤とステレオ盤で聞き比べて見ました。

 

この2枚、モノラル盤の迫力はともかくとして、ステレオ盤の音が良いのに驚いたのですが、従来のプレイヤーではここまで明確な音質の差は分りませんでした。

このレコードプレイヤーは同じカートリッジでも、従来器に比べて音像がよりはっきりして更に響きが豊かになり、まるで真空管アンプに替えたような印象を受けましたが、それはステレオ盤でのヴォーカルやベース音の再生でより威力を発揮しているように感じました。
また、トルクもこれまで使用していたプレイヤーより大きくなっていて、起動後の立ち上がりも若干速くなり、ターンテーブルを回転しながらレコードクリーナーを使用しても回転が遅くなったり、止まったりすることもありませんでした。
レコードを色々掛けてみて、カートリッジの特徴を生かすのにトーンアームの存在がいかに大きいかも再認識しました。


なお、カートリッジはこれまで徐々に買い足してきましたが、モノラル用が3種類とステレオ用が5種類になりました。
型式の同じortfonの2Mが多いのは、過去に使っていたプレイヤーで都度針圧調整をしなくて良いようにとしていたからです。
また、カートリッジ交換時のメンテナンス用として、ルーペ、接点復活剤、針先クリーニング液を使用しています。

 

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早稲田で望(忘)年会

2023-12-09 | 日記
コロナになってから今まで自粛していた望年会(忘年会)が、やっと開催出来ることになりました。
とは言っても、呑んべい4人のささやかな集いですが、その中で一人は都合が悪く欠席となり、三人での飲み会となりました。
田舎の在から都内に出て行くには “えんやこら” 状態で、私鉄から乗り換えで都電荒川線の「雑司ヶ谷」で乗車し、面影橋で下車、
ここから徒歩で早稲田通りまで行き、目的地のお店へ・・・。
最初の写真は、都電の車内から「学習院下」を過ぎたところで、後方に池袋の高層ビル「サンシャイン60」が見えます。
そして2枚目は、下車した「面影橋」の停留所付近です。

   

午後4時の開店でしたが、団体さんの予約が入っていたことから、暫く待たされました。
お店の写真は、団体さん優先のためのれんは店内に下がったままでしたが、10分ほどして予約席に案内されました。
そこで、オーダーしたのは毎々おなじみの「川海老の唐揚げ」「シュウマイ」「玉子焼き」「焼き鳥」「ポテトフライ」そしてこの店に来たら必ずオーダーする「トビウオのくさや」です。
「くさや」はトビウオの他にムロアジもあるのですが、ムロアジは匂いが強烈なので、2種類があるときはトビウオにしています。

   
  

お酒の写真はありませんがビールで乾杯し、私はウーロンハイを始めとして色々頂いて、最後は熱燗2合で締めました。
時計を見たら7時を回っていて、3時間ほどの間に、美味しいお酒と定番の肴、それに各人が持ち寄った話題で有意義な時間を過ごしました。
当夜は、次から次へとお客さんが入ってきましたが、予約以外は全てお断りとなる繁盛ぶりでした。

 

帰りは再び同じルートで都電に乗り、雑司ヶ谷で私鉄に乗り換えました。
雑司ヶ谷駅前で見たサンシャイン60を始めとする高層ビルの夜景が綺麗でした。

  

次の再会は、神田川の桜の季節を約束して帰宅しました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビル・エヴァンス・トリオのヨーロッパでの録音から

2023-12-06 | JAZZ
ビル・エヴァンス続きで、今年のブラック・フライデーを境に発売されたレコードで、初のヨーロッパ演奏の1コマを捉えたアルバムです。

「TALES」 Elemental Music KKJ 10015
  
1. WALTZ FOR DABBY
2. MY FOOLISH HEART
3. HOW MY HEART SINGS
4. SWEET AND LOVELY
5. I DON'T KNOW WHAT TIME IT WAS
6. FIVE [ THEME ]
録音 1964年8月10日
1. MY FOOLISH HEART #2
2. HOW MY HEART SINGS #2
3. SWEET AND LOVELY #2
4. FIVE [ THEME ] #2
録音 1964年8月25日
BILL EVANS (p) CHUCK ISRAELS (b) LARRY BUNKER (ds)

1. 'ROUND MIDNIGHT
BILL EVANS (p) EDDIE GOMEZ (b) MARTY MORELL (ds)
録音 1969年11月21日

これはビル・エヴァンス・トリオの初のヨーロッパ演奏ツアーの音源で、先行してCDが発売されていましたが、11月24日にレコードが発売になりました。
A面の6曲は、デンマーク放送のラジオハウスでのMONO録音、B面の4曲はデンマークの国営テレビでのライブを収録していて、最終曲のみメンバーが替わって1969年のアルハスでの共にステレオ録音となっています。
国営テレビでのステレオ収録の音源は、3人の定位が中央に集まっていて、それを少し左右に広げた感じですが、60年近く前の音源の再現であるからして、ピアノの音や拍手の部分では歪みが明確に現れています。

A面モノラル収録の「WALTZ FOR DABBY」は、最初のコーラスを何時ものテンポによりピアノとベースのデュオで、続くセカンド・コーラスからはドラムスが入ってテンポを上げて演奏され、ピアノによるアドリブが2コーラスを経てチヤック・イスラエルのベース・ソロになりますが、最初の半コーラスはワルツのメロディをそのまま弾くという大胆なプレイを披露していて、同じことを「SWEET AND LOVELY」の後半でも演っていますが、エヴァンス・トリオの歴代のベーシストのプレイとしては珍しいことではと思います。

A面とB面では4曲がダブっていますが、B面の「MY FOOLISH HEART #2」でのエヴァンスは、より複雑なコードを使っているし、続く「HOW MY HEART SINGS #2」からの3曲は、聴衆を前にしてドラム・ソロのスペースも拡大され、よりエキサイティングな演奏となっています。

なお、エヴァンスの十八番でもある「HOW MY HEART SINGS」は、同じメンバーで録音した1964年7月のVERVE盤(下に掲載のアルバム)にも入っていますが、共に4分台の演奏で、前半でチャック・イスラエルのベース・ソロを大きくフューチャーする展開は同じです。
また、後半でのエヴァンスのソロは、こちらのライブ盤に比べてデンマークでの演奏の方が躍動感があります。

「THE BILL EVANS TRIO LIVE」 VERVE V6-8803
  
録音 1964年7月7日 カリフォルニアでのライブ

最後に収録されている「 'ROUND MIDNIGHT 」もまた、VERVE盤に収録されていて、ピアノ、ベースの順にソロを取るパターンは一緒ですが、エヴァンスのソロに限ってはこちらのライブ盤の方が新鮮に聞こえます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする