goo blog サービス終了のお知らせ 

AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

JESSE PINTADO逝く

2006年09月02日 | やっぱりメタル!!

またしても偉大なるギタリストが天に召されました・・・

元NAPALM DEATHのメンバーとして知られるグラインド・コア・シーンのパイオニア的ギタリスト、JESSE PINTADOが8月27日、糖尿病の悪化による合併症のためオランダの病院で亡くなった。享年37歳。
彼は1980年代にLAで、NAPALM DEATHにも影響を与えた伝説のグラインドコア・バンドTERRORIZERのギタリストとして音楽活動を開始。解散後の1989年にはNAPALM DEATHに加入して、2004年に病気を理由に脱退するまでバンドの中心人物として活躍。また、同じくNAPALM DEATHのシェーン・エンバリーと共に別プロジェクト、LOCKUPを結成するなど、シーンの発展に常に貢献してきた。ジェシーは今年に入ってTERRORIZERを再結成、ニュー・アルバム『Darker Days Ahead』をリリースしたばかりで、今後の活躍も期待されただけに今回の訃報は悔やまれます。ご冥福をお祈りします。
(bounce.comより)


というわけで、突然の訃報が舞い込んだので、引き続きツェッペリン特集をお送りする予定でしたが、変更してジェシー・ピンタードと、その彼が関わった諸作品について語ることにいたしましょう。

とは言うものの、私は彼をギタリストとしてそれほどリスペクトしていたという訳でもないんですけど・・・
ただ、血気盛んだった若かりし学生時代、エクストリーム・ミュージックを追求する上でTERRORIZERの1stはもちろん、彼在籍時のNAPALM DEATH作品だけでも5枚、そしてSSTVを見ていて偶然知った彼の別プロジェクトLOCKUPの作品に至るまで、私の音楽人生に彼のギターサウンドが深く関わってきたのは紛れもない事実なのである。




彼のギターサウンドに初めて触れたのは、NAPLM DEATHのミニアルバム『MASS APPEAL MADNESS』を聴いた時であった。




この作品購入に踏み切ったのは浪人時代だったかな?NAPALM DEATHのアルバムを初めて購入するにあたって、いきなり20曲入りのフルレンスは無謀だと思い、まずは1000円安いミニアルバムでお試ししようと考えたからだ。
しかしこのミニアルバム、4曲入りでトータルタイムが9分をきる!という、シングルCDにも満たない内容量で「な、なんじゃそりゃーー!!」と思いっきりずっこかされたのを覚えている。

しかしそこに詰め込まれた楽曲群はどれも凄まじく、特に私のフェイバリットソングだったのが2ndアルバム『FROM ENSLAVEMENT TO OBLITERATION』収録の“UNCHALLENGED HATE”という曲のリメイクであった。
最初バーニーがミドルテンポな曲調に合わせて「ラ~~イ!!」と雄叫びを上げてるだけなのだが、突如演奏がストップしその後ミックの怒涛のブラスト波状攻撃が展開され、もう一種類のキチガイめいた声(この声はミッチか?)が何語ともつかぬ歌詞を捲くし立てるというバカバカしくも強烈なナンバーなのである。
ジェシーのギターはひたすらニブいリフを刻んでおり、ソロは皆無。だが短い楽曲の中にありったけのリフパターンを詰め込んで、聴き手の脳裏に強烈なインパクトを残す彼ならではの業なのである。
当時は彼の名前すらも認識していなかったが、リフを刻むことに終始するジェシーの一途な姿勢に、私は無意識のうちにとり憑かれていたのかもしれない。




このアルバムは初期のグラインド・コアな要素と、近年のメタル的な要素が同居しているNAPALM DEATHの歴史を約9分間に集約した縮図的名作であると思う。
そして唯一のオリジナルメンバーであった、ミック・ハリス最期の作品でもあった。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

爆走スラッシュロックンロール

2006年07月22日 | やっぱりメタル!!
ついに入手し、聴くことができました!

故諸田コウ氏がDOOM結成以前に在籍していた伝説のロックンロールバンド、ZADKIELを!!


80年代初頭に活動していた伝説の暴走バンド"ZADKIEL"(ザドキエル)の音源が初CD化!!
未発表曲1曲を含む、彼等が残したスタジオ・レコーディング音源全6曲を収録!
さらにエンハンスド仕様でライブ映像を収録。




一曲目いきなりコウ氏のおっとろしいベース音がボロビロボロビロと鳴り響き凄まじい爆走ロッケンローが展開されておりやす。
「初期のDOOM同路線の超MOTORHEADタイプ」という形容は見事に当てはまっており、まさに曲展開はモータヘッドそのもの(10代からモーターヘッドを聴いてきたので曲展開がすぐ読めてしまいます)。



で、幻のライブ映像の方ですが、実はこっちの方がレコーディングのより音がクリアでわかりやすいです。
画像はお世辞にもいいとはいえませんが(ヴォーカルさんのおぼこい表情だけがかろうじて確認できます)。
ライブのド迫力さが見事に伝わってくる物凄い貴重映像です。

コウ氏の存在感はこの頃からすでに突出しており、この頃はボサボサに膨れ上がった長髪を振り乱し、見事な指弾きでブリンブリンとベース(この頃はまだフレット付?)を弾いておられます。
そしてラストはベースを振り上げて叩き折り!
す、すげえワイルド!
もう感無量であります。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DEATHの歩み

2006年05月21日 | やっぱりメタル!!
私が“デスメタル”なる音楽に初めて触れたのは確か高校の頃で、そのバンドというのはその名も“DEATH”つー奴らだった。
脳腫瘍のため34歳という若さでこの世を去ったデスメタルの創始者であるDEATHのリーダーチャック・シュルディナー(G.Vo)の遺作となった『THE SOUND OF PERSEVERANCE』を今さらながら購入。

実は『HUMAN』以降のテクニック指向に偏りすぎたDEATHの音楽性にはすっかり興味を無くしていて、世間で最高傑作と騒がれている『INDIVIDUAL THOUGHT PATTERNS』にいたってはDEATHのアルバムの中で一番馴染めない作品だったりする。
その次の『SYMBOLIC』は見事な完成度だったが、この時点でなんか私の中ではDEATHのアルバムはもうええかとなっておったのです。
今回このアルバム購入を決意したのは、1998年のCOTTBUSでのライヴ映像収録のDVD付のデラックス・エディションだったのと、ボートラのジューダス・プリーストのカヴァー“PAINKILLER”が聴きたかったから。まぁあと一枚でDEATHのアルバム全部揃うねんしせっかくやし持っとこかっちゅー理由からデス。




まずライブDVD映像をPC画面で見てみたが、想像を遥かに超えた画質の悪さ(ちゅーか客席からハンディカムで撮影しているブートテイストなやつ)でガックシ!知らん曲ばかりだったので、どうやら新作からのナンバー中心のライブみたいだった。
撮影者はカメラの容量、またはバッテリーがなかったのか、いちいち停止しては録画ボタンを押し遅れて、イントロの部分が切れていたり、右下画面に“SP(標準)”という表示が出てしまっていた。ブートでもこんなヒドイ映像にはお目にかかったことがない。

さて肝心のアルバム音源の方だが、『SYMBOLIC』をさらにスマート且つプログレッシヴにした感じというところだろうか。チャックの声もさらに高音になっており、デス色はもうほとんど感じられなかった。
印象に残った曲はイントロが演歌っぽい“Bite the Pain”かな。
あとベースがやたらいい音を出していた。



ほんで注目の“PAINKILLER”だが、まずチャックのこれまでにないくらいのキーキー声に度肝抜かれた。これほんまチャックの声か??もうロブに全く退けをとってませんぜ!てゆーか超えている。演奏もほぼ完コピ。



ただそこまで原曲に忠実にせんでもええんちゃうかと。もうちょっとヒネリなさい!
しかしやはり後期のこのテクニカルでカチっとした音色は、いまだ私の肌には合わないようだな。


私はやっぱDEATHのロゴマークに血が垂れていて、Dの文字に蜘蛛の巣がはっていた頃のドロドロしていた頃のDEATHが大好きDEATH


【DEATHロゴマークの歩み】

サードまではDの文字に蜘蛛が巣をはっていました。


         ↓

4th~6th時、蜘蛛の巣が取り払われ血も垂れなくなった。


         ↓

最期にはHの文字にとり憑いてた死神も消えてクリーンなイメージに。
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

帰ってきたウルトラマン

2006年05月02日 | やっぱりメタル!!
クイーンズライチ(敢えて昔の呼び方で表記させてもらおう)が1988年に放った不朽のメタル大名盤コンセプトアルバム『OPERATION:MINDCRIME』、その続編となる待望の『OPERATION:MINDCRIME Ⅱ』が、私の手元に届けられ早速鑑賞してみた。





各曲の随所に挿入されるオーケストレーションの使い方からして効果的でかなり良質のメタルアルバムに仕上がっている。
もちろん最近のシンフォニックメタルとやらとは比べものにならない格調高さに溢れている。
それにこのサウンドに楽曲群。多少モダンなヘヴィネス感が施されているが、18年前のテンションをそのままに、自然な流れで続編として構築しているのが素晴らしい!


壮大なイントロが終わり、M3「I'M AMERICAN」からもうハイテンションバリバリの楽曲郡が一気になだれ込んでいき息つく暇もない。
以前のようなハイトーンが聞かれなくなったとは言え、やっぱりジェフ・テイトはメタル界屈指の偉大なるヴォーカリストであると思う。
とにかく声に安定感があるし、マイケル・キスクやジェームズ・ラブリエのような聞き苦しさが微塵も感じられないのだ。
低いキーにしたって程よい音調でスマートだし、シャウトでがなりたてて誤魔化すこともしない。飽くまでメタル一本勝負である。こんなヴォーカリスト最近でもなかなかお目にかかれないだろう。やはり天才だと思う。


そして今回注目すべきなのは、M10「THE CHASE」でなんとロニー・ジェームス・ディオが登場!
最初SEでドクターXの声優として登場するのかなぁ~と勘違いしていたが、ジェフがニッキー役、ディオがドクターX役で掛け合いをするという夢の2大メタルVo共演が実現!
ミュージカル形式でちゃんとヴォーカリストとして参加してたんやねぇ(そりゃそうか)。
いや~しかしこの曲も素晴らしい!
「お前は私を倒すことはできまい!」と、ここでもロニーは水晶玉から人間を操るような素晴らしい演出を担っている。




『OP:MⅠ』における「SUITE SISTER MARY」的楽曲の13曲目、そしてラスト17曲目にてシスター・メアリー役としてヴォーカルを務めるパメラ・ムーアの美声(初めジェフのハイトーンかと思た)も実に効果的。
あと女性ヴォーカリストに“Miranda Tate”なる人物の名前がクレジットされているが、この人ってジェフの嫁はんか妹かなんか?どの曲で参加しているのかちょっと分からないが。


まぁしかし本作に不満がない訳ではない。ちょっとコンセプトアルバムとしてはストーリー展開のメリハリが希薄な気がする。
こちらは英語がわからないので『OP:MⅠ』の時みたいにもっとSEを取り入れてドラマティックな効果を施してほしかった。
『OP:MⅠ』における「SPEAK」、「SUITE SISTER MARY」、「NEEDLE LIES」級のとび抜けた名曲もなかったし。
それとやっぱギターはクリス・デガーモにプレイして欲しかったかと。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

人間椅子のライブに行ってきます。

2006年03月04日 | やっぱりメタル!!
今日、いよいよ大阪で私にとって久々の人間椅子のライブである。
予習復習も万全だ。

そこで行く前にちょっと予想曲というか、希望曲を・・・

まぁ今回の新譜からはほとんど演ってくれていいでしょう。
特にスラッシーでロッケンローなノブ氏の歌に期待!
初めあまりシックリこなかった鈴木氏の曲も最近いい感じに心に響いてきたので楽しめそうだ。

あと鈴木氏に対しての要望として、せっかく頭坊主にしたんならデビュー当時のねずみ男衣装でやってくれんかなぁ~~と。
もう二度とやらないのかなぁ、あのカッコゥ・・・




あと新譜以外での希望曲をあげるとするならば、

「陰獣」
「人面瘡」
「楽しい夏休み」
「洗礼」
「どだればち」
「戦慄する木霊」
「自然児」
「莫迦酔狂い」


・・・といったところでしょうか。

まぁ言うても仕方がないけど。

ほなもう時間ないんで
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホワイトアルバム

2006年03月01日 | やっぱりメタル!!
人間椅子の新作『瘋痴狂』を購入してから一週間、ほぼ毎日聴きこんどります。
感想を書こう書こうと思っていたのですが、家に帰るとコテチーンと寝てしまい今日に至ったわけであります。

