あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

今年の締めくくりは藤井郷子で(CD)

2020-12-30 | JAZZ (CD)
ゲイリー・ピーコックとの共演の中で、数多くの録音を残しているポール・ブレイの出番が多かったことから、今年最後の掲載として、ポール・ブレイに関連するピアニストの一人である藤井郷子を取り上げました。

その藤井郷子、
最初に生演奏を聴いたのは、1997年11月に開催された「狭山ジャズクラブ」主催のライブでした。
この時は、相方の田村夏樹(tp)とのデュオに、ダンサーが絡むという演出でした。


その日の演奏は、当日会場でサインを頂いたCDに似た内容でした。
このCDは、藤井郷子(p)と田村夏樹(tp)による1996年9月、11月の録音で、全てがテーマを持たないインプロが展開するもので、藤井はピアノを静と動に扱い、田村はトランペットという楽器を使って肉声を放出するという行為の中で、目の前で踊るダンサーに驚いた記憶があります。
「HOW MANY?」 LEO LAB CD 029
 

上記のアルバムの前に録音された藤井郷子の最初のソロ・アルバムは、1996年5月のニューヨーク録音で、自身のオリジナルと、日本の歌(五木の子守歌、月の沙漠、春よ来い)によるピアノ・ソロ・アルバムで、自然体で音を紡んでいきます。
また、3曲の日本の歌をいかに料理するかも聴きどころで、マイナーの部分では日本の哀愁も感じます。
「INDICATION」 LIBRA RECORDS 202-003
 


彼女は、渡米時にポール・ブレイに個人レッスンを受けていたことからその関係もあり、ポール・ブレイのジャパン・ツアー ’99に同行し、狭山市で開催されたライブに参加しています。
このライブは、主催者側の一員として聴きましたが、1部はポール・ブレイのソロ、2部で藤井が加わり、デュオというより、お互いがそれなりに演奏するとういう趣向の演奏でした。
ポール・ブレイは、演奏開始前から終了まで一言もしゃべらず、ピアノに向かって数曲演奏するだけでした。
演奏終了後、ポール・ブレイにサインをお願いしたのですが、それは叶わず用意してあった車であっという間に引き上げて行きました。
 


藤井郷子の締め括りは、沖 至ユニットに参加した1枚
「イロハウタ」FBPCD - 001
 
1. SANDRINERA
2. OKESA - Yansado 
3. L FOR B
4. イロハウタ
5. AN INDIAN COCKS HIS HEAD FOR YES
6. 紙ふうせん ~ WEST
沖 至 (tp, flh, bamboo fl, etc) 田村夏樹 (tp, toys) 登 敬三 (ts)
藤井郷子 (p, pianica) 船戸博史 (b) 光田 臣 (ds)
録音 2001年2月4日

アルバムの大半は、全員によるインプロの世界ですが、明快で繊細なアレンジが施してあることが分かります。
沖は田村に触発されて、何時もより激しいプレイを展開しているし、時々疾走する藤井のピアノに反応するユニットが恰好いいです。
また、「オケサ - やんさろ」のような曲では、日本の民謡を題材にした各人のソロを聴くことが出来ます。

なお、この他にも藤井郷子のアルバムは多く所有していますが、余り聴く機会がないので、来年は聴き込んでいきたいと思っています。

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私の愛聴盤(第149回)

2020-12-27 | 私の愛聴盤
ゲイリー・ピーコックの最後は、愛聴盤(第149回)として、多くの彼のアルバムの中から「ヴォイス・フロム・ザ・パースト」を選びました。
「VOICE FROM THE PAST」 ECM 1210
  
1. VOICE FROM THE PAST
2. LEGENDS
3. MOOR
4. ALLEGORY
5. PARADIGM
6. ODE FOR TOMTEN
GARY PEACOCK (b) JAN GARBAREK (ts, ss) 
TOMASZ STANKO (tp) JACK DeJOHNETTE (ds)
録音 1981年8月

ゲイリー・ピーコックは、ピアノ・トリオでのアルバムが多い中で、管が入った演奏において彼がどのようなアプローチを聴かせるのかも興味ある1枚です。
ベース・ソロから始まる「VOICE FROM THE PAST」で、このアルバムのイメージが作られており、続くヤン・ガルバレクのアルト・サックスが澄み切った空へ向かって放出する音と、トーマス・スタンコのダーテイなラッパ音が対照的で、正に北欧の風を感じるいかにもECMのサウンドとなっています。
2曲目の「LEGENDS」は、トーマス・スタンコとヤン・ガルバレクが大きくフューチャーされていて、後半はゲイリー・ピーコックとジャック・ディジョネットのデュオも登場します。
続いて演奏される「MOOR」は、ジャズのスタンダードとも言えるお馴染みの曲ですが、スタンコとガルバレク(ss)のソロが、何時ものピアノ・トリオと違った形で料理されているところも聴きどころです。
B面の「ALLEGORY」は、いかにもECMサウンドの演奏で、ゆったりした演奏の中で、管の2人がタンギングを有効に使っています。
「PARADIGM」は、サックスもラッパも短音を発しながらの演奏からアップテンポへと変わり、最終曲の「ODE FOR TOMTEN」は、ロングトーンも使った演奏となります。
また、ピアノレスの演奏であるからして、各人がより自由な発想のもとにプレイが展開され、2管によるカラフルで変化のあるサウンドを重視したアルバム作りがなされています。

こうしてみると、ゲイリー・ピーコックは、キース・ジャレットとの「スタンダーズ」は元より、このECMレーベルに多くの録音を残していることを改めて感じています。

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富士吉田市のジャズ喫茶

2020-12-26 | JAZZ
富士吉田市にあるJAZZ HOUSE ON LAVAは、地元に居ながら最近までその存在を知りませんでしたが、いつも拝見させて頂いているazuminoさんの紹介で知りました。
しかし、お店の営業が土、日、祝日に限られているため、中々行くことが出来ませんでしたが、念願かなって、本日やっと訪問できました。


室内はかなり広く、ゆったり感があります。
今日は初めての訪問であったことから、マスターと歓談したくカウンター席に座りました。
そこで目に留まった「12月のおすすめ珈琲」をいただきました。
オーダー後、豆を挽いてドリップで丁寧に入れていただき、カップに並々注がれた珈琲は、すっきりした味で美味しかったです。
  

マスターとの会話の中で、オーディオ・ケーブル(ZONOTONE)や、フェーズメーションのカートリッジへの並々ならぬこだわりも伺いました。
  

この日、お店に入った時にはThelonious Monk の「Brilliant Corners」が掛かっていました。
その後、Bill Evans の「On Green Dolphin Street」、Miles Davisの「Kind of Blue」、John Coltrane の「Blue Train」、そしてEric Dolphy の「In Europe Vol1」を、2台のプレイヤーを交互に使い立て続けに掛けていだだきました。

エバンスのアルバムでは、フィリー・ジョーのブラシの音が刺激的に聴こえ、
マイルスのアルバムでは、コルトレーンのサックスがとてもソフトでしかもクリアで、続くブルー・トレインの録音との音の違いも楽しむことが出来ました。
また、マイルスのアルバムでのウイントン・ケリーのピアノの粒立ちも際立っていました。
今日の視聴の中で、最も驚いたのはドルフィーのバスクラによる「God Bless The Child」の無伴奏ソロで、ドルフィーの息遣いや、パタパタとキィーを動かすタンポの音までがしっかり聴こえるという、国内盤でありながら溝に刻まれている情報量の多さでした。
 

このお店、
「ON LAVA」は清潔感があり、本格的な「音」で聴かせるジャズ喫茶です。
マスターのお話しでは、もうすぐ開店1年になるそうですが、機会があれば、次回は自身の愛聴盤を持参して、自宅では味わえない素晴らしい音を聴かせていただこうと思います。

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今年のクリスマス

2020-12-25 | 日記
コロナ禍の中ではありますが、クリスマスと孫の誕生祝を兼ねて、大人4人、子供2人の6人揃って近くのレストランで静かにお祝いをしました。
 

トナカイの帽子を被ったウエイトレスさんから「本日のおすすめ」のメニューを紹介いただきましたが、どれも食べてみたいものばかりで・・・、
その中から何品かをオーダー(*印)しました。

最初は鯛のカルパッチョ(*)と、ローストビープ(*)を、
  

孫にカボチャのポタージュ(*)をオーダーしたところ、パンをサービスしていただきました。
そして、ピザはポルチーニ入りのものと、ミックスを、
  

続いて、メレンゲが上に乗ったポルチーニのカルボ・スパゲッティ(*)と、海老クリームトマト・スパゲッティを、
麺の茹で具合がアルデンテで、ソース共に絶品の美味しさでした。
 

これで止まらず、まだまだ続きました。
鴨のリースサラダ(*)にスペアリブ(*)、そしてラストオーダーにイカ墨のリゾットまで、
スペアリブは骨付きでしたが、その骨までがとても柔らかく、最後の〆にいただいたリゾットは、バターの味付けがとても上品で、粉チーズを掛けていただいたところ、美味さがさらに増幅しました。
  

飲み物はビールと赤ワインでしたが、運転手の私は最後まで「水」で済ませました。
孫の誕生日に託けていただいた料理の数々はいずれも美味しく、皆でシェアしながらそれぞれの味を堪能させていただくことができた素敵な夜でした。

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2020年12月の富士山(第2回)

2020-12-23 | 富士山
毎年この時期になると、白く雪を被った富士山を想像するのですが、今年は河口湖特別地域気象観測所も12月の降雨量が0.0㎜となっています。
そこで、その姿を記録しておこうと思い富士吉田市市内から早朝の富士山を撮りました。
昨年12月16日の同じ場所からの景色と比較すると、その違いが分かります。
 

 

この先の天気予報によると、28日(月)には、降雨があるかもとのことで、期待したいです。
日本各地は、予想もしない大雪が降った地域もあれば、水の枯渇で断水を余儀なくされているところもあり、複雑な気持ちでいます。

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ゲイリー・ピーコック(4)

2020-12-20 | JAZZ
ゲイリー・ピーコック関連の4回目は、彼が参加しているピアノ・トリオの中で、時々聴くアルバムを3枚取り上げました。
まずは、ビル・エバンスのリーダー・アルバムから、
「TRIO 64」 VERVE V6-8578
  
1. LITTLE LULU
2. A SLEEPING BEE
3. ALWAYS
4. SANTA CLAUS IS COMING TO TOWN
5. I’LL SEE YOU AGAIN
6. FOR HEAVEN’S SAKE
7. DANCING IN THE DARK
8. EVERYTHING HAPPENS TO ME
BILL EVANS (p)  GARY PEACOCK (b) PAUL MOTIAN (ds)
録音 1963年12月18日

クリード・テイラーのプロデュースによるこの作品は、ピアニストがキース・ジャレットに替わればそのまま「スタンダーズ」になるというもので、ビル・エバンスのリーダー・アルバムとしては何時もの選曲とは趣を変えているところも聴きどころの一つとなっています。
ここでのゲイリー・ピーコックですが、お決まりの4ビートから離れての部分は、スコット・ラファロとダブって聴こえるところがあり、ビル・エバンスのプレイは言うに及ばず、ポール・モチアンのメリハリを利かせたドラミングも冴えています。
なお、録音日がクリスマスに近かったからかどうかは不明ですが、「サンタが街にやってく来る」を演奏しているのもご愛敬といったところです。


続いては、アート・ランデとのセッションから、
「SHIFT IN THE WIND」 ECM 1165
   
1. SO GREEN
2. FRACTIONS
3. LAST FIRST
4. SHIFT IN THE WIND
5. CENTERS
6. CAVERNS BENEATH THE ZOTH
7. VALENTINE
ART LANDE (p) GARY PEACOCK (b) ELIOT ZIGMUND (ds)
録音 1980年2月

アート・ランデは、高音のタッチが美しいピアニストで、この澄んだ音にゲイリー・ピーコックの少しデフォルメされた音のベースが絡む瞬間が素晴らしいです。
レコード・ジャケット裏面の3人の記載順や、オリジナル曲の提供数からして、このアルバムの主役はゲイリー・ピーコックだと思います。

