塚本晋也監督の『ヴィタール』をある目的のためレンタルしてきた。
実は今年の春すでに映画館で見たのだが、そん時はわけわからんかった。
とにかく重苦しい。解剖シーンがあるがそれほどグロテスクではない。
まぁ見どころといえば、実際バレリーナである柄本奈美さんが沖縄の島のどこかの海辺で奇妙なダンスを踊るシーン、そして浅井忠信のメッチャボウボウに生い茂ったギャランドゥーくらいだった。
ので目的が果たせれば見ずに返却しようとも思ったのだが、「せっかくレンタルしたんやからもう1回くらい見とくか」という持ち前のシミッたれ精神でこの作品に挑んだ。
うん、二回目はけっこう頭の中に入ってきた。
自ら検体になることを希望し、解剖されてまで恋人と会いたいという女の切実な想いが夢を通じて具現化された世界とでもいいましょうか。なにか悲しくも美しい恋物語だった。
特にラストの火葬場でのシーンは思わずこみあげてくるものがあった。
最後に映る雨のシーンは、おそらく死んだ彼女が最期に見たかった場面だったんだなぁ~って今さら気づかされた。
そしてエンドロール。
エンディングテーマ曲はCocco作詞作曲の“blue bird”。
車名のようなこの主題歌はCoccoファンでもある監督が、活動中止中の彼女に直々に依頼し、CD化させないことを約束に引き受けたとのこと。
海辺のダンスシーンで、バレリーナを目指していたCoccoの姿がシンクロしたのは言うまでもない。
決して万人ウケする映画ではないけど、こういうの好きな人にはたまらん作品なのかも。
オススメ度:★★★
実は今年の春すでに映画館で見たのだが、そん時はわけわからんかった。
とにかく重苦しい。解剖シーンがあるがそれほどグロテスクではない。
まぁ見どころといえば、実際バレリーナである柄本奈美さんが沖縄の島のどこかの海辺で奇妙なダンスを踊るシーン、そして浅井忠信のメッチャボウボウに生い茂ったギャランドゥーくらいだった。
ので目的が果たせれば見ずに返却しようとも思ったのだが、「せっかくレンタルしたんやからもう1回くらい見とくか」という持ち前のシミッたれ精神でこの作品に挑んだ。
うん、二回目はけっこう頭の中に入ってきた。
自ら検体になることを希望し、解剖されてまで恋人と会いたいという女の切実な想いが夢を通じて具現化された世界とでもいいましょうか。なにか悲しくも美しい恋物語だった。
特にラストの火葬場でのシーンは思わずこみあげてくるものがあった。
最後に映る雨のシーンは、おそらく死んだ彼女が最期に見たかった場面だったんだなぁ~って今さら気づかされた。
そしてエンドロール。
エンディングテーマ曲はCocco作詞作曲の“blue bird”。
車名のようなこの主題歌はCoccoファンでもある監督が、活動中止中の彼女に直々に依頼し、CD化させないことを約束に引き受けたとのこと。
海辺のダンスシーンで、バレリーナを目指していたCoccoの姿がシンクロしたのは言うまでもない。
決して万人ウケする映画ではないけど、こういうの好きな人にはたまらん作品なのかも。
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