あしたのブログ!趣味や日々の報告ページ

このページを活用し趣味や日々のことなどを中心に報告しています。

私の愛聴盤 (第80回)

2016-01-31 | 私の愛聴盤
第80回は、ローランド・カークの「リップ・リグ・アンド・パニック」です。

1977年12月5日に亡くなったローランド・カーク、
それから凡そ40年となる中で、彼のアルバムはブートレグを含めると100枚近くになります。
それらはトラディショナルからハード・バップ、はたまたブラック・ミュージックの世界まで繋がる多彩な演奏の数々です。
その中でも良く聴く1枚は、1960年代前半にMercury(Limelight)レーベルに集中的に録音された9枚の中の、8枚目のアルバムです。

「RIP, RIG & PANIC」 LIMELIGHT LM-82077
  
1. NO TONIC PRES
2. ONCE IN A WHILE
3. FROM BECHET, BYAS, AND FATS
4. MYSTICAL DREAM
5. RIP, RIG & PANIC
6. BLACK DIAMOND
7. SLIPPERY, HIPPERY, FLIPPERY
ROLAND KIRK(reeds) JAKI BYARD(p) RICHARD DAVIS(b) ELVIN JONES(ds)
録音 1965年1月13日

大物3人を迎えてレコーディングしたこのアルバム、
この時エルヴィンは、コルトレーンのもとを辞めた後であり、リチャードと共に双頭グループで活動を開始しています。
そして、この2人にジャッキー・バイヤードを入れてアルバムを作るというプロデューサーのアイデアも立派です。
素晴らしいリズム陣を従えて繰り広げられる全7曲、
伝統と前衛が入り混じり、それが複数のリードを銜えて吹くという、カークお得意の演奏に圧倒されます。
ローランド・カークの数ある作品の中で、これはこの時代の集大成であるとともに、最高傑作の1枚であると思います。

余談ですがこのアルバム、ダブル・ジャケットの内側は見開きの豪華な作りで、遊び心が感じられます。


今回掲載したのは米国製モノラル盤ですが、1965年ともなればステレオ録音も確立されていたことで、国内盤の中央にローランド・カークとベース、左右にピアノとドラムスを配置したステレオ盤も、個々の粒立ちが良いカチッと締まった音がします。


それからカークは・・・
次は何処へと期待していましたが、アトランティック・レーベルに移って更にパワフルなサウンド作りへと向かっていきました。

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ジャズ・フェローズからの1枚

2016-01-30 | JAZZ
ドラマー中村達也が、ジャズ・フェローズというバンドで活動していた時代の1枚、
メジャーでの初レコーディングは、今は無きトリオ・レコードからの「SONG OF PAT」ですが、こちらは2作目のものです。
1974年に渡米、2年後に帰国して国内で活動を開始した中村達也が、米国からサード・ワールド・エナジー・アンサンブルの主要メンバー2人を招いて開催したコンサートの模様が150人収容のホールで収録されています。

「JAZZ FELLOWS」 I.J.E. - 001
  
1. CONGRATULATION
2. GOSPEL
3. PROBE
4. CHAVI
中村達也(ds) TED DANIEL(tp, flh) JOSEPH BOWIE(tb) 望月英明(b)
録音 1978年3月8日 東京御茶ノ水 日仏会館
このライブが録音された当時、米国ではニューヨークやシカゴを中心に自由でエネルギッシュな演奏が連日・連夜行われていましたが、ここ御茶ノ水でも同様に、エキサイティングな演奏が展開されていました。
ここでの演奏は、同じフリーフォームでありながら、明らかにヨーロッパのそれとは異なり、米国の「音」です。
中村から発せられるパーカッションの間を得たタイミングとその響きや、モスラ(望月)のベース音もしっかり捕らえられていて、私家盤でしかもライブでありながら非常に生々しい音で録音されています。
しかし・・・
今、改めて聴き直してみると、単に時代を通過した記録の1ページという1枚でした。

緊張とスピードを持って展開される同時期の演奏の数々は、アラン・ダグラスと、マイケル・カスクーナのプロデュースにより生まれた5枚のアルバムにも収録されています。

なお、中村達也というドラマーは1965年1月4日生まれで同姓同名の方がいますが、こちらは1945年1月2日生まれの中村達也で、八王子アローンで収録された阿部薫とのセッションにも登場しています。

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エサ箱の中の2枚

2016-01-24 | JAZZ
エサ箱とは、お店のレコードが入っているケースのことですが、
その箱の中から、これまでに安価と高価でそれぞれ購入したものが、現在では逆転してしまったものを2枚選んでみました。

最初の1枚は、ジャズを聴き始めて間もない頃、銀座のヤマハのバーゲン・コーナーにあった新品で、当時は単にドラマーのサニー・マレーの名前を知っていただけで選んだものです。
当然「デビュー」というレーベルのことなどは知る由もありませんでした。
まだ500円玉がなかった時代、100円玉5枚で購入しましたが、現在は中古市場で5桁になってしまいました。
内容はデンマークのアーティストを中心にしたフリー・フォームの演奏で、お目当てだったはずのサニー・マレーの出番は少ないですが、今聴いても新鮮な響きをしています。

「ACTION」 DEBUT 143
  
1. REFRACTION
2. ACTION
3. CATACLYSM
4. IN THE NAME OF BEAUTY
5. PRE-DETERMINATION
FRANZ BECKERLEE(as) HUGH STEINMETZ(tp) 
STEFFEN ANDERSEN(b) SONNY MURRAY(ds)
録音 1964年10月1日

一方こちらは15年ほど前、ヨーロッパのピアノ・トリオがブームになった時、お茶の水で購入、
イタリアのピアノ・トリオで、バド・パウエル、ハンプトン・ホース、それにポール・ブレイが入れ代わり立ち代わり登場するような演奏です。
自作曲の他、オーネット・コールマン、マイルス・デイビス、カーラ・ブレイ、それにキース・ジャレットの曲も取り上げており、ヨーロッパ人の多くに見られる甘味なプレイではなく、録音も良いです。
当時、ジャズ批評でも取り上げられたことから価格が跳ね上がり、清水の舞台から何度も飛び降りる覚悟で購入しましたが、現在では価格も一桁下がり、あちこちで見かけるようになりました。
「BIANCO E NERO」 BULL RECORD LP 0003
  
1. BLUES
2. BLUE IN GREEN
3. FLYING
4. OLHOS DE GATO
5. ARGO
6. BIANCO E NERO
7. DEDICATO AR ABDULLAH IBRAHIM
ARRIGO CAPPELLETTI(p) AOLO DALLA PORTA(b) PIETRO SALA(ds)
録音 1984年9月3日、12月9日

近年の中古市場は、あらゆる情報の入手が容易になったことから、あちこちのお店を回ってみても、オリジナル盤を安価で入手することは難しくなりました。

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2016年1月の富士山 (第2回)

2016-01-21 | 富士山
暖冬のこのが一転、全国的に大荒れとなりました。
富士山も例年の姿になったので、何時もの場所からカメラに納めました。

  

所要で宇都宮線に乗り、栃木県の間々田へ
建物やらが邪魔ですが、駅のホームからもちゃんと見えるんですね。
午前9時と、午後2時30分の富士山
    

更に翌朝は、さいたま市の南与野駅ホームから
 

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大雪の後

2016-01-20 | 日記
週末からの大雪のため、高速道路が通行止めとなり、2日遅れて山梨入り、
遅れて開通した富士吉田線はチェーン規制が継続していて、アイスバーンもところどころに!
   

市内の積雪はおよそ40センチ、
気温マイナス10℃の中、市内のあちこちは、除雪が遅れています。
   

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メル・トーメの2枚

2016-01-15 | JAZZ
大阪出張の帰りの途中、DUに立ち寄ってみました。
 

お目当てのシャズ・コーナーは左奥にありました。
時間の関係からざ~と目を通しただけでしたが、廃盤コーナーを含め、目ぼしいものはなく、
折角来たのだからと、ヴォーカル・コーナーの中からメル・トーメのモノラル盤2枚を購入。


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今年の出初式

2016-01-11 | 日記
良く晴れた10日(日)の朝、
今年も近所の公園で、市の消防団員を中心とした出初式が行われました。
この中の注目は、はしご乗り
    

それから・・・
式の最後には、明治時代に使われたという初期のポンプ式と、現代の消防自動車による放水が披露されました。
赤い水は「火事」を、青い水は「消火」を表しているのだそうです。
    