演奏は、アート・ランデの作曲による2曲(1, 6)が、美メロの演奏と、3人によるテーマを持たないインタープレイで、
ゲイリー・ピーコックの作曲による3曲(3, 4, 7)は、ゲイリー・ピーコックが主役を務め、時にはアート・ランデとのインター・プレとなりますが、
その中で、タイトル曲でもある「SHIFT IN THE WIND」は、ゲイリー・ピーコックがシンバルを弓で弾いて風の音を出したり、ピアノは高音部のトレモロで小川のせせらぎの様な効果音を出したりで、後半はピアノとドラムスが嵐の如く激しい音を重ねて迫り、最後は嵐が過ぎた後の静かなタッチで終わるという物語風の構成による3人の幻想的なプレイが素晴らしいです。
また、「VALENTINE」は、この録音が2月であったことから付けたのでしょうか?
主役を張るピーコックに、ランデのピアノが絡むような2人のやり取りが聴ける1曲です。
そして、3人のクレジットによる2曲(2, 5)は、テーマ無しの即興と、スローテンポによる3者のインタープレイで、ひと時の清涼剤の様です。


最後は、日本のヴィーナス・レコードからのスティーヴ・キューン・トリオです。
これは2つの録音による企画もので、各々のアルバムは、1曲を除いて同じ曲をベーシストのみ交代して演奏していて、それぞれを比較して聴くことが出来ます。
ベーシストは「RED SIDE」というタイトルのものをエディ・ゴメスが、「BLUE SIDE」をゲイリー・ピーコックが担当していることから、ここでは後述のアルバムを掲載しました。
今回掲載した3人のピアニストのタッチから、このスティーブ・キューンのピアノが一番華やかで軽快に感じ、反対にゲイリー・ピーコックのベースは重く感じます。
「WALTZ BLUE SIDE」 VENUS TKJV-19115
  
1. CHARADE
2. I’M GLAD THERE IS YOU
3. ONCE UPON A SUMMERTIME
4. MY BUDDY
5. WHEN I GROW TOO OLD TO DREAM
6. YEARS LATER
7. REMEMBER
8. PASTORALE
STEVE KUHN (p) GARY PEACOCK (b) BILLY DRUMMOND (ds)
録音 2002年5月9~11日

CDは、ジャケットの色使いがLPと異なります。
ベーシストが代わっただけで、スティーブ・キューンのプレイにも変化が表れているところもポイントとなっています。
 

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2020年12月の富士山

2020-12-17 | 富士山
午後5時30分の富士山
地上の気温は1℃で寒いです。
富士山の西側に月と木星と土星を見ることが出来ました。

 

この先数日後、月と木星と土星が更に接近します。

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ゲイリー・ピーコック(5)(日本録音 CD)

2020-12-16 | JAZZ (CD)
ゲイリー・ピーコックの日本録音の中には「EASTWORD」の他にも多くの作品があり、菊池雅章、富樫雅彦とのコラボによる1994年録音の「GREAT 3」もその中の一つです。
そんな中で、SONYから発売されているもう1枚は、先の「EASTWARD」より一層シリアスな演奏となっています。(レコードは過去に手放してしまったので、CDでの記載です)
こちらも演奏は勿論のこと、SONYが誇るSX68 SOUNDの録音も一級品の出来です。
「VOICES」 SICP 10046
 
1. イシ(意志)
2. 梵鐘
3. HOLLOWS
4. VOICE FROM THE PAST
5. REQUIEM(鎮魂歌)
6. AE. AY.
GARY PEACOCK (b) 菊池雅章 (p, elp) 富樫雅彦 (ds) 村上 寛 (ds)
録音 1971年4月5日

全曲がゲイリー・ピーコックの作曲によるものですが、最初の2曲は、曲目からも想像できるように日本の印象を刻んだ演奏に聴こえます。
「EASTWORD」に比べて精神性の強い演奏集であり、ベース音の響きがとても美しく捉えられていて、じっくりと聴き込める内容となっています。
4曲目の「VOICE FROM THE PAST」は、富樫のパーカッションが演奏に上手く溶け込んで調和を保っていますが、この曲は1981年8月にECMに録音した自身のアルバムでも再演しています。
「 REQUIEM」はベース・パターンが印象的で、「EASTWORD」でも演っている「 LESSONING」に似た曲想の曲です。
また、菊池雅章がエレキ・ピアノを弾く 「HOLLOWS」や「AE. AY.」は、非常にリズミックな演奏ですが、アルバム全体にバランス良く配置されています。

なお、菊池雅章、ポール・モチアンとの「デザートムーン」の諸作は日本録音ではありませんが、数多く残しており、いずれも名演奏です。


また、佐藤允彦と富樫雅彦のトリオでの傑作作品も残しています。
「WAVE」 32JD-10008
 
1. BREEZE
2. VALENCIA
3. FEELING SUMMER
4. HELLO CHERRY - DON
5. 2.5 CYCLE
6. SPIRITUAL NATURE
7. WORDS OF BELLS
富樫雅彦 (ds) GARY PEACOCK (b) 佐藤允彦 (p)
録音 1986年 10月29, 30日
ピアニストが、菊池雅章から代わっただけで、音楽のイメージが随分変わる印象を受けます。
それは、精神性の強い菊池のプレイに対して、佐藤允彦は知的な印象を与えるからでしょうか。
このWAVEというセッションは、富樫雅彦がゲーリー・ピーコックに声を掛けたことに始まり、佐藤允彦を加えてトリオとして吹き込んだもので、セッションはⅠからⅢまであります。
その中で、ゲイリー・ピーコックは誰と組もうが、マイペースを維持しており、「WAVE Ⅰ」では全曲を富樫の作品で演奏する中で、「SPIRITUAL NATURE」で全面的にソロを取っています。
曲作りの上手い富樫の作品集は、メロディの美しさも特出しており、この演奏の中でも生かされています。

「WAVE Ⅱ」 K32Y6215
 
「WAVE Ⅱ」は、1987年5月の録音で、全てゲイリー・ピーコックの作品が7曲が収録されており、ピーコックが演奏の中心にいることは当然のこととして、富樫のいつになくカラフルなドラミングを聴くことが出来ます。
また、ピーコックの曲作りの上手さも聴きどころの一つです。

「WAVE Ⅲ」 BJCD-0017
 
「WAVE Ⅲ」は、1988年2月の録音で、3曲のトリオ演奏の他、30分にも及ぶオーケストラ(新日本フィル)との共演を含む佐藤允彦の作品集で、音圧に圧倒されるアルバムです。
トリオ演奏については、3枚の中でも一番インタープレイ色が強く出ており、このユニットの総決算的内容となっています。

前述のように、この「WAVE Ⅰ~Ⅲ」は、富樫、ゲイリー、佐藤がそれぞれ曲を提供して作られていて、各々に異なったカラーがあり、その違いを聴き分けるのも楽しみの一つですが、発売元は日本フォノグラム、キング、NEC Avenueとそれぞれ異なることから、3社の協力により成し遂げられた成果だと思います。

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ゲイリー・ピーコック(3)(日本でのライブ)

2020-12-13 | JAZZ
3回目は、ゲイリー・ピーコックの日本録音の中で、2人のピアニストとのアルバムを聴きました。
ポール・ブレイとの共演は、ヤマハ・ミュージック・フェスティバル主催による合歓の郷での録音です。
「JAPAN SUITE」 IAI 37.38.49
  
*JAPAN SUITE Ⅰ & Ⅱ
PAUL BLEY (p, elp) GARY PEACOCK (b) BARRY ALTSCHUL (ds)
録音 1976年7月26日

レコードは、ポール・ブレイの自主出版からのもので、A、B面を通して38分44秒に渡る演奏は、3人のインタープレイあり、4ビートありの熱演が展開されています。
前半(レコードのA面)は、リズムレスの演奏で、ポール・ブレイは、途中からピアノの弦を弾いたり、エレキピアノも使い徐々に熱が入って行きます。
このA面は、3人がそれぞれのパフォーマンスを繰り広げていく中で、次の一音はどんな展開になるのかと、興味深く聴く楽しみがあります。
レコードのB面に移っての凡そ10分間は、ゲイリー・ピーコックがソロを取り、後の2人は打楽器を使っているも、最後まで4ビートの演奏に終始しています。
最後はテープ編集されたかのように、いきなり拍手となる不自然な終わり方となりますが、聴いていて十分にイマジネーションが沸く演奏となっています。
全体を通しての印象は、ポール・ブレイのパフォーマンスが強烈な印象を与える中で、ゲイリー・ピーコックは、反対にソロもサポートも一定のペースを保っているところが良いです。