まずジャケットだが、白地に「瘋痴狂」という達筆文字がデーンと書かれており、人間椅子の判子にうさぎがピョコンという、なんとも簡素なデザインで中を開くと鳥獣戯画でも展開してんのかなと期待したが、白に黒文字だけというシンプルな作り。
このあまりにもやる気の無い歌詞カードとは裏腹に、今回はかなりの気合の入った力作といえましょう。
鈍くこもった音色の前作に比べ、今回は若干垢抜けた勢いのいい感じの作り。


だいたい鈴木氏のリード歌で始まる1曲目「雷神」は、まぁいつものごとく1曲目という感じ。ナカジマノブ氏のドッシリとしたドラムが気持ちいい。
「二十一世紀の瘋痴狂」って、このタイトルはクリムゾンの「二十一世紀の精神異常者」のパロディだろうか?
しかしラストギターソロは思いっきりツェッペリンのアレそのまんま。まぁ確信犯だろう。

そして、なんといっても今回久々の名曲と呼ぶに値する、大江戸ロックの集大成とも言うべき8分にも及ぶ大作「品川心中」。
「ええこちゃエ~~ええこちゃエ~~♪」っちゅう合いの手や、津軽三味線ギター奏法も炸裂していて椅子節満開だが、なんといっても間奏部分で和嶋氏による落語の小話が展開されるというのはロック史上初めてのことではないか!
もうこんなの人間椅子の楽曲にしかありえないよ!秀逸!!
小話の内容はちょっと把握できづらいが。




今回、ドラマーの歌う曲が3曲も入っているというのも異例のことかと。
前作より新加入したナカジマノブ氏は、どうやら歌って叩けるドラマーらしく、メンバーの中でも一番キーの高い高音域の声で歌える人。まぁ多少の苦しさは否めないが。
「ロックンロール特急」というタイトルからして垢抜けたナンバーは、キャッチーでノリがよくてとにかく明るい。
「孤立無援の思想」はコーラスからしてキッスのパクリというかオマージュが感じられる。
そして、ノブ氏本人が作曲したという「無慈悲なる青春」は本作中最もファストなスラッシュナンバーで、ルサンチマンな歌詞内容ながらアンスラックスの楽曲のように底抜けにキャッチーで明るい。これは本人の人柄が出ているのかな。
とにかくどの曲も出来が良くライブ映えしそう。

今回は鈴木氏の歌う曲がちょっと弱かったように思う。
まぁいつもながら鈴木氏らしい中期サバスやBUDGIEのようなミッドテンポでダラ~~とした感じの曲中心なのだが、「恐怖!!ふじつぼ人間」にしてもユニークなタイトルながら、ちょっとタンパクでもうひとヒネリ足りんというか・・・
「暗黒星雲」のブラッキーなドゥーム感は秀逸。

キング・クリムゾンの「Starless」+「太陽と戦慄 PT.1」×1/2のようなラストのプログレナンバー「幻色の孤島」だが、確かに和嶋氏の久々のフリップ奏法が炸裂しており、間奏の複雑極まる曲展開は圧巻なのだが、「それがしたかっただけちゃうん?」と思われるくらいに全体としてのまとまりが弱く感じられた。
う~ん名演なのに完成度がいまひとつなのが非常に惜しい。

ちなみに「幻色の孤島」というタイトルは、ドラマーのナカジマノブ氏が大好きな漫画家、日野日出志先生の作品名からきているのだとか。




ところで、今回のCDケース、なんかおかしくないか?
これはひょっとして、人間椅子ならではのプラティカルジョークというやつか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

御三家

2006年02月21日 | やっぱりメタル!!
またヤフオクで競り落としました!(つーか競ってない)

ジェットフィンガーこと横関敦氏の幻のソロ作品『SEA OF JOY』(廃盤)である!

横関敦といえば、そう、あの筋肉少女帯の初期の名作『SISTER STRAWBERRY』で超絶プレイを披露していた凄腕のギターリストさんです。
まぁ自分はギターは弾かないし、ギタリストさんのインストソロ作品なんてめったに買うことなんかないんですが、本作をどうしても手に入れたかったのにはそれなりの理由があるんです。

それは、ゲストプレイヤー陣の凄さなんです。

ピアニストには初期筋肉少女帯でそのいかつい存在感もさることながら、凄まじいプレイを放っていた三柴江戸蔵氏!
これは筋少時代のよしみもあったのでしょう。

 


そしてベースにはなんと、私が敬愛して止まないアヴァンギャルドスラッシュメタルの最高峰DOOMのフレットレスベーシストである諸田コウ氏(故)が参加しているのである!(この辺は山瀬まみのアルバム『親指姫』繋がりでしょうか?)

