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AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

でっけぇ猫じゃ猫じゃ

2015年08月02日 | コンサート
GODFESHに続き、次の日は人間椅子ライブ見にまた心斎橋に舞い戻った。

今回は7月頭に発売された渋公でのライブDVD『現世は夢』発売記念ツアー。
ツアー名はいちおう『屋根裏の散歩者』と、乱歩の作品名がテキトーに付けられてる。
つか、ライブDVD出したからってその記念ツアーするなんて、今まで聞いたことないよ。
まぁ今売れてる時だからキッカケはなんだっていいんだろな。

難波について、会場に行く前に寄りたいところがあった。
アメリカ村のヴィレッジヴァンガードだ。
この支店で人間椅子コーナーが設置されているとの情報を得ていたからだ。
店に入ると、うおーーっかかってるかかってる。人間椅子の曲が!

そして店入ってすぐん所にデーーンとありました。


店で聞こえてきたのは発売されたばかりのライブDVDのプロモーションVの音。
これすでに入手してるんやけど、実はまだ見てない。いや、セットリストまんま演るようなことはまずないとは思うけど、ライブ前にライブ映像見ちゃうとなんか楽しみが半減するかと思って。
特設コーナーには、CDやスコアの他、前回と今回のツアーグッズなんかも置かれてあった。

前回ツアーの椅子メンバーキーホルダーが気になってたのでそれをレジに持っていくと、レジのにいちゃんがその日私の着ていたカテドラルの魑魅魍魎デカダンスTシャツを見て、「それめっちゃヤバいっすねー」との指摘を受けた。
なにを隠そう、彼こそが人間椅子コーナーの仕掛け人だったのだ。
彼の話によると、前日にメンバーが来店して、それぞれポップ画を描かれていったそうだ。

これはたぶん鈴木画。



で、今回大阪の会場は大きく出ましたなんと猫じゃ猫じゃのBIGCAT!!
昨年名古屋で和嶋氏と遭遇したときに「大阪今度は大きい会場でやろうと思ってますんで!」って言ってくれて、それがようやく実現したって感じ。
2013年にオズフェスに出演が決まり、初見の者たちが人間椅子のパフォーマンスを見てモッシュを起こし(元からのファンはモッシュなんかしないからな)、人間椅子コールが沸き起こった。あれはまさに事件だった!
そして今年初めの渋谷公会堂でのライブは満員御礼!という人間椅子の昨今のブレイクぶりはネット上では聞き知っていた。
まぁでも、集客率は東京とコッチとでは比べもんにならんからなぁ~、こんなデカいハコでワンマンなんかして大丈夫かいやと思っていたが、会場入りしたら見事に客が埋まっており、ここへきて初めて人間椅子のその人気ぶりを実感できた。




会場はデカくなったとはいえ、ライブ内容は相変わらずのいつもの人間椅子ですよ。

~セットリスト~

Op.此岸御詠歌

01.阿呆陀羅経
02.地獄への招待状
03.深淵
04.冥土喫茶
05.赤と黒
06.見知らぬ世界
07.迷信
08.あやかしの鼓
09.膿物語
10.宇宙からの色
11.夜叉ケ池
12.黄金の夜明け
13.陰獣
14.なまはげ
15.針の山

アンコール #1

16.新調きゅらきゅきゅ節
17.ダイナマイト

アンコール #2

18.どっとはらい


不覚にも私としたことが、1曲目が演奏されたとき何の曲か最後までわからなかった。
「羯諦!羯諦!羯諦!」のコールで気づくべきだったが、『此岸礼賛』は人間椅子の中で全く聴かないアルバムの内の一枚なのですっかり忘れていた。購入して5回も聴いてないんやないかな?

前半は新し目の曲ばっかで今日のライブはハズレかなと思ったが、まさかまさかの「あやかしの鼓」がきたときは飛び上がらんばかりに興奮した!
まさか生きている内に「あやかしの鼓」の生演奏が聴けるとは・・・スイッチング奏法もカンペキだった。
そして和嶋氏がダブルネックに持ち替えた時は、「もしや!」と思ったらやっぱりきた「夜叉ケ池」!
前回この曲やったときは、イントロのアルペジオがかなりイマイチでやっぱ再現は難しくてなかなか演らんのかなと思ったけど、今回は完璧だった。この曲はこれからもライブでガンガンやるべきだと思う。
そして続いて「黄金の夜明け」、そして20年以上も椅子のライブに通い続け(ウソ、8年間空いた時期もあった)、一度たりとも聴けたことのなかった念願の「陰獣」がキターーっ!!
うん、今回のライブはやっぱアタリだった。
ただ「陰獣」は、鈴木氏のイカ天時代のみゃあみゃあな歌い方が好きなのであって、最近のドスのきいた歌い方(つまり『20周年傑作選』収録のリメイクヴァージョン)のはなんかダメだなぁ。

それにしても、他の公演情報では鈴木氏のテンションが高めだったという噂を聞いていたが、ここ大阪ではいつになくワジーのはしゃぎっぷりが目をひいた。
アンコールで出てきたとき、広いハコが嬉しいのか、無駄にステージ上をランニングスタイルで走り回ってたし。「小学校の頃、マラソン学年で一位だったんですよ」なんて秘話もとび出したりして。
いやー、今ノリにノッてるってことなんでしょうな。
ただ、「新調きゅらきゅきゅ節」のイントロを弾きしくじって、もう一回仕切り直してもベースと合わずグダグダやったんは、なかなかの珍プレイだった。
まぁそれでもこの曲はイヤでも盛り上がるんやけどね。

あと気になったのが、2回目のアンコールで鈴木氏が学ランに着替えてきてるのに最近は「地獄風景」をやらないのな。
じゃあなんでわざわざ学ランに着替えてくるんだ?それってただのコスプレやん。
別にそれに不満があるワケではないが意味不明なんだよ。なんならねずみ男やってくれ。


ライブ後ふたたびヴィレヴァンに寄ったらさっきのにいちゃんがいたので話しかけた。
「僕もライブ行ってましたけど、一時間くらい見てまた店に戻りました」ってさ。
じゃあ「夜叉ケ池」とか見逃したんだ・・・・カワウソ。
でも、店に置いてた今ツアーの人間椅子グッズは完売したんだってさ。よかったね。


今回のTシャツは2種ともデザインが微妙だったが、ライブよかったので記念に一枚購入。
ツアー名が『屋根裏の散歩者』だったので、のぞき目Tの方を。しかしいつ着るねん。



余談だが、ヴィレヴァン表のガチャガチャに「少年探偵」マグネットあったので挑戦したら、「夜行人間」当たって興奮した。
最近チャラチャラしてきたヴィレヴァンには批判的だったが、キシリア様にもこう伝えたい。

「このアメ村店は、いい店だ!!」

一回かぶっただけであと残り一種。今回はついている。






今日の1曲:『あやかしの鼓』/ 人間椅子
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モノトレマタ

2015年07月24日 | コンサート
3年前、奇跡の初来日を果たしたエクストリーム・インダストリアル・ユニットGODFLESHが再び日本上陸!!

会場は3年前と同じ東心斎橋のCONPASS。
ここのハコは雰囲気があってゴッドフレッシュにもなんか合っててけっこう好き。
「どんなもんやろか?」と、恐る恐る行った前回のライブは、想定してたより5倍、10倍の興奮と感銘を受けたので、再びそれを味わいたくて即参戦を決意した。
まぁ今回は、昨年リリースされた13年ぶりの新作『A World Lit Only By Fire』を引っ提げての来日。
粒揃いの楽曲群ながら、すこし病的な歪みやディレイ感が減退したかに思えた新作曲を、生演奏でどれだけ拡張させてくれるかも楽しみだった。


まず会場入りして愕然となった。


んなアホな。どう考えてもTシャツが品切れするような集客率ではない。
これはもう、全然用意してなかったとしか考えられない。なんと商売っ気のない・・・
3日前にローチケで発券して(前回より1000円値下がってた)整理番号13番!!
開演時間少し過ぎてから入場して、今回この良番を活かしきれなかったことを心から反省した。


すでに前座のENDONという東京出身のミキサーとかMac使いが2人もメンバーにいるグラインド・コア・バンドの演奏が始まっていた。
一応ステージを覗いてみたが、グラインド・コアは嫌いじゃないけど、彼らの音楽性はちょっと自分には理解の範疇を超えているところがあり、10分ほどして場外に出て彼らのエクストリームなBGMをバックに丸テーブルでチャイナブルーをチビチビやっていた。




ENDONのステージが終わり、しばらくするとゴッドフレッシュの2人が外から帰ってきた。
次出番やのに、まだ外におったんかい!
ENDON見終わって中から客も出てきたが、どう考えても3年前より頭数が減ってるかんじ。
連休ど真ん中なのに、う~んなんでやろ?

いい頃会いになったので会場に入る。
やっぱり前回よりスキマが空いているが、まぁカッコつく程度に客は埋まっていた。
しばらくして、ジャスティンがステージに現れ、Macとかいじってセッティングを開始する。
ベンも後からノロノロ入ってきてシールドなどをほどきだして準備にかかった。
この人ら全部自分らでやらはるんですわ。まぁけっこうセッティングは簡単みたいやけど。


Macと真剣に向き合うジャスティン。カッコいい!


セッティングが終わり、ふたりはいったんステージからハケる。
不穏なBGMが流れ出し、ピーーンと一気に緊張感が会場全体に張り詰める。
ふたりが再びステージに登場。

ツツチーツツチーツツチーツツチー・・・・という電子リズム音が流れ出す。
言うまでもなく新譜『A World Lit Only By Fire』から「NEW DARK AGES」でゴッドフレッシュ大阪2回目のステージが幕を開けた。
うねるような重低音!ジャスティンの咆哮!
これだ!これを待ちわびていたのだ!
我々は再びゴッドフレッシュの怒涛のライブを体感することができたのだ。




今回は新作曲が中心で、時折1st、2ndの曲を挟むといった感じだったかな。
ベンはほぼ不動のままでベースを刻み、ジャスティンは全身でギターを弾くスタイルで時折Macをいじる。
私の見てる位置も3年前と同じジャスティン側の3列目あたり。
前回はMCもはさまず、ただふたりが黙々と演奏をこなしていく感じだったが、ベンは相変わらず付き合わされてる感が否めないものの、今回はジャスティンがけっこうお辞儀をしていた。
MCは「サンキュー」程度。たぶん照れ屋なんだろう。
まぁこういった音楽性でペラペラMCやられてもアレだし、こういうステージング集中型の雰囲気だからこそゴッドフレッシュはカッコよくシビレるのだ。




今回のハイライトは「Christbait Rising」であろう。
やはり1stの曲になると盛り上がりも違う。イントロの時点で歓声があがる。
混沌とした神の肉のごとき不協和音。ギターが悲鳴を上げる度に幾度もトリ肌が全身を駆け巡る。
このときのジャスティンの反り返り具合がまたカッコいいのだ。



そのまま連続怒濤の「STREEETCLEANER」がきたときは昇天しそうになった。
この冷酷なまでの弾丸マシンビートの連打!!これはライブで体感してこそ至極の恍惚感を味わうことができる。
脳天をブチ抜かれるというのは、こういうことをいうのだ。

前回と違ったのは、今回アンコールがあったこと。
ゴッドフレッシュはアンコールとか、予定調和なことをするバンドではないと思っていたが。まぁファンとしてはうれしい。
曲は1st1曲目の「LIKE RATS」。私は「TINY TEARS」が聴きたかったな。


にしても、前回に比べて3連休ど真ん中日にしてこの集客の少なさははどうしたものだろう。
だから盛り上がりもなんか半減していたように思う。
前回は酔っ払い外人が悪ノリしていたきらいもあったが、会場全体がグルーヴ感に包まれ、グルングルンとしたうねりのような一体感があったように思う。
せっかく初来日して3年後に再び来てくれたのに、なんで人集まらねえんだろう?
こんなシビレるライブを見逃す理由なんてあるのだろうか?(いやない)




ライブ終了後、この日の感動を誰かに伝えたくて(残念ながら、知り合いにゴッドフレッシュ共鳴者はいない)、オールで過ごすつもりで瓢箪山の行きつけのミュージックバーに寄った。
ところがママの都合で1時半頃に店を追ん出され、仕方なく駅前のカラオケ屋で始発まで仮眠をとりに。
で、結局一睡もできずに一晩中久々にひとりカラオケで盛り上がってしまったのであった。




ジャンカラはクソ。ゴッドフレッシュはおろか、人間椅子、キング・クリムゾン、ヤプーズ、小島麻由美すら入ってなかった。



特典の缶バッヂ欲しいのもあって、ジャスティンのもうひとつのプロジェクトjesuのアルバムを買った。



また来てほしい!GODFLESH!!




今日の1曲:『Christbait Rising』/ GODFLESH
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橿原ズベベベ

2015年06月25日 | コンサート
『TAKENOKO!!! meets 橿原神宮』レポ続き。

日も暮れて、ライトアップもいい感じになって、いよいよ大トリにしてこのイベントの首謀者、中田ヤスタカ氏の登場。
昨年のSONICMANIAにも出演しており、capsule、Perfume、きゃりーなど、己が手掛けた珠玉の楽曲群を自らの手で矢継ぎ早にブチかますという、彼のDJプレイを是非一度生で体感したいと前々から切望していたのだ。
まぁこれも予想してたけど、きゃりーが終わって多くのお子様や女の子が退いていっていい感じのスキマもできた。
いきなり「FLASH BACK」をぶちかましつかみは上々。ぶっ太いビートのバッキバキのサウンドでこの神聖なる外拝堂をアゲアゲな野外レイヴへと一気に変貌させていた。

capsuleの音源は数枚所持してはいるが、Perfumeやきゃりーに比べてクールかつオーソドックスなエレクトロナンバーが多く、すこしベタなところや狙いすぎというか、カッコつけすぎなきらいもありさほど中毒性もなく正直飽きやすい。
ただ、このような大規模のDJイベント会場で重低音の効いたそのぶっ太いビートでぶちかまされると、オーディエンスの盛り上がりも手伝って自ずと無心にツーステップが踏みたくなる衝動にかられるのだ。




ヤスタカ氏は普段のクールさとは裏腹に、ライブでは結構ベタな煽りをやらはる人やった。
プロデュース業では完ぺきな仕事ぶりを見せているが、DJプレイは時折ミスったりして、やっぱり彼も人間なんだなと。
まぁ小生、正直DJプレイというものに関しては、全くといっていいほど詳しくない。
次の曲をつなぐテクニックみたいなんはなんとなくわかるが、ライブでツマミをグリグリさせてる操作にいったいどれほどの意味があるのかと。
音の装飾や歪ませ、ブーストやエコーなどいろいろあると思うが、そんなの家で全部ミックスして作ってCD-Rに焼いて、それをそのまま流せばよいのではないかと思ってしまう。

まぁこういったDJイベントは、別にステージを見なくても大音量で流れるダンサブルな楽曲のリズムに合わせて、ただ無心に身体を揺らすだけでいい。




やはりPerfumeのナンバーもかかった。
「Spring of Life」「チョコレートディスコ」「レーザービーム」の3曲。
「Spring of Life」は、capsuleのなんかの曲のリズム音をミックスさせてたような気がする。かなりクールなアレンジだった。
「レーザービーム」では、「ラブビーム♪」のところを映像と共に「Ultra Soul」に差し替えるという、PTAコーナーを体感したことのあるPerfumeファンを意識したかのような遊び技をブっ込んできて、こちらとしては複雑な心境ながらなかなか乙なジョーク技をカマしてくれるではないかと感心してしまった。

無心にジダンダステップを踏んでると、中盤で「あの交差点で~~♪」と、「PONPONPON」が流れ出し、やはりきゃりーの曲もセレクトしてきたかと。
しかしこの歌やけに生々しいミックスだなと思ってステージを見やると、ご本人が登場していた。
いや、この2者の共演もたぶんあるだろうとは思ってたんだけど、サウンドに酔いしれていてすっかり忘れていた。
あ~あ、せっかくみんなの大好きな「つけまつける」とか歌ってくれたのに、お子ちゃまたちはDJしてるお兄さんが実はきゃりーの曲を作ってる人だなんて知らんだろうし、このジョイントを見ずに帰っちゃった子とかいるかもしんないなー
やけにシリアスにミックスされたEDMヴァージョンの「CANDY CANDY」なんかは、きゃりーは歌いにくそうではあったが、こういったイベントだからこそ実現した2者の共演ならではのスぺシャリーなアレンジ。それをこの奈良で目撃できたのはとても貴重なことだ。
う~む、これが2000円とは安い!安すぎる!

あと、きゃりーってライブではリップシンクだとばかり思ってたけど、ちゃんと歌ってるのな。


ラストはやはり「 Sugarless GiRL」で〆。みなが一斉にハンドワイパーで盛り上がる。



ヤスタカ氏の通り一遍の終演の挨拶で、イベントは大盛況のうちに終わった。



野外レイヴイベントをひと足お先に体感したといった感じだったが、出演者も少なく涼しかったのでバテなくてよかった。
実は無謀にも今年の盆に幕張で開催されるオールナイトレイブイベント『SONICMANIA』への参戦を決意してしまった。
今回はそのいい予行練習となったかというと、そうでもないなと。
まず規模が違うし、客層も違うだろう。
大規模なレイブイベントはまだ一回も経験したことはないが、サマソニみたいに前へ前へと押し合いへし合いにならず、ちゃんとそれぞれが間隔を保ってダンスに興じてくれる良識のあるオーディエンスばかりだといいのだが。


また橿原神宮に来てね!(多分来ないやろうけど)



今日の1曲:『Suarless Girl』/ capsule
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橿原ぱみゅぱみゅ

2015年06月21日 | コンサート
昨日は橿原神宮までお参りに。
橿原神宮へは過去に初詣で2回ほど訪れているが、ここ最近体調も芳しくないしあまりいいこともないので、厄祓いがてらに。

それとあと一つ、のっぴきならぬ理由があったんです。
実はなんと!中田ヤスタカ氏が以前より主宰を務めるクラブイベント『TAKENOKO!!!』が、今回奈良の橿原神宮を開催地としてやってくるというビックリクリクリな情報を一週間前に入手していたからに他ならない。
しかも、今回はきゃりーぱみゅぱみゅも出演するということでこれは見に行かん手はないなと。
だって入場料2000円よ!2000円でヤスタカDJときゃりーのパフォーマンスが拝めるんよ!行くなという方が無理というものさ。
スーパースクーター飛ばして無料ケーナワハイウェイで一気にワープして橿原にレッツラゴー!


『TAKENOKO!!!』は、未成年の人にもDJイベントを体感してもらえるようにというコンセプトでヤスタカ氏が始めた昼間からのDJイベントで、今回も4:30スタートという、宵の口からのものであった。
きゃりーはもともとこのイベントでDJ出演したことがキッカケでヤスタカ氏と出会い、歌手デビューを果たしている。
毎回出演しているのか知らないが、少なくとも彼女にとっては思い入れ深い恩義のあるイベントのはずである。
しかし、この幽玄あらたかな由緒ある神聖な領域で、チャラチャラしたクラブイベントとか冒涜的すぎるというか、神主もようOK出したなぁと。


見えてきた!あのこんもりと緑に覆われたところが目的地だ。



橿原神宮に着いた。はい二拝二拍手一拝(やってないけど。いつもやり方忘れる)



まずは、手を清めてと。



せっかく来たんだから鳥居の連続帯は巡らないとね。



で、腹ごしらえと。



南神門前ではすでに長蛇の列。そらそうや。2000円できゃりーが拝めるんだものね。
先頭の方の子らは早い時間からゴザ敷いて待っていた様子。

外拝殿敷地内は4時まで一般開放していたが、開催時間が近づいてくると神の怒りをおそれてか、神主さんたちもソワソワし出しているご様子。



門外に出てしばらく池の側をブラブラしてると、神宮内を通り道にしているとおもしき通りすがりのバイク乗ったおばちゃんに話しかけられ「なんでこんないっぱい人集まってんの?」と質問され、「今人気のアーティストが来てるんですわ。ほら、CMにもよく出てる、きゃりーぱむぱむっていう・・・」
私の滑舌が悪かったのもあるし、やはりうまく発音できてなかったせいかもしれないが、「誰それ?」と不思議そうな顔してそのおばちゃんは去って行ってしまわれた。

開場時間になって移動し始めてから私も行列に加わる。かなりモタモタしててなかなか進まないし、上空はなんだか雨が降り出しそうなどんよりとした雲に覆われていた。
そんな焦りと不安を払拭すべくiphoneを取り出しポーキュパイン・ツリーの『Incident』を聴きながら、折り返し対向行列側の人間ウォッチングを楽しむことにした。
きゃりーに成りきっている女の子はもちろん、「気にしません」と書かれた奇抜なTシャツを着てる女の子(いや、こっちが気になんねん)、親子連れの小学生と、クラブイベントとは言えきゃりー目的のガキンチョ・・・いや、お子様が3~4割を占めていたかと。
その中に時折CapsuleTシャツを着た青年やクラブダンス好きの若者連中、普通のオッサンが紛れていた。ディズニー柄のやメタリカT、映画のキャラデザインTのやつはほとんどユニクロだろう。
私はというと、THRASHERのキャップにDEATHのTシャツといういつものスラッシャー戦闘スタイルで本イベントに臨んだ。


外拝殿の前にDJブース、そして巨大な三面モニターが設置されている!なんという冒瀆!



入場すると、オープニングアクトとして天理大学生による雅楽パフォーマンスが繰り広げられていた。
客席もどうのっていいのやら戸惑っている様子。客層を考えてこれなんかも四つ打ちビートでやった方がよかったのではないかと。
お次はAMIAYAという、姉妹二人組によるプチDJおよび歌メンイの出し物。やたら「一緒に踊りませんかーーっ!」てフレーズを連呼していたが、まぁ若いからそういうのがクラブミュージックのノリだと思ってるんだろうが、そういうこと懇願するんじゃなくて、客を自然と踊らす技倆を磨いてほしいかと。
間髪入れずにバトンタッチしたのが、かなりのベテランDJと思われるDAISHI DANCE。
音楽の趣味は別として、DJプレイはかなりの技量を持っているようで見応えがあった。そして無言の煽りパフォーマンス。腕を振り上げ、祭りと書いた大旗を振ったり、しまいには配線を通すために空けられた中央花道に降りてきてモーゼの十戒よろしく練り歩いたりと、破天荒な行動でかなり会場を沸かせていた。
ところでDJ定番のヘッドホンじゃなく、イアホンで選曲するのが彼のDJスタイルなのか、ああいうDJさんは初めてみた。

DAISHIのパフォーマンスが終盤にさしかかってくると、座敷童子みたいなんが数匹足元を通り抜けて前の方へと移動していく。もちろんお次のきゃりーぱみゅぱみゅを間近で見るがために他ならない。
まぁそういう子供たちはまだよかった。前列の方で最初からへばりついている子供なんかは、案外長丁場だったDAISHIで貧血起こしてたんやないかと。俺でも中弛み感が否めなくちょっとしんどかったもん。曲も1曲も知らねぇし。
まぁ黄昏時で場所も場所やし、幸い涼しい心地よい風が常に流れていたので失神者はおらんかったとは思うが。

きゃりーは、夏らしく和太鼓で始まる「なんだこれくしょん」のオープニングテーマにのって登場。その前にきゃりーキッズダンサーたちが登場したので「あ、けっこう本格的にやってくれるんや」と期待がもてた。
予想はしてたが、やはり客が前へ前へと押し寄せてきた。こうなるとノリにくいしステージも集中して見れないので興奮する客をかわしつつ後ろへと後退する。
今年のサマソニでも今回より大規模で数倍ヒドい状態になることが予想されるので、今年のサマソニは見合わせることにしたのだ。そんな状態で絶対楽しめるワケないのは2年前のサマソニでのPerfumeで体験済みである。
今回の会場は規模が規模だけにちょっと下がったところの方が実は見やすく、いつでもいろんな場所に移動できてよかった。

セトリは、シングル&CMソング中心の代表曲大判振る舞い的なものであった(順番はうろ覚え)。

・インベーダーインベーダー
・きゃりーANAN
・きらきらキラー
・にんじゃりばんばん
・もんだいガール
・ファッションモンスター

今回「もんだいガール」を初めてフルで聴けたのはよかった。
うん、久々にクールで良質のポップソングだ。
きゃりーは自ら「アイドルじゃねぇし」と公言しているように、恋愛もわりと自由にやってるみたいだし、人気者ゆえの自分の言動がいちいちスクープされることにイラっとしつつも「そんなこといちいち気にしてらんねーぜ!」っていう立場を明確に歌った曲だと思う。



きゃりーの演目は他の出演者と比べて縮小されたもので、「へ?もう終わり?!」って愕然とされた方も多いかと思われるが、私的にはこんなもんで十分だった。
やっぱDJ中心のイベントなのできゃりーは特別ゲスト的な立ち位置なのであろう。チラシには「『TAKENOKO!!!』でしか見れないDJとしての顔も」なんて書かれていたが、「DJがあまりにもヘタすぎるので最近は歌わされてます」と本人が言っていたようにそれはなかった。まぁなくていい。ゴールデンナントカーとか、その辺のJ-POPソング流されてもアレだからね。



今回私は初きゃりーだったのであるが、きゃりー自信も奈良でライブをやるのは初めてだったらしい。
いや、プレミアムな瞬間に立ち会えてよかったと思う。

つづく・・・・


今日の1曲:『もんだいガール』/ きゃりーぱみゅぱみゅ
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サリュにアイニユケル再び

2015年05月21日 | コンサート
直前まで行こかやめよか迷った末、Ticket Campで定価で譲ってくれる人めっけて(高額な手数料をとられるハメになったが)結局見に行くことに相成ったSalyuライブ『Tour 2015 Android & Human Being』。

前回も言った通り、Salyu名義での正式ライブを見るのは実に2005年の1stツアー以来。
今回はSalyuデビュー10年目の節目の周年ツアーということで、メンバーも1stツアー時の面子を揃えたということだが、ヤマグチヒロコさんって1stツアーん時いたっけ?
今回Salyuのライブに行こうと思い立ったのは、新作の内容&4月あべのキューズモールでのミニライブを見ていい感触を得たのと、改装したばかりのフェスティバルホールの音響がどんなものか味わってみたいというのがあった。

ディープ・パープル、ツェッペリンなど、海外のビッグアーティストたちにも評判のよかったフェスティバルホール。
パープルの名盤『Live In Japan』(1972)はここで録音されたものが4曲収録されている。



過去に旧フェスティバルホールでライブを見たことはあると思うんやけど、ずいぶん昔のことで何のアーティストだったか全く覚えていない。エクストリームやったっけ?



ウオオ~~、なんかめっちゃゴージャスやん。



星屑のロビーとは、なかなかロマンティックやおまへんか。



1階席入り口前にはビュッフェが展開。値段はけっこうリーズナブル。
ライブ前に一杯&腹ごしらえにええな!



席は19列目の端の方だったが、劇場型の会場で予想してたよりもステージが近くに感じられた。
Salyuの座席でのライブ鑑賞は初めてだったので、最初からいきなりみんな立つんかな?と様子をうかがってたが、なんと最初から最後まで座りっぱなし。
曲に切れ目も少ないせいか、拍手もあまりなかった。最後ぐらいスタンディングオベーション起こるだろと思ったがそれもなし。

今回はイントロダクションからすでに証明や背後の球体の集積物のようなプロジェクタースクリーンの演出がかなり宇宙的な雰囲気に彩られた凝ったものであった。
そして厳かに始まったのがいきなり「共鳴(空虚な石)」、続いて「エロティック」。
いや、今回はSalyu名義からの10周年ということで、Lily Chou-Chouの曲は外されるだろうと思っていたのだが・・・・
リリイの楽曲は大好きなので大歓迎だが、やっぱリリイではくSalyuの歌い方なんだよね。
そこにエーテルは存在しなかった。
それに前日倉敷でのライブ終えたばかりでまだ回復してなかったのか、Salyuの歌唱もかなり不安定。

冒頭3曲はバック演奏がほとんど小林氏のプログラミング操作による厳かなアレンジでちょっとしんどいなと思ったが、その重苦しい雰囲気を取り払うかのように「イナズマ」が演奏されたときは少し気分があがった。

セットリストはこんな感じ。

01.共鳴(空虚な石)
02.エロティック
03.landmark
04.イナヅマ
05.風に乗る船
06.彗星
07.VALON-1

08.先回りして1
09.非常階段の下
10.リスク
11.心の種
12.有刺鉄線
13.先回りして2
14.フェスタリア
15.カナタ
16.THE RAIN
17.希望という名の灯り
18.先回りして3
19.アイニユケル

アンコール

20.Lighthouse
21.to U


今回は二部構成となっており、第1部は過去の曲から、そして第2部は新作『Android & Human Being』全曲を完全再現。
これはおそらくバンマス小林武史氏の独断的演出だろう。今回の作品よっぽど自信あったのか、ステージの演出といい、なんとなく彼のナルシズムな趣味を感じないではいられなかった。
確かにみんな良曲なんだけど、フロイドの『狂気』みたいな構成力豊かな一括したコンセプトアルバムじゃあるまいし、個人的に完全再現する意義はそれほど感じれなかった。
演奏陣のプレイにも今回なんだかそれほど集中できなかったし、特に名越さんのギターの存在が薄かったように思う。
いちばん激しいプレイのあらきゆうこさんのドラミングが一番目をひいた。ほんと正確なショットだなぁ~って。
Salyuは第2部から調子が上がってきたものの、終始ノドに何かひっかかるようなところがあり、絶好調とは言えなかった。
そんな中でのヤマグチヒロコさんのコーラスは絶大な効果を発揮しており、かなりの救いとなっていた。

個人的によかったのは「希望という名の灯り」と「Lighthouse」。
Salyuの声の響きがかなりグっとくるものがあった。


終演後、ないだろうと思ってた握手会を大阪でも実施しはった。


もちろんせっかくだからおよばれしましたよ。
間近で見るSalyuはやっぱかわいかったというか、きれいなボーイッシュおねいさんになったんだなという印象。
貼り紙に「その際に是非ライブのご感想などをお話しください」と書いてあったので、握手してる2秒くらいの間にカスレ声で早口で今日の感想言ったら「はっ?オッサン何ゴニョゴニョ言うとんのや?」みたいな顔されてなんかバツが悪かった。

あと今回もそうだったが“握手会”っていうと、必ずあちこちから聞こえてくる「AKBみたい」っていうフレーズ。
私はこの例えになんか違和感を覚えてしまうのだ。
まぁ握手会の行列に並んだのだから同じ穴のムジナと言えなくもないが、ツアーグッズを購入したのはドルオタさんたちのようにアーティストの肌に触るのが目的ではないし、握手会なんざAKBがやる以前からどのアーティストもやってきたことだし、AKBのようにそれを主要な商法としているワケではない。

しかし、こういったワンコソバ形式の握手会ってのは機械的でなんの感動味もないな。


Salyuツアーグッズ。男の俺が買えるのはこの2点くらいだった。
クリアファイルの構図が、ディスチャージ、あるいはカーカスっぽくて萌える。





今日の1曲:『アイニユケル』/ Salyu
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DOOMS DAY再び!

2015年05月04日 | コンサート
神戸三宮から難波へ。
お次は大々本命であるDOOM!!

1月に川崎のクラブチッタで開催された『VIOLENT ATTITUDE』で復活DOOMを目撃したばかりであったが、すぐに東名阪の3ヶ所を巡る『NO MORE ATTITUDE TOUR』がアナウンスされたときは「よっしゃ!」とばかりにチケを発券した。
名古屋ではOUTRAGEが対バンとなかなか豪華組み合わせであったが、大阪も負けてはおらずRAGING FURYにRIVERGEという関西ではけっこうベテランの顔ぶれが揃った。見に行かない手はないだろう。
会場はアメリカ村内にあるKING COBRAという2Fと3Fにハコをかまえているライブハウスで、昨年ここでカナダのANVILがライブを行っている。




知り合いにRIVERGEのファンや関係者が多くて、会場にいったら案の定3~4人の知り合いがきてた。
その中にはオリジナルメンバーだったメイク時代の20数年前のDOOMのライブを目撃してる人もいて、客席に混じってた現ベーシストのKODAIRA氏と「よお、久しぶり」てな感じで普通に挨拶を交わしてたのにはちょっとビックリした。


トップバッターは今度来日するRAVENの前座を務めるというRAGING FURY。
途中音がスカスカになったなぁと思たらベースの音が出んようになってて、ワキで見ていたKODAIRA氏がとんできてメンテにあたっていた。
しかしどうやっても復旧せず、最後の方ベースの人楽器弾かずにマイクを持って歌だけ歌ってはったのはなんとも気の毒だった。
このトラブルを見て、「オイオイ、諸田さんまた会場に来てはるんか?今回もDOOM、機材トラブルでヤバいことになるんとちゃうか」と、すこし心配になった。
でも、次のRIVERGEの時は全く問題なくてホッとした。
RIVERGE見るのは今回で3回目だったかな?やはり客のノセ方が上手い。音も演奏もシッカリしていて『VIOLENT ATTITUDE』に出演していた向こうのベテランスラッシュ勢よりもはるかに音圧があり見ごたえがある。
諸さんもRIVERGEの演奏力には納得しておとなしくしてたのかも。




RIVERGEの怒涛のライブが終わり、DOOMのセットチェンジ。
川崎チッタではあらかじめ組み立てられたあの要塞型ドラムキットが台車で運び込まれたが、今回はKING COBRA備え付けのドラムにPAZZ氏の細かいパーツを盛りつけていくという作業を要しており、かなり時間がかかっていた。ギターのチェックも入念に行われていた。
DOOMはやはり音にこだわりがあるのだろう。

故諸田コウ氏の愛機「諸田銀」「舌有」。



歓喜の怒号が飛び交う中、DOOMの約20年ぶりの大阪でのライブがスタートした。
一発目はこないだの川崎と一緒“Rocking Russian”。そっから先も前半は流れはほとんど一緒で正直なところガッカリした。