ところで、このメンバーによるFM東京のスタジオでの生演奏(デンオン・ライブステージ)が、エアーチェックで収録した4トラックのテープに残されています。
当時記録したノートから演奏されたのは3曲で、録音は1976年8月1日となっていました。
1. JAPAN SUITE
2. MEETING (Piano Solo)
3. KYOTO KICKS
現在、私の所有しているテープ・デッキは故障しており、テープと共に今でも押入れの奥で眠り続けていますが、当日演奏された「KYOTO KICKS」は、マイナー調の美しい曲だったことを今でもはっきりと記憶しています。
なお、このデンオン・ライブコンサートですが、日曜日の午後3時からの1時間、毎週ゲストを迎えての生ライブ番組で、司会は菅野沖彦さんでした。
この番組は、ジャズ、ロック、ポップスなど様々なジャンルの音楽が1973年からの8年間に渡って放送されましたが、当時は大分お世話になった内の一人です。



2枚目は、ゲイリー・ピーコックと、キース・ジャレット、ジャック・ディジョネットによるスタンダースからの1枚です。
ここに収録されている8曲は、何時のもスタンダード演奏とは異なり、次への展開に耳を凝らして聴けるところが良く、数ある日本録音の中でも好きな1枚です。
「ALWAYS LET ME GO」 ECM  UCCE-1022/3
 
1. HEARTS IN SPACE
2. THE RIVER
3. TRIBUTARIES
4. PARADOX
5. WAVES
6. FACING EAST
7. TSUNAMI
8. RELAY
KEITH JARRETT (p) GARY PEACOCK (b) JACK DeJOHNETTE (ds)
録音 2001年4月 東京

何の打ち合わせも無く演奏されたと言われる8曲は、相変わらず美しいキースのシングル・トーン、ディジョネットが珍しくブラシを多く使うパート、それに絡むピーコックのベース等々、
曲によっては30分を越えるような長い演奏もありますが、何処を取っても究極の極みの連続で、収録時間の2時間13分があっという間に過ぎていきます。
完全な即興演奏とは言え、次から次へと繰り出されるメロディアスな部分も多く、長年ソロパフォーマンスを続けてきたキースが、ここでもその真価を発揮しています。
演奏の中には、「THE RIVER」のように、ピアノ・ソロによる美しい小品(3分40秒)も含まれていて、何故か安心して最後まで聴くことが出来ます。
CD2枚目1曲目の「WAVES」は、まるで鎮魂歌のようにキースがコードを押さえながら静かなソロから始まり、その後ピーコックのメロディアスなベースが加わり、演奏開始から8分を過ぎた辺りからは3者による熱を帯びた展開へと進んで行きます。
続く「TSUNAMI」は、メロディアスな部分は無く最初から激しい演奏が続きますが、後半では波が引いたようなノン・リズムによる静寂なインタープレイとなります。
余談ですが、2000年春に開催された通信機器関連の米国展示会に行った際、メーカー数社がこの「TSUNAMI]という言葉を使っていたことを思い出します(1998年~2000年までの3年間、通信機器関連はバブルでした)が、今では使いにくい言葉になりました。

それはそうと、キース・ジャレットは、再び演奏に復帰することはできないのでしょうか。
彼の健康状態がとても気になります。

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山梨のJAタウンで購入しました

2020-12-12 | 日々の暮らし
JAタウンからのメール連絡により、注文していたクリスマス絵梨花が、昨年に続いて本日届きました。

JAタウン運営事務局
12月11日(金) 22:29 (21 時間前)
この度はJAタウンをご利用いただき、ありがとうございます。
お客様からご注文いただいた商品を発送いたしましたのでご連絡いたします。
発送いたしました商品は以下のとおりです。
ご注文日:2020年11月30日
  商品名  : 【クリスマス・お歳暮】クリスマス絵梨花 5号鉢 
  規格  : 5号鉢
  価格(税込): ¥4,400(税込)
  追加送料(税込): ¥0(税込)(通常便)
  数量    : 1
  販売ショップ: フルーツ王国やまなし


昨年は4号鉢でしたが、今年は5号鉢にしました。
水やりをしっかりして、年明けまで楽しみたいと思います。
  

12月21日のYBS TVで、北杜市の農家が栽培しているクリスマス絵梨花を紹介していました。


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