AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
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牛のオッチャン 洪庵先生

2014年07月06日 | 名所ガイド、巡礼記
憧れの適塾屋敷内をひととおり巡った後、私の中でなんだかモノ足りない、モヤモヤとした気持ちにその場からなかなか離れられないでいた。

そうなのだ。ここには手塚治虫マンガ『陽だまりの樹』との関連性を示すアイテムがほとんどなかったのだ。
せめて受付の適塾関連グッズ売り場で『陽だまりの樹』を全巻並べておくだとか、手塚治虫のマンガキャラクターを使っての適塾ガイド表やモニュメントなどを展示しておくといった気の利いた配慮が全くなされていなかった。
売り場に置かれてあったのは、洪庵の小難しそうな伝記本などばかりで、適塾パンフレット内の門下生図にでさえ手塚良庵の似顔絵(写真は残ってないだろう)はおろか、名前もいっさい記載されていなかった。
受付ののんびりとした態度からも、ここの管理者が手塚マンガを読んでないか、もっと多くの人にこの建築史跡に足を運んでもらおうという気概が皆無なのであろう。

ところが、適塾の玄関の隅っこに手塚治虫のイラスト付きで「除痘館記念資料室」への小さな案内図が貼ってあって「これやこれや!」と思い、適塾のすぐ裏の筋にある緒方ビル(除痘館跡)へと一目散にかけていったのであった。


そう、緒方洪庵先生は天然痘の接種となる牛痘を、迷信深く拒否反応を示す大坂の民に普及させるのに尽力されたえら~いお方でもあるんですね。




電話ボックスの下に洪庵先生の肖像画が!うん、ここに間違いない!



オオオ、これは・・・


洪庵先生が種痘を受けさせるために、民の迷信を逆手にとり「疱瘡除けにご利益のある御札」と偽って、ひとりひとり除痘館に取りに来させていたという錦絵ではないか・・・・

洪庵先生は、堅実なようで実は目的のためには手段を選ばぬしたたか者でもあったのだ。


ぽっちい!ぽっちい!俺も種痘受けるから、この疱瘡除け御札分けておくれ~!



ただ、私がこの除痘館跡にかけつけたのは、なにもこの御札が目的だったわけではない!
そう、このビル内に展示されてあるという手塚イラストの洪庵、良庵の除痘図パネルをカメラに収めるのが目的だったのだ!

しかし、無情にもその日は休館日だった。ビル内は当然真っ暗けーのーけー。
ガラス越しに、玄関口に展示されてあるその除痘図を発見したときは、もう扉に顔をへばりつけてなんとかそれをキレイにカメラに収めようともがいた。
端から見たら完全に不審者である。




人通りは少なかったが、通報されそうな懸念が生じたので(館内の防犯カメラにもバッチリ映ってるかもしれん)、その日は泣く泣くあきらめた。

で、ビルの壁に除痘図イラストミニヴァージョンのテナント電光看板を発見したので、この日はこれをカメラに収めて良しとすることにした。



その後、中之島方面へテクテクと歩いていき、渡辺橋交差点の喫茶店で適塾巡礼の余韻に浸る。

へへ・・・・・適塾、適塾・・・・




今日の1曲:『保菌者の群れ』/ CARCASS

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