 

まさに夢のスーパーコラボレーションなのでごぜーます!

  
で、その内容はというと・・・・・

んん~~~~っやっぱメタルギタリストのソロ作品という感じですね・・・
私としましては、ディストーションをバリバリに利かせたアバンギャルド変態プログレナンセンスなバトルを期待しておったのですが・・・
三柴さんもコウさんもプレーはいたって控えめ。
仕方ないっスよね、これは横関さんのソロ作品なんですから。
いやでも、後半M8“LOST HUMAN NATURES”ではこれぞコウ様!な歪んだフレットレスベースが聴けますし、M9“WORLD WAR Ⅱ”では、横関氏と三柴さんの壮絶なるバトルが展開しておりやす!
それくらいでしょうか。

まぁコウ様のプレイはやっぱDOOMの時が秀逸ですし、三柴さんと横関氏のバトルはやっぱ『SISTER STRAWBERRY』での方が凄まじいです。



筋肉少女帯1988年発表の2nd『SISTER STRAWBERRY』
全編に渡って三柴さんの超絶ピアノが炸裂しています。M1“マタンゴ”ではオーケンが「呪いの館には行っちゃいけねぇ!!」というトチ狂ったフレーズを連呼する中、三柴さんと横関氏の壮絶なる掛け合いソロバトルが繰り広げられています。
そして、なんといってもM2“キノコパワー”での2人のソロバトルはこの作品のハイライトというべき名演。オーケンのハジけ具合といい、正に筋少の最高傑作ともいうべき名盤ですが、現在となっては入手困難です。レンタル屋にいけばまだあるかも。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ディーヴォド

2006年02月14日 | やっぱりメタル!!
ついに届きやしたぜ!

カナダが誇るアヴァンギャルドラッシュメタルバンドVOIVODの待望の初映像集、その名も『DVOD1』が!!

つーか実は昨年10月に既に発売されとったのを知らんくて今頃購入になった。




内容は、1983~1991年のオリジナルラインナップ時に発表されたPVとライブ映像。おまけ映像としてアウェイ画伯によるイラスト集と写真、そして昔カセットテープで配布してたライブ音源などがギッシリと詰め込まれた豪華過ぎる一品だ。




まずライブ・イン・モントリオール映像から、1989年MUSICUE PLUSでのアルバム『NOTHING FACE』からの3曲。なんかスタジオ・プロモライブみたいだが、映像はかなり汚ない。音質も悪い。
このアルバムのレコーディング音源はかなりカチっと加工され過ぎた音作りをしていたので、このチープな生演奏とのギャップがモロに出てしまった感がある。ただ、VOIVODファンからしたら大変貴重な映像ではある。
お次は1986年SPECTRUMでのライブ。1stから凶悪ナンバー“BLOWER”がウジャ~と演奏されてます。スネイク吼えまくりだ。



そしてところ同じく1988年のライブ、“TRIBAL CONVENS”の「ジキジッジッジッジキジッジッジ」という怪しいイントロでみなさん気持ちよさそ~にモッシュしてはります。うわ~これは是非参加したい!このフロアの程よい隙間の空きぐあいもまさに理想的。
ラストは1991年BACKSTREETでのライブ。ブラッキー脱退寸前のライヴであろうか?彼がレコーディングのみ参加したアルバム『ANGEL RAT』からの曲“FREEDOOM”を披露している。これは大変貴重。
ちなみにライブ映像は、ほとんどが同じ角度からのズームイン・アウトといった隠し撮りブートビデオ的なもので、当時ホントにマトモな映像が残ってなかったんやね。


そしてお楽しみビデオクリップ集!

私がVOIVODを知るキッカケとなった衝撃のPV“RAVENOUS MEDICINE”はやっぱ今見てもおもろい!このいかにも低予算なチープ映像は楽しすぎる。




VOIVOD初期のケバケバしさを垣間見ることができる“RIPPING HEADACHES”、“VOIVOD”も映像のクオリティー、編集内容共に非常にデキがよい。
フロイドのカヴァー“天の支配”のPVは万華鏡やら回転ステージやら、なかなか金がかかってそうな作りで、当時MCAもこの曲で勝負しようとしてたことが窺える。
実際VOIVODが商業的に一番成功した時期でもあった。




