この瞬間をどれほど待ちわびたことか・・・
VOIVODが5年振りに再びTHRASH DOMINATIONのステージに帰ってきた!遅いよ!
しかし、全編に渡ってライブを堪能できたライブってのは、2年前のGODFLESH以来だったが、こう、鳥肌が幾度も幾度も全身を駆け巡るライブなんて、ここ十数年なかったな。
まず、ステージ上に最新Korgüll?のバックドロップがデーン!と掲げられた時点ですでにボッキーン!と興奮状態になっちまった。前回はバックドロップなかったからね。
「ヘーッヘーッヘーッ」という不可思議極まりないスネイク音頭のSEが流れ始め、一発目新譜から“Kluskap O'kom”がブチ放たれ、つかみは上々。
PVがまた秀逸。影絵アートを駆使した実にサイケデリックな映像だ。
それにしても、前回はVOIVODファンが前列に鮨詰めになり、後ろの殆どが地蔵スラッシャー状態だったのに対し、今回は終始モッシュが起こっててビックリした。それもけっこう大規模な。
だいたいVOIVODの曲って、トリッキーなリズム展開多いからモッシュしにくいと思うんだよね。いやいや、回を重ねる度にスラッシャーも適応していくもんなんだね。オジサン嬉しい。
続いて早くも名曲“Tribal Convictions”だ。このイントロのジャングルビートには毎回(て2回目だけど)血沸き肉踊らされる。この曲もよく聴くと展開ヘンだよね。その後も前回やらなかった“Psychic Vacuum”や、意外や意外!“Chaosmongers”などが演奏され「ん?今日はDimension祭りか?」と一瞬思ってしまったよ。
まぁ、昨年まさかの新作『TARGET EARTH』がリリースされ、そっからもけっこう演奏されて、しかもよりによって展開の複雑な長尺ぎみの、私でもスラドミ的にはどうかと思うカオティックなナンバーをぶっこんできて、かなりのヘッドバンガーに置いてけぼりを食わせたかと思われる。
それでも演奏は完璧で、今回は照明のサイケデリックな演出がなかなか凝っており、こういうトリッキーな雰囲気をライブで楽しめるというのはVOIVODフリークスの特権なのだ。全国から集まったVOIVODファンもおそらくトリップして失禁状態だった者も少なくなかったのではないか。
今回興奮が最高潮に達したのは、“Forgotten In Space”が演奏された時だ。この曲はピギーらしいフレーズがかなり散りばめられてる楽曲で、前回でも我々の度肝を抜いたモングレン(いや、今回からはチューウィーと呼ばせてもらうよ)はそれを見事に再現してくれていた。チューウィーはほんとVOIVODの救世主、最強のギタリストだ。
実はCryptopcyのツアーメンバーにも起用されていた凄腕ギタリストなのだ。
前よりちょっと痩せた?
“Ripping Headaches”がきたときはスゴかったね。VOIVODファンの狂喜ぶりは言わずもがな、そうでないスラッシャーもこの曲だけは知っているのか、モッシュサークルがもの凄いことになってた。いやーすごいライブ体験してんなーって思いましたよ。
はっきりいって、他の事を優先させて今回のVOIVODのライブを見逃した人は愚鈍と言わざるをえませんよ。よっぽどの理由がない限りはね。親兄弟が死に目に遭ったぐらいの理由がなければ。
で、前回に引き続き、最後はピギーの鎮魂の意もこめて(このとき「ピギー」コールも起こった)、ピンク・フロイドのカヴァー“Astronomy Domine”で締め。
感無量である。今回のもDVD化な。
そしてVOIVOD終演後、私はまたしても5年前と同じ失敗(いや、失敗じゃないと思うが)をやらかしてしまっていることに気づいた。
そう、VOIVODで昇天しすぎて、もう次のEXODUSなんかどうでもいいやっていう、アスリートのよくかかる燃えつき症候群に陥ってしまっていたのである。
EXODUSは、もう最初から“Bonded By Blood”で飛ばすもんだから、そりゃモッシュもすごかったですよ。普通に突っ立って見てるエリアよりもモッシュピットの方が面積くっているというね。まぁトリのバンドのモッシュはいずれも予定調和感が否めないけど。
前々回のアルバム『Bonded By Blood』完全再現のときは、私も随分ハッスルさせてもらったけど、今回はモッシュサークルが起こす扇風でずっと涼んでましたね。時折ゲイリーのギターワークを観察しながら。
でも、“Pleasures Of The Flesh”がきたときになんだか無性に暴れたくなりましてねぇ、軽く跳びはねてたら足をグネっちゃいまして、すぐさま戦意喪失ですよ。
その後も“A Lesson~”のときちょっと気が向いてモッシュピットに飛び込んだら勢い余ってつまづいて転んでしまい、軽くモッシュの流れを塞き止めてしまいましたよ。やっぱさっきの疲れが相当きてるのか、まぁ歳ですわな。それでも近くの人とかがちゃんと助け起こしてくれるのでスラッシュのモッシュピットはアットホームな空間ですよ。
“Strike Of The Beast”のときがヤバかった。中盤のタメの合図とともにフロアの中央に巨大な空間がサーーっと形成され、会場全体が巨大なウォール・オブ・デスの準備体勢になったときは生命の危険を感じました。
WOD5秒前の風景。向こう側でゾンビのごとく身構えている連中の顔ときたら・・・
あれは死を覚悟した者の目だった。
Exodus Live in Japan - Strike of the Beast
まぁその日はケガ人も出なかったようで、無事すべてのプログラムが終了しましたが、2日目は救急車が出動するハメになったとかいないとか。
死人が出なくてよかったけど、そんな事態になるとスラドミ自体が消滅しかねないので、ハメはずすのもほどほどにね。せっかく10年も続いてる日本の中では一番真っ当なメタルフェスなんだから。
そして、VOIVODは今度は5年もインターバルを置かずに、一刻も早い(来月にでも)再来日を切望してやまない!
オマケ。ゲイリーのイーヴルなタトゥー。
アラビアの狂詩人?
ハッキリいってここよりも今回のスラドミの方が断然盛り上がってたよ。
今日の1曲:『Forgotten In Space』/ VOIVOD
VOIVODが5年振りに再びTHRASH DOMINATIONのステージに帰ってきた!遅いよ!
しかし、全編に渡ってライブを堪能できたライブってのは、2年前のGODFLESH以来だったが、こう、鳥肌が幾度も幾度も全身を駆け巡るライブなんて、ここ十数年なかったな。
まず、ステージ上に最新Korgüll?のバックドロップがデーン!と掲げられた時点ですでにボッキーン!と興奮状態になっちまった。前回はバックドロップなかったからね。
「ヘーッヘーッヘーッ」という不可思議極まりないスネイク音頭のSEが流れ始め、一発目新譜から“Kluskap O'kom”がブチ放たれ、つかみは上々。
PVがまた秀逸。影絵アートを駆使した実にサイケデリックな映像だ。
それにしても、前回はVOIVODファンが前列に鮨詰めになり、後ろの殆どが地蔵スラッシャー状態だったのに対し、今回は終始モッシュが起こっててビックリした。それもけっこう大規模な。
だいたいVOIVODの曲って、トリッキーなリズム展開多いからモッシュしにくいと思うんだよね。いやいや、回を重ねる度にスラッシャーも適応していくもんなんだね。オジサン嬉しい。
続いて早くも名曲“Tribal Convictions”だ。このイントロのジャングルビートには毎回(て2回目だけど)血沸き肉踊らされる。この曲もよく聴くと展開ヘンだよね。その後も前回やらなかった“Psychic Vacuum”や、意外や意外!“Chaosmongers”などが演奏され「ん?今日はDimension祭りか?」と一瞬思ってしまったよ。
まぁ、昨年まさかの新作『TARGET EARTH』がリリースされ、そっからもけっこう演奏されて、しかもよりによって展開の複雑な長尺ぎみの、私でもスラドミ的にはどうかと思うカオティックなナンバーをぶっこんできて、かなりのヘッドバンガーに置いてけぼりを食わせたかと思われる。
それでも演奏は完璧で、今回は照明のサイケデリックな演出がなかなか凝っており、こういうトリッキーな雰囲気をライブで楽しめるというのはVOIVODフリークスの特権なのだ。全国から集まったVOIVODファンもおそらくトリップして失禁状態だった者も少なくなかったのではないか。
今回興奮が最高潮に達したのは、“Forgotten In Space”が演奏された時だ。この曲はピギーらしいフレーズがかなり散りばめられてる楽曲で、前回でも我々の度肝を抜いたモングレン(いや、今回からはチューウィーと呼ばせてもらうよ)はそれを見事に再現してくれていた。チューウィーはほんとVOIVODの救世主、最強のギタリストだ。
実はCryptopcyのツアーメンバーにも起用されていた凄腕ギタリストなのだ。
前よりちょっと痩せた?
“Ripping Headaches”がきたときはスゴかったね。VOIVODファンの狂喜ぶりは言わずもがな、そうでないスラッシャーもこの曲だけは知っているのか、モッシュサークルがもの凄いことになってた。いやーすごいライブ体験してんなーって思いましたよ。
はっきりいって、他の事を優先させて今回のVOIVODのライブを見逃した人は愚鈍と言わざるをえませんよ。よっぽどの理由がない限りはね。親兄弟が死に目に遭ったぐらいの理由がなければ。
で、前回に引き続き、最後はピギーの鎮魂の意もこめて(このとき「ピギー」コールも起こった)、ピンク・フロイドのカヴァー“Astronomy Domine”で締め。
感無量である。今回のもDVD化な。
そしてVOIVOD終演後、私はまたしても5年前と同じ失敗(いや、失敗じゃないと思うが)をやらかしてしまっていることに気づいた。
そう、VOIVODで昇天しすぎて、もう次のEXODUSなんかどうでもいいやっていう、アスリートのよくかかる燃えつき症候群に陥ってしまっていたのである。
EXODUSは、もう最初から“Bonded By Blood”で飛ばすもんだから、そりゃモッシュもすごかったですよ。普通に突っ立って見てるエリアよりもモッシュピットの方が面積くっているというね。まぁトリのバンドのモッシュはいずれも予定調和感が否めないけど。
前々回のアルバム『Bonded By Blood』完全再現のときは、私も随分ハッスルさせてもらったけど、今回はモッシュサークルが起こす扇風でずっと涼んでましたね。時折ゲイリーのギターワークを観察しながら。
でも、“Pleasures Of The Flesh”がきたときになんだか無性に暴れたくなりましてねぇ、軽く跳びはねてたら足をグネっちゃいまして、すぐさま戦意喪失ですよ。
その後も“A Lesson~”のときちょっと気が向いてモッシュピットに飛び込んだら勢い余ってつまづいて転んでしまい、軽くモッシュの流れを塞き止めてしまいましたよ。やっぱさっきの疲れが相当きてるのか、まぁ歳ですわな。それでも近くの人とかがちゃんと助け起こしてくれるのでスラッシュのモッシュピットはアットホームな空間ですよ。
“Strike Of The Beast”のときがヤバかった。中盤のタメの合図とともにフロアの中央に巨大な空間がサーーっと形成され、会場全体が巨大なウォール・オブ・デスの準備体勢になったときは生命の危険を感じました。
WOD5秒前の風景。向こう側でゾンビのごとく身構えている連中の顔ときたら・・・
あれは死を覚悟した者の目だった。
Exodus Live in Japan - Strike of the Beast
まぁその日はケガ人も出なかったようで、無事すべてのプログラムが終了しましたが、2日目は救急車が出動するハメになったとかいないとか。
死人が出なくてよかったけど、そんな事態になるとスラドミ自体が消滅しかねないので、ハメはずすのもほどほどにね。せっかく10年も続いてる日本の中では一番真っ当なメタルフェスなんだから。
そして、VOIVODは今度は5年もインターバルを置かずに、一刻も早い(来月にでも)再来日を切望してやまない!
オマケ。ゲイリーのイーヴルなタトゥー。
アラビアの狂詩人?
ハッキリいってここよりも今回のスラドミの方が断然盛り上がってたよ。
今日の1曲:『Forgotten In Space』/ VOIVOD