ただ、今回違う点はスベリ出しから演奏がシッカリまとまっていたこと。
藤田氏は自分たちの演奏スタイルをマスターベーションに例えていたが、確かに3人それぞれが自由奔放なことやっているようで、特にPAZZ氏などはシンバルやパーカスを乱れ打ちするテリー・ボジオばりの(多分影響受けていると思う)器用なのか不器用なのかわからないアヴァンギャルドとしかいいようのない強靭なプレイ。
しかし、3人の演奏がガッシリ咬み合ってくるととてつもない高揚感、恍惚感を伴って昇華するのだ。
今回おもしろかったのが“ Killing Field...”の混沌としたエンディングから“Fence And Brricade”のあのウットリするような幻惑的な間奏部分へ入っていくという展開。
そして“ Last Stand To Hell”のイントロからの“Dooms Days”。まぁ“Dooms Days”なんて諸さんがいなきゃ成り立たんしやらないだろうと思ってた曲をやってくれたので意表をつかれた感じだった。
それにしても、今回はKODAIRA氏のフレットレスベースプレイが圧巻だった。よくぞあそこまでDOOMの楽曲を熟知してるもんだ。諸さんの後任ということもあってプレッシャーも相当なものだろうに。
かなりDOOMの楽曲に惚れこんでいるのだろう。DOOMのトリビュートバンドやってたくらいだからなぁ。
まぁあのインテリジェンスなルックスからして、諸田氏や三柴理氏と同じ系統の天才肌の顔なんよな。仕事できる人って感じ。




セットリストが1月の川崎と一緒すぎてアレだったけど、今回新たに間近で“No More Pain”とか聴けてよかった。
レパートリーを増やして、また大阪に戻ってきておくれ。


今回の目玉グッズは、DOOM×ONOBONEのキーホルダー(シリアルナンバー付き)



DOOMライブ終了後、BGMに諸田コウ氏の三柴理参加のソロ作『生∞死』 らしき音源が流れていたことを申し添えておく。





今日の1曲:『No More Pain』/ DOOM
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カミコベ初体験記

2015年05月02日 | コンサート
『COMIN'KOBE(以下カミコベ)』という、阪神淡路大震災から復興した神戸で毎年開催されてるチャリティーイベントの存在は昨年まで全くあずかり知らんくて、それを知ったのはCoccoのメルマガ情報でだった。今回で11年目だそうだ。
もう今回のアルバムツアーはやらないと宣言していたCoccoがこのイベントに参加することが決定して、これを逃したら一生見れないかも!と、すかさずHPで入場券を発券。
しかもこのイベント、なんと入場無料である(人数制限あり)。

実はこの日はDOOMの20年ぶりとなる大阪でのライブの日とモロかぶりだったんだが、そっちは19:00スタートだし前座2バンドあるのでなんとかいけるんじゃないかという、うっすい憶測のもと発券にふみきった。
で、運良く都合良くCoccoの出番は15:20スタートというかなり理想的な出演時間に配置されてホッとした。

はっきりいって見たいのはCoccoくらいで、ほかの出演アーティストはほとんど名前すら聞いたことのないのばっかで、まぁ横山ケンやガガガSPなどがトリを務めているところからして、音楽的には私のようなオッサンの趣味ではない系列のイベントであるのは容易に察しがついた。
Cocco以外では、四国の人間椅子好きの子に教えてもらった八十八ヶ所巡礼というアヴァンギャルドバンドもちょっと興味あって、このバンドの出演は午前中だったので、11時前には会場に着くよう9:00前に家を出た。

会場場所は2月にモトリー・クルーのファイナルツアーライブで訪れた神戸ポートアイランド。
このイベントはあくまでチャリティーなので、なるべく寄付に協力しなければならない。

まずは三宮駅でポートライナーの記念乗車券を購入。寄付の対象にもなりかわいいナマズステッカーも付いてきて、もっサイコー。おまけに先頭車両の一番前を確保できた。



いやー、神戸の港の美しい景色も見れたしすがすがしい気分で市民広場駅を降りると、リストバンド交換所には長蛇の列ができていて「こりゃ10分はかかりそうやな、ま、八十八ヶ所の開演にはギリギリ間に合うやろう」と、最後部の方へ歩を進めていくと、行けども行けども最後部が見えてこない!
もう一駅分引き返した。それでもやはり最後部が見えてこない。そこで私はハッと気づいた!そういえばさっき満員だった車両が二駅前でいきなしガラガラになって不思議に思ってたんだ。なるほど、以前カミコベに参加したことがある客らはこの気の遠くなるリストバンド行列のことをすでに知っていたのだ!てことはこの行列、二駅分はゆうにあるってことか!!
もうこの時点で半泣きになって、早くもこのイベントのことが嫌いになった。いやまぁ入場無料なんでこういう状況になるのはいた仕方ないことなのかな。
おまけに、やはり客層が20代前半くらいのクソガキ、いや若者ばっかで着てるTシャツもなんかこう青くさいというか若いのだ。まぁ日本のインディー、メロコア路線のバンドTだろう。
こういう連中の中にポツンといるのも疎外感がハンパなく耐えがたい心情になった。

結局計四駅分歩かされ、リストバンドを受け取りとりあえず八十八ヶ所のライブがやってる会場へと向かった。まぁここでも出入り交差する客に阻まれてイライラした。
で、会場に入ると、やっぱもう終わっててセットチェンジの真っ最中だった。そりゃそやわな、もう正午回ってるもん。



いきなし出鼻をくじかれ、腹立つわ&減るわでクサクサした気分でフードブースにてこのイベントを呪いながら肉丼屋の屋台で順番待ちしてると、そのエリア内のステージでなんかアイドルとも芸人ともつかない女の子がよーわからんパフォーマンスを繰り広げておりけっこう盛り上がっている。
もしやと思いタイムテーブルを調べると、やっぱりそうだ。私のツイートにふぁぼってきたぱいぱいでか美さんだ。

ぱいぱいでか美。


もうその芸名からして存在感がハンパない。OLのカラオケレベルの歌はお世辞にも上手いとはいえないし(ヘタでもない)、ルックスも微妙っちゃー微妙。アイドルというより、アイドルに憧れてる自分を演出してるというか。まぁ“ぱいぱいでか美”という芸名の時点で正統派アイドルなんて鼻から目指してはいないだろう(ちなみにどこの事務所にも所属していないのだそうだ)。
とにかく彼女のたんたんとしたパフォーマンス、そしてマイペースでサバサバとしたMCに客いじりは、私の荒んでいた心をいくらか晴れやかなものにしてくれた。
ひょっとしてこれがアイドル力ってものなのかもしれない・・・・
ありがとう、ぱいぱいでか美さんって、髪の毛ちぎって客にプレゼントするのはおやめなさい!

肉盛り丼。これは大当たり。フェスの食いもんでこんな美味いのははじめてかも。



Coccoまで見たいものもないので、テキトーにブラブラすることに。
これといって雰囲気を楽しめるスポットはなく(まぁチャリティーイベントだからね)、まずは減災ヴィレッジというエリアでチャリティーグッズのリストバンドを購入。
05:46→14:46というのは神戸淡路大震災とこの度の東北地震が起こった時間を示してるのだそう。



ミッキーだ!巨大白化したミッキーだ!ワーイ!



フクザワさんという方の緊張感みなぎるライブペイントが繰り広げられていた。



そこそこ時間も潰したので、メンイ会場の神戸ワールド記念ホールに。
大本命Coccoを見るためだ。
ここでは2月、トミー・リー最後のドラムジェットコースターびっくりショーが繰り広げらていたのだ。



会場に入るとちょうどオッサンロックバンド怒髪天のライブが始まろうとしていた。
存在は知っていたがライブは見たことがなく、古いバンドとはいえ、やはり演奏もシッカリしてるし、今回の若い客層にとっても馴染みやすくてノリやすいロックバンドなのではないかと。
しかし歌詞聞いててほとんどビールのことしか歌ってないところは、ドイツのジャーマンスラッシュバンドTANKARDとおんなじ匂いがしたな。
ラストに演奏された新曲がけっこう曲展開よくて、この感じは昨年京都の磔磔で共演した人間椅子の影響が出たのかも。

OVERKILLの「FUCK YOU!!」のTシャツの女の子が前に立ってて、話しかけようかと思ったが(俺もヴァーキルのT着てたんで)次のCoccoで前列を確保することでそんな余裕もなく、怒髪天が終演するやいなや人をかきわけ前の方へと移動。
そしてセットチェンジの様子を見ていると、ここでまた愕然とさせられることに!
ひょっとしたら今回のCocco、準備期間も短かったろうし、ヘタしたらアコースティックセットなんじゃないかと懸念しておったのが、なんだかそれを上回る事態のようだった。
運び込まれたのはマイクスタンドと中央にエレピアノが一台のみ。後ろにドラムキットが組み立てられる様子もない。
え!?まさかピアノ弾き語り??



セットチェンジが終わり、まずV系のメイクをしたスタッフが現れてMCをしだす。どうやらこの人普段は「ムナシー」というLUNA SEAのエアバンドやってる人みたいでなんかのイベントでCoccoに出会い、今回Coccoをカミコベに召喚した張本人なんだとか。

そして、Coccoがハニカミながら登場。やっぱひとりだ。
ライブ前Coccoが言うには、チャリティーイベントだから予算がないのでバンドは雇えなかったそうで(意味がわからん。他はバンドで来てるのに・・・ソロだと事情が違ってくるのか?それでも無償でやってくれるバンドマンいなかったのか?独断で出場決めたので気を使ったのか?)。
Coccoは楽器ができないアーティストで、彼女もそれをけっこうコンプレックスとしているところがあり、それでもピアノ伴奏ならひとりでなんとかなるんじゃないかと思って単身カミコベのステージに乗り込んだのだそうだ。
2003年のRUSH BALLで、活動中止してたCoccoが今までやったことのなかったギターを携えてシークレットゲストで登場した時も度肝抜かれたが、今回もまた思いきったことしはるなぁと、その度胸には毎回感服させられる。
本人も「もう大バクチなわけよ」っておどけながらも、ガッチガチに緊張してるのがヒシヒシと伝わってきた。ある意味もの凄い緊張感のあるライブだった。
まずはモニターチェックでCoccoが今年のバレンタインデーの日に買ったCDの洋楽カヴァー曲を「2月14日にひとりで過ごした男ども(私だ)のために」と言って軽く披露してくれた。うん、悪くなかった。 

そして緊張の本編。セトリは新旧織り交ぜてのオールタイムベスト的なものであった。

1.Snowing
2.強く儚い者たち

・・・って、おい!2曲だけかよ!金返せ!(払ってないけど)

まぁしかし、Coccoのピアノ弾き語りなんてのは一生拝めないだろうから、超レアな体験だったかも。
でもやっぱバンド編成で見たかったし、あの曲やらあの曲なんかももっと聴きたかった。
ただ、これがちょっとでも本チャリティーイベントの力になりたいという今のCoccoの精一杯の形だったんだろう。
文句はいえませんよ。こっちはタダなんだから。でもちゃんとしたライブまたやって!
ちなみにライブ内容は、鍵盤の方はたどたどしく慎重気味ながら、歌は普段通りの聴き手の心のわだかまりを浄化させる響きのあるもので、ピアノ演奏に気を取られながら歌をとちらずあそこまで完璧に歌いこなせるCoccoはやっぱ凄いなと。
それにしても、「強く儚い者たち」の裏打ちリズムじゃないヴァージョンもまたレアだったな。




Coccoも終わったのでオフィシャルTやチャリティーグッズをテキトーに買って、さっさと神戸ポートアイランドを後にする。
そう、大阪でDOOMが待っている。




で結果、本イベントのベストライブパフォーマンスアーティストは・・・ぱいぱいでか美さんということになっちゃうのかな?