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私の愛聴盤 (第79回)

2016-01-10 | 私の愛聴盤
第79回は宮之上貴昭の「ウエス・モンゴメリーに捧ぐ」です。

米軍横田基地での活動を皮切りに、自己のバンドを組んで都内のジャズ・クラブで演奏を行った後、1977年に渡米、
帰国後は更に磨きをかけた演奏を展開し、次々にアルバムを発表しています。
そしてその演奏といえば、敬愛するウェス・モンゴメリー同様、ピックを使わず親指を中心とした独特の奏法を展開するところが魅力です。
このアルバムは、ウェスの十八番を中心に、後にホームグラウンドとなる国分寺のキリキリブラウンを始め、全国9ヶ所から選ばれた11曲が掲載されています。

「DEDICATED TO WES MONTGOMERY」 KING K18P 6341~2
  
 1. S.O.S.
 2. NIGHTINGALE SANG IN BERKELEY SQUARE
 3. MISTER WALKER
 4. BLUES FOR WES MONTGOMERY
 5. GIRL TALK ~ OLEO
 6. CARAVAN
 7. POLKA DOTS AND MOONBEAMS
 8. SUN DOWN
 9. JINGLES
10. WEST COAST BLUES
11WHEN A MAN LOVES A WOMAN
宮の上貴昭(g) 吉岡秀晃(p) 広瀬文彦(b)
金井英人(b) 山口雄三(b) 岡山和義(ds)
演奏 1984年11月~85年2月
お客との一体感から生まれたライブでしか味わえない作品。
それぞれの場所でのコンディションが異なるにもかかわらず、一つのアルバムとしてまとめ上げたスタッフにも感謝の1枚です。

ウエス・モンゴメリーの影響を受けながらも、自分の音楽を追及してきた宮之上、
彼がウエスの音楽に目覚めたとされる1968年にウエスは亡くなっているのですが、同じ楽器編成でのトリビュート作品があります。
「SONG FOR WES」 KING RECORDS KICJ 2271
 
録音 1978年9月25日

「I REMEMBER WES」 YPM Label YPM-029
 
録音 2010年5月19日

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ポール・ブレイの1枚

2016-01-09 | JAZZ
これまで様々なスタイルのプレイに接してきたポール・ブレイですが、新年早々の訃報に接し、ここで改めて彼の出身地であるカナダ・モントリオールのラジオ局で録音した1枚を取り上げてみました。
ポール・ブレイの最初のピークは1964年からの5年間で、この間、ESP、Fontana、Polydor、BYG、Limelight等のレーベルで次々とトリオ作品を発表しています。
そして、その最後を飾るのがこのアルバムであり、この後はアーネット・ピーコックと共に「シンセサイザー・ショウ」を結成し、暫らくはシンセサイザーや、エレクトリック・ピアノを駆使した音作りの世界に行ってしまいます。

「PAUL BLEY TRIO」 RADIO CANADA INTERNATIONAL 305
  
1. BLOOD
2. NOTHING EVER WAS ANYWAY
3. PAUL
4. PIGFOOT
5. TOUCHING
PAUL BLEY(p) MARIO PAVONE(b) BARRY ALTSCHUL(ds)
録音1968年12月
ここで聴かれる5曲は、彼自身のオリジナル1曲を除き、アーネット・ピーコックのペンによるもので、60年代に繰り返し演奏されたお馴染みのものも入っていますが、ここでの演奏は更に緊張感があり、スリルに富んだ中身の濃いプレイを聴くことができます。
これは地元でのレコーディングということと、この先に来る別次元へ向かう前の集大成であるとも言えるプレイです。

かって、私も所属していた狭山ジャズクラブでは、藤井郷子さんをゲストに迎えてポール・ブレイのソロ・ピアノ・コンサートを開催した懐かしい思い出もありました。

2016年1月3日、享年83歳、ここにご冥福をお祈りします。

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2016年1月の富士山

2016-01-07 | 富士山
日の出の時間に、何時もの場所から・・・

暖冬が続くこの冬、
富士山の雪は、この時期としてはかなり少ないです。
 

1月6日の読売新聞の地方版には、春に現れる「農鳥出現」の記事が掲載されていました。
2014年(左)と15年(右)の、共に1月2日の写真と比較してみても、その違いが分かります。
  

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