銀座のうぐいすから

幸せに暮らす為には、何をどうしたら良い?を追求するのがここの目的です。それも具体的な事実を通じ下世話な言葉を使って表し、

島津製作所って、仕手株なのかな?

2010-03-30 15:51:39 | Weblog
 今日の文章も発想は、稲盛さん関連の一環の中で沸き起こったものです。だけど、文章の長さから稲盛さんには触れられないので、今日は、今日の主人公の、名前をタイトルに挙げさせていただきました。

 前日、「母から株のことをよく聞いた」とお話しました。結婚してからも実家へはよく遊びに行っていたので、何かと、話を聞きました。昨日は値嵩株という単語について述べましたが、仕手株という単語について、知識を得た後、私独自の感想を、それについて抱いています。今日はそれについて、あれこれ、述べたいと感じます。

 母が言うには、「株を大量に買って、三円か五円の値上がりが出たら、すぐ売り抜ける人たちがいるのよ。そういう人たちを仕手筋といって、仕手筋が買ったり売ったりする株を仕手株というの。銘柄としては島津製作所などが、有名ね」と。

 びっくりしました。大学で化学を学んだので、島津製作所の名前は親しいものでした。計測機械を作っているのです。機械の上の方に丸に十の字の旧・島津藩の紋章が付いています。それらを視ているととても硬い会社というイメージがします。それが、もっとも派手な形の投機の対象になっている・・・・・とは、信じられない感じです。

 でもね。確実な会社ですが、大衆向けの商品を作っているわけではありません。計測器というのは、大学とか、会社の研究室でだけ、使われるものです。島津製作所のものが海外にでも売れるのならよいけれど、ドイツも、こういう方面は強いでしょう(これについてはまた、別の機会に述べたいと感じます)から、どうなのだろう。ともかく、ぼろもうけができる会社ではありません。それは、京セラとは違う。で、京セラは値嵩株に既に、なっているのに、島津製作所はその当時(1980年代)は500円前後でした。

 もし、アメリカで、数十億円の給料をもらうと聞いている、何とか会社のCEOが50億円分、島津製作所の株を、買ったとしましょう。それだけの影響で、5円上がったと仮定します。そこで、売り抜ければ、5000万円の利益がたった一日のうちに、上がります。資本主義の権化です。
 ドバイの王侯(これについても後ほど述べたいです)でもいいです。ともかく、大金を自由に動かせる人物が、ある株(値段が、高くない)を大量に買えば、値動きに影響を与えることができます。そして、売り抜けた後で、大衆が、影響を受けてさらに売り始め、もっと、安くなれば、また、資本投下をして、値上がりを待ち、また、さっと売り抜ければよいのです。
 大衆が自分たちの操作に乗ってくれる、必要もあるから、ぼろ株(会社の内容が悪いから、株価が低い)よりは、順調な業績を上げている会社の方が狙いやすいですね。

 ところで、上の節で、その仕手筋が、海外の投資家だったと仮定をして、日本円換算50億円という値段を想定しています。これが、もし、京セラの株で同じことをしようとすると、750億円を用意しなければなりません。もちろん、8000円高の値嵩株(その当時のお話です)ですから、80円ほど値上がりをするのを待たなければなりません。
 
 それは、大衆がついてこない場所なので、うまみも少ないのです。だから、大衆が操作に乗せられやすい株価の物を仕手筋は狙います。それに、京セラが、もし、仕手筋に狙われたとして、会社そのものが、がたがたする可能性だって感じます。

 いや、今の京セラのメイン商品が何かを、私は知りません。でも、ルビー、サファイア、エメラルドなどを、人工的に、製作して高く売っても、それは、大衆の生活必需品なのではないので、やがて飽和状態が来るはずなのです。そういうものを好む妻を持っている階層に行き渡れば、大衆はそれに見向きもしなくなる。

