あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤(第152回)

2021-03-29 | 私の愛聴盤
私の愛聴盤の第152回は、アルバート・マンゲルスドルフの「テンション」です。

「TENSION」 CBS BPG 62336
  
1. CLUB TROIS
2. BLUES DU DOMICILE
3. SET ′EM UP
4. VARIE
5. TENSION
6. BALLADE FOR JESSICA ROSE
ALBERT MANGELSDORFF (tb) GUNTER KRONBERG (as) HEINZ SAUER (ts)
GUNTER LENZ (b) RALF HUBNER (ds)
録音 1963年7月8, 11日

リーダーのアルバート・マンゲルスドルフは、1970年以降、アレクサンダー・シュリッペンバッハが率いるグローブ・ユニティに参加したり、ヨーロッパのフリーのミュージシャンンとの共演がありますが、このアルバムは彼の最も初期のアルバムで正にモダン・ジャズを演奏しています。

全員がドイツのミュージシャンで固めたピアノレスによる3管のクインテットで、大半の曲はミデアム以上の早めのテンポで演奏されています。
最初の5曲はスイング感抜群でメロディも美しく、アレンジがしっかりされている中で各人のソロ・パートも上手く振り分けられており、これはベースとドラムスの乗りの良さが要因の一つのように思います。

全6曲の中で、2曲目の「BLUES DU DOMICILE」は、テーマ部がジョン・コルトレーンの「BLUE TRAIN」のような雰囲気を持っており、ts → tb → b → ds の順でソロの受け渡しが行われた後、3管のリズムレスによる掛け合いが面白い効果を生んでいます。
また、アルバム・タイトルになっている「TENSION」が最も勢いがあり、前半は各人の優れたソロの応酬で、後半はマンゲルスドルフの無伴奏ソロ → ハインツ・ザウワーとギュンター・レンツのデュオにドラムスとトロンボーンが絡む展開 → ギュンター・クロンベルグとギュンター・レンツのデュオへと色々変化を付けた構成となっています。
最終曲の「BALLADE FOR JESSICA ROSE」は、4分足らずの短い曲ですが、スロー・テンポによるトロンボーンとベースのデュオで、4つを刻むベースに乗って、マンゲルスドルフの歌うような演奏となっています。

このアルバムは、ドイツ人らしく非常に正確で洗練されているけれど、決して堅苦しくなくエンジョイでき、数あるマンゲルスドルフのリーダー作品の中では良い内容です。

なお、マンゲルスドルフは、続いてNOW JAZZ RAMWONGを、同じメンバーで演奏しています。

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結婚披露宴に出席しました

2021-03-28 | 日記
あちこちで、結婚式や披露宴が延期や中止となる中で、エクシブ山中湖において社員の結婚式が執り行われ、その披露宴に出席しました。
 

広い会場に17の円卓テーブルが置かれ、1卓当り4~6人が着席、
ご両家、ご親戚、知人・友人を含め、総勢100人からなる出席者で豪勢な披露宴でした。
各人のスピーチは極力短く、食事や飲み物を飲むとき以外はマスク着用が徹底されていました。
 

メニューも豪華で、
前菜~フカヒレ~刺身~鮑の姿煮~黒毛和牛とフォアグラ~鰻の蒸し寿司と、何れも美味でした。
       

最後のケーキには、お二人がケーキカットを入れたものも頂きました。
 

今日は、久しぶりの結婚披露宴に出席し、
若い二人の美しい姿と、素晴らしい食事の1度で2度美味しいひと時を過ごしました。

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今年の春

2021-03-27 | 日記
今年の春
コロナ禍の中で、賑やかなお花見も出来ず、近所の桜で春を味わいました。
  


そして、さくらの1曲
「SAKURE SAKURA」 SABA  SB 15 064 ST
  
1. さくら さくら
2. よさこい節(土佐節)
3. 山中節
4. 祭りの幻想
5. ALONE ALONE AND ALONE
6. 諏訪
白木秀雄 (ds) 日野皓正 (tp) 村岡 健 (ts, ss, fl) 世良 譲 (p) 栗田八郎 (b)
白根絹子、野坂恵子、宮本幸子 (koto)
録音 1965年11月1日