でもやはり最高傑作PVは“PSYCHIC VACUUM”であろう。そこではぶっ飛んだイマジネーションの持ち主のアウェイ画伯の脳内をスネイクが彷徨っているかのような不可思議な世界が展開している。なぜか『NOTHING FACE』のジャケットに登場するフリークスがコラージュされてあったり。



PIGGYの這いずり回るギターソロに合わせて後ろでなにやら奇妙な人たちが、これまた奇妙なダンスを繰り広げるシーンは最高!!
チープな作りなのに、それが逆にこのへんちくりんなヴォイヴォドワールドをさらに際立たせているんでしょうね。




EXTRASにはライブ音源が収録。



VOIVODの思い出写真館。



アウェイ画伯によるイラスト集。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

OUTRAGE選考

2005年10月17日 | やっぱりメタル!!
先日ブラジル人スラッシャーのロベルトに、いくつかのジャパメタナンバーを紹介したところ、OUTRAGEが気に入ったということだったので、彼らのアルバムをどれか1枚彼に紹介しようと思っているのだが。

私の所持しているOUTRAGEのアルバムは、『BLACK CLOUDS』、『THE FINAL DAY』、『PACKED』の3枚だけだが、この中でどれを彼にすすめればいいか迷うところである。

まぁ一般的に定番なのは、海外でも話題作となったACCEPTのステファン・カウフマンプロデュースによる『THE FINAL DAY』であろうか。



確かにこの作品はサウンドプロダクションも各メンバーの演奏技術も安定向上し、アグレッシヴで勢いがある。当時、酒井康が「モンスターだ!」としきりに騒いでおり、海外でもかなりの反響があったことを記憶している。
私自身もそんな世評の煽りもあって最初は「カッコイイ!日本のメタルバンドもここまでやれるのか!」と誇りに思ったものである。
しかし冷静に聴くとわりと楽曲が力任せだし、ヴォーカルも変に力んでるというか、同じ単語を何回も繰り返す感じがなんだかとてもマヌケに聞こえてしまう。

何回「ファイナルデイ」言うねん。



やはりスラッシャーの立場からすると、『PACKED』収録の初自主制作音源EP『OUTRAGE』をススメぬわけにはいかないだろう。



当時このアナログ盤は数量限定で中古屋ではとんでもないプレミア価格が付いていた。ので中学生の時、メタル友達の知り合いの高校生のぼんぼんの兄ちゃん(通称“ヘビ兄”)が持っていたのをテープにダビングさせてもらったという思い出がある。
演奏はかなりヤボったいが、メタリカの1stなどに通ずる(というかメタリカそっくり)若いからこそできる大胆不敵なまでの荒々しさ、そのラフさが生み出すヘヴィネスがスラッシュ魂を煽り立てて止まないのだ。




そして、彼らの記念すべきメジャーデビュー作『BLACK CLOUDS』



ジャケット画のごとく、地味でダークな内容ではあるが、徹底したスラッシュ感を追及しており、阿部氏は随所にエッジばりばりのリフ、そして印象深いメロディーラインを切り込んでくる。橋本氏もジェームズに激似だが無理せず曲の雰囲気に合わせて柔軟に歌うことに務めている。
そしてこの初期のチープな質感がたまらないのである!
ラストのほとんどリフ構成のみのインストといい、とにかくスラッシュ精神に満ち溢れた良作である。ちなみにEP共々OUTRAGEのセルフプロデュースである。
だから『THE FINAL DAY』の成功を期に、過去の3作品をカウフマンにリミックスさせて再発するという愚行を聞いたときは、当時まだテープでしかもっていなかったリミックス前の1stのCDを必死こいて中古屋で探し出して購入したっけ。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ブラジルのメタル

2005年10月06日 | やっぱりメタル!!
今年のスラドミで知り合った大阪在住のブラジリアンスラッシャーの友人ロベルトからブラジリア産スラッシュバンドの音源が届いた。
なんと4枚も!私は1枚しか(しかもオムニバス形式)送っておらんのに、気がひけるっつーの。

ブラジルのメタルバンドといえば、SEPULTURAやVIPERぐらいしか知識がなかったが、今回彼から送られてきた音源を聴いて、やはりむこうではメタルがもの凄く盛んで、アンダーグラウンドな領域でさえ結構つわもののアーティストがそこいらじゅうにゴロゴロおるんやなぁと、日本のメタル界との圧倒的な格差を見せつけられた感じだ。