今日の1曲:『キラ星』/ Cocco
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第二次関東遠征記2 「スラドミィ&ラスト」

2015年03月29日 | コンサート

今回は横浜観光もそこそこに、ゆとりをもって『THRASH DOMINATION 2015』の開催地である川崎クラブチッタへと赴いた。 

第10回を迎えたこともあり三つ巴の「最強決定戦」なんて大げさなお題目がかかげられてはいるが、まぁ5年前と同じくEXODUSとOVERKILLのダブルヘッドライナーってのが企画側の意図したところだろう。
最初この2バンドが発表されたときはシラけた気分になり、今年はないなと思ってた私が昨年に続き2年連続で川崎遠征を決断したのは、後に意表をつくSODOMの参戦が決まったからにほかならない。
まぁソドムは過去にけっこう来日しているにもかかわらず、実は一度も見たことがなくて、やっぱ死ぬまでに一度は見ときたいスラッシュメタルバンドの一つであった。




12時前に川崎に着き、グッズ先行販売で目ぼしいものはだいたいゲットできたので、昨年も一緒にツルんでた東京のヤングスラッシャーK(24)と共にソドムの開演時間までマクドで昼飯。
そして100円ロッカーに2人分の荷物を詰め込み、それぞれのスラッシュメタルバンドTシャツ(俺はこないだのVIOLENT ATTITUDEのオフィシャルT)に身を包み、チッタへと乗り込んだ。

そしたら、会場に入ってビックリクリクリ!
もうハコん中は、殺気立ったスラッシャーどもでギッシリ埋め尽くされておったのだ!
今までトップバッターのバンドでこんな現象を見たのは初めて。

んで、ソドムの演奏が始まるや、いきなりどえらい盛り上がり!ソドムってこんな人気あったん?
曲が終わる度に「ソドム!ソドム!」の大コールが起こってなんだか異様なフンイキ。メンバーも上機嫌ながらもちょっと戸惑っていた様子。
前半から“OUT BREAK OF EVIL”や“SODOMY AND LUST”などの初期のキラーチューンが惜しげもなく投入され、もう四六時中モッシュ旋風が巻き起こっていて凄かった。
キミらそんな飛ばして大丈夫か?あと2バンドおますのやで。




まず、トム・エンジェルリッパーの衰えを知らぬ歌唱力に度肝抜かれた。
ベースプレイはテキトーながら、全般を通してダミ声での捲したて、“REMEMBER THE FALLEN”などで見られるレミーというよりTANKのアルジー・ワード調の男くさい歌いっぷし、そしてスクリームまで完璧に歌いこなしていた。
ハッキリ言って今のトム・アラヤなんかよりも数倍イケてる。
いや、完全にトムに惚れた!“SODOMY AND LUST”にいく前の「ソ~~ド~~ミィィ~~!!」の悪魔的コールにはやられたなぁ。




ファンが用意したガスマスクやドイツ国旗を受け取りちゃんとステージで掲げてやったりと(ガスマスクはかぶりかけてサイズが小っさすぎたらしくマイクスタンドにかけてプレイ)、ファンサービスも旺盛。やっぱジャーマンバンドは親日家なのかな?
ピークはやっぱ“AGENT ORANGE”がきたときかな。私もここでトリハダ立ったもんな。
強いて不満を言うならば、ドラマーのプレイが堅実すぎて、あのクリスのリスクを顧みないハチャメチャなタム回しを再現してくれてなかったことくらいかな。




2番手エクソダスは、2代目Voのスティーヴ“ゼトロ”スーザーが復帰したということで、それなりに期待していたんだが、新曲ばっかで(聴いてないのだ)半分以上知らん曲で2nd曲は一切なし!オマケに音質も悪く、“PIRANHA”がきたときは途中まで何の曲かわからんかったもんなぁ~、あれは導入部で興奮する曲なのに。
それとゼトロのヴォーカルがデタラメすぎた。あれだったらまだ昨年のロブの方がよかったかも。




“TOXIC WALTZ”、“STRIKE OF THE BEAST”などのモッシュWOD定番曲も演奏されたが、なんかシラけた。もう飽きちゃったのかな?
あと、今回全体的に人多すぎ。モッシュもやりにくくなんか疲れるだけという。このノリにくさは1999年のS.O.D.の初来日公演を彷彿とさせてたな。


エクソダスのライブが終わり会場から出てきたらサイン会当選者番号が貼り出されていたことに気づく。
俺ソドム希望の61番・・・・・・あ、当たってた!!やはり、今回の旅はついている!




気づいた時はもうサイン会の時間だったので、催し場所がわからず焦った。
主催者側が用意したピンナップのみで私物はNGとの注意書きがあることに気づかず、物販ブースで急遽ソドムの5枚入りボックスを購入してしまった。トムのええ感じの写真がカヴァーになっていたので。

ま、でもちゃっかりサインもらったけどね。



しかし、サインもらう直前にスタッフのおばちゃんが「手を差し出せば握手をしてくれまーす!」って大声でふれ回ってたのには愕然となった。いや、動物園のカワウソの見学会とちゃうねんぞ。


トリのオーバーキルは、いつも通りというか、まぁ変わり映えしない感じながら、それなりに盛り上がってまぁまぁよかった。
新旧織り交ぜてのセトリで、初来日公演以来聴けてなかった“END OF THE LINE”がきた時は興奮した。
まぁ長尺の曲なので客席は結構ダレぎみの様子だったが、“IRONBOUND”の時には凄まじい盛り上がりになって、この辺は世代の差を感じないではいられなかったな。


オーバーキルのステージはやはり緑を基調としていた。



最後はやっぱり「FUCK YOU!!」で〆。



今回のスラドミ遠征を終えて、ラインナップは少し物足りなかったが、ソドムが最高だったのと全国のスラッシャーのソドム愛が感じれたのがよかった。
スラドミの主催者側も「最強決定戦」なんて名目にとらわれず、よくぞ再びソドムを召喚してくれた。
ま、他のバンドがつかまらんくてたまたまソドムがスケジュール空いとっただけやろうけど。
思うに今回一日目ソールドアウトになったのは、案外ソドム参戦が決定したからじゃなかったのかな?


なんにせよ、スラドミはアイドルとか演歌歌手のつけ入るところもないし、日本で一番純粋なメタルフェスだと言えるのではないか。ま、フェスってほどのもんでもないけど。
今年で第10回を迎えたわけであるが、スラドミは、あと10年は戦える。

スラッシュは、いいものだ!!


最後に、今回出会った全国のソドマニアの皆さまを紹介してしめたいと思います。


ソドマニア1。トム2日目彼からこの赤マスクかりてステージあがったみたい。



ソドマニア2。クリス・ウィッチハンターR.I.P.



ソドマニ「アーー」3。





今日の1曲:『AGENT ORANGE』/ SODOM
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さいならモトリー

2015年02月16日 | コンサート
モトリーが、神戸ポートアイランドに・・・・・・クル~~~~~っ!!

つーことで、私にとって最初で最後となるであろうモトリー・クルーのファイナルツアー『ALL BAD THINGS MUST COME TO AN END』ジャパンツアー初日の神戸公演を見届けてきた。

モトリーに関しては中学時代、しかもメタル聴き始めた初期の初期に聴いていたぐらいだったが、トミー・リーは一応当時もの凄く憧れてたドラマーだったし、ドラム叩いたことないのにスティック回しだけはやたら上手かったのはやはりトミーの影響であるのは間違いなく、やっぱ死ぬまでに一回くらい生で拝みたかったって願望も前々からあってファイナルジャパンツアーが発表されたと同時にすぐ参戦を決意した。
今回はツレの知り合いの方がクリマン会員だったので先行チケを確保してもらったら、整理番号Aブロックの7番というとんでもなく良番をあてがわれた。私は友だちの友だちにまで恵まれている。
そういや、今回アリーナがオールスタンディングの会場ってここだけなんだってね。

会場は神戸ワールド記念ホール?行ったことないぞって思ってたら、姉曰く小学生のときユニバーシアード神戸大会で一度家族と訪れたことがあるらしい。


現地ついたらグッズ売り場は気が遠くなるような長蛇の列。こんなん待ってたら開場時間に間に合わんくてせっかくの良番が意味なくなるので連番のツレらと合流してさっさと入場口へと赴いた。
今回てっきり最前列行けるもんやと思ってたのが、3万円もするプレミアムブロックってのが設けられてあって前に約200人ものファンが犇めいてて肩すかし。
まぁ通常の2倍以上の料金払ってはるんやからしゃーない。前の方行ってもらわんとね。
会場に入るやツレらがダッシュでブロック中央の最前(スタッフ中央十字通路沿いの角)のエリアを一番乗りで確保してくれた。その時思ったのが、この手のメジャーメタルバンドの常連ファンは普段私の行くバンドのライブとは逆で、開演中ではなく開演前に走らはるんだなと。

ライブ前ツレが言っていた通り、セトリはここ最近のオールタイムベストな選曲。
よって3rdびいきの私がいくら“Use It or Lose It”や“Fight For Your Rights”を期待したところでムダだったわけだ。
だから正直意外性や感激もなく、オマケにこれでもう最後かという緊張感や寂しさも感じなかった。
それはこのバンドのチャラさと緊張感のなさからくるものであろう。私とて彼らに特別な思い入れもなかったのでいた仕方ない。


01.Saints of Los Angeles
02.Wild Side
03.Primal Scream
04.Same Ol' Situation (S.O.S.)
05.Looks That Kill
06.On With the Show
07.Too Fast for Love
08.Smokin' in the Boys' Room
09.Mutherfucker of the Year
10.Anarchy in the U.K.
11.Dr. Feelgood
12.In the Beginning
13.Shout at the Devil
14.Don't Go Away Mad (Just Go Away)
15.Live Wire
16.Too Young to Fall in Love
17.Girls, Girls, Girls
18.Kickstart My Heart

Encore:

19.Home Sweet Home


モトリーのライブは映像ですらあまり見たことなかったが、ヴィンスの歌はテキトーながら今でもけっこう高音が出せるんだなと。ニッキーはただの色男。そしてギターを黙々と奏でるミックの控えめな佇まいが意外とカッコよかったりした。ギタープレイもしっかりしている。
そしてあの長い腕で大振りぎみに太鼓叩くトミー・リーのプレイスタイルは今見てもカッコいい。ドラムキットに設置された電飾を効果的に見せるためか、トミーの顔には照明が当たらず表情は常に影に隠れている。それすらも自分をカッコよく見せる演出だったのかもしれない。
アバズレ感むき出しのダンサーガールズも曲ごとに衣装を変えてきていい塩梅ではあったが、「Girls, Girls, Girls」の時は「下着姿で脱いでいくんちゃうんかい!金返せ!」って、ちょっと期待はずれな露出度に残念な気持ちになった。

そしてなんといってもガールズツアーより恒例?のトミーの回転ドラムアクロバットコーナーですよ。
毎回進化していくこのコーナー。今回はジェットコースターならぬドラムコースターが、会場の上空を後方まで伸びたレールに沿って練り進んで行くというもので、開演前この装置のコースの設置状況を見ていて、これだったら到着地点に辿り着いたらトミー逆さまでステージに着地して大変なんじゃない?って思ってたけど、コースターそのものが回転する仕組みになっててその心配は杞憂だった。