副題をJAPAN MEETS JAZZとしたこのアルバムは、過去に日野皓正のオリジナル曲として掲載していますが、これは1965年の秋に、白木秀雄クインテットがベルリン・ジャズ・フェスティヴァルに出演した後、ベルリンのスタジオで録音したもので、日本の古典と、日本調のオリジナルが収録されています。
その中で、3人の琴奏者と白木秀雄による日本古謡の「さくら」が意表を突いた演奏となっています。
また、日野皓正のオリジナル曲の初演が聴けることでも貴重な1枚です。

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モカンボ・セッションとロックウエル

2021-03-21 | JAZZ
1954年7月27日の深夜から翌日に掛けて横浜のクラブで行われたジャムセッションを収めた録音盤、
これは、1976年頃から順次発売された4枚のレコードで聴くことができますが、中に入っている写真集も貴重なショットです。
「THE HISTORIC MOCAMBO SESSION ′54」ROCKWELL
  

当夜の参加したメンバーは、今思い返しても凄いです。
その中で、注目は何といっても2人のピアニストで、第1、2集の守安祥太郎と3、4集の秋吉敏子ですが、圧巻は守安と宮沢昭のセッションの数々で、特に第1集の最初に収録されている「I WANT TO BE HAPPY」は、突風の如く突っ走る凄い演奏です。
また、秋吉さんの中では、これも速いテンポの「DONNA LEE」と、それに続く「AIR CONDITIONING」が共に圧巻で、こちらは渡辺貞夫、宮沢昭、秋吉、上田剛の順での演奏を聴くことが出来ます。
なお、「IT´S ONLY PAPER MOON」で彼女がベースを弾くという珍演奏も含まれていて、宮沢が抜けたトリオ演奏部分ではしっかり4拍を刻むベース音が収録されています。

その後発売された3枚組のCDは、更に2曲が追加され、全20曲、219分の演奏が収録され、4枚のLPでは未収録であった「MY FUNNY VALENTINE」では守安が、また「TENDERLY」ではハンプトン・ホースがピアノを弾いています。
その「MY FUNNY VALENTINE」は、2アルト・サックスとドラムス(清水潤)による変則カルテットの演奏で、サックスは渡辺明と渡辺貞夫が担当していて、先発の渡辺明と守安のバラード・プレイに続いて、ミデアム・テンポでメロディを徐々にフェイクしていく若き日のサダオさんのプレイも堪能できます。
「THE COMPLETE SESSION」 POCJ-2624/6
 

このセッションの経緯については、二階堂尚さんによる詳細な記述があります。


なお、ロックウエル・レーベルは、岩味潔さんと、ジャズ評論家の油井正一さんの2人が立ち上げたレーベルですが、モカンボ・セッション後の演奏記録の中から幾つかはアルバムにして提供されています。
その中で、下の2枚のCDは、鈴木章治と北村英治の共にクインテットの演奏ですが、2008年4月に岩味さんから直接購入したもので、録音状態も良く、これも貴重な記録です。
  


下に掲載したアルバムは、ロックウエルからのものでなく、日本ビクターから発売されたものですが、鈴木章治のクラリネットには特別な思い入れがあることで、彼のリズム・エース時代の中からの1枚を取り上げました。
これは、1972年7月のヤマハ合歓の郷でのライブを中心にした編集で、往年のメンバーも参加していて、彼が敬愛するベニー・グッドマンの愛唱曲も多く含まれています。
なお、1971年4月のスタジオ録音も3曲含まれており、十八番の「鈴懸の径」は鈴木の2重録音となっています。
「鈴懸の径 鈴木章治とリズムエース」 VICTOR VICG - 5427
 

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NHK あなたのメロディーからの1曲

2021-03-17 | 演歌・ポップス
かってNHK TVで放送されていた「あなたのメロディー」という番組、
1963年から1985年まで放送された長寿番組でしたが、私がこの番組を知ったのは1973年頃でした。
視聴者からの作詞、作曲を一流の歌手が歌うコンテスト形式の番組で、審査員は作詞家、作曲家の著名な人ばかりでしたので、毎週日曜日の午前10時からの放送を楽しみにしていました。

1973年から75年にかけてアパート暮らしをしていた当時、記憶に残った1曲があり、長い間その歌のレコードを探していました。
それは、ご当地ソングと言われる山形県酒田市のことを歌った「私の街 酒田」という曲で、当日の番組で歌ったのは女性のシャンソン歌手のような気がしていました。

その曲を最近手に入れることが出来ました。
レコードの発売は1975年(昭和50年)となっていましたが、番組の中で歌ったのは中沢厚子さんでは無かったように思います。
いずれにしても長年探し続けてきた曲を再び聴く機会を得て、当時の生活の記憶も蘇ってきました。
思い入れのある歌は、そういうものだと思います。