今回はKorzus、Sarcofago、Torture Squad、Krisiunなどのデス、スラッシュ系の音源が届けられたわけだが、その中でもとりわけ私の注意を惹いたのがStressというバンド。

メチャメチャ古くさ~い音質で全曲ポルトガル語。
ロベルトの話によると、こいつらがブラジリアンスラッシュの先駆的なバンドなんだとか。
この音源がロベルトの編集によるものなのか、正規のアルバム作品なのか定かではないが、前半から後半にかけて明らかに音質や方向性が異なっていくので、おそらくベスト盤的なものであろう。


はじめの方は、初期SLAYERのような「イヤアアア~~~~」とかいう雄叫びを上げるドッカンドッカンなスラッシュナンバーが主流だったのが、後半にさしかかるとRAVENとかNWOBHMの影響を強く感じさせる音になり、最期の方などは学生バンドのデモ音源か?みたいなペチペチな音になった。
おそらく時代を遡っていってるベストアルバムであると推測される。
とにかく時代の流れにそって音楽性もコロコロ変えていく変動的なバンドであることを覗わせた。
まぁあの時代の欧米バンドによくありがちなパターンともいえる。




他のバンドの音源はほぼ英詩で演奏テクニックもやはり強力なのだが、やってることはアメリカ産のデス系バンドとほとんど大差がないのでそれほど新鮮味はなかった。

やはりこStressのようなポルトガル語でやっているバンドの方がこちらからとしては興味深い。
まぁ全編通して聴くのはそのバンド名が示すとおり多少ストレスが溜まるが・・・

という想定内のオチでよろしかったでしょうか?

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DENIS“PIGGY”D'AMOUR

2005年09月16日 | やっぱりメタル!!
はぁぁ、もうやりきれない気持ちでいっぱいである。


先日、なにげに“THRASH DOMINATION”のキーワードでネット検索していると、受け止め難い以下の記事が私の目に飛び込んできた。


「カナダのスラッシュメタルバンド、ヴォイヴォドのギタリスト、
“Piggy”ことデニス・ダムールが8月26日、結腸癌のため死去した。
45歳だった。彼は以前から末期癌であることが伝えられていた。」



「ウソやろ!!」と、VOIVODファンサイトを覗いてみると、無慈悲にもそれが事実であったことが判明・・・・

ショックすぎる!

ついに一度も来日を果たさず、彼のプレーを生で拝むことはもうできなくなってしまったのだ。

そんなのあまりにも悲しすぎるじゃないか!!


中学の頃、MTVで流れた“RAVENUES MEDICINE”のPVを見て衝撃を受け、聴けば聴くほどこの他に類をみない不可思議な世界は何だ!と、VOIVODはそれから私にとって格別な存在になっていった。

紆余曲折を繰り返しながら決して大ブレイクすることはなく、もうバンドはダメだとポシャりかけたところに、元メタリカ(とフロットサム&ジェットサム)のジェイソン・ニューステッド(Jasonic)が加入し再出発した2003年まで、彼らの音楽をず~と追い続けてきた。
そして、こりゃひょっとしたらこの面子で初来日って可能性も出てきたぞ!って大いに期待してたんだけど・・・




とにかくVOIVODは、私にとって非常に思い入れ深い数少なきバンドのひとつであった。


先日、ピギーへの追悼の意も込めて彼らの隠れた名作『ANGEL RAT』(1991)を部屋を暗くして聴いていた。




このアルバムは初期RUSHのプロデューサーでもあったテリー・ブラウンが手掛けている。
前作のやたら展開の激しいカチカチっとした冷たいプログレッシブな作風と比べ、このアルバムはいたってメロウ且つシンプルな作りで、各楽曲も5分未満と、かなりコンパクトな内容なのであるが、1曲1曲に絶妙なトリップ感を備えながらも実に洗練されていて、かなりのクオリティーを誇るVOIVODの隠れた傑作の1つである。
とくにピギーのシャープで摩訶不思議な旋律を持ったギターワークがアルバム全体を通して冴え渡っていて、おそらく彼のギターセンスが一番光っている作品なのではないだろうか?


ラスト曲“NONE OF THE ABOVE”のピギーのギターソロは、まるでやがてくる自分の死期を悟っていたかのような哀愁感に満ち溢れており、彼が亡くなったことでその一音一音がよりいっそうに心に染み込んできて身悶えを覚えるほどである。




ピギーよ、あなたの音楽は私の心の中でずっと生き続けます。

R.I.P.

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする