サッカー日本代表決勝T進出記念STORY

　　　　　　　　ブブゼラ選手


　サッカーW杯で一躍有名になった民族楽器ブブゼラ。
何だかこんな名前の選手がいそうですね。

ブラゼルという野球選手もいますが

やはり、南アのサッカー選手という設定がいいでしょうか。

白人と黒人の混血、ブブゼラ選手。
アパルトヘイトのあった南アでは、この結婚は非常に難しいものでした。
白人の母親は、実家に勘当され、ブブゼラ一家はスラムで苦しい生活を送ります。
少年時代のブブゼラの唯一の楽しみは、裸足で、手作りの粗末なボールを蹴ってサッカーをすることでした。
この時、素足でボールを操った感覚が、後のブブゼラのプレイに生きます。
プロになり、スパイクを履いてちゃんとしたサッカーボールを使うようになっても、彼の足は貧しかった少年時代に培われた鋭い感覚でボールを捉えます。
ドリブルもトラップも、まるでボールの方から体に吸い付いてくるように見えます。
速いドリブルで一気にゴール前に駆け上がる、彼のシュートを阻むには、オフサイドトラップしかないといわれるほどです（←　ほんまかいな）
そう、彼にとって、ボールはもはや、友達以上恋人未満、体の一部といっていいでしょう。
彼の夢は、Ｗ杯で活躍して、素晴らしいプレイには人種も民族もないこと、彼の両親のように、愛で差別を乗り越えられることを世界中に訴えることです。
がんばれ、裸足のヒーロー、ブブゼラ選手。

　ブブゼラ選手から日本代表へのメッセージ

「日本はいつも組織的ないいサッカーをしますね。南アの分も決勝Tでがんばって下さい」

※　このお話しはフィクションです。
　　色々細かいことはつっこまないように