銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

桜井幸子さんの引退、(自分で考えることの大切さ)

2009-12-29 11:12:02 | Weblog
 昨日桜井幸子さんの引退というニュースが、ウエブ上で紹介されました。原文は産経スポーツ、スポーツニッポン、読売新聞で、それらが彼女のホーム頁に注目してあげたニュースのようです。
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 私の文章の読者には、(海外在住などで)女優さんの情報に疎い方もおられると思うので、ちょっと解説しますと、大体いま、40歳ぐらいの(これが最初間違えていました。ご注意を受けましたが、2009年現在36歳でいらっしゃる模様です)女優さんで、20年前ぐらいには、非常に有名でした。野島伸司という大ヒットドラマを連発する脚本家のドラマで人気を得た人で、清潔感があり、かつ、はかなげな美少女役が、得意でした。

 その後、あまり見ないなあと思っていました。もちろん、私自身がこの15年以上ほとんど、テレビを見なかったということもいえますが、・・・・・彼女にとって、脱皮もまた難しかったのでしょう。

 けれど、最近、NHKの『コンかつ、リかつ』という秀作ドラマがあって、その主役をしました。もうすぐ40歳になるのに独身で、自分も親たちもやきもきしているという役です。

(実はこれはドラマ上の設定だったと思います。この文章をあげたあとで、ウエブニュースで桜井さんは、36歳になったばかりだと言う情報が出ました。そして、コメントや、トラックバックでご注意を下さった方があり、ありがとうございました。その後挿入から元の原文に戻れば、)

 清潔で晩生で、なかなか前へ一歩を、踏み出せないし、踏み切れないという女性を好演しました。周りを固める俳優さんたちもすべて好演でした。

 しかし、そのときに、私はなんとなく、『痛々しいな』という思いに打たれました。やせていらっしゃるし、彼女自身の素が見えるようで、女優としてのしたたかさを感じないのです。

 今、NHKでは日中合作ドラマ『蒼穹の昴』(ハイビジョン)の大宣伝をしていますが、その中心である西太后を演じる田中裕子さんなどとは、対極にある、はかなさと、華奢な感じ・・・・・

 だから、結論を言ってしまえば、『これから、普通の人として社会へ貢献をしていきたいとは、正解かもしれない。その決断』ということです。
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 もちろんのこと、ニュースは政治から芸能界まですべて裏があるから、結婚とか、妊娠での引退と言う裏情報が隠れていたり、また、将来の復活もあるかもしれません。だから、今、このニュースに真正面から取り組んで分析してしまうと、間違いを語るかもしれません。

 だけど、彼女の場合だけは、哲学的に、または、心理学的に、こちらが納得できる、魅力的なポイントがあり、小さなニュースかもしれないのですが、丁寧に、分析したいと感じます。
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 女優さんになれるのは、まず、美しくないと駄目だし、才能がないと駄目でしょうね。それにたいていの場合は若くないと駄目です。桜井幸子さんはそのすべてを満たしていて、知名度から言えば、超がつく、大物だったのです。

 しかし、悪女ができるか、とか、脂ぎった色気のある女性を表現できるか、または、脇役のお母さん役へ入れるかというと、それが、無理な人なのです。今、朝ドラ『つばさ』が総合篇を一チャンネルでやっていますが、あれの中ではすべての女優さんが主役でもあり、脇役でもありました。山本未来さんなど、とても、面白いスタンスで、出演しました。
 でも、桜井さんにはそういう変身や割り切りが無理な感じがあります。それは、彼女がスターとして、カラーを与えられてしまった幸運でもあり、不幸でもあるでしょう。元来の持ち味もあります。

 となると、ゆきづまりが見えています。知的な女優というスタンスを持っている吉行和子さんになるためにか、海外留学もなさったそうです。でも、吉行和子さんともカラーが違う。桜井幸子は桜井幸子の個性が、輝いているゆえに、かえって、これからの歳月が難しかったのでしょう。そこを見事にご自分で納得をして、引退表明となったと感じます。偉いし、これから以降の人生が、敗北ではないことが確かに成りました。

 だって、自分で自分のことを決定するのはとても、大切なことで、特に大勢の人がお金という面で絡んでいる女優業、または、タレント業という世界で自分を貫くのは大変でしょうから、余計立派なのです。
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 彼女がどれほど、よい選択をしたのかを、対照例をあげて述べたいと思います。長くなるけれど、否定的な例で、一文を起こすのはタイトルの関係で、申し訳ないので、ここで、一緒にあげてしまいます。
 
 まず、石原真理子さん。水も滴るいい女、現代版です。輝くような演技と実在性があります。だけど、最近聞こえてくるのはトラブルばかりです。これは、彼女の育ちに原因があります。才能は女優になるのを可能にしていますが、育ちが、向いていません。あまりにも無防備です。育ちがよすぎることが災いをしています。そして、わがままだと言われているのも育ちがよいからゆえの話です。でね、まずい場面に差し掛かった場合に、女優生命を考えて、じっと我慢をするということができません。

 この女優さんを、これからどう成長させていったら、一番よいのかは、ものすごく難しいことです。しかも彼女は普通の人になるという、自分自身のイメージを抱いていないでしょう。会社勤めなどできない感じですから、後半の人生が、ふつうのひとよりも、かえって難しくなっています。
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 もう一人、心配な存在があります。島田陽子さんです。桜井幸子さんとカラーとか、立ち位置が似ているひとです。三浦綾子原作の『氷点』で、究極の美少女として、デビューして、20代だったか、アメリカのヒットドラマ、『ショウグン』に出演しました。しかし、今聞こえてくるのは芳しくない、噂(金銭にまつわるもの)ばかりで、日米ともに、しっかりした仕事上の成果の発表がありません。

 こちらは、美少女で、スターになったから、それ以降、汚れ役もできないし、かつ、人生に対するお勉強をする必要も、ご自分では、感じられなかったと推察します。しかも一番気の毒なことは、二十代、三十代、で、恋愛をしたりして、人生のパートナー選びをする時期に、アメリカにいたことです。

 それでもいいんですよ。ずっとアメリカで暮らすのなら。仕事に恵まれない時期もあるわけですが、アメリカで暮らす覚悟をした人は、それなりに順応して、そちらで、外人と結婚をするか、または在米の日本人と結ばれるかと言う形になります。女優という仕事は浮き沈みが激しいし、ストレスも多いので、入籍如何は別にして、パートナーとの結びつきは、ご自分・強化へつながるでしょう。

 音羽信子さんが最適な例ですが、晩年まで活躍した女優さんは、映画監督を夫とした人が多いのです。ともかく、監督でなくてもよいが、同じ業界の人と結婚をした人は、賢いというか、柔軟性があるというか、晩年まで、女優として生きる道が開ける模様です。

 島田陽子さんは、現在のところ、しっかりした保護者がいない。しかも全スタンスをアメリカにおくわけではなく、日本に時々帰ってきて、昔の盛名を利用して、なんらかの企画の話を、未知の男の人に、するんだと想像します。それに、乗るお金持ち(または、資本家)がいるのでしょう。だけど、島田さんの現在位置では、その企画が通らない。で、利潤を生まないので、・・・・・そのお金は、いつの間にか、彼女の生活費として、雲散霧消をしてしまい、それを、出資者が怒る、・・・・・というような構造の話だと思います。彼女にしてみれば、罪の意識もない行為でしょう。

 若いころ、甘やかされて育っていて、社会的な実地訓練もない人が、突然に、経済的な立場が、低くなると、『どうしていいか、わからない。だから、手っ取り早く助けてくれる人にすがってしまう』ということだと思います。気の毒です。

 でも、ひとつだけいえるのは、石原真理子さんとか、島田陽子さんに不足しているのは、立ち止まって考えるという姿勢です。立ち止まってじっと静かに考えてみるという姿勢が、今より、数年、または数十年前にあったら、こういう悪い噂を聞くことは無かったと感じます。人生の岐路(特に仕事上恵まれなくなったときなど)に、どうするかを熟慮して、それ相応に柔軟に対処していく姿勢を、とって欲しかったですね。

 そういう観点からも、この、桜井幸子さんの宣言は、好ましいものなのです。
『これから、幸多かれ』と祈ります。幸福とは、・・・・・お金があり、名声があることで得られるものだけでもありませんから、・・・・・女優以外の道に、それが転がっている可能性は、大いにあるのです。  
                 2009年12月29日  雨宮 舜
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6 コメント

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クマたんと呼ばれてます(^^; (ヒゲメタボ)
2009-12-29 12:43:17

最近はこれが流行ってるって聞いたので
試してみたのですが、凄いですね。。。

私もう45のオッサンなのに、若い子が私に夢中なんですよ!
あのキュッと締まったおマ.ンコの感触、忘れられません(笑)
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参考になりました (ユタンポ)
2009-12-29 18:41:36
とっての参考になる記事でした。鋭いですね。
ただ、ちなみに桜井幸子さんは今月36歳になったばかりです。
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コメントをありがとうございました。 (雨宮舜)
2009-12-29 20:31:03
珍しく二つコメントをいただきました。それは、桜井幸子さんのファンが多いと言うことでしょう。ただ、上のほうは、なんだかわからないもので、私の文章を汚くすることが目的みたいですが、下のコメントを下さった方にお礼を申し上げます。
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いいこと書いてくれました (invest)
2010-09-05 11:01:17
はじめまして。
実は最近、高校教師を見ました。久しぶりにこのドラマを見てどうしてるのかなと思って近況をしらべたら引退してたことをしりました。それ程ファンではなかったんですが、ドラマを再度みたら感動してしまって今更ながらファンになってしまい調べていくうちにここにたどり着きました。急に引退だったし、その後の情報もなくでびっくりして心配してたんです。

あなたが書かれている内容を見て私も少し安心しました。いつの日かまたTVで拝見したいと願ってますが、そんな感じがしません。米国で再婚されるみたいなことが書いてありましたが、そうだとしたらお幸せになってほしいと思います。

いいこと書いてくれてありがとうございました。
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御礼 (雨宮舜)
2010-09-05 12:48:58
コメントを頂き、ありがとうございました。今、自分の文章を読み直しても、考えが変わっていません。桜井幸子さんのお幸せを祈っております。女優だけが人生ではないです。また、すっかり年をとって、すっかり中年女が板についたり、語老女が板についたりしたら、復帰なさってもよいと思います。でも、その前に結婚とか、子育てをなさってみるのも、ひとつの道です。人生いろいろです。他人に注と再び申し上げます。
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Unknown (somewhere)
2011-07-26 22:46:43
拝読させて頂きました。私は桜井さんのデビュー当時からのファンで、今現在、高校教師を始め、過去のDVD作品を観賞しています。私が記憶するに、最後の作品となったのは、NHKの「コンカツ・リカツ」だったか、と思います。私が見たDVDの中で印象的だったのは、フジテレビの「世界がもし100人の村だったら」です。彼女はその中で、ウクライナでHIVに蝕まれ、家族もいない、ホームレスの少年と出会い、涙を流し、何かを深く感じ、考えている様子を見ました。もしかしたら彼女が芸能界を引退したいと思った一つの理由もそこにあるかもしれないと思いました。(今検索してみたら、海外で再婚とかもかいてありましたが、それはちょっとファン心理を裏切る感じもしますが、それが彼女が選んだ幸せの道なら、彼女の人生を応援したいと思いました)。
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