「私の街 酒田」 SOLB-408
  

春夏秋冬を “です・ます” 調でつづった詩と、爽やかな声の響きが上手く合う素敵な曲です。
また、石川鷹彦さんのアレンジが、この曲を一層引き立てています。


そして、同じ番組から生まれた曲の中で、こちらも忘れられない1曲です。
当時は弦哲也が歌ったと記憶していますが、北島三郎の歌とレコードで広く知れ渡りました。

「与作」 CW-1720
  

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ピート・ラ・ロッカのリーダー・アルバム

2021-03-14 | JAZZ
ピート・ラ・ロッカのリーダー・アルバムに、チック・コリアが参加した1枚

「TURKISH WOMEN AT THE BATH」 DOUGLAS SD 782
  
1. TURKISH WOMEN AT THE BATH
2. THE DANCING GIRL
3. LOVE PLANET
4. MAJOUN
5. BLISS
6. SIN STREET
7. AND SO #1 & #2
JOHN GILMORE (ts) CHICK COREA (p) WALTER BOOKER (b) PEAT LA PEAT ROCA (prec)
録音 1967年

ドラマーのピート・ラ・ロッカは、1965年にブルーノート・レーベルに「Basra」を録音していますが、こちらはその後に作られた作品で、何といっても26歳のチック・コリアが参加していることで一聴の価値があります。
全曲ラ・ロッカの曲で占められていて、変調子ありエキゾチックな雰囲気ありで、ラ・ロッカのダイナミックなドラミングが上手く絡み合う中で、サン・ラ・アーケストラの要のサックス奏者であるジョン・ギルモアの参加も相まって、何とも不思議な雰囲気が漂う演奏集となっています。

その中で、チック・コリアのプレイを中心に聴いてみると、現代音楽に通じるフレーズや、不協和音を織り交ぜた進歩的な演奏が新鮮で、特に「THE DANCING GIRL」と「 MAJOUN」は、彼の最初のリーダー・アルバムである「NOW HE SINGS, NOW HE SOBS」を彷彿させます。
また「BLISS」では、冒頭、リフによる反復パターンの演奏において、ペダルを使わずピアノの響きを押さえて変わった音を出すなど、変化もつけています。
それにしても、この時期のチック・コリアの演奏はどれも素晴らしいです。

このレコード、
演奏は文句なく◎ですが、一つ注文を付けるなら、ドラムスの音は出しゃばるくらい前に出てクリアに収録されているのに、ピアノの音が奥に引っ込んでいるため、バランスが惜しいです。

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トロンボーンによるインプロヴァイズド・ミュージック

2021-03-10 | JAZZ
前回のディブ・ホランドのリーダー・アルバムに続いて、こちらはギュンター・クリストマンによるインプロヴァイズド・ミュージックです。

「WEAVERS」 PO TOUCH RECORDS  PTR/JWA 7
  
1. CICIM
2. SUMAK
3. YAYLAK
4. KISHLAK
5. a) RAFFIA 
  b) DETA ILS
  c) AL-ITH
GUNTER CHRISTMANN (tb) PAUL LOVENS (prec. inst. etc) MAARTEN ALTENA (b) 
録音 1979年12月/1980年6月

この手の音楽?は、その音の中に没頭するだけで、聴くという行為からかけはなれたところにあります。
主役がトロンボーンと言うことで、出て来るサウンドは柔らかいことから、他の同様な演奏に比べて耳障りなところはありませんが、何時も聴くアルバムでないことは確かです。
今回、この記事を書くにあたり久しぶりに通して聴いてみました。

ギュンター・クリストマンは、スライドとタンギングを使い楽器をコントロールしており、パーカッションとベースはそれに絡むことなく、勝手に音を出している感じがします。
5曲目の3つのパートのみクリストマンは参加しておらず、a)は、マーティン・アテルナのボーイングを中心にしたベース・ソロで、b)~c)は、ポール・ローヴェンスによるヴォイスとエレクトロ二クスを混在させたパフォーマンスが収録されています。

と、言うことで、音楽というよりは次々に放出される「音」を受け止めると云ったたぐいのアルバムですが、体力・気力の充実している時には聴くことが出来ます。

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ECMのディブ・ホランド

2021-03-07 | JAZZ
ECMレーベルに残されているデイブ・ホランドの2枚のリーダー・アルバム
1枚目は、タイトルも「IMPROVISATIONS」となっている通り、英国のギタリストであるデレク・ベーリーとのセッションとなれば、聴く前からその内容が想像できます。

「IMPROVISATIONS FOR CELLO AND GUITAR」 ECM 1013
  
* IMPROVISED PIECE Ⅲ, Ⅳ, Ⅴ
DAVE HOLLAND (cello) DEREK BAILEY (g)
録音 1971年1月

これは、デイブ・ホランドがチック・コリアの「サークル」に参加していた時期の演奏ですが、彼がいつものベースではなく全曲に渡ってセロを弾いているのですが、デレク・ベイリーと対峙するのに叶った楽器であると思われます。
クレジットには、ロンドンのクラブでのライブとなっていて、鮮明な録音ですが、何故か拍手も無く聴衆が参加している雰囲気が無いので、恐らく演奏の断片を収録したのではないでしょうか。
録音時期からして、ヨーロッパ流のフリー・ジャズが流行り始めた頃なので、当時の記録の1ページに留めておくアルバムです。


続いては、タイトルが「鳩首協議」となっていて、“人が集まって真剣に話し合うこと”を意味していますが、アルバム裏面にあるデイブ・ホランドのコメントでもそのようなコメントが語られています。

「CONFERENCE OF THE BIRDS」 ECM 1027
  
1. FOUR WINDS
2. Q & A
3. CONFERENCE OF THE BIRDS
4. INTERCEPTION
5. NOW HERE (NOWWHERE)
6. SEE - SAW
DAVE HOLLAND (b) SAM RIVERS (reeds, fl) ANTHONY BRAXTON (reeds, fl) BARRY ALTSCHUL (prec, marimba)
録音 1972年11月30日

このアルバムは、全曲デイブ・ホランドの作曲によるもので、いずれも自由な演奏でありながら、「Q&A」での4人の対話形式のものや、美しいメロディを持った「鳩首協議」の様にリーダーのベースを中心に絡む内容で、この「鳩首協議」では、バリー・アルトシュルがマリンバで参加しています。
大半はフリーな演奏ですが、しっかりアレンジもされていて、「NOW HERE (NOWWHERE)」の様に爽やかな印象を与える曲もあります。
なお、このアルバムのプロデューサーは、マンフレッド・アイヒヤーであることから、当時はこのような演奏にも力を入れていたことが分かります。

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ドボルザークの交響曲第9番

2021-03-01 | クラシック
ドボルザークの交響曲第9番「新世界より」
彼の交響曲の中では最もポピュラーな1曲ですが、私はこの曲に対して特別な思い出があります。
時は1969年6月のヴァーツラフ・ノイマンとチェコ・フィルの来日でした。
かねてから来日したらぜひ東京公演(新宿厚生年金会館)を聴いてみたいと思っていましたが、チケット代が高額で購入することが出来ず、生演奏を聴くことが叶いませんでした。
その時、知人の中にクラシックに強い先輩がいて、チェコ・フィルと言うならばノイマンではなくて、カレル・アンチェルだよと教えてくれたことを今でも記憶しています。

そんな経緯があって、最初は1981年10月に録音されたものを日本コロムビアのCDで聴いていました。


その後、ヴァーツラフ・ノイマンの1972年録音のレコードに出会うことが出来たことで、暫くはこのレコードを愛聴していました。
  


そして、最近になってカレル・アンチェルの指揮によるレコードを手に入れることが出来ました。
このレコードの録音時期ですが、ジャケットに「STEREO」のシールが貼ってあることから、ステレオ初期の1960年前後の録音ではと思われます。(1961年12月6日録音のCDも発売されていますが)
そのため、このレコードは、アンチェルがチェコ・フィルと共に初来日した1959年に近いこともあり、当時の思いを巡らすにも都合が良いです。
また、このレコードは重くしっかりした作りとなっていて、上記のアルバムに比べて弦の鳴りの重厚さと、管楽器や打楽器のメリハリがとても上手く収録されています。
付け加えるならば、今から60年近く前の盤でありながら、レコードにありがちなノイズがほとんどありません。
よって、私にとってこれがこの交響曲の決定盤となりました。
  

なお、余談ですが第二楽章のLargoの中の「Goin' Home」をボサノバにアレンジして演奏しているアイク・ケベックのSOUL SAMBAも愛聴盤として聴いています。

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