AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

夏に精だす。

2010年07月04日 | やっぱりメタル!!
先月のExtreme the DOJOでOBUSCURAの助っ人で来日していたフレットレス・ベースの使い手スティーヴ・ディジョルジオが率いていたベイエリアのテクニカル?スラッシュメタルバンドSADUSの1st自主制作アルバム「ILLUSIONS」(リマスター)を購入。
DOJOの会場でもSADUSのTシャツを着てる輩を何人か見かけ、やはりディジョルジオ目的の古きスラッシュ野郎が関西にも棲息しておったのかと感慨深い気持ちになり、今回ボーナストラックとして収録されている86年のデモ音源「DEATH TO POSERS」のヴァージョン違いの楽曲とを聴き比べてみたくなったのだ。
なにもこのムシムシした季節にこのようなむさ苦しい音源を重複させて聴くこともないだろうにと思うだらうが、暑い季節だからこそベトナム風激辛チキンカレーでも食って自分を追い込みたいみたいなノリなんだと言えばご理解いただけるかと。

「ILLUSIONS」はスラッシュメタルからデスメタルへの橋渡し的な役割を担った重要作とされており、バンド自体の立ち位置もPOSSESSEDや初期DEATHなどとよく似ている。
録音環境の悪さから暴虐性が全面に押し出されており、初期KREATORに近いゴリ押し感と粗暴さを放っている。
「DEATH TO POSERS」の方はデモ音源とは思えないほど演奏もしっかりしており、ギター音はどちからというとパンキッシュなジャリジャリ感があり、こっちのサウンドの方が私好みである。ギターソロのひしゃげ具合も半端ないし。
ディジョルジオのベースプレイに関してだが、DEATH時代のテクニカルなプレイを期待してこの作品に挑むとちょっと肩透かしを食らうかもしれない。
まぁ私の場合、DEATHの時の彼の浮いたフレットレス音もあまり好きではないのだが。
所々にそれなりの存在感は見せてはいるものの、なんせ音質がこもってて楽曲もゴリ押し系な故、スタンドプレイに走る余裕がこの頃はまだなかったのだろう。
“DESOLATOR”で突如ベース音がボワーーーン!!って暴発するところは精一杯の自己アピールだったのかもしれないが、録音事故にしか聞こえない。
それよりも耳を惹くのは、ダレン・トラヴィスの放つブチ切れまくりのヒステリックなヴォーカルだろう。
デモ音源の方はとにかくVoのトチ狂い方が尋常ではない。
“SADUS ATTACK”での「ア゛ーータァァァァァク!!!」という叫びはスラッシュ史上に残る渾身の殺傷スクリームである。



今日の1曲:『SADUS ATTACK』/ SADUS
コメント (2)
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