AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

なぜか挑んだ

2009年06月02日 | しねしねシネマ
大作SFモノっていうと、だいたいスター・ウォーズ派とスター・トレック派に分かれるみたいだが、私の場合はもろスター・ウォーズ派になります。
そんな私がどういう風の吹き回しか、最近封切りしたばかりの映画『スター・トレック』をはばかりながら観に行ってまいりました。
スター・トレックに関してはスポックとエンタープライズ号くらいの知識しか持ち合わせてない私が、「なぜこの映画に挑んだのか?」と問われると、まぁ気まぐれとしかいいようがないですね。それともこの映画のクルー達のように、“未知なる宇宙”というものを無意識の内に追い求めていたのかもしれない。

スター・トレックのイメージというと、あの地味なコスチュームにシリコン埋め込んだような、あるいは鈴木園子のような顔面の異星人が出てくる、なんかいつも艦内でゴチャゴチャもめているといったような感じです。なんせケーブルのドラマチャンネルでたまに見かけるんですけど30秒と見てたことないですから。
スター・トレックはヴィジュアル面においても、エンターテイメント性においてもやっぱスター・ウォーズより地味な印象があり、なんか一部のマニアの間だけで盛り上がってるような感じがするんですが。


上映直前に、ひとつのシアターからぎょうさん中高生の若者達がゾロゾロ~と出てきたので、何の映画かいな?と思ったら今話題の『ルーキーズ』でした。なるほど、これがいわゆるイケメンブームとかいうやつか・・・
それにひきかえ、真向かいの『スター・トレック』のシアターには、しょぼくれた中高年のおっさんが約30人くらい。この両者の対照的な客層がおもろかった。
リュック背負ったオタクっぽ~い人が多かったような気がします。私も彼らの中に違和感なく溶け込んでいたのだろうけど、とんだモグリ野郎だ。
しかし封切4日目でこの客の少なさはどうなんだ。


監督は昨年『クローバーフィールド』で煮え湯を飲まされたJJエイブラムスであんまりいい気はしなかったけど、この作品はいわゆるスター・トレック・ビギンズみたいな感じなのかな?私のような門外漢でもそこそこ楽しむことができました。
少しタイムトラベル的な要素が含まれており、その辺がややこしかったけど、CG描写のスケールのデカさ、スペースバトルの迫力はなかなかのものでした。でもなんかやっぱりこの作品特有の地味さはぬぐえませんね。
いきなしビースティの“SABOTAGE”が流れたり、主人公カークの型破りでナンパなキャラは、この地味な作品にはなんだか似つかわしくない感じで、このチャラさ加減はスター・トレックファンからしたらどうなんやろう?って思いましたが、バルカン人と地球人との間に生まれたスポック(ハーフやったんや!)の、バルカン人特有の論理的な部分と人間的な感情との間で揺れ動く指揮官としての葛藤がもの凄く繊細で魅力的に描かれており、なんだかちょっくら奥ゆかしいスポックの人柄に惚れ込んじゃいました。ウフーラがカークではなく、彼にホレちゃった気持ちもわかる気がします。


昨今、しょーもないハーフ芸能人がクソみたいにもてはやされてますが、宇宙空間を飛び越えたスケールのデカい繊細な心を持ったスポックみたいな人物こそ、真に魅力的なハーフだと思うんですよね。
ただ、目鼻立ちではなく、耳髪立ちが際立ってしまっては、ヴィジュアル的にウケんのかもしれん。


オススメ度:★★★★★




今日の1曲:『SABOTAGE』/ Beastie Boys

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