あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

MPSのオスカー・ピーターソン

2018-12-30 | JAZZ
70年代の初め頃、今までとは異なった「ジャズの音」がするドイツのレコード(SABA/MPS)が市場に出回り始め、その一部は日本コロムビアから「ジャズ・ボサノバ・シリーズ」として発売されました。
当時は次々に発売される国内盤の多くを所有していましたが、その後はオリジナル盤を聴いてみたいと思うようになり、徐々に切り替えていきましたが、その中でオスカー・ピーターソンの「I~Ⅲ」は特に気に入っています。
中でも、トリオありソロありのVol.Ⅱ「GIRL TALK」が一番のお気に入りです。
「GIRL TALK」 MPS 15 179
  
1. ON A CLEAR DAY
2. I′M IN THE MOOD FOR LOVE
3. GIRL TALK
4. CONCENTRATE ON YOU ~ MOON RIVER
5. ROBBINS NEST
OSCAR PETERSON(p)
RAY BROWN(b)  SAM JONES(b)
LOUIS HAYES(ds) BOB DURHAM(ds) 

下はVol.ⅠとVol.Ⅲで、「ACTION」と「THE WAY I REALLY PLAY」
 

VERVE盤とは異次元の録音、
どちらが良いかは好みの問題として、今年の最後は、この3枚で締めくくります。

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私の愛聴盤(第125回)

2018-12-23 | 私の愛聴盤
第125回は、ボボ・ステンソンの「ベリー・アーリー」です。
「VERY EARLY」 DRAGON DRLP 148
  
1. MOON AND SAND
2. SOME OTHER SPRING
3. VERY EARLY
4. AUTUMN IN NEW YORK
5. COMING ON THE BIKE
6. RAMBLIN′
BOBO STENSON(p) ANDERS JORMIN(b)  RUNE CARLSSON(ds)
録音 1986年12月2, 3日
最初にボボ・ステンソンを知ったのはECMの「UNDERWEAR」でしたが、この時から15年を経過したこのアルバムは、ベースがアンプを通してはいるもののカッチリと締った音で、ドラムスも出しゃばらず3者のバランスが良く、北欧のレコーディングらしく透明感のあるサウンドが楽しめます。
1曲目の「MOON AND SAND」は、ケニー・バレルの「GUITAR FORMS」において、オーケストレーションをバックにバレルの生ギターとラテンパーカッションの調和が粋な曲ですが、ここでのステンソンは、ベースとの対話を楽しみながらミデアム・テンポでグイグイ押しており、ブラシのサクサク音がアクセントをつけています。
タイトル曲である「VERY EARLY」は、本家が幾度となく録音している中では、聴衆を前にした躍動感ある1970年のMONTREUX Ⅱが好みですが、それに比べステンソンの演奏は、フリー・リズムによるピアノ・ソロからスタートし、イン・テンポとなってからはピアノが良く鳴っていて、ベース・ソロとも相俟って、キースのスタンダーズと錯覚しそうな展開部分も垣間見えます。
「AUTUMN IN NEW YORK」は、晩秋を思わせるが如く静かに始まる展開が気に入っており、ソロ・スペースが十分与えられているベースも好演しています。
オーネット・コールマンの「RAMBLIN′」は、ポール・ブレイのアルバムに同タイトルのものがあり、そちらは4ビートによる何の変哲もない演奏となっているのに対し、ステンソンは新しい感覚で演っていて、こちらが好みです。


全曲を通して、ピアノとベースのインタープレイを随所で聴くことが出来ることから、エバンスのトリオや、キースのスタンダーズに似た感覚の1枚です。

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バリー・ハリスのライブ盤(1984年)

2018-12-16 | JAZZ
アルバムに掲載されているバリー・ハリスの生き生きとした4枚のカットが素晴らしい1枚
「FOR THE MOMENT」 UPTOWN RECORDS UP27.20
  
1. I LOVE LUCY THEME
2. TO MONK WITH LOVE
3. MY HEART STOOD STIL
4. LOOKING GLASS
5. CHICO THE MAN
6. MONK MEDLEY
Reflection
Light Blue
Well You Needn′t
Rhythm-a-ning
7. SAVE SOME FOR LATER
8. FOR THE MOMENT
BARRY HARRIS(p) RUFUS REID(b) LEROY WILLIAMS(ds)
録音 1984年3月2日 Jazz Cultural Theatre NY
数あるバリー・ハリスのライブ演奏の中で、彼の最高傑作とされるのは1960年5月の「AT THE JAZZ WORKSHOP」(RIVERSIDE 326)ですが、東京でも76年4月のXANADU盤や、95年5月の新宿DUGでのDU盤があります。
そしてこれは、東京の2枚の間に挟まれてのNY録音です。
バリー・ハリスは、バド・パウエルから多くの影響を受けたバッパーですが、彼のピアノ・プレイは一聴してそれと分かる独特の雰囲気を持っています。
ここでの演奏は、速いテンポの「I LOVE LUCY THEME」、2小節毎のパターン化されたベースのリズムが面白い「TO MONK WITH LOVE」、ゆったりしたテンポで美しいメロディが聴ける「LOOKING GLASS」、ラテンリズムのテーマから始まる「CHICO THE MAN」の他、4曲に及ぶ「MONK MEDLEY」(最初の3曲はピアノ・ソロ)等が演奏され、最後に再び短いピアノ・ソロの「FOR THE MOMENT」で締めくくっています。
スタジオ録音と違って、その場の雰囲気も収録されていることが多いライブ盤は、がやがやと騒がしく、演奏など全く聴いていないものや、曲が終わるまでじ~と耳を傾けて静かに聴いているものなど千差万別ですが、これは曲の途中でも、奏者のプレイが終わると多くの拍手が聴こえることで、演奏を聴くための場所で演奏されていることが分かります。

ニューヨークで収録されたこの場所(THE JAZZ CLTURAL THEATRE)のサイトをチェックしてみたところ、バリー・ハリスの記事と別の演奏が載っていました。

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2018年12月の富士山

2018-12-11 | 富士山
今朝は田んぼにも氷が張って、本格的な冬の到来となりました。
午前7時の気温はマイナス4℃です。
  

11月後半以降、暖かかったせいか、一度積もった雪もだいぶ少なくなっています。
撮った位置は違いますが、左が11月29日、右が本日(12月11日)です。
 

[ 12月18日追記 ]
上記の朝の快晴とはうって変わって、当日(11日)の夜には積雪があり、慌てて冬タイヤに交換しました。
18日の昼の富士山は、雪が舞っている様子が確認できたので、再びカメラに収めました。
稲刈り後の田んぼに水が張られ、逆さ富士が綺麗に映っていました。
これが冬の富士山です。
  


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ローランド・カークのヴァーヴ盤

2018-12-09 | JAZZ
数あるローランド・カークの作品の中にあって、唯一ヴァーヴに録音されたこのレコードは、いつもと違って爽やかなカークのプレイを聴くことが出来ます。
「NOW PLEASE DON′T YOU CRY, BEAUTIFUL EDITH」 VERVE V6-8709
  
1. BLUE ROL
2. ALFIE
3. WHY DON′T THEY KNOW
4. SILVERLIZATION
5. FALL OUT
6. NOW PLEASE DON′T YOU CRY, BEAUTIFUL EDITH
7. STOMPIN′ GROUND
8. IT′S A GRAND NIGHT FOR SWINGING
ROLAND KIRK(reeds, fl) LONNIE LISTON SMITH(p) RONALD BOYKINS(b) GRADY TATE(ds)
録音 1967年5月2日
掲載したのは安価なフランス・モノラル盤ですが、クリード・テイラーのプロデュースとなれば、聴く前から内容については大方検討が付くというものであり、リーダーがローランド・カークと言うことから少しは期待を裏切るかと思いきや、いい意味での期待外れとなっています。

1曲目の「BLUE ROL」は、ゆったりした雰囲気のブルースで、カークがクラリネットとテナーサックスを同時に吹くことで、エリントンの音楽を再現しているような雰囲気を持っていて、モノラル盤であることから「音」が中心に集まっていることで、その効果が一層際立っています。
そして、後半ではその殻を破り本来のカークが顔を出すことで、納得の1曲でもあります。
2曲目の「ALFIE」は、お馴染みのバカラックの曲で、テナー、マンセロ、ストリッチと楽器を変え、最後はテナーに戻ってロリンズの曲に変わるというアイデアが、カークらしいです。
3曲目の「WHY DON′T THEY KNOW」は、ピィー・ピィーとホイッスルの音で始まるボサノバ、
4曲目の「SILVERLIZATION」は、マンセロとテナーの2重奏から始まる爽やかな曲、そして8ビートの「FALL OUT」へと続きます。
6曲目のタイトル曲である「BEAUTIFUL EDITH」は、奥様に捧げたたもので、ストリッチで切々と演奏される涙ものの1曲です。
7曲目の「STOMPIN′ GROUND」は、テナーとマンセロを交互に吹き分け、最終曲のフルート演奏へと続きます。

これはカーク31歳、ロニー・リストン・スミス27歳、グラディ・テイト35歳という若き時代の演奏ですが、カークは何時もの強烈な個性を封印し、最初から最後まで温かい雰囲気を持った演奏に終始しています。
ジャケットの表裏に映っている女性はカークの奥様で、タイトルの「美しいイーディス」は彼女のことを指しています。

それはそうと、12月5日はローランド・カークの命日に当たり、今年で41回目となります。

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THE EXPO ′70 JAZZ SCENE からの1コマ

2018-12-02 | JAZZ
先日、2025年の大阪万博が決まりましたが、前回の大阪万博で開催されたジャズ・フェスティバルから、ヨーロッパのトップ・ミュージシャンを集めた演奏集を久しぶりに聴いてみました。
「C′EST TOUT」 東芝 ETJ-65010
  
1. QUEENS OF LUFTHANSA
2. ROUND ABOUT MIDNIGHT
3. MAIDEN VOYAGE
4. C′EST TOUT
5. TRIPLE PLAY
6. OUR KIND OF SABI
JHON SURMAN(ss, bs) Albert Mangelsdolf(tb) Jean-Luc Ponty(vil)
Eddy Louiss(org) Francy Boland(p) N.H.O.Pedersen(b) 
Daniel Humair(ds) Karin Krog(vo)
録音 1970年8月18、19日  
1曲目の「QUEENS OF LUFTHANSA」のソロは、ポンティのヴァイオリン、サーマンのソプラノ・サックス、マンゲルスドルフのトロンボーン、そしてペデルセンのベースへと受け継がれていきますが、中でもサーマンの激しいプレイは後期のコルトレーンを彷彿させるものです。
モンクの「ROUND ABOUT MIDNIGHT」では、カーリン・クローグがエディ・ルイスのロングトーンによるオルガンをバックに、語り掛けるような歌を披露し、続くハンコックの「MAIDEN VOYAGE」では、4小節の一定のリズムに乗って最後までヴォイスのみで通しています。
タイトル曲の「C′EST TOUT」と、「TRIPLE PLAY」は続けて演奏されており、共にフランシー・ボーランのピアノがフィーチャーされる4ビートの曲です。
最終曲の「OUR KIND OF SABI」は、どこかオリエンタルな雰囲気を持っていますが、“SABI”が日本の“わび・さび”からの引用であるからです。

掲載したのは再発されたサンプル盤ですが、この演奏から48年を経過した現在でも新しい発見があり、特にレコードで言うA面(1~3)が聴きどころです。

なお、このフェスティバルにはルー・タバキンを従えた秋吉敏子カルテットも出演しおり、その記録も収録されています。

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