今回トミーが通ったコース。


いやそれにしてもここまでやっちまうとはアホというか、凄い!!
これぞエンターテイメント!!こけおどしメタルバンド!!
私のいるちょうど真上をトミーが紙吹雪撒き散らしながら通過したときはさすがに興奮して手を振りながら思わず叫んでしまったなぁ。
「あんさんムチャやりまんなーーっ!!」って。




アンコールでメンバーたちはステージを降りて登場。
花道沿いにおったので私のすぐ横をメンバーたちが通過した。トミーの手にはタッチでけた。ミックはうつむき加減で降参してるかのように小さく両手を挙げながらヨチヨチ歩いてきてかわいかった。とりあえず二の腕をむんずとつかんでやった。
そして彼らが向かう先はさっきトミーが着地した後方のステージだ。
そこで彼らが最後に演奏したのは、ヒットバラード「Home Sweet Home」。それほど好きな曲ではないが、ここはま、当然の選曲だろう。
それよりステージがエレベータ式に上にと上昇していく仕掛けとは、またしてやられた感じ。
最後に後ろのブロックのファンまで楽しませて、また元来た花道を通ってモトリーは去っていった。




モトリー・クルー。
演奏力はそこそこのハッタリのきいたメタルバンドではあったが、今思えばルックスや衣装、そしてド派手なステージパフォーマンスなど、エンターテイナーとしては徹底したポテンシャルを持ち続け、なおかつ(後期の楽曲はともかく)それなりにキャッチーでカッコいい楽曲センスを合わせ持つ、貴重なメタルバンドだったと思う。

歳も歳だし(特にミックが)、今後また復活ライブやる可能性は極めて低いけど、これでおしまいって感じのライブでもなかったしいい加減なやつらだから、またシレっと日本に来てくれるような気がする。
またさらなるトミーの驚異的なドラムびっくりショーを心待ちにしようではないか。


シアター・オブ・にいさん(泣)。





今日の1曲:『Home Sweet Home』/ Mötley Crüe
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VIOLENT ATTITUDE ~DOOM半呪われ編~

2015年02月01日 | コンサート
VIOLENT ATTITUDEレポ続き。
いよいよ待ちに待ったオオトリDOOMの登場である。会場のギャラリーもかなり増えていた。
中には諸さんの当時のメイクを施したと思しき女性ファンの姿も。
まず、PAZZ氏の要塞型ドラムセットが台車で運ばれてきた時はどよめきが起こった。テリー・ボジオのほどではないが、オーディエンスをビビらせるには十分の迫力だ。




DOOM開演前はBGMにクリムゾンの『RED』が流れてて、会場に程良い緊張感を与えていたが、暗転するやなんや陽気なサンバが流れ出しDOOMメンバーが登場したのにはズッコかされたな。20年前寝屋川で見たときは「ポセイドンのめざめ」が入場テーマ曲でいい感じだったのに・・・
しかし次の瞬間、あの鳥のさえずりのようなSEが流れ、一発目“ROCKIN' RUSSIAN”で「キターーッ!!」って歓喜した。

しかし、なんだかバンド全体が不安定だ。正直まだリハビリ中のDOOMって感じ。
肝心のフレットレスベースは全然響いてこず、PAZZ氏のややこしいドラミングはなんだか空回り感が否めない。
演奏に全くまとまりがないのだ。はっきりいってDOOMのようなアヴァンギャルドでややこしい楽曲のバンドがまとまり無くしたらおしまいですよ。
藤田氏は久々の大舞台、オオトリの緊張感からか、全然正面を向かずなんだか自信なさげなプレイをしている。その音あってんのか?みたいな全くキレの感じられないプレイで、叫ぶところでの藤田節「アオアオ!」も全然言わない。
藤田氏のこの佇まいは客席全体をも不安にさせるし、私自信非常にヤキモキさせられた。



案の定、機材トラブルだかチューニングが狂ってたかなんかで、スタッフがギターを2回くらい交換しにきてた。
その後も私の好きな中期作からガンガンやってくれていたんだけど、悲しいかな演奏に全く勢いがなくてほんま不完全燃焼。
その調子の出ないバンドの演奏に合わせたかのように、それまでなんともなかった後ろのモニターのDOOMロゴの映写がブレだししまいには全く写らなくなった。
もうDOOM全体が呪われてるとしか思えなかった。
思ったんだけど、会場に諸さん来てたんじゃないかな。
こんな中途半端なDOOM再始動は認められないと。



バンドの調子が上がり始めたのは、ゲストでオリメンの廣川錠一郎氏が叩きだしてから。
実は錠さんのプレイを一度も拝んだことがなく、錠さんがステージに登場したときは素顔も見たことなかったくせに(あのバケモノメイクの下にはあんなやさしい素顔がかくれてたんですね)妙に感激してしまった。
思わず「錠さーーん!!」と叫んでしまったくらい。
そしていきなり私の好物の“FENCE AND BARICADE”だ!これでテンション上がらないわけがない。
PAZZ氏の1/4くらいのシンプルなドラムセットなのに、錠さんの楽曲に忠実で的確なプレイはバンド全体に安定感、そして聴き手には安心感を与えていた。
「オラオラもっとこいや!」ってスティックをふって客を煽る仕草なんかも実に頼もしかった。
そして立て続けにキラーチューン“Killing Field”!!ここで私も本日初トリハダ。

さらにアンコールの時、ゲスト2でBAKI氏が登場。客をさらに盛り上げる。
しかし、まさか唯一DOOMに一度も在籍してたことのないBAKI氏が唯一メーキャップを施してくるとはね。おそらく諸さんメイクだったのかな?ニクい演出だ。
ここでキッスの“PARASITE”が演奏されたが、レコーディングの後半の原曲無視のアヴァンギャルド展開には至らなく普通のカヴァーに終わったのは残念。
BAKI氏は悪ノリしすぎて客席にダイブ!スタッフの人に怒られそそくさと舞台袖にハケていったが、いや、ライブはこうでなくっちゃいけない!

そのゲストたちに勇気づけられてか、その後の藤田氏が見違えるように調子が上がり始めた。
最後1st『NO MORE PAIN...』から“DEATH TO WIMP!”、そして“WHY!”が演奏され、私はワーーーイっ!となって、もっと周りにスキマがあったら走り回っていたことだろう。
“WHY!”でのコール&レスポンスは前の数人しかコブシを挙げてはおらず、やはり楽曲を知らん人が大半を占めてたんだろうと思われる。
オーディエンスは多かったが、昔の寝屋川と同様ライブ中ずっと地蔵だからな。
やっぱCASBAH、GASTUNKファンが多かったのかな?

とまぁ、なんだか煮え切らん今回のDOOM復活東京遠征であった。
当日ライブ見にくるといっていた東京の知人にも会えず(仕事で来れなかったらしい、だったら連絡せーよ!)今後のDOOMの活動に期待しつつ、川崎を後にした。




今日の1曲:『Death To Wimp!』/ DOOM
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VIOLENT ATTITUDE ~その他編~

2015年01月31日 | コンサート
VIOLENT ATTITUDE東京遠征。
DOOM再始動!という大義のもと、いちもにもなく川崎クラブ・チッタにかけつけたわけであるが。
ハマのユニオンで長居しすぎたのはかなりの失策だった。ほんとドジ。
開場時間に間に合わずチッタ着いた頃にはすでに長蛇の列。先着で配布されるDOOM特典グッズアイテムはもう諦めるしかなかったが、ノロノロと一向に進まない列にイライラしながら並んでいると、DOOMパーカー売り切れのコールが!
確かに東京のDOOM人気をなめていたところはあったが、それにしても物販用意してなさすぎやろ!
まさか1時間もせん内に出演バンドのロゴがプリントされたイベントTシャツすら完売するやなんて前代未聞ですわ!

ちくしょ~、ひっぺがしてやろうか!と何度思ったことか。



憤然たる面持ちで昼メシ食いに行こか思ったら、私のこのやり場のない苛立ちにさらに追い打ちをかける信じられない注意書きがとびこんできた。



はぁ?7時間以上もある長丁場のイベントでこれはないやろ!このチッタのやり方にはさすがに発狂しかけた。
この悪徳システム、まさか3月のスラドミでも適用するんやないやろなぁ~

ま、それはさておき。
今回のイベントはDOOM復活!つーだけでも十分遠征の動機にはなったのだが、SHELLSHOCK、JURASSIC JADE、CASBAH、そしてGASTUNKのヴォーカルBAKIなど、あの時代DOOMとともにシーンを盛り上げた錚々たる盟友アーティストたちが出演するのもなかなかの魅力だった。



JURASSIC JADEはいつもの安定感と盛り上がりを見せており、HIZUMIの姐さんのサバサバしたMCも絶好調。
SHELLSHOCKは初見でけっこう期待してたのに、全員オリメンなのかな?みな普通のオッサンになってて、オラオラなイメージが強かった伊藤氏はガンバ大阪の遠藤にしか見えなかった。
それにしてもサウンドが弱い。ギター2人いてこの厚みのなさはチトしんどい。オマケに私の好きな『MOTAL DAYS』からは1曲たりともやってくれなかった。
BAKI氏のステージはさすがカリスマヴォーカリスト、オーディエンスもけっこう集まってた。ただ、まさかアコギ一本での熱唱系のステージとは思わなんだ。“MY WAY”とかカヴァーしてはった。個人的にこういうのはどうもなんだかな。

よく知らなかったが見てておもしろかったのがセウとZENI GEVA。
セウのフレットレスベースの兄ちゃんは、かつて故諸田コウ氏に師事していたらしく、演奏はバンド全体的にもかなりシッカリしていて、演奏が途切れることのない渦巻くようなカオティックなインストインプロヴィゼーションを展開していた。ラストにDOOMの“水葬”のフレーズを奏でだし、それに気づいた者がマバラながら歓声を送る。諸田氏への鎮魂のベースプレイをありがとう!キッチリ見届けさせてもらいやしたぜ!

ZENI GEVAはギター&ドラムのオッサン2人ユニットで、ギターはベースみたいな鈍くノイジーな音を奏で、ドラムの人はPC操作しながら忙しないエクストリームなドラムを叩きつけるという、本イベントのベストドラミングパフォーマーといっていいくらいの存在感だった。どちらかというとジョン・ゾーン辺りの音楽性に近いエクストリームなバンドだ。ギターの人が着てたバンドTカッコよかったので物販で買おうと思ったら俺サイズ売り切れてた。



それにしてもこのイベント、全くモッシュが起こらないのはどうしたものか。
大阪のTTFでは必ずモッシュの渦が巻き起こるあのJURASSIC JADEのライブでさえ全然だ。
CASBAHの筋肉自慢のヴォーカルの兄ちゃんが、最期の曲で客席に促してやっとだ。東京こんなものか?
まぁオーディエンスの年齢層が高かったってのもあるのだろう。なにせ1000円割高の2階席がソールドアウトになったらしいからな。




さてさて、いよいよ大本命のDOOMの登場である。


つづく・・・・




今日の1曲:『10,000 Light Years』/ Zeni Geva
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オリックス劇場はどこですか?

2014年12月25日 | コンサート
上原ひろみ THE TRIO PROJECT 「ALIVE」JAPAN TOUR初日の圧巻の奈良公演から約1ヶ月。
で、日曜はそのツアー最終日の大阪公演へ、寒空の中オリックス劇場へと赴いた。
またもチケット確保はツレに丸投げで、今回は4列目ど真ん中!とまたも良席に恵まれた。
先行チケ獲ってくれたじょにい氏に感謝還暦!!

ところが、今回もまたやらかしてもーて、オリックス劇場がどの辺だったかわからんくなって、本町をウロウロ道に迷うハメに。
まぁこの会場でライブ見たのは、確か8年前のCocco「ザンサイアン」ツアー以来だったからなぁ。だいいちそん時はまだ厚生年金会館やったんよ。
その前はメガデスの「クリプティック」ツアーの時だっけ?とにかく普段この会場には滅多に足を運ばなくてかなりブランクが空くワケなんですよ。
今回の開演時間は17時とかなり早めだったにも関わらず、4時半頃に本町の商店街のマクドから出て10分もありゃ行けるだろと余裕ぶっこいてたワケよ。
でもなんか御堂筋を北へ北へと進んでしまって「ん?ここどこだ?なんかヤバくね?」てな展開に!
私の今回の最大のミスは筋を間違えてたこと。御堂筋じゃなくて、四ツ橋筋だったのだ。
で、50くらいのコンビニのおっちゃんに聞いても、茶店の若いねえちゃんに聞いても「オリックス劇場」という名称が通じんのだ。
「厚生年金会館のあったところ」と言って初めてわかってくれる。
ライブとか滅多に行かん人やったら、「オリックス劇場」って名はまだまだこの界隈でも浸透しとらんのやろね。

17時過ぎになんとか到着。このクソ寒いのに汗ダクダクですわ。


15分ぐらい開始時間押すんやないかと期待したんだが、会場入りするとすでにメンバーがステージに出てきて盛大な拍手を受けてるところであった。
慌てふためいて自分の席に行こうとすると係員に「1曲目が終わるまでここでお待ちください」と制止される。
ダッシュでいけば間に合うと思ったが、諦めてその指示にしたがい、ドア通路の袖から鑑賞。
クソ!なんて日だ!

結局2曲目も間を置かずに始まったもんだから、着席するタイミングを逃しそこで見るハメに。
いや、でもここからはサイモン・フィリップスの裏側からの演奏姿がよく見えてまんざらでもなかった。
1曲目「Warrior」からサイモンかなりヤンチャなプレーしてるなーっと、奈良公演の時とはかなり違った印象を受けた。
まぁ普段大したリスクも冒さず、自堕落な人生を送ってきた虫ケラのような私が世界屈指の名ドラマーに対してこんなこと言うのはおこがましいにも程があるが、奈良でのプレーが素晴らしかっただけに今回のサイモンのプレーはかなり頂けなかったかと。
やっぱ最終日でネタつきていたのかもしれない。長期ツアーの疲れもあったのだろう。
ニック・メイスンかみたいなお粗末なフィルとか、信じられんようなミスショットもあったし。

こんなことぬかすと刺されるかもしれないが、奈良公演での席が極上過ぎたのであろう、4列目ど真ん中という良席にもかかわらず今回の席に少々不満を覚えてしまった(贅沢な)。
アンソニーが真正面でプレイしてるのに、前の席の人の座高が高すぎて全然見えんくて、サイモンの顔はライドに隠れてしまっていた。
第2部で隣りに座っていたおじいちゃんの姿がなぜか消えていたのでだいぶ見やすくなったけど。
で、ひろみちゃんとサイモンが左右の方向でバトルを繰り広げるもんだから、テニスの試合見てるような見方になってしまって少し集中力を欠いた。

あと後ろの列に座っていた、終始感情を爆発させていたヒューヒュー野郎の存在。
盛り上がるのは大変結構だが、メンバーのちょっとしたアクションにいちいち「ホォー!!」とか「ポウ!!」とか、しまいにコール&レスポンスみたいな掛け声までやりだして周囲の者の気分をだいぶ害していたかと。
特に被害を被っていたじょにい氏はかなりブチ切れていたご様子。
ひょっとしたら、サイモンが調子出なかったのはこいつの的外れな掛け声のせいだったかもしれない。


セットリストは奈良公演のとほぼ同じ
アンコールで「LIFE GOES ON」やってくれたのが救い。



つるべ。



「ALIVE」JAPAN TOUR全21公演お疲れ様!!



また3人揃ってのライブあったら行きたい。
今度はオリックス劇場へ道に迷わず行くからね!


曲の70%ほぼ同じフレーズで延々と繰り返すアンソニーの左右の二人に対して「もっとやれ、もっとやれ」と煽るかのような渾身のプレイは圧巻であった。



今日の1曲:『MOVE』/ Hiromi The Trio Project
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マルベリー or アライブ

2014年11月24日 | コンサート
この三連休初日は幸先よく、上原ひろみ THE TRIO PROJECT『ALIVE』ジャパンツアー2014の初日公演に参戦するという幸運に恵まれた。

上原ひろみライブは、3年前の『VOICE』ツアー大阪公演以来だったが、あの時は堺市の寒々とした市民ホールで音響も悪く、しかも2階席だったもんでひろみちゃんの演奏の熱気もあまり伝わってこず、不完全燃焼に終わってしまった。

しかし今回はなんと!1階(しかない)3列目のひろみちゃん側!


奈良県は葛城市新庄文化会館マルベリーホールという700人キャパのいかにもローカル臭漂う、周りには古墳くらいしかないド田舎の会場でトリオプロジェクトの初日公演は行われた。

ツレの車のカーナビがなかったら時間通り辿り着けていたかどうか・・・・



なぜか国分太一。あぁ、鍵盤つながりか・・・・



まず会場入りして席を確かめると、そのステージの低さに大興奮!!
メチャメチャ至近距離やんけ!!もうはっきりいってVIP席ですわ!
開演前のBGMはCREAM。おそらく『クリームの素晴らしき世界』の音源であろう。
先月亡くなったジャック・ブルースへの哀悼の意を表してのセレクトだな。


ライブ1曲目は予想外にも厳かな旋律で始まる“Warrior”でスタート。
懸念していた音のバランスも全く問題なしで、前回バリケード設置してるにも関わらず突き抜けすぎてたサイモンの豪快なパワードラム音もいい塩梅。
そして2曲目の目まぐるしい展開のアヴァンギャルドな“Player”といい、初っ端から3人の演奏がかなりヒートアップしていて、隣のじょにい氏も大興奮のご様子。

終演後、親切にもセットリストが貼り出されてあった。当然ながら新作曲中心。


私自身、この日の3人のテンションの高さが最も感じれたのは、1st『VOICE』からの“Flashback”が演奏された時。
まぁトリオプロジェクト作品の中で一番といっていいくらいお気に入りのナンバーってのもあるが、もうイントロの流麗なピアノのフレーズ聴いただけで鳥肌!
サイモンのリズムはレコーディングのそれより疾走感があって激しかった。久々にアドレナリンが体内で沸き立つのを感じましたよ。
しかしこの曲のベートーベンばりの荘厳なる重低音のドラマティックなピアノのフレーズ好きだなぁ~
次なる私の鳥肌ポイントは、小休憩15分置いてからの一発目。前回見逃した“MOVE”をこの至近距離から体感できたのはよかった。
中盤のあの徐々にヒートアップしていく、メンバー同士がお互いを煽りまくる怒濤の展開!!これはかなりの見ものでしたぜ。

最初田舎ホールと侮っていた会場も、音響もバッチシで全然悪くなかった。
今回は照明ががんばってたね。おそらくこのツアー用に組まれた持ち込みシステムであろう。
まぁ即興で目まぐるしい展開の曲ばかりなもんだから、照明係さんちょっと3人の演奏についていけてない場面もしばしば見受けられたが、このトリオプロジェクトの凄まじい演奏バトルにさらなるドラマティックさを演出してくれていたのは間違いない。いや、やっぱこういうのは大事ですよ。


しかし、改めて今回の席は最高!!というほかない!
とにかく至近距離でのひろみちゃんの狂熱のピアノワーク!エルボー奏法はもちろん、グーで鍵盤を叩きまくるサディスティックなパフォーマンスはもう圧巻であった!
内から溢れ出る演奏することの喜びの感情が抑えきれないときの右足の上げ具合、そして時折みせる感情的な「アーウ」「ウ~ン」といった唸り声も生でバッチリ拝聴できて、もう極上のひとときであった。

ひろみちゃんのこの気迫の演奏を目の当たりにすると、ギターかきならしてただ大声で歌い叫んでるバンドのどこがエモなんだ?どこがロックなんだと首をかしげる他ない。
あとどっかのプログレメタルバンドのギタリストが、小難しいギターソロワークをなんのアクションもせず、ただキッチリ黙々と弾いてる姿を見てると、「メタルやめろ!ひろみちゃんを見習え!」と言いたくなる。


にしても、最前列の客層の様子がどうもおかしいと思った。2組ほど遅れて入場してくるし(1組なんか低学年くらいの子供連れ)、ラストに演奏された“Spirit”では、演奏がピタっと止まったところでフライング拍手して(ブルースの典型的なエンディングを知らんのか)ひろみちゃんに「まだだよ~」ってフォロースマイル送られてるし(この辺がひろみちゃんの懐の深さなのだ!)。
どうも曲を知らないっぽい。
終演後ツレらとアンケート書いてたら、最前中央で観戦していたと思しき隣りのおばちゃんが「お兄さんたち、今日の曲全部知ってはんの?」とか、「前回来はった○○さんのライブもよかったわぁ~、ところでマルベリーホールは(上原やないんかい!)何回目?」とか、ちんぷんかんぷんな質問を投げかけてくる。
そこでハッと気付いたのが、おそらく最前列のほとんどの人がこの“マルベリー友の会”の有料会員で優先的にええ席をあてがわれていたんだなと。

いや、わてら葛城市民とちゃいますから。



いや、さかなクンのトークショーも行かないですよ。



今日の1曲:『Warrior』/ Hiromi The Trio Project feat.Anthony Jackson & Simon Phillips
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音×映像×メシ×salyu×salyu

2014年11月17日 | コンサート
姉から3日前に「あんた水曜のsalyu×salyuいくん?」との問いかけで、Salyuが今月大阪城公園に来ることを初めて知ったのは、不覚であった。
一瞬あきらめかけたが、仕事を定時に終わって家まで帰る時間を省けば開演時間までに間に合うんじゃないかと思いチケを発券。
当日際どかったが、なんとか余裕を持って大阪城公園に辿り着くことができた。

大阪城公園といっても、Salyuが大阪城ホールでやるわけではなく、大阪城の裏の庭園内の“丸の内ドーム”という特設会場。
詳しくはこちらを。
http://thegroovinggear.sapporocityjazz.jp/osaka/access/


大阪城公園なんてのは、大阪城ホールにライブ見るためぐらいでしか行かないので、丸の内ドームがどの辺りにあるかも見当がつかず、とりあえず森之宮駅で下車して大阪城のある地点を目指して公園内をテクテク歩いて行ったらけっこうな距離で、降りる駅を間違えたと悟った。

どっひー、これを駈け上がらんといかんのかい!



こんな間近で見たん初めて。へ~秀吉やるなぁ・・・・って、感心してるヒマなどない。



城の横っちょを歩いて行くと、西の丸庭園入口のでっかい門があって、江戸時代みたいに横の木戸から入門して進んでいくと、ふたコブのドームが出現!
ここが大阪城ドーム、いや、丸の内ドームとやらか・・・・



ドーム内に入ると水棲妖怪の出迎えを受ける。妖怪のクセに前隠してんじゃねぇ!



どういったイベントなのかは、HPでだいたい把握していたが、ブルーノートみたいに強制会食方式でひとりで来てなんかいやな予感はしていたが、夫婦2組と2児の子連れ家族のテーブルに挟まれ、向かいに若いカップルという最悪の席に案内された。もう完全に四面楚歌。地獄である。



コースターに席番が書いてある。たぶんガッツリsalyu×salyu見たい人は早めに来て前のいい席を確保できたのだろう。私みたいに遅くにひとりで来た者は余りの席をあてがわれる。みじめ。



途中でメシ食うヒマもなかったので、とりあえず中のクソ高い料理を注文。北海道チキンガンボとかいうカレー料理をオーダーした。


これが中々注文した料理が届かなくて、メシにありつけたのはライブ始まって30分くらい経ってからだった。
料理はなぜかすっかり冷めていて、しかもたいして美味くなかった。
まぁ従業員が足りてなかったのだろう。ウェイターもライブ中は中腰以下で北斗の拳に出てくる修羅の国のボロのように行動しなくてはならず、仕事しづらそうだった。


Salyuは大好きな女性ヴォーカリストのひとりではあるのだが、彼女のライブを見るのは実に9年前の1stツアー以来となる。
salyu×salyuのライブはDVD映像で見て、コーラスと生演奏の驚異的なシンクロニシティとそのパフォーマンスにいたく感銘を受け、いつか絶対生で見たいと思っていた。

久々に見る生Salyu。体型は維持できているようで安心した。
少し懸念していたメンバー構成は、小山田氏も大野さんもいてホッとしたが、コーラス隊が2人ほど欠員してるのが残念だった。
そのかわり大野さんがコーラスを兼任していた。

ライブはいきなりトリッキーなコーラスとアンビエントなサウンドの「s(o)un(d)beams」で幕を開ける。
Salyuの出だしのコーラスで、「あぁ、この会場、音響設備がなってないな」と思った。
セトリはだいたいDVDのと一緒で、少し縮小された感じ。『攻殻機動隊ARISE -GHOST IN THE SHELL-』のテーマソングとかやると思ってた。
Salyuの操るサウンド周辺機器が拡張されてて驚いた。多重ループとかなんでもひとりでこなすことを目指してるのかな。
最初は小林武史に拾われたポッとでの小娘って感じだったけど、音楽に対する向上心が凄いな彼女は。
大野さんのスラップベースがクールな“Mirror Neurotic”の時思ったけど、ドラムのエコーのかけ方に違和感を感じた。
なんかスネア音が遅れて聴こえるのだ。それも含め、このイベントはサウンド面が甘すぎると思った。
まぁそもそもsalyu×salyuのような崇高で繊細な音楽向けのライブ会場ではないということだ。

salyu×salyuの音楽に合ってるような合ってないような、微妙な映像が全天に映し出される。


salyu×salyuは音宇宙という言葉がピッタリなのではあるが、プラレタリウムで使用するような映像のイメージとはまた違うと思う。


この会場に一体Salyuファン(あるいは小山田ファン)がどれだけいたか定かではないが、全プログラム終了後、アンコールの手拍子が起こった。
一応社交辞令的にやってるのかなと思ってたが、終演のアナウンスが流れBGMもかかりだしたのに、アンコールがずっと続いていた。
そして驚いたことに、絶対もうないだろうと思っていたのが、Salyuがステージに現れて、「アンコールの曲用意してなくて・・・・」と言いつつもメンバーを呼び寄せて、さっきやった「ただのともだち」をもう一回やってくれた。
いや、1曲くらい万が一のため用意しとけよとも思ったが、不定期のプロジェクトだし時間もなかったのだろう。
それより、一生懸命アンコールに応えようとしてくれたSalyuの姿勢、あと関西のSalyuファンのへこたれなさにに感動した。
こころなしかバンドもさっきよりノリノリで、客席も歓声とか起こってかなり盛り上がってた。
ああ、これがリアルなアンコールなんだなと。


それにしても、アンコール前に立ち去ったことはよかったとはいえ、隣の夫婦2組連中が最悪だったな。
どうやらsalyu×salyuの音楽性をよく知らずに来た連中らしく、テーブルにはワインボトルが置いてある。
曲の合間の会話の内容がテイノウ極まりなくて、オッサンどもが自分らが理解できない音楽に対して「なんや不思議な音楽やな」とか、「宇宙と交信してるみたいやな」とか、センス・オブ・ユーモアの欠片もない会話を繰り広げておりイライラした。
私の真横にいたオッサンの発言は頭悪そうながら「でもけっこう歌上手いなぁ(プロが上手いのは当たり前やろが!)」とか、まったく接点がわからんかったがスティーリー・ダンを引き合いに出してきたりして「おっ」と思ったが、斜め向かいのオッサンは音を感じる能力が欠如しているのだろう、「MC全然ないな、どんな食べ物が好きとか聞きたい」などとウケを狙ってるつもりか、不必要なしょーもない発言を連発していた。
隣りのヨメが周りを気遣って嗜めるのが普通だが、それを聞いてケタケタ笑っているのだから始末に負えない。見事なゴミ夫婦である。
とりあえずこの連中が席を立った時に、こいつらの食った料理で食中毒を起こし瀕死の苦しみが訪れるよう呪いをかけておいた。

そして黒男のこの名ゼリフを吐きかけてやるのだ。



でも、無難なイージーミュージックをBGMに会食を楽しむといった連中向きの音楽でないのは確かである。
逆にsalyu×salyuのライブをガッツリ堪能したかった私にとって、正直このクソ高い料理や全天映像は余計だった。

今度はもっと由緒正しき劇場で、漆黒の中でちゃんとsalyu×salyuのライブを楽しみたい。




せっかくだから庭園内で紅葉狩りをすませてさっさと帰る。


今日の1曲:『ただのともだち』/ salyu×salyu
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みんなー、塗ってるかーい?

2014年11月02日 | コンサート
先週の木曜だと勘違いしてて有給休暇を無駄にした電気グルーヴの25周年記念ツアー、糞を塗ると書いて「塗糞祭」に行ってきました。
会場は駅からめちゃめちゃ遠いと評判のZepp Namba。
つぶやきなどでよく電グルのことではしゃいだりしてますけど、正直言うと実はかなりのニワカです。

電気グルーヴはデビュー当時より気にかけていたグループではあったが、小生ロック一直線のまだまだテクノ音楽に免疫のなかった頃で、「Shangri―la」が大ヒットしてしばらくしてからCDを中古でシコシコ買い集めていった次第。
1stこそよく聴いたものの、その他の作品は全く聴いてないか2、3曲お気に入りがある程度で、『VOXXX』以降の作品はほぼ聴いていないありさま。

で、実は今回が電グルライブ初観戦。
フジロック97年のとき見る機会があったのに、持病の腹痛発作を起こしずっとゲロ吐くのに専念しててメインステージ側から動けず、瀧の伝説の富士山きぐるみパフォーマンスを見逃している。
そんなヤツが25周年の記念すべきライブなど観てもいいんですか?
いいんです。多分大河ドラマ「軍師官兵衛」や「アナと雪の女王」キッカケで観に来たって人もけっこういたと思うんで。
だから定番曲もわからんし、ファン層もどういった人たちなのか見当もつかない。
今年もフジロック大トリバンド前に出演してたくらいだからフジロッカーには人気だと思う。

テクノ好きでセンス・オブ・ユーモアがわかって、こんなTシャツでも平気で着れる人たちってことでOK?


まぁ比較的いい人が多いと思う。だって会場で(またしても!)床に置き忘れてた私のサイフを、私がまさに物販CDを買い求めている目の前で売り場の兄ちゃんに届けてくれた人がいたんだもの(ありがとう!)。
あと、これはなんの根拠もない偏見だが、手塚治虫とか読んでそう。


整理番号は1000番台だったが、かぶりつきみたいな人もおらずけっこう前の方にいけた。軽くツーステップ踏める間隔の余裕もあった。
よくわからんファンファーレで幕が開け、電気グルのふたりとサポートDJ(最初まりんかと思った)が登場。
実物は初めてであったが、ゆるいキャラでよくテレビで見かけてるせいか別に感激はなかった。1曲目も知らない曲だ。25周年ソング?「パイパン大好き~」とか超下らない歌歌ってたような気がする。

おおまかにいって4割方フロア志向のエレクトロ、3割方おふざけムダ話、3割方ヒップホップといったところだろうか。
けっこう長丁場で2時間半くらいあったと思う。いつもそうなの?
1stの曲が多めだったような気がする。私も1stの曲ならだいたい知ってるから。
卓球も「みんな全然わかんなかったでしょう?だってさっきのほとんど20世紀の曲だからさぁ」って、今のオーディエンスは比較的『VOXXX』以降からのファン層なのかな?
大ヒットナンバー「Shangri―la」ですらあんま盛り上がってなかったような気がする。

ステージセットは巨大な真っ白のひな壇式になっていてふたりが(とくに瀧が)上り下りして空間を動き回るという仕掛け。そこに映し出されるプロジェクター映像効果が秀逸でさすが日本最大級のエレクトログループだと感心した。
音像の立体感も素晴らしく、先週のMステで披露されたときは「何じゃこれは?」と首をかしげてた新曲「Baby's on Fire」もライブになると凄まじい高揚感があり、EDMファンが熱狂するのもよくわかる。
ただ、やっぱ知らん曲ばっかでけっこう中弛みしてアクビを禁じ得なくなったこともしばしば。



今回は25周年記念ということで、多彩なゲストを迎えており、といっても電気グルの作品に携わった人らばかりで、歴代DJのMCJKにまりんこと砂原良治(上のポスターでゲストミュージシャンはすでに発表されてたんやね)。
そして「聖☆おじさん」でコラボったスチャダラパーのジョイントを見れたのは貴重だった。
途中の下らないコントからの瀧 VS SHINCOのラップバトルはどうでもよかったが、あのオザケンとの大ヒットナンバーも聴けて得した感じ。
まさにウンコテンコ盛り内容。



あと、まりんが登場したとき「ケラさん逃げて!」のネタ。にわかながら何のことかわかってしまった。
彼らもナゴム出身で、筋少の自伝読んでたからその当時のまりんの武勇伝が書いてあってかなり印象深かったので。


一般的には瀧の方が知名度はあると思うが、ステージでは瀧よりも圧倒的に卓球の方が存在感デカかったような気がするな。
かなりのマシンガントークだし、瀧に対するツッコミも容赦なく切り込んでくる。あとけっこう口悪い。性格も悪そうだ。早口ラップのところで何回か歌詞とんでた。
瀧はきぐるみに着替えることもなく(それを期待してたのに!!)後半もう彼の存在どうでもよくなってた。
それでも、ラストに披露された「電気ビリビリ」でのふたりの掛け合いのコンビネーションはさすがだなと思った。
このときはかなりテンション上がった。知ってる曲だし。カラオケで歌ったこともあるし。


今回電気グルーヴのライブ見て思ったのは、マジメでキャッチーな曲で一瞬大ヒットしたけどそれに慢心せず世間に媚びず、自分の好きなことをファンを置いてけぼりにしてでも貫き、いくつになってもバカバカしいことを全力でやりたい放題を貫いている感じに彼らの偉大さを感じた。
それでもいまだにそこそこの人気を誇ってるんだから凄いよね。


グッズの充実度も電グルの魅力のひとつ。
誰が買うねん!みたいなものからファンでなくても欲しくなるクールなものまで様々だ。
けっこう散財した。



Mステでもライブ中アピールしてた塗糞祭記念ハケも売ってた。1500円。いらん。





今日の1曲:『flash back disco』/ 電気グルーヴ
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