 で、仕手筋に狙われるのは、それなりに、よい会社といえます。

 この仕手筋の存在ですが、もちろんのこと、最初は日本人だったでしょう。『大番』という小説が、週刊誌に連載されました。新潟出身の投資家がモデル(主人公)で、私はライブで、その連載を読みました。たしか、獅子文六だったかなあ?
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 話は変わりますが、この間、NHKハイビジョンで京都・東山の別荘地域の紹介番組がありました。これは、美術の番組であって、株とか、資本主義とはまったく無関係なものですが、戦前の大金持ち用の別荘です。新興住宅地の一種ではあるが、敷地は、2千坪単位ぐらいで、大建築家が、当時の最高の資材を使って、建てた、現代の桂離宮のごとき、邸宅が乱立している一帯です。
 市田ひろみさんという、着物に詳しい女優(?)さんは、そういう大邸宅のご子孫なのだそうです。『なるほど、だから、あせっていないわけですね。仕事を選ぶわけですし、教養もあるわけですね』と、納得をしましたが、それは、余談であり、本筋は野村證券の創業者に関するものです。その別荘地に野村證券が管理している、建物もあるということ。

 野村證券の創業者は、船場の人でした(?)。そして、株式投資に抜群の才覚を持っていて、大もうけをしました。それを、美術品を買うことへ使いました。

 で、その美術品を管理している財団がどうなっているのかを、今、ここでは、確かには知りませんが、野村さんが、株をやっていたころは、日本経済もそれなりに、健全だったと思います。

 しかし、海外の資本家が入ってきて、証券市場にも、注文を出すようになってから、マネーゲームの悪弊に、日本も巻き込まれることとなったのではないかと、私は想像します。過剰なマネーゲームです。実態とはなれたマネーゲームは、弊害をもたらします。

 自分は一切株取引をしませんが、やっていないからこそ、岡目八目で、わかることもあります。

 で、この間、ウエブニュースを見ていたら、外国資本家が日本から引き上げると出ていました。この場合は企業の話です。私がよく使っていたオフィスデポという文房具屋さんも、引き上げるのだそうです。これは、大量にものを買うときに便利です。同じような会社としてある、アスクルを利用するほど、大規模ではない私は、でも、個人としては、大量に文房具を使う人間ですので、オフィスデポで、B5や、A4の封筒を100枚単位で、買えるのは、うれしいことでした。が、それが、無くなってしまいました。ウエブニュースでは会社名として、それが、あがっていたのです。

 弟がインテルに勤務していましたが、インテルも、製造部門は、別の国へ、引き上げられました。ソフトプログラマーだった弟は、しょっちゅう、シリコンバレーに出張に行っていましたが、今は、そういう任務もなくなりました。

 なんか、さびしいかな?

 よく考えてみると、海外に蹂躙されきっている日本から、元へ戻れるチャンスかもしれないのです。日本独自のゆっくりしたシステムで、国を再構築していかれる、好機かもしれないのです。

 だけど、製造業の話ではなくて、証券界からの引き上げだったら、ますます、好ましいことかもしれないのです。日本の証券を売買していたのは、アメリカなどの、大資本家だけではなくて、ドバイ(?)の王侯なども入っていたでしょう。その連中も、日本の証券取引からは、資金を引き上げてくれるのかな? 

 まあ、ドバイとは変な国ですね。以前韓国から来た労働者が、報酬を払ってもらえないので、帰国さえ出来ないで居るという映像をテレビで見ました。どうも、道徳観の無い、マネーゲームの申し子で、この間、大林組が大損をしたそうです。だまされていたみたいです。私が、四回前のブログで、「皇太子様の善人振りが、こと、雅子様に関して、海外の悪人どもに、あざけられていると大変だ」と、申しましたが、島国の日本は、特別温和で、人を信じる気風があります。

 それを、狙われきっていますが、もし、証券取引だけでも、海外資本が引き上げて、日本の証券界が、日本人だけのものになったら、それは、退歩ではないと、考えるのは、いかがでしょうか?
 一見すると、取引総額が減ってきたりして、さびしく感じるかもしれません。

 だけど、グローバリズムって、よいことばかりでもないですね。それが、一般の人の感想でもあります。実感でもあります。私はアメリカ人は好きですよ。一般的に言って、普通の人は好きです。あ、そういえば、オバマ大統領は国民皆保険に踏み切りました。えらい。それは、別の機会に申し述べないといけないことです。

 しかし、大資本家がやりたい放題をやる国という意味では、『うーーーん』と頭を抱えるときがあるのです。ですから、その支配から脱して、日本独自の道を行ったほうが、日本人にとっては幸せではないかと思うときは多いのです。

 今日は最後の段階では、ずいぶん、はっきりとものを言いました。だけど、今週の大テーマである稲盛和夫さんについては、触れられませんでしたね。それは、また、別の機会をお待ちくださいませ。   2010年3月30日                   雨宮 舜
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