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AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

ポール

2017年05月05日 | コンサート
ポールをみてきた。
ポールといっても、スタンレー、ディアノ、ヤングではなく、もちろんポール・マッカートニーである。

2013年に来日した時は、ビートルズの楽曲がそこそこ好きだとはいっても、ポール個人のライブには全くと言っていいほど興味が持てなく余裕でスルーしていた。
ただ、その時ポールを観にいった周りの者の「めっちゃ感動した!」「あんな曲やこんな曲もやってくれた!」という絶賛の嵐の感想を聞くにつけ、「ポールは高いチケ代払っても、観に行く価値があるのかもしれない」と、徐々に感化されてきてしまっていた。
で、2年前、再びポールが日本に上陸した時は、チケットどうやって取ろうか、平日なのでどうやって休もうかなどと、チンタラ考えている内にツアーが終わってしまい「ああ、これでもうポール一生観れないかも」と、なかばあきらめていた。

で、今回ポールの来日がまたまた決定した時は、東京のみだったけどもう迷いませんでしたよ。
公演日もGWの土曜と良日、これを逃したらもうチャンスは巡ってはこないだろうと。
倍率高そうだったけど、二次先行でエントリーしたらあっさり取れてしまった。


実は東京ドームも今回が初。



客層は圧倒的におっさん、おばはんが多かったが、それでもさすがは永遠のポップミュージックアイドル、私が普段よく観に行っている80年代メタルバンド、70年代プログレバンドのライブとはワケが違い、若者の姿も数多く見受けられた。
そんな若者たちが、ポールの高価なツアーTシャツを躊躇いもなく購入するんだから、ポールの日本での人気ぶりはダテじゃないですよ。




座席は2階席3塁側とあったが、ホームと3塁の間のかなり後ろの席で、こんな遠方から果たしてポールのライブが楽しめるのかどうか、かなり不安だった。
まぁ前回出回っていた体感席、参加席とかよりかはよっぽどマシだとは思うが。

さすが大物のライブ、開演時間30分押し。
その間ステージ両サイドでずっと紙コップみたいなんが回ってて、2回ほど意識を失った。




ライブがスタート!
いきなり「A Hard Day’s Night」でヤァ!ヤァ!ヤァ!と大盛り上がり。
ただ、この曲の時点ではポールの歌声とかが全く認識できず感激はほとんどなかった。
前半はとにかくWings時代の曲やソロの曲が多く、その辺は全くあずかり知らんので正直瞼が重くなった。
私は今日、本当にポールのライブを楽しめるのかしら?




それにしても、ポールの携えるヘフナー社のバイオリンベースはカッコいいよね。
これ見れただけでも東京まで観に来た価値があったね。



弾き語りも軽くやってこなすポール。マルチだね。



今回やっとこさ心が揺さぶられだしたのが、アコースティッキーなセットになってからの演目。
マイフェイバリットアルバム『Rubber Soul』から、「You Won’t See Me」が演奏された時は思わず涙がホロリとこぼれおちてしまった。
なんと、この曲はライブでやるのは今回が初めてだとか!
ポールの生の歌声でこの曲が聴けることの感激!
そしてやっぱり楽曲が良いからこその感動味・・・・
私は思わず「ウ~ワラ~ラ~♪」とコーラスを口ずさんでいた。




その後、立て続けに「Love Me Do」、「And I Love Her」、そして「Blackbird」と・・・・
いやー、このオンパレードには正直やられちゃいましたね。
改めてビートルズの楽曲の持つメロディの普遍的な素晴らしさを感じれるひと時だった。




ライブはまだまだ続く。


今日の1曲:『And I Love Her』/ The Beatles
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ロンリーハート

2017年04月24日 | コンサート
またしても!
またしても、気の毒な友人Sが仕事の都合が折り合わず、私のところにチケットがまわってきた。

今回は70年代黄金期イエスのメンバーであるジョン・アンダーソンとリック・ウェイクマン、そして80年代「ロンリー・ハート」の大ヒットでイエスの名を一気に一般庶民に知らしめた南ア出身のマルチプレイヤー、トレヴァー・ラビンが合体したユニットARWのライブ。
ちなみにその気の毒なSとは、以前イエスのライブ直前に高熱に見舞われ、チケを私に譲ってくれた彼と同一人物である。

ご存じイエスに関しては私にとって、プログレ四天王の中でも一番っていうくらい馴染みが浅い。
まぁでも、前回と違って今回はもどきではなく本物のジョン・アンダーソンが歌って、しかも鍵盤の魔術師と言われるリック・ウェイクマンの演奏が観れて、さらにそこにまぁまぁ好きな作品『90125』の功労者であるトレヴァー・ラビンが加わっている今回の企画は、本家イエスよりおもしろいものが観れるんじゃないかと、チケットはとってなかったけどかなり興味はあった。
今回のツアーは「AN EVENING OF YES MUSIC & MORE」という副題が付けられていて、まぁイエスの超マストなナンバーが披露されることは間違いなかった。


あましんアルカイックホール。いつ来ても親近感が沸くのう。



会場に入ると、ロジャー・ディーンの世界とは程遠いが、幻想的なステージセット(白いハリボテ)が組まれていた。




ライブがスタート!!
1曲目、もうわからない・・・・やはり私はにわかだった。




ラビンはメタリックなギターサウンドを奏でる人で、スティーヴ・ハウとは全然タイプが違う。




出た!
おとぎ話の世界から飛び出てきたかのようなファンタジックなマントを身に纏ったウェイクマンがステージに現れたときは思わず吹き出してしまったが、いまだ仰々しいセットの鍵盤の前に立つその姿は魔法使いそのものだった。




齢73歳にしてあの透明感溢れる美声をいまだ保ち続けるアンダーソンはさすがというほかなかった。




ノリノリアンダーソン!



アンダーソンと魔法使い。



アンド・ユー・アンド・アンダーソン。チーーン!



ハープもこなすマルチなアンダーソン。



このアンダーソンのつま弾くハープの音色が効果的な演出をもたらす18分以上にも及ぶ「悟りの境地」の再現は、正直にわかの私にとってはかなりしんどいものがあった。
まぁイエスファンからしたら感涙モノであったろうけど、個人的にはどうせ長尺のナンバー演るんやったら「危機」を再現してほしかった。
だってあのリック・ウェイクマンの中間のキーボードソロは素晴らしいじゃないか。

それにしても、ステージ上でのアンダーソンの茶目っ気ぶりは有名なのか、なかなか愉快な爺さんだなと思った。
なんの脈絡もなく「ゾウさん ゾウさん お~鼻が♪」とか唐突に歌い出すし、初っ端からの解放感に満ち溢れた陽気なダンスも含め、私のイメージしていた崇高なアンダーソンとはずいぶんとキャラが違っていた。
しかし、まさかのアンダーソンの独唱による「どんぐりコロコロ~」からの「燃える朝やけ」の緩急には唖然とさせられたなぁ。
やってることはライブでのPerfumeのあ~ちゃんと一緒やんけ。




本編ラストはやっぱり「ロンリー・ハート」。
ラビンはブランクが長かったのか、ライブ冒頭からけっこうミスが目立ち、歌唱もなんか不安定であったが、この曲の活き活きとしたシャープなプレイだけは見応えがあった。

そして演奏は徐々に各プレイヤーのお遊び的なジャムセッションの様相を呈してきて、ウェイクマンもショルダーキーボードに持ち替え前に出てきた。
しまいには途中でラビンがクリームの「Sunshine Of Your Love」のフレーズを奏で出して、サポートのベーシストがリードヴォーカルをとったりと、グチャグチャ感がハンパなく、正直個人的には中弛み感が否めなかった。本人たちはたのしそうだったが。


リング・・・いや、ステージをのっしのっしと練り歩くウェイクマンの姿は、レスラーにしか見えなかった。



そして場外乱闘騒ぎに!(凶器はショルキー)両者睨み合い一色触発ムード!



ラストアンコール曲はもちろん「Roundabout」。この流れは本家イエスと一緒だな。
客も総立ちで手拍子喝采。




ただ、アコースティックを一切使わないラビンの「Roundabout」は、私にとってかなり頂けないものがあった。
せめてあのイントロはアコギでやるべきやろう。
イエスに私の10倍も精通してる同行したツレにそのことをいうと、「いや、ラビンやからあんなもんやろ」と一蹴されてしまった。
え?この人マルチプレイヤーって聞いてたけど?
あれやったらキーボードがあれであれ、断然本家イエスの方がよかった。
気の毒なSだったらどう思っただろう。是非意見を聞いてみたい。




ツレの様子からして、今回のセトリはイエスファンにとってはなかなかの、いや、人によっては大満足のプログラムであったのだと思う。
私としては、「ルーパート王子のめざめ」を演ってくれるのでは?と、密かに期待してたんだけど。


先月Y&TのダサメタルTシャツを会場で躊躇なく2種類とも購入した私でも、さすがにARWTシャツには購買意欲は沸いてこなかった。




今日の1曲:『Changes』/ YES
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人間国宝

2017年03月27日 | コンサート
さて、今回の東京遠征におけるメインイベント、Y&Tの『Midnight In Tokyo Tour 2017』を観戦すべく、時間がなかったのでジュクでの盤漁りはあきらめ15時頃川崎クラブチッタに赴いた。
グッズの先行販売はすでに開始されていると、先に現地入りしてたじょにい氏からメールで連絡があったので少しあせった。
チッタに着いてすぐに物販の行列に並ぶも、2種のTシャツの内、Mean Streakデザインの方のTシャツはすぐに完売。でもどうしても欲しかったので後日再プレス発送ということで、注文しておいた。




チッタモア会員であるじょにい氏の後輩さんにとってもらったので、整理番号は10番という良番。最前列に余裕で行けたが、にわかなので私は一歩下がっておいた。
それにしても、Y&Tなどという、80年初期のオールドスクールタイプの正統派ヘヴィメタルバンドのワンマンライブなんて、今まで行ったことがあっただろうか?う~ん、今振り返ってみても思い当たらないな。

今回のY&Tのジャパンツアー、前日は1st『EARTHSHAKER』の完全再現を踏まえてのベストヒット的セトリに対し、私の観た2日目は、オールタイムベスト的な演目となっていて、ベストくらいしか聴いてなかったにわかな私にとってまさにうってつけのプログラム。
しかもその日のライブは、会場にカメラが入っており、日本での初のビデオシューティングライブ。そう、この日の記録はDVD化されるのである!
そんなものに、にわかの私が映ってもいいのかと、少し恐縮の思いで初のY&Tライブに臨んだ。




オープニングは『EARTHSHAKER』からの1曲目「Hungry For Rock」で、まったりとライブがスタート。
初めてみるY&Tのライブは、なるほど、齢60歳を過ぎてるのに、このデイヴ・メニケッティの歌唱力と熱いメタル魂は真に迫るものを感じた。
まさに「人間国宝」!じょにい氏が熱中するわけだ。
ただ、キラーチューン「Hurricane」の時、デイヴの歌が若干苦しそうに見えたことは否めなかった。前日のライブも目撃してたじょにい氏もライブ前、3年前は余裕綽々で歌えてたのに今回は若干の衰えがあったと語っていた。
まぁ初めて観る私からしたら、やたら声を張り上げる80年初期のメタルチューンをあの歳でこれだけ歌えるのは凄いとしか言いようがないのだが。

今日のデイブヤバいんじゃないかと思ったのは、今ジャパンツアーのメイン曲であったろう「Midnight In Tokyo」が演奏された時。
いや、私自身演奏中はもの凄く熱くなっていて、サビの部分を合唱できて悦に浸っていたのだが、演奏が終わったあと、デイヴがかなり咳込んでいて苦しそうにしており、客席になにか不調を詫びるようなMCが入り、また「Midnight~」の冒頭の独唱から歌い出した時、何事?と首をかしげてしまった。
そう、なんとまさかの「Midnight In Tokyo」丸々演りなおしである!
そうかー、今日の映像DVD化されるからなー、デイヴとしてはこのままでは気が済まなかったんだろう。
男の意地というやつか、真面目な人なんだろうな。
ただ、2回目もそれほどデキは良くならず、後半息切れぎみというか、まぁ私のテンションもすっかり冷めてしまっていたのは仕方がない。それでもファンはそれなりに盛り上げていたと思う。だって盛り上げるしかないもんな。

その後もデイヴは熱いパフォーマンスを繰り広げてくれたが、演奏が終わる度に咳込んでかなり苦しそうだった。シールドが刺さってないのに気づかずギターを弾いていたりもしてた。
途中でスタッフがマグカップを持ってきてた。のど薬か強壮剤かなんかが入っていたのだろう。

ただ、そんなベストコンディションとは言い難い今回のライブでも、にわかの私のメタル魂を熱くさせてくれる場面は随所に見受けられた。
今回特にテンションがマックスになったのが、アンコールで「Rescue Me」、「Forever」が演奏された後であった。
客電が点きBGMも流れ出し、本来ならこれで全プログラム終了で、私の前にいた最前列の客も含め、大半が会場を去っていった。
しかし、残ったファンはしつこくアンコールをし続けている。私ももう多分ないだろうと思いつつも、ひょっとしたらということで拍手を続けていた。
すると、しばらくして手ブラでデイヴがステージに登場!
感慨深げに謝辞の言葉なんかを述べていたのだが、客席のあちこちから「オープン・ファイヤー!!」とのコールが沸き、他のメンバーも登場してスタッフが楽器を持ってきた。

そう、ここに予定外のマジのアンコールが実現したのである!

曲はもちろん「Open Fire」。この曲は前日も演奏されなかったそうだ。
いや、まさにプレミアムな場に立ち会えたわけである。
私はもちろん最前列で、日頃やり慣れていないフィストバンギンで大いに盛り上がったことは言うまでもない。
その後も、デイヴはせっかくだからという感じでメンバーと話し合い、さらに2曲演奏してくれて会場を後にした。
ライブは17時に始まったが、会場出たら20時を回っていた。


その後、サイン会に当たったじょにい氏の知り合いの話によると、その日デイヴはサイン会に現れなかったそうだ。
ライブ後デイヴはもう歩けないくらい疲労困憊状態だったという。
ラストアンコール3曲は、本当にギリギリの力を振り絞って演ってくれていたのだ。

私は見事にハズれた。



デイヴええヤツ過ぎるやろ!
Y&Tファンはなんて幸せ者なんだ。

いやー、デイヴの熱いメタル魂と、長年のファンの思いに応えようとする実直さ、真摯さを間近で感じれた、本当にいいライブだった。

ただ、現在私は風邪をこじらせている。
東京から帰った翌日から症状が出始めた。
これはデイヴに風邪うつされたんだと考えるほかない。



今日の1曲:『Midnight in Tokyo』/ Y&T
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SLASH TILL DEATH

2017年01月29日 | コンサート
思えばここ数年、若い頃は全然行く気になれなかったVAN HALEN、KISS、MOTLEY CRUEなど、今ではちぇー万円もする80'sのアメリカンビッグハードロックバンドのライブを、この歳になってからけっこう観にいっている。
だいたい中学始め頃に通ってはいるが、中学卒業する頃にはほとんど興味をなくしたバンドばかりだ。

そして、今回目撃したGUNS N' ROSESも、そんなバンドの一つであるが、上記のバンドと比べてデビューがリアルタイムで思い入れが全然違うし、興味なくしてからもスーパーな存在だったし、憧れの存在でもあった。
今回はオリジナルメンバーのダフ・マッケイガンとスラッシュがバンドに合流したと聞いて、最初は「ふ~ん」てなもんであったが、1stに思い入れがある私としては、なんとなく見過ごすことが出来なかったというか、モチベーション的にはこの前のAC/DC(つってももう7年も経つのか)と同じ感じで、一生に一度くらいは観ておこうかと。


土曜日という良日だったが、その日は運悪く出勤日。
仕事終わってからじゃとてもじゃないけど間に合わない。が、都合良くBABY METALの前座が後から決まり(チケット売れてなかったのか?)、どうせアクセル30分くらい出てこないだろうからなんとか本編までに間に合いそうな感じであったが、メシ食う時間も欲しかったし万全を期して仕事は4時で早退し、京セラドームへと向かった。


ドーム近くのマクドでゆっくり腹ごしらえをして7時頃会場に入ったら、なんとその15分後くらいにライブが始まり面食らった。
え?どないしたんや?噂で聞いてたんとちゃうやないか?




ダフの軽快なイントロベースが鳴り響き、やや緊張感の欠く「It's So Easy」でガンズのライブがスタート。
できればいきなり「Welcome To The Jungle」でぶっ飛ばしてほしかったが、歳相応の曲順というか、馴らしで低音域の曲からやるってのは仕方がなかったんだろう。その次は「Mr.Brownstone」だしね。

それにしても・・・
アクセルらしき歌声は聞こえるんだが、アクセルの姿がどこにも見あたらないぞ。どこだ?



イジーはいた。



初音ミクもいた。



やはり、中央でこぶしをふりあげて高音域の歌声を必死でしぼりだしてるメタボなおっさんがアクセルなんだと認めるしかなかった。
それにしても、すっかり風貌が変わり果てたアクセルの姿を見て、正直残念な気持ちでいっぱいになった。悲しくなった。
なんせ、1stの頃のアクセルのイメージのままきてるからな。あれからもう30年も経ってたんだな。
もちろんデブってることは知っていたが、実際目の当たりにして、なんかロックスターを見ている感覚はゼロに等しかった。




スラッシュはカッコよかった。
やはり名声に溺れることなくずっと現役バリバリでバンド活動をやり続けてる人間は違う。
生まれながらのロックギタリストだ。
いやー、感心しちゃったね。なんせ1st期のガンズ時代しか知らないもんだから、スラッシュはもっとこう、手グセとセンスとカッコのギタリストとばかり思っていた。



ダフもベースプレイはイマイチ印象に残らなかったが、さすがバンド一のイケメン。
歳古りてからも体型を保っており、チョイワルオヤジな雰囲気も出てて女子たちは目が離せなかっただろう。
ダフはそれでいい。
バックヴォーカルと、カヴァーアルバムに収録されてるらしい自分の持ち曲も披露していた。



ドラマーは無難に叩きこなす黒人さん。



それにしても、俺ってほんとに1stくらいしかガンズの曲知らないんやなぁ~って痛感した。
『USE YOUR ILLUSION』、『CHINESE~』の曲やられるとほんと弱かった。
1stの曲にしたって、アクセルの声があれなもんだからイマイチのれない。あれでほんとにブライアン・ジョンソンの代役が務まったのか?
細っそ~い高音域で弱々しく歌う「Sweet Child O' Mine」はほんといたたまれなかったなぁ。会場は盛り上がってたけど。
楽曲の力でなんとかなるだろうと思ってたけど、まさか「Welcome To The Jungle」であそこまで盛り上がれないとは・・・
私的に盛り上がった瞬間は、1曲目の「It's So Easy」で「FUCK OFF!!」と中指立てれたとこくらいかなぁ。




スラッシュのインストコーナーはよかった。
ゴットファーザーのテーマ曲は定番のやつなのかな、いいもの見れたって感じ。
フロイドの「あなたがここにいてほしい」を奏でだしたときはドキっとした。
スラッシュがこんな曲を演るとはね。
たぶんアメリカとかではここで大合唱がおこるんだろうね。



ピアノを弾き語りして、やっとミュージシャンらしさが出たアクセル。



全員で並ばれるともっと悲しくなる。それも、これは金の繋がりなんだと思うとよけい。
この日アクセルはステージにいなかった。そう思うしかない。



アクセルは僕の心の中で、永遠に生き続けるだろう。



てなわけで、ガンズ・アンド・ローゼズでした。



今日の1曲:『Think About You』/ Guns N' Roses
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驚異

2016年10月30日 | コンサート
さて、KISS EXSPO地獄の博覧会のグッズを物色した後は、新宿ディスクユニオンでまたしても爆買いしたもんだから、リュックパンパンのまま川崎クラブチッタに向かった。

昨年の夏、神戸のチキン・ジョージで初に体感した日本のピンク・フロイド・トリビュートバンド原始神母。
昨年けっこうの数のライブを見た中で、一番といっていいほど衝撃と感動を受けてしまった私は、今度は『狂気全曲再現』という名目にまたもや魅了され、今回は関東のみの一日だけみたいだったので川崎まで遠征する決心を固めたのであった。

5月に日比谷野外大音楽堂で開催されたプログレッシヴフェスに出演し、その認知度をますます高めたのだろう、一般発売日当日に発券したのにも関わらずかなり後ろのR席になってしまった。
今回ワンマンとしては最大規模の会場川崎クラブチッタで満員御礼、立ち見客まで出てしまうという。
いや、それだけこのトリビュートバンドは見る価値があるってことなんですわ。


ジュクのユニオンで長居&またしても電車を乗り間違え、予定時間より大幅に遅れて川崎に到着。
会場に入るとKISS EXPO同様、私より5歳~15歳以上年上かと思われる年齢層の客が大半を占めていた。無論若い子の姿など見当たらない。
席は後方ながらど真ん中の席で悪くはなかった。


今回のライブ一発目は「天の支配」からと、少し意表つかれた感じだったが、故シド時代のデビュー曲からというのもなかなか乙だなと。
セットリストは昨年見た神戸の時とほぼ一緒。
まぁあのセトリは、ピンクフロイド疑似体験するにあたってこれ以上ないというほどのゴージャスなものだから文句のつけようもないのだが。
しかし、やっぱ『Animals』からは演らんのね。




昨年の神戸の時も照明はもの凄く凝ってるなと思ったけど、今回は会場がデカいだけにさらにスケールアップされたものとなっており、楽曲を熟知した照明技術者の人が各楽曲の展開に沿った見事な照明ワークを演出してくれて、原始神母の演奏により一層の神秘性をもたらしてくれていた。




第一部ではロジャー担当の扇田裕太郎氏の銅鑼パフォーマンスが炸裂する「神秘」の他、「太陽賛歌」、「吹けよ風、呼べよ嵐」などのポンペイ大会で血沸き肉踊らされ、そして待ってましたの「原始神母」でのウットリするようなサイケデリックサウンドに陶酔させられる。
やっぱ最高だよ、原始神母!!
横の方で常に両手をバンザイさせて興奮してるだいぶ歳を召された男性の方のリアクションが気になった。
でもわかるわかる!ほんとうにエキサイトさせられるのだ!
前回も思ったが、彼らの演奏を体感すると、自分がフロイド好きなのを再認識させられるのだ。


そして今回サックス奏者も登場し「狂ったダイアモンド」も完全再現!
もちろんテナー&バリトンの二刀流!!



てな感じで、のっけから内容の濃い第一部が大盛況のうちに終了。そしてチッタトイレには長蛇の列。
まぁアルコールはいった年配の方が多く、ライブの最中もトイレ退席者が続出してたな。

で、第二部ではいよいよ今回の目玉「狂気全曲再現」である。
まぁ昨年のライブでも『狂気』の曲は80%くらい披露されているので正直どうかなーと思っていた。
でも暗転して心臓の鼓動音が鳴りだしたとたんいいしれぬ緊張感に唾をゴクリと飲み込んだ。

このトリビュートバンドのおもしろいのは、SEなんかも原曲に忠実に再現してて人のしゃべりなんかもVoのケネス・アンドリュー氏が地声で再現してくれるところなんであるが、今回の『狂気全曲再現』ではイントロでの不気味な含み笑いを実際扇田氏が、そして「生命の息吹き」に入る直前の狂気的な雄叫びをコーラスの成富ミヲリ嬢自ら地声でやってはって、この辺がフロイド本家とは違ってユニークというか、遊び心があるというか。
ドラマーの柏原克己氏も凄腕で「走り回って」のハイハットの刻みから「Time」イントロの幻想的な響きのタム音まで忠実に再現してくれる(なんかの曲でスティックがすっぽ抜けたのはポンペイでのニック・メイソンを再現してのことか?)。





「US AND THEM」では再びサックスの方が登場し、ドラマティックな音色を奏でてくれた。
そうか!今回『狂気全曲再現』するためには、どうしてもサックス奏者が必要だったのか!と、この時初めて気がついた。
ラスト「狂気日食」が終わってスタンディングオベーション。もちろん私も思わず立ち上がりましたよ。
でもサイドのお二方は座ったまま。う~ん、その後まだ続くことを知ってるんだ。もっと凄いのがくるんだと。まだ立ち上がる時ではないと?


前回も思ったが、このバンドはやはり女性コーラス2人組がほんとうに絶大なる効果をもたらしている。
各々に特性もあって、例えば「原子心母」ならばラブリー・レイナ嬢のオペラ的なソプラノコーラスが、



「狂気」ならば成富ミヲリ嬢のソウルフルなコーラスが絶妙に機能するのだ。



私は昨年に続き、「虚空のスキャット」で感動のあまりまたしても目頭を熱くしてしまった。


『狂気全曲再現』が終わってから後ろの客が「まだ演るの?今何時?」と時間を気にされてた。
といってもスタートが17時だったから、まだ19時くらいなのであるが。
もちろんライブはまだまだ続いた。
うろ覚えだが「あなたがここにいてほしい」、「ECHOES」、「ナイルの歌」・・・など、定番の名曲が惜しげもなく演奏された。

そして、前回のハイライトであった「Comfortably Numb」では、シャケの咽び鳴くギターソロの時、天井のミラーボールとペンタグラムがウィ~~ンと降下してきて、今回またさらに凄いことになっていた。



ヤッターーッ!!バンザーーーイッ!!



最後はイントロの時点で「ん、まさかRun Like HellでPulseライブみたいな終わり方か?」と思ったんだが「Another Brick In The Wall」でお客様一体型の大団円。
恥ずかしながら私も「ヘーイ!ティーチャー!」って拳を振り上げ合唱に参加いたしましたよ。
いや、もうこんだけいいもん見せられたら参加するっきゃないでしょ!けっこう楽しかったし。

もちろん会場は総立ち。いやー東京の人はメチャメチャ盛り上がるなぁ。



あ、そういや、今回キーボードの人、厚見玲衣氏じゃなかったんだな。って、最後のメンバー紹介の時に気づいた。
たしかに髪型がさっぱりして垢ぬけた感じになったなと思ってたんだ。
そして扇田氏の告知で、一週間後に神戸チキンジョージでもライブ演るってことも。
わざわざこっちきたのに、いつ決まったんだよ!まぁでも平日で絶対行けないからな。


でも、今回もやはりミラーボール割れなかったな・・・・
いや、この素晴らしきライブバンド原始神母は、トリビュートバンドでありながら異例の人気を誇っているんではあるが、ピンク・フロイドをここまでハイレベルに再現するには、やはりそれなりのコストがかかってて、もう彼らはほとんど身銭けずってやってると思う。
それはやはり彼らがフロイドが好きだからこそ成しえることで、事実上解散状態にあり、今後来日の可能性はほぼゼロに近いフロイドのサウンドを我々日本のフロイドファンにひとりでも多く味わってほしいという思いから、これまで5年間もライブをし続けてくれているのである。
まぁ私としては今回のクラブチッタくらいが丁度いい規模だと思うのだが(関西ならなんばHatchあたり)、もっと多くの人に彼らの素晴らしいライブに足を運んでもらいたいと、切に願うのである。

そして我々がもっと物販を買ってあげて、いつかミラーボールが割れる日がくるように・・・・


今回のアナログレコードコースター、サイコー。






今日の1曲:『虚空のスキャット』/ 原始神母
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タダ&ASKA

2016年07月18日 | コンサート
3連休ど真ん中日の昨日は、奈良県明日香村で『ASUKA DESIGN WEEK』なる催しがあって、石舞台古墳地区のあすか風舞台では音と語りを楽しむ「飛鳥音話祭」というのが催されていた。
フリーイベントで、しかもそこにSalyuが出演するというんだからこれは行かない手はないと。
まぁ誘って同伴してくれそうなヤツも思い当たらなかったので、今回はあまり音楽に興味のない母親を接待することにした。




18時前に会場に到着するやいなや、ステージの方からこの緑地帯広がる歴史ある崇高な場所におよそふさわしくないガサガサした関西弁のしゃべくり声が聞こえてきた。
そういえば、まぁまぁ売れっ子だったのに最近引退するしないとかでよーわからん状態にあるお笑い芸人が独演会でこのイベントに招かれてたっけと。
遠くの方からその様子をのぞいてみると、かなり盛り上がってない感じ。
それでもその芸人さんは声を振り絞って手ぶり身ぶりを加えながら一生懸命熱弁をふるっていた。
しかもステージ上ではなく下まで降りてきていたので笑けてきた。


石舞台古墳見学してたら、ステージ方面からその芸人さんが「どうやって盛り上げたらええねーーーんっ!!」って叫びが聞こえてきたので笑けてしゃーなかった。
まぁ盛り上がらんやろな。
でもこれはこの芸人を呼んだ主催者側が悪いと思う。なんのメリットがあってこの微妙な感じの芸人をこのイベントに呼んだのかと。全くもってして意味がわからん。
そら本人も何をどう盛り上げてええんかと戸惑ったやろう。それでも一生懸命しゃべっていたその姿には少し好感がもてた。
トークショー終わってから客席までやってきて来客の人らひとりひとりに快くツーショット写真にも応じていたし。


そろそろ音楽の部が始まりそうなので、ステージの方へと赴いた。
入口でレジャーシートと団扇まで配布してくれはって、フリーでプロのライブが見れてなんていいイベントなんだと。

てかまたこいつか!


ドラムセットが用意されていたので、最初てっきりSalyuかと思っていたが、ローディーみたいな男の人らが3人出てきてサウンドチェックを始め出して、なんや地元のアマバンドの方々かと思いきや、この人たちがGAKU-MCとかいう名前はなんとなく聞いたことのあるもう一組の演者だった。
いや、ラッパーって肩書きやったからてっきりMC&ミキサーオンリーみたいなスタイルやと思ってたらバンド編成やったんね。失礼!
韻踏みまくりのポジティブシンキンなメロいラップ&客ノセ中心のMCスタイル。
まぁ音楽性の嗜好の相違はどうしようもないんやけど、ワンマンならいざしらず、最初から客にC&Rを求めてくるこの一体感の押し売りみたいなライブスタイルは私の苦手とするところで、かなりしんどいものがあった。
でもうちの母親はけっこう楽しんでた様子。彼らのかます軽めのジョークにも声を出して笑ってたし、「ラララ~~♪」みたいなC&Rにも付き合っていた。
まぁこの人とも性格も感性も全然違うんよな自分。母親はもう至って健全でオットリタイプ。よくこの人から俺のようなクソみたいな人間が生まれてきたなぁ。


ちょっくら席を離れて出店見学。



その後ろはこんな感じ。つかもう今にも雨が降りそうで気が気でなかった。



そして、約1時間くらいのGAKU氏の演目がようやく終わって辺りも暗くなってきて、これまたちょい長めのセットチェンジの後Salyu御一行が登場。



今回はいつもの名越氏(G)にコーラスのヤマグチヒロコさん、そして見たことないキーボードの人とSalyuという4人編成。
名越氏がペイジを思わせるバイオリンの弓でギターを奏で出し、Salyuの厳かなスキャットでライブがはじまった。
その神々しくも透明感溢れるのびやかなSalyuの歌声と、後ろの森をバックにした幻想的な照明の演出とが見事にシンクロして、この明日香の大地にとてつもない神秘を生み出していた。
今まで数々のSalyuのフリーライブは見てきたが、ここまで贅沢な環境でのライブはなかったと思う。

この明日香の自然に合わせたセットリストだったのかわからないが、「夜の海 遠い出会いに」、「Landmark」など、初期の割と声を張り上げる曲多めで後半戦大丈夫かと思ったが、「The Rain」で案の定ちょっと歌唱が不安定になっていた。
それでもヴォイスループマシーンを駆使しての、その場で自分の歌を多重ループさせる演出は素晴らしかったし、少人数編成&野外だからこそモロに脳に響いてくるSalyuののびやかな生歌は、屋内のワンマンよりも絶大なのだ。
知らない曲が1曲あって新曲かと思ったが、「My Memory」というどうやら以前ライブでは演奏されたことのある曲らしく(ライブDVDに入ってるのかな?)まだ音源化はされてない曲みたいだった。
この曲の時のSalyuの歌の調子がもの凄くよくて、楽曲の感じも今までの厳かで重厚な感じとガラっと違うタイプの曲でなんとなくグルーヴ感が加わり気分も少し高揚してきた。よし、これから盛り上がるぞーーっ!
だが、信じられないことに、次にリリイ・シュシュの「回復する傷」が演奏され、Salyuがメンバー紹介してライブはそれで終わってしまった(約45分くらい?)。
雨はやがて降りそうで降らぬまま・・・・

計5曲って・・・なんだよそれーっ!金返せー!(払ってないけど)


当然アンコールが起きた。Salyuファンのへこたれなさは知っている。
うん、多分あるだろうと思っていた。
しかし、しばらくするとSalyuがひとりだけステージに出てきて、もうスタッフが機材の片づけを始めたのでと申し訳なさそうに説明し、アカペラで1節だけ何か歌ってくれた。
Salyuはほんとに律儀な人だ。
しかし、覚えはあるんやけどこれ何の曲だったかなと、最後まで思い出せなかったのは私の不覚であった。




帰りに母親に今回のイベントの感想を聞いてみたところ、やっぱりGAKU-MCのライブは楽しかったとのことだったが、Salyuに関しては「聴いたことない音楽やったねぇ」くらいの感想しか返ってこなく、よかったという言葉すらなかった。

俺この人とほんまに血つながってるんやろか・・・自信なくなってきた。

それでもGAKU-MCでハッスルできたのなら、まぁそれはそれでこのイベントに接待した甲斐はあったかなと。



今日の1曲:『回復する傷』/ Lily Chou-Chou
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千日前宇宙(狂気!)

2016年07月10日 | コンサート
今年の2月頃にリリースされた人間椅子の新作『怪談 そして死とエロス』が全くといっていいほどハマらなかったので前回のレコ発ツアーは見合わせたが、今回の『地獄の道化師』ツアーは、味園ユニバースという千日前にある元キャバレーだったホールが会場で、あとツアータイトルが私が小学生の頃に読んだ初めての乱歩作品名(もちろんポプラ社)ってのもあり、なんだか心騒がされるものがあって、金曜で仕事終わってからだと開演にギリギリ間に合うか間に合わないかってな際どいスケジュールだったのにも関わらず参戦を決意した(つっても発券したのはライブの2日前だが)。


実は味園ユニバースには行ったことがなく、千日前のアーケードからちょっと外れた通りにあるビルということは確認してたがハコが何階にあるとかは確認してなくてちょっと不安だった。

あった。実にわかりやすくて助かる。


19時を余裕で回っていたのでビルの中入ったらすでに演奏音が鳴り響いていた。「雪女」が演奏されていてチラッと情報を得いてたのでまだ1曲目だとわかりホッとしたものの、「あのどんくさい車が道をふさいでなければ開演時間には余裕で間にあったのに・・・クッソーっ」と呪いつつ、ジトジト湿気で身体から湧き出る汗と雨水でグッチョグチョミックスの状態で会場へと急いだが、この味園ユニバース、どこを見渡しても電飾が気になってしゃーない。




物販ブース。気になってしゃーない。



まず会場の想定以上の広さとデカダンスな雰囲気に愕然となった。
なんだこのギラギラノンセンスな宇宙空間は?!


ステージには壁~天井一面に蛍光灯みたいなネオンがビッシリ張り巡らされていて、ここぞという時に(?)色とりどりにピカピカと光り出す仕掛け。その演出は昭和のパチンコ屋さながら。
しかしこれって、人間椅子に合ってるのか合ってないのか?かなり微妙であった。
鈴木氏も「なんかこの昭和で不思議な電飾がたまらないですねぇ。これが大阪の人のセンスですか?」って、おもしろがっていながらも少し戸惑っていた様子。

ただやはり、もともとキャバレーだったところなので人間椅子のようなドロドロとしたロックバンドが演るには音響設備の方があまり芳しくなく、いつも重低音を弾きだす鈴木氏のベース音もあまり響いてこなかった。
そのかわり生ドラムの音は抜けがよく、鈴木氏が「ノブくんがバスドラム蹴るたびにビビっております」と言っていた。
この会場の雰囲気に合わせてかよくわからんけど「平成生まれの人間椅子ではありますが、昭和っぽい楽曲を」といって「怪人二十面相」、「踊る一寸法師」などの乱歩ナンバー、「夜叉ヶ池」、そしてなんといっても「東京ボンデージ」がきたときは心から歓喜した。
このナンバーは十数年振りか、とにかく私が20代の頃に一度だけライブで体感した曲だったと思う。この曲はライブになると「蟲」と同様、エキサイトしたワジーのソロパートが長くなって秀逸なのだが今回もやはりそうであった。


この客の頭上にぶらさがっているプラネット電飾。まさにユニバース。
こいつもここぞという時に光ってしかも回り出す!よって客席めっちゃ丸見えになる。


この電飾の雰囲気に起因してるのか、「宇宙からの色」、「恐怖の大王」、「沸騰する宇宙」など、宇宙のことを歌ってるナンバーが多く演奏されたように思う。
他の会場では和嶋氏がテルミンを駆使した「天体嗜好症」が演奏されたと聞いて、宇宙ナンバーならこの曲か「宇宙遊泳」の方が宇宙的だろうと思った。

この味園の会場でもテルミンが登場した。
最初和嶋氏が試し弾きみたいな感じで鳴らしだし、テルミン使うなら「侵略者」とかだろうと思っていたのが、ベースのフレーズが鳴りだした瞬間「こ、これはもしや!!」と名状しがたい戦慄が走った!

「狂気山脈」だ!!

やっとだ・・・やっときた。
10代の頃京都で初めて見た人間椅子のライブの時以来、実に20数年振りにこの名クトゥルーナンバーをライブで聴くことのできた私は感激のあまり「テケリ・リ!テケリ・リ!」と歓喜した。
あの時のライブでこの曲と出会い、和嶋氏がMCでこの曲はアメリカの怪奇作家H.P.ラヴクラフトの作品を題材に作曲したという説明があって、私はそれから『ラヴクラフト全集』を貪り出したのだ。まさに私をクトゥルー神話の世界に引きずり込んだナンバーなのである!
あの時はまだ3rdアルバムリリース前だったので呆然と眺めてるしかなかったが、今回は思いっきり「狂気!」コールを叫べて至福の極み。
もう曲が展開する度に鳥肌が全身を駆け巡り、本当に今日雨足の中味園ユニバースに出向いた私の判断は間違っていなかったと、心からそう思った。そして、首を上下に振りつつも気の毒なダンフォースの事に思いを馳せた。

鈴木氏のあやかしのベースフレーズと語り部のような歌、重すぎない程よいドゥーミーなギターフレーズ、そして怒涛のスラッシュ展開と和嶋氏の歯切れよく力強い、それでいて和の節が感じられるヴォーカリゼーション、後半のブルージーなGソロ展開と・・・・これほどクトゥルー神話のオドロオドロとした宇宙的深淵とストーリー性を感じさせる絶妙な構成力とバランスのとれたクトゥルーソングもないのではないか?
この名曲に比べたら、もう最近のラヴクラフトナンバー「宇宙からの色」なんてダーレス作品レベルと言わざるを得ないだろう。




バーカウンターも心なしか、ヨグ=ソトホート。



そして私はソファ席でヨギ=オレンジをチビチビやりながらナニワキャバレーの宇宙的雰囲気を楽しんだ。



今日の1曲:『狂気山脈』 / 人間椅子
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ファンキースラッシングオヤジ

2016年02月18日 | コンサート
今年の冬もやってまいりました。TTF(TRUE THRASH FEST)2016!!

毎年2月に江坂で開催される関西限定のメタルフェスTTF。
LOUD PARKはおろか、スラドミにさえ興味を示さない筋金入りのスラッシュマニアどもが集うイベントで、まぁ正直自分にとってはいささか敷居の高いイベントなのであるが、出勤日だったのが休みになってヒマだったので、知り合い(顔見知り程度)にもいっぱい会えるかと思い前日チケットをメール予約して、雨足の中バレンタインデーイブにパッチデニム野郎の犇めくESAKA MUSEへと赴いたのだった。

家出る寸前までこれ着ていこか迷てたんだが、6年前知り合ったメタルマニアさんからのいただきもので一回も着てなくて、「今日着ないでいつ着るんだ!?」と意を決して装着してみるとサイズがSでピチピチすぎて敢えなく断念。無難にヴォイヴォドTを。



家でチンタラ身支度してた上に開場時間を一時間勘違いしてて、オマケに家から江坂までかかる移動時間をあまり念頭に入れてなくて大幅遅刻してしまい、トップバッターのRivergeはおろか、FASTKILLなどの国産見物バンドを見逃してしまった。

会場に入ると、やっぱり知り合いが何人かいた。昨年メタルバー閉めたママも当然来ていた。
さっきスラドミにさえ興味を示さないマニアどもとはいったが、スラドミの会場で毎回お目にかかる東西の顔見知りも4人ほどおった。

物販ブースでは、出演バンドグッズの他、メタルCD屋、メタルTシャツ屋、メタル缶バッヂ屋、メタルパッチ屋、そしてジャンクフード屋など、様々なメタル出店が展開しており、小規模とはいえなかなか賑やかな雰囲気があってフェス気分が味わえて楽しい。

知り合いがバーガー屋を営んでいた。まずそうなので遠慮したが(マクド喰ったばっかだし)。



知らんがな!でも私はタダならなんでももらう。



この日見たバンドは結局2バンドのみ。
まずは初期SODOM、中期KREATORを渡り歩いたギタリスト、フランク率いるFRANK BLACKFIRE。
事前に主催者が在籍していた時代の名曲を演りたくるといっていたので、けっこう楽しみにしていた。
ただ、本家KREATORは先月大阪来てるし、私自身SODOMは昨年のスラドミでモノホンを目撃しており、あの衰えを知らぬトム・エンジェルリッパーの凄味を表現するのは並大抵ではないのではないか?とは思っていた。


フランクブラックファイアー!
と、ソドムのガスマスクスタイルで登場した時は、それなりに期待が膨らんだ。


まずはKREATORのナンバーがいくつか演奏された。う~ん、やっぱギター一本ではサウンドが薄いなぁ。
それにリードVoを務めるフランクの声が弱い。まぁミレのあの迫力は出せんというか、あまりにも無帽すぎたな。「RENEWAL」が演奏されたのはレアだったが。
演奏力もまあまあで、各々テクニックもそれなりにある。フランクもギター巧い。
でも、楽曲の持つあの凶暴さ、ガムシャラな疾走感がまったく表現できていない。
SODOMからは「TIRED & RED」、「SODOMY & LUST」などのキラー中のキラーチューンが演奏されてもまったく心に響かず。当然モッシュも起きない。
求めてもいないアンコールで「AUSGEBOMBT」も演奏されたが、冗長にもほどがあるエンディングでオーディエンスはもうダレダレになっていた。


このドラマー、元KINGDOM COMEの人だったりする。
上の変形シンバルは最後まで叩かれることはなかった。



やたらとルディ・サーゾ弾きを見せつけるベーシスト。君は元どこのバンド所属?



終演後会場出たら、私だけでなくスラドミの知り合いも辛辣な感想をまくしたてており、その辺にいた客からも酷評しか聞こえてこなかった。
まぁ、ドタキャンしたVENOM INC.のピンチヒッターやったんやし彼らも客を煽ったりして盛り上げようと頑張ってくれてはってんけど、それが余計に白けたというか。
2日目も出場しはったけどこの日見た人は多分見てへんやろな。


そして、大トリWHIPLASHの登場。
さっきとは打って変わって、序盤からモッシュ&ダイブの大盛況!!
正直、カントリー風ジジイ然とした最近の年古りたトニーのアー写をみて、大丈夫かと半信半疑であったが、演奏が始まるや「なんや、声もサウンドも昔のまんまやんけ!」と大興奮してしまった。
この超ハードコアパンキッシュな疾走感!テクニックは無いに等しいが、アドレナリンを吹きあがらせる至極のリフワーク&弾きまくるギターソロ。
2nd、3rd、最近の曲を織り込みつつも、名作1st『POWER AND PAIN』中心のセトリ。
こりゃみにきてよかったわ。

Thrash!!to kill!!Blood!!will spill!!



ファンキースラッシングオヤジ降臨!!



フンガーーッ!!とばかりにベースを逆さ弾きするダンクの存在感もよかった。



名曲「Stage Dive」では、もう想定通りステージダイブの嵐!!
50くらいのオッサンスラッシャーも女性スラッシャーも外人もみーんなダイビング!



で、最終的にファンキースラッシュオヤジさんも飛び込みはった。
3年B組ポータロせんせ~~~い!!



わっしょい!わっしょい!



全プログラムが終了して、物販ブースで東京からの客人とずっとしゃべっていたら、いつの間にかWhiplashのメンバー全員の商売道具とサインをコンプリートしていた。



Whiplash、久々のスラッシングな夜をありがとう。
またきてほしい。



今日の1曲:『Power Thrashing Death』/ Whiplash
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スティックメン

2016年02月06日 | コンサート
平城宮跡大極殿院での荒ぶる神の怒涛のパフォーマンスには、大極殿前ステージで繰り広げられていた伝統芸集団による神々を煽り奉るかのような修羅囃子が絶大なる演出効果をもたらしていた。
ていうか、最初奈良の町内会のちょっとした太鼓隊のBGM程度にしか思っていなかったのが、次から次へと鍛え抜かれた肉体美を有する男どもが、ちょっと素人とは考えられない凄まじいライブパフォーマンスを繰り広げるもんだから、院内を走り回っている四天王をよそにこっちのステージに目が釘付けになってしまった。
その迫力は、あたかもこの楽団が四天王を操っているのではないかというほどであった。




ピッヒャ、ヒャラララ、ピ~ヒャラピ~ヒャラ 本気になったらオーハラ♪



我々の使う通常の3倍の太さのバチで繰り広げられる見事なスティックさばき。
正直、昨年観たキング・クリムゾンのトリプルドラムより迫力あったし、テリーボジオのわけのわからんドラムらしからぬドラムパフォーマンスより見ごたえがあった。



いやちょっと、多聞天さん、ジャマー!



ボ~ボアーミスターナイスホラガイ。



スリーピース。カッコいい。たぶん女の子にモテモテだろうね。



ひときわ存在感を放っていたのが長髪の太鼓の兄ちゃん。コスチュームカッコいい。



ナガブチ、あるいは最近流行りの三代目ナントカとかの、押しつけがましい稚拙なオラオラチンピラ的男気ってのは生理的に受け付け難いが、いやいや、彼らのパフォーマンスには真の和の男気ってのを感じてしまった。
これぞ男が男に惚れる普遍的エンターテイメントである。
聞くところによると、どうやら国際的に活動してる伝統芸のプロ団体らしい。




いや、だから、見えへんちゅーの!



今日の1曲:『おまつり(やっぱりおまつりのある街へ行ったら泣いてしまった)』/ 四人囃子
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ボジオが飛騨にやってきた。

2015年12月27日 | コンサート
先月テリー・ボジオ好きのじょにい氏から、またボジオ要塞ドラムソロツアーライブのお誘いメールがきて、どうしたものかと思案に暮れていたのだが、ボジオ情報熱心な彼がまだ公にされてなかった105人限定の岐阜の飛騨公演というのを見つけてきて、しかも入場料2500円とメチャメチャお手頃価格だったので、飛騨観光がてら見に行くのも悪くないと思い参加を表明した。


飛騨公演は開演が13:30と早く、私ん家から車で朝8:00に出発するという慌ただしい1日となった。

飛騨には12時過ぎに到着した。
みごとなまでにド田舎である。
まぁその日はいい天気で見晴らしはすこぶるよかった。




テリー・ボジオのライブが行われる飛騨市文化交流センターはなかなか立派なイベント施設だった。




当たり前だが、小ホールの方だ。
え?今回の企画はクリスマスコンサートだったのか!?




けっこう色々なアーティストが来ているんだね。



ハコの規模は6年前に行った奈良郡大和城小ホールの2/3ぐらいだろうか?
開演前、入口にはボジオのサイン付ドラムヘッド(3000円)が並べられてあった。
買った人いるんか?


あのバケモノドラムに再会!!
さすがに3回目だから最初に対面した6年前の興奮はない。




PA席。タブレットのみの作業という。時代やなぁ。



ドラムキットの撮影は開演前はOKだったようなので、またしても撮りまくったった。
奈良ん時とは違い、飛騨の方々はけっこう控えめだった。県民性の違いか?




ドヘーーッ!



ヌホォォーーッ!



撮影に夢中で、バスドラに自分が映りこんでいることに気がつかなかった。
いつしかのザッパみたいやん!(そうでもないか)



ムハーーッ!



ヴォヂィーーッ!



テリーはその日、両手に持ったゴロゴロとした鈴をシャランシャラン鳴らしながら登場。
なるほど、クリスマスだからな。
ただ、その鈴をゴングに当てたり、太鼓に摺りつけたりする様子は、アフリカのどっかの村の部族の宗教儀式にしか見えなかった。
そして、おもむろに彼のTomTomとした、それでいて即興的なドラムパフォーマンスが開始された。
彼のタムタムプレイは、前回観たときよりもさらにメロディアスになっているような気がした。
ドラムというより、もうスティールパン的な演奏法なのだ。
はっきりいってこれはもうロックではないね。相変わらずスネアのバネは外したまんまやし。
シンバルはやっぱりシャンバラ然としたガシャガシャした音しかない。

こんなドラムの音だけの、民族音楽的な演奏が延々と繰り広げられるもんだから、ほとんどの客は迫りくる猛烈な睡魔と闘っていたかと予想される。
となりに座っていた親父に連れられてきた小学生低学年くらいの男の子なんか天井をボーっと眺めたり、完全に夢の中に陥ったりしていた。そりゃそうだろう。
私とて前の晩は2時間くらいしか寝ていなく朝早かったもんだから、何度かは気を失っていた。


意外と目が覚めたのが、今ツアー初かと思われるカフォンパフォーマンスが繰り広げられた時。
やっぱ鉄人が奏でるカフォンワークは、結婚式などで新郎の友人がやる出し物とはワケが違う。
足首に鈴を装着してシャンシャンとリズムを踏みながらカフォンを連打するテリーは凄まじかった。




指ピアノは試し弾き程度であまり活躍しなかった。ただ、コレクションを見せたかっただけなのだろう。
つかさっき足に付けてた鳴り物って、布団干しバサミでこしらえた自作楽器かよ!



MCで、サポートしてくれてる日本人のヨメさんやドラムを組んでくれたスタッフや飛騨のお客さんに謝辞の言葉を述べたり、自分の作品の他、どさくさにギャルバンを組んでる自分の娘のCDを紹介したりしてるテリーの様子は、相も変わらず人柄の良さが滲み出ていて微笑ましかった。


終演後の様子。



みんなやっぱりいっせいにドラムキットを撮影し出した。
この辺は奈良ん時と一緒。
ドラムの裏側見学ツアーは飛騨ではなかった。





今日の1曲:『I'm The Slime』/ Frank Zappa
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えれぇ面子だクリムゾンキング

2015年12月25日 | コンサート
キング・クリムゾン12年ぶりの来日公演『THE ELEMENTS OF KING CRIMSON TOUR in JAPAN 2015』。
大阪公演初日に行ってきた。

くどいようだが、私にとって人生初クリムゾンライブである。
高校のときより聴き続けてきて、1995年のダブルトリオ期、2003年のヌーヴォメタル期の2度の来日公演に行くチャンスをことごとく逃してきた。
都合がつかなかったというわけではない。なんか見す見す逃してきたのだ。
そして数年前のロバート・フリップ引退宣言により、ああ、もう一生クリムゾンのライブを見ることができないんだと失意に暮れておったのだが。

いやー、長生きはするもんだ。
1年前クリムゾン再始動の知らせが聞こえてきて、今年ついに12年ぶりの来日公演が決定。
今回は絶対逃すまいと、15000円という高額設定のチケ代なぞ驚くにはあたらなかった。
そして今年のモトリーのライブでお会いしたクリマン有料会員の大学の同期のツレの後輩さんに図々しくも先行予約の抽選を頼んでみたところ・・・・

やっぱクリマン会員様様!!この奇っ怪極まりないチケデザインと席番に鼻血出た。
しかも席番はなんと私の誕生日ナンバー。もう家宝。



当日、一緒にチケットをとった唯一といっていいクリ友のサムソンとフェスティバルホールで待ち合わせ。
彼は1995年のダブルトリオライブを目撃している男だ。


フェスティバルホールはすっかりクリスマス一色。
ふん、今の俺には何も感じないがね。




開演前、客のひとりがなんか警察沙汰起こしてた。



テロを警戒してか、一人に対して警察官の動員数が多過ぎた。
その警察沙汰起こしてたおっちゃんは、いかにも内田裕也タイプの初老のおっちゃんで、まぁ12年ぶりの日本公演だからなぁ・・・・興奮してらしたのだろう。

開場時間の30分前に着いたが、物販販売はすでに始まっていて長蛇の列ができており、かなり焦った。
サムソンの到着を待たずして行列に並ぶ。まぁでも今んところサイズ切れはなさそうだった。

イン・ザ・コート・オブ・ザ・クリムゾンガールズ。



会場入りして、まずステージにメンバーそれぞれの楽器群がズラリと並べられているのが目に入ってきた。
フロントのトリプルドラムセットの配色がことごとく青で、今回は青を基調としたステージなのだということが窺えた。
パーツを見て、誰がどのドラムセットに座るのかは一目瞭然だった。
私は正直ギャヴィン・ハリソン側に座りたかったのだが、左側のパット・マステロットのまん前だった。
しかもこの位置はロバート・フリップからもかなり離れている。




そして7人のメンバーが登場。全員が正装。ネクタイもほとんどの者が着用していた。
なぜか「トニーー!!」のコールだけ起こる。出戻りだからか?それならメル・コリンズもそうだろ。
今回メルがツアーメンバーに加わったことには、大いに心騒がされた。なんせフリップを除く唯一の70年代クリムゾンメンバーだからな。
管楽器色が強い70年代の『宮殿』~『アイランズ』からの楽曲が演奏されることを期待せずにはおれなかった。

ただ、今回のメンバーには得体の知れないのが約2名いる。
ギターヴォーカルのジャコ・ジャクスジクとドラムのビル・リーフリンだ。

このジャコのアコースティッキーなギターの調べにのって、「平和」の独唱で幕が開けた。
これにはちょっと意表をつかれた感じ。まさかいきなり2nd『ポセイドンのめざめ』からとは!
ただ、歌の出だしでギターのピック位置を見失ったかなにかで、ジャコが確認のため下を見て歌が途切れるという・・・
これには愕然とした。「おいおい、この人大丈夫か?」と。

まぁグレッグ・レイクやらジョン・ウェットンらの歴代Voの全責任を背負ってるからなぁ。
それに開演中、ずっと翁にこの至近距離で見られてるんだぜ。そのプレッシャーたるや相当だと思うよ。




で、シャンシャンシャンシャン・・・・という、不穏なSE音が流れ出し「キタ!!」と思った。
そう!「太陽と戦慄 Part.1」である!
まさか生きているうちにこの曲を生で聴けるとは・・・感激極まりなかった。

で、お次は「冷たい街の情景」と、これまたいイヒョーー!という感じ。こんな曲やるんや!
いやいや「21世紀の精神異常者」の2番煎じ曲とはいえ、この曲のリズムセクションは最高なんだ。

そして早くも「エピタフ ~墓碑銘~」キターー!!
ここでわかったのが、中央位置にいたビル・リーフリンの役割。
彼はシンセサイザーも担当していて、初期のメロトロンがふんだんに使われる曲になったら彼がそれを再現する役割を担っていたんだ。
ドラムプレイに関しては特に注目に値するところはなかったので私はそう解釈した。


この調子で順番にタラタラ演奏曲紹介していくのもアレなんでセトリをば。


01. Peace
02. Larks' Tongues in Aspic, Part I
03. Pictures of a City
04. Epitaph
05. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind)
06. Meltdoun
07. Radical Action (To Unseat the Hold of Monkey Mind II)
08. Level Five
09. Easy Money
10. The Letters
11. The ConstruKction of Light
12. Hell Hounds of Krim
13. Red
14. 21st Century Schizoid Man
15. Starless

encore

16. The Talking Drum
17. Larks' Tongues in Aspic, Part II
18. The Court of the Crimson King



見ての通り、以前のクリムゾンらしからぬオールタイムベスト的なものとなっている。
ただ、ブリューの歌モノ(ディシプリン期)の曲はいっさいなし。
まぁトリッキーすぎるあの個性を再現するのは無理やろからな。


心底感激したのが、「Easy Money」が演奏されたとき。
なんといっても中盤のインプロヴィゼーション。これはかなりきてた。
とにかくまん前で演奏しているパット・マステロットから目が離せなかった。
Crimson Projectの時も思ったが、彼はジェイミー・ミューア(あるいはブラッフォード)の意思をそのまま引き継いでおり、あらゆるパーカスの小道具を取りそろえ、ドラムセットはどこかディシプリン時代のビルのセットを彷彿とさせていた。
特に「戦慄Part.1」など、『太陽と戦慄』からの曲では彼が主役同然で、様々な奇抜な小道具の音で我々を楽しませてくれた。
高性能と思われるマイクが2ヶ所に取り付けられていて、そこでリール音を鳴らしたりパフパフラッパを鳴らしたり、かと思えばでっかい鉄板型の銅鑼を持ちあげてバンバンやる。
ダブルトリオの時は「いらんやろ」と思っていたが、やはり長年クリムゾンに在籍しプロジェクトなんかでもクリムゾンの楽曲を演奏しつづけているパットは、クリムゾンの楽曲をやりこなす技を身につけ磨きあげてきたのだ。

Porcupine Treeの凄腕ドラマー、ギャヴィン・ハリソンのプレイを初に拝めるのは今ライブの楽しみのひとつであったが、ポーキュパインのライブの時みたいにやりすぎず、的確なプレイに徹していたように思われ(上で翁が見てるからな)、ちょっと個人的にはもの足りなかった。
ただ、「21世紀~」では後半のテーマに戻る前に、これぞギャヴィン!な超絶ロングドラムソロが披露され、観客の度肝を抜いていた。



ちょっと勇気のいる発言だが、ちまたで絶賛されている今回の目玉であるトリプルドラム効果に関しては、正直私にはその意味合いがいまいち見いだせなかった。
なんかひとりでもやりこなせるドラムを3人で無理くり分担してやってるみたいなところが多々見受けられたし、パットとギャヴィンはそれぞれの役割分担を果たせていたとは思うが、真ん中のリーフリンに関しては両端の二人と比べると、どうしても存在が薄すぎた。ま、彼はシンセサイザー要員ってことで。


そして、なんといってもメル・コリンズの存在。
常にニコニコ顔のメル。彼が今ツアーに参加した意義はやはりデカくて、「The Letters」、「Starless」、そしてまさか演るとは思ってなかったラストに演奏された「クリムゾン・キングの宮殿」がレコーディングに近い形で再現されたのは、やはり彼がいてこそなのだ。
アルト、テナーサックス、フルートと管楽器を自在に持ち替え演奏するメル。「太陽と戦慄Ⅰ」のインプロではフルートで「君が代」のメロディを挟んだり、ときおり曲のイントロの部分で意味不明のダンスを踊り出すなど、結構オチャメな人だった。
けっこう近いところで見ていたので、ライブ中何回も目が合ったような気がした。
本編最後の「Starless」でのサックスソロは、ほんとカッコよかったなぁ・・・・


ロバート・フリップは遠かったのでイマイチ何やってるのかわからなかったが、彼のギターで「Starless」のあのメンイフレーズを聞けたのはよかった。
終盤ではステージが赤に染まった。




ライブ前、会場に入ったら、ステージ上に並べられた楽器群を塞ぐように、撮影録音禁止の注意書きのデカい看板が3本も立てかけられてあって、スタッフが警察犬のごとくにらみをきかせたり、怒声を浴びせたりしていたのはすこぶる感じが悪かった。
まぁ著作権とかにうるさいロバート翁のお達しであったのだろう。

ただ、ライブが終わった後にレヴィンが客席にカメラを向けてる間だけ撮影OKという特殊な緩和があった。
まぁあわてふためいて、ほとんどいい画はとれなかったが・・・




終演後、連夜の東京公演を回ってきたと思しき客の「今日は当たり日やった!」という声が聞こえてきた。
確かにセトリを見ると、あらゆる時代の代表曲がズラリと並んでいて豪華というほかない。
ただ、個人的な意見としては、「再び赤い悪夢」や「船乗りの話」などが演奏された日の方が当たり日だったような気がする。


しかし、今回は最後やと思ってちょっと物販奮発しすぎたか・・・
いや、もっとツワモノはおるやろうけど。軽く15000円のチケ代を上回ってしまった。




今回初観戦となったキング・クリムゾンのライブ。
一生見れないであろう、演奏されないであろうと思っていた珠玉の名曲群を、本物のクリムゾンで生で拝見できたのは本当によかったと思う・・・うん、ほんとそう思う。
思うのだが・・・フリップ翁はなんか丸くなってしまったなぁ、という淋しさも拭えなかった。
なにか殺伐とした緊迫感や、一触即発的なカオスが足りなかったように思えた。
10年前に来日したクリムゾントリビュートバンド“21stスキッツォイドバンド”で歌ってたジャコ・ジャクスジクをヴォーカルに据えたのにも、なんか妥協したんかなーっと。
いや、彼のヴォーカルにそれほど不満があったというわけじゃない。あらゆる時代の代表曲を、あれだけ無難に歌いこなせたら上出来だろう。
ただ、やっぱトリビュート感が否めないのね。
トニーのベースも初期の曲を演るには、ちょっとヘヴィさが足りないというか。


フリップ翁は今ツアーにおいて、とってつけた感は否めないものの、トリプルドラムというクリムゾンの進化を見せつけつつ、長年のファンに感謝の意も込めて、往年のオールタイム的名曲群を最後(?)に披露して有終の美を飾ろうとしたのではないだろうか。
ちょっと寂し過ぎる考察だが、そう思えてならないのだ。

でもまた日本に来てほしいな。


今日の1曲:『クリムゾン・キングの宮殿』/ King Crimson
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Paradigmが読めません&どこですか?

2015年11月29日 | コンサート
関西の老舗スラッシュメタルバンドRIVERGEの30周年企画イベント『CROSS BREED DEVICE BEAT Vol.17』にいってきた。
対バンは若手のWITCHING SLAUGHTERの他、今年2回目の共演DOOM。
正直DOOMは今年もう2回見てるし、この組み合わせ自体も2回目なので最初は全然見に行く気がなかったのだが、DOOMの新着デザインのTシャツが欲しくなって、それをゲットしたいという目的で堺筋通り沿いにあるというParadigmという読み方のよくわからないライブハウスに足を運んだ。



地図で見たとおり、会場付近に着いたのだが、雑居ビルが二三軒並んでてどれなのかわからない。
どっかから激しいドラム音がドタンドタン聞こえてくるので、この辺であることは間違いなかった。
しばらくすると、同じように場所に迷っている背中にでっかいタンカードのパッチを貼り付けた革ジャンのお兄さんを発見したので、間違いないと思い声をかけた。
彼はわざわざ東京から出向いてきたらしく、心斎橋に着いてからかれこれ1時間くらい迷ってたのだそうだ。そのお兄さんが店に電話してくれてやっと場所がわかり入場。




入場すると、オープニングアクトのWITCHING SLAUGHTERが丁度終わったところで、そのお兄さんはそのWITCHING SLAUGHTERを応援しに東京から出向いたらしく残念がってらっしゃった。
会場のカウンターブースには、先日メタルバーを閉めたばかりのママがいた。もちろんRIVERGEと昵懇の方なので30周年を祝いにかけつけたのだろう。
ただ、30周年イベントの割には、いつものRIVERGEの取り巻き連中も来ておらず、なんとなく客数も少ない。
けっこう若い子もいて、この中でDOOM目的の客は何人ぐらいいるのだろうかと思案に暮れた。

ステージブースに入ると3バンドの物販が並んでいた。
そしてDOOMの物販の壁にはあの幻の初期音源集『NO MORE PAIN』再発の広告ポスターがデーン!と貼られていた。
もちろんすでにユニオンで予約済み。なんつっても今回はソノシート音源まで収録されてるテンコ盛り盤だからな。

12/16発売。これ買い逃してしまうやつ、ほんまにもう、知らんよ!



DOOMが始まった。
PAZZ氏今回は1月チッタでの復活ライブの時に使用したテンコ盛りフルドラムセットを持ちこんではった。



セットリストは、4月の東名阪ツアーの時、なぜか大阪だけ演らなかった“I Can`t Go Back To Myself”で幕をあけた。
その他はほとんど変わりばえなしといったところだ。
新譜のレコーディングは終えているハズだが、お披露目はなかったな。1曲くらいやってもよかったのに。

しかし今回のDOOM、初見者のみならず、全曲熟知しているDOOMフリークの私ですら置いてけぼり感ハンパなかったな。
“HUMAN NOISE”などの展開のややこしくてクドい曲も、キマッてるのかキマってないのか、どうもノレない。
やっぱこの人たちマスカキしにきてはるんやろか?

ラスト『NO MORE PAIN』からの疾走感のある2曲でようやく会場が盛り上がる。私とて同様であった。

“WHY?!”の超絶フレットレスベースを弾き出すコダイラ氏。秀逸!



しかし、藤田氏は1st再発の告知をするでもなく、相変わらずMCヘタやなぁ・・・・
ギターと歌声はあんなにステキなのに・・・・



今回の主役RIVERGEのライブがスタート。
ウオオオオオーーーーーーっ!!!



セクシー。



この人ほんまええギター弾かはるなぁ。



Rivergeのライブは何回も見てるが、実はいつも本命ではない。
ただ、イベントなどで何回か見てるうちにこのバンドは一本筋が通っていて、展開のツボをキッチリおさえていてカッコいいってのがわかってきた。
演奏力もシッカリしていて、特に最近新しく入ったドラムの兄ちゃんがいかにもハードコアなキッチリとしたドラミングを叩き出しており、バンド全体に安定感をもたらしている。
そしてこの疾走するリフサウンドきいてたらモッシュの衝動にかられていてもたってもいられないのだ。
まさにモッシュするための音楽だ。
ただ、この日は周年ライブなのに客も少なく、小規模のモッシュサークル数回しか起こらずチト寂しかった。
この手の良質のスラッシュバンドで一ヶ所でただ拳を振り上げてるだけなんてもったいないって思いませんか?
モッシュ(サークル型)ってとっても楽しいものですよ。息上がってしんどいのも回ってるうちに時期慣れてきますって。

ぼちぼちダイバーも出はじめた。その中にさっきのタンカードのにーちゃんもいた。
ただ、客少ないからとっても危険。良い子は絶対マネしないように!



ボーカルの人がMCで言っていたが、結成30周年といってもRIVERGEは当時開始3年位で解散したそうで、つい5年くらい前に再スタートしたそうだ。
これはおそらくリーダーの人が、まず自分たちのバンドから立ち上げて関西のスラッシュシーンを盛り上げようと画策しはったんやと思う。
RIVERGEはイベンターとしても機能しており、あの関東のスラッシャーたちがヨダレを垂らして羨んでる大阪のみのスラッシュの祭典『TRUE THRASH FEST』を発起したバンドなのだ。
このイベントにより、今までRAZOR、ASSASSIN、AT WAR、HIRAX、SACRIFICE、EXCITERなど、考えられないようなマニアックなスラッシュメタルバンドが初来日を果たしている。
私個人としては、とくに昨年POSSESSEDを日本に召喚してくれたことは感謝に堪えない。
だから、RIVERGEが復活したことの意義深さ、功績はかなりのものであるということが言える。

来年は、WHIPLASH、VENOM Inc.の出演がすでにアナウンスされている。
http://heavy-metal.jp/mag/590.htm


今回初めてRIVERGEの音源を入手。Tシャツも買った。



30週年記念で配布されたRiverge特製マウスパッドをさっそく使わせてもらっている。



う~ん、今回は客置いてけぼり型のDOOM、客のせのせ型のRIVERGEという、真逆の2バンド対決を目の当たりにしたような気がする。

って、4月にも同じ組み合わせを見てるんやけど。
DOOMはもっと曲のレパートリーを増やしてほしい。





今日の1曲:『Fast Saw』/ RIVERGE
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原始神母ライブ ~ピンク・フロイド疑似体験~

2015年09月06日 | コンサート
先月の東京遠征で、新宿ゴールデン街のロックバー「原子心母」が閉まっててジダンダを踏むという悔しい思いをしたので、先週、神戸まで予てから気になって気になってしゃーなかった「原始神母」のライブを初体感してきた。

原始神母とは、日本のピンク・フロイド・トリュビュート・バンド。
あのレベッカ、レッド・ウォーリアーズのギタリストでもあった木暮“shake”武彦氏を中心に、フロイド好きの腕利きのミュージシャンが集まって、フロイドの珠玉の名曲群を可能な限り忠実に再現しようと試みる、日本ではかなり貴重且つ大胆不敵なライブ・プロジェクト・バンドで、バンドメンバーには元VOW WOWの厚見玲衣氏なんかも名を連ねている。

まぁ小生、レッド・ウォーリアーズもVOW WOWもほとんど通っていなくて、この2バンドからもフロイドに通じるような要素は感じたことがない。
ただ、木暮氏は無類のフロイド好きで知られており、あの1994年の『P.U.L.S.E』ライブも実際アメリカまで行って目撃している(羨!)日本人のひとり。厚見氏はVOW WOWに加入する前、ムーンサンダーというアイドルプログレッシヴバンドのリーダーだった。

原始神母の存在を知ったのは約3年前で、昨年も行きたかったのだが繁忙期すぎてとてもじゃないが有給をとって神戸までいける状況ではなかったので泣く泣く諦めた。
今回は意を決して「家庭の事情」と偽って仕事をサボり、神戸に赴いた。

関西ではなぜかいつもこのチキン・ジョージのみ。ちょっと遠いんだよ。


神戸チキン・ジョージは確か12年前くらい(ゆら帝やったか?)にいったきりで、こんなシックな外装してたっけ?とあまり記憶に残ってない。
で、会場入りして「こんな小規模でこんな内装やったっけ?俺ホンマにここ来たことあったっけ?」と、ますます謎は深まるばかりだった。
でも、扇状のステージを見て、「なるほど、原始神母がここでライブを演りたがるのはこのステージだからか」と納得した。



客席はやはり見事なまでに初老のオッサンばっか!
会場のBGMは『アニマルズ』が延々と流れてた。
そろそろアルバム一周するかな、ていう段になってやっと原始神母のメンバーが登場。

元EZOのドラマー本間大嗣氏の従兄弟だというキーボードの三国義貴氏が「ピーーン、ピーーン」という緊張感漲る音を鳴らしだして、一発目「エコーズ part.1」の演奏が厳かに始まった。
もう出だしから思ったが、これは聞きしに勝る再現度であると!
そして、どんなステキなフロイドナイトになるのかとワクワクした。

完コピ!!というわけではないが、あのフロイド独特の音空間を見事に作り出しており、コーラス効果も絶妙で、もう極上の気分に浸ることができた。



シャケ降臨!



昨年よりステージに銅鑼を持ちこむようになったらしいが、もちろんそれはポンペイライブを再現するためで、あの酔狂めいた即興曲「神秘」が披露された。
シンバルを乱れ打ちしたあと、後ろの銅鑼をバンバンぶっ叩いていたのは、ベース担当の、昨年よりツイッター上で私のつぶやきに接触してきてくださった扇田裕太郎さんという方だった。
うんうん、やりたかったんだろうな~~
まぁしかし、これはさすがにロジャーの鬼気迫るあの野人のごときド迫力には程遠かった。なにより場所がポンペイでないのが弱点だ。あの密教の宗教儀式のような雰囲気は、あの円形演技場でないと出せないであろう。
手頃なところで、柴犬でも連れてきて「MADEMOISELLE NOBS」でも再現してくれりゃよかったのに。




前篇では、順番は定かではないが、「シンバライン」、「太陽賛歌」、「吹けよ風、呼べよ嵐」など、初期のフロイドの楽曲、それもファンが聴きたい!と思ってる曲をちゃんとやってくれるのは本当にありがたかった。
まぁ彼らも我々と同じファン目線で選曲してて、再現したいと思う曲が一致するのであろう。
もちろん高レベルの再現度なので、本当に楽しいことこの上ない。

一番興奮したのが、あの壮大なる長大作「原子心母」が始まったとき。
オーケストレーションは、2人のキーボーディストがあらゆる音色を駆使して再現に努めており、出だしのところは「ん?これあってんのかいな?」みたいな怪しい部分もあったものの、あの壮大な雰囲気をよくぞここまで再現してくれた!と、もう十二分に初期フロイドの音世界に陶酔できる演奏だった。
とにかく「神秘」にしても、「原子心母」にしても、それをライブで再現しようという意気込みが凄いなと。

これらの曲を挟んでの最後「エコーズ part.2」で前篇はしめくくられた。

会場がいいのか、音響も素晴らしかったが、照明ワークも凝っていて、ライブにとてつもない神秘的イリュージョンをもたらしていた。



後篇はやけにロックンロール色の強い「葉巻はいかが?」でスタートだったかな?

昨年の東京公演では、クリス・ペプラー氏がゲストで登場したらしいが、今年はここ神戸でもステキなゲスト、パックンマックンのマックンが登場!!
かと思いきや、この白人はケネス・アンドリューというヴォーカル担当の人だった。どうやらシャケのバンドCASINO DRIVEでも歌っているらしい。
確かにあっちの方なので英語の発音はカンペキだが、フロイドオリジナルヴォーカルのあのふんわり感はあまり再現できていなくて微妙だった。
フロイドの場合、ヴォーカルはあまり重要視されないかと思われるが、やはりあのふんわり感は重要だと今回思った。

ただ、威厳をもって高らかに歌い上げる「In The Flesh」だけはハンパない再現ぶりで、オーディションでこの曲を歌ってフロイドトリビュートヴォーカリストの審査に合格したんじゃないかって思った。
(「神秘」の時の最後のハミングも迫力あった。要はパワフルな歌唱を得意としてるみたいだ。)

「In The Flesh」



突如グルングルンした音が会場内を駆け巡りだして、しばらくしてこれは「走り回って」だということが判った。
いや、それにしても、フロイド『P.U.L.S.E』ライブの時もこの曲ではレコーディング音源をそのまま流してスクリーン映像で誤魔化してた(DVD映像上)だけなのに、厚見氏はこれをムーグシンセサイザーでツマミを操作して見事に再現していた。



こういった「走り回って」のライブ感は初めてで、これはフロイドより迫力があると思った。凄い!
ただ、私はこの時、後ろから今にも飛行機が飛び出してくるんじゃないかと気が気でなかった。

そっから、「Time」~「虚空のスキャット」と順番通りに『狂気』A面の再現が始まり、これがまた圧巻だった。
やはりこのバンドの要のひとつが、強力な女性コーラス隊だ。
バンド結成当時は成富ミヲリさんがひとりでこなしていたようだが、昨年あたりからラブリー・レイナさんが加わってより強力になったと思われる。
「虚空のスキャット」での、パートごとに分けての2人のスキャットは本当に圧巻だった。
ピンク・フロイド疑似体験とはよくいったもの!感動のあまり十何年か振りに久々にライブで目頭が熱くなった。



B面は「望みの色を」~「狂人は心に」~「狂気日食」が再現され、これも素晴らしかった。

先ほど、ベース兼銅鑼などをぶっ叩いたりと、ロジャー役を一身に引き受けていた扇田氏もかなりのクセ者らしく、そのプレーの実力のほどを見ていても筋金入りのフロイド好きと見受けられた。
「あなたがここにいてほしい」では、木暮氏とツインアコギを奏で、あのギターの音色にあわせるスキャットも披露していた。




そして今回ライブの最大のハイライト。
予告にも「『The Wall』より、ついにあの曲。解禁。」とあった。
「まず、Another Brick In The Wallてことはないよな。てことは、まだあの曲やってなかったのかな?」と思ってたが、やはりそうだった。

「Comfortably Numb」である。

とにかく気持ちよかった。極上だった。
しかるべき場面になると、ミラーボールも回り出した。もういうことなしである。

木暮氏のギターが咽び鳴きだした時、「こりゃミラーボール花開くわ」と思ってしまった。
(もちろん実際は開かなかったが)


木暮氏が「踊れないダンスナンバー」と紹介し「Money」が演奏され、本編が終了。
その後も、アンコールで「狂ったダイアモンド」や、そのまたアンコールで「ナイルの歌」、もう出口に向かっていたところに最後にとどめの予定外アンコール曲「天の支配」と、約3時間に渡るテンコ盛りライブで帰るに帰れない状況が続いた。
私は地元の終電時間に間に合うか気が気でなかったが、でも「やってくれるなぁ!」という、なんとも名状しがたい心情に陥っていた。




いや、極上のひとときだった!
今年は上半期からけっこう色々なライブをみたが、今回の原始神母ライブ、今年一番かもしれない。
座席に座りっぱの鑑賞ライブで、ウトウトすることもなくぶっ通しでこんなに興奮したライブって、多分今までにないと思う。
それほどこのライブが素晴らしかったってこと。

てゆうか、私ってこれほどまでにフロイドの楽曲が好きって知らんかった。
今度のライブも多分行く!今度はフロイド好きの友人を何人か連れて行こう。

やっぱ私はロックが好きだ!


原始神母ステッカー。






今日の1曲:『原子心母』 / 原始神母
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ソニマニ2015 ~プロジディーVS電器グループ~

2015年08月30日 | コンサート
Prodigyは、1997年第一回フジロックの時、2日目の大本命アーティストであったが、ご周知の通り、あの凄まじい嵐の為2日目は中止になり初プロディジーを拝めることは叶わなかった。
かろうじてフロントマンのキースとマキシマムだけ、1日目のRAGE AGAINST THE MACHINEのライブ時に飛び入り参加するというビッグサプライズな出来事が起こり、彼らの即興ラップ姿を拝むことができた。
それから18年の間、プロディジーには全くといっていいほど関わりがなかった。あのフジロックが終わったと同時になんか冷めてしまったのだ。
ただ、やはりライブだけは生きてるうちに一回くらいは見ときたいという思いが心の片隅に残っており、今回新作や前作も買い揃え(ただ、この2枚が全然といっていいほどハマらんかった)、18年前に果たせなかった思いの丈をこのソニマニにぶつけようと、彼らのステージに臨んだ次第である。

ステージ後ろには新作ジャケの赤いきつねがデーーンと佇んでおり、上から「あわよくば食ってやろうか」という表情で我々を見下ろしている。



さすが深夜のヘッドライナー、演奏がはじまるやいなや歓喜の雄叫びと共に猛り狂った若者が私を押しのけ前へ前へと突進していく。
1曲目は新譜からではなく、いきなり90年代ヒットチューン“Breathe”から。昔はけっこう聴きまくったもんだが、あれれれなんだか全然興奮できない。
それからも一度聴いたら忘れられない印象的なフレーズのビッグビートチューンのオンパレードで、オーディエンスの興奮は収まることを知らない。
今の若いリスナーはおそらくこの曲で入ったのであろう“OMEN”では大合唱が起こり、それを横目で見つつ「EDMやのにオアシスよろしく大合唱させるなんて、なんちゅーあざとい曲や。ダンスミュージックの風上にもおけんのう」と、ますます気持ちは冷めていった。
まさに踊るアホウに観るアホウ状態。
唯一大興奮してツーステップを踏みまくってしまったのが“Voodoo People”。この曲の躍動感はいまだに大好きだ。




そういえば今回Perfumeのライブの時、のっちがMCで「腹筋やるときBPM高めのプロディジー聴いてやって燃える」なんていってたっけな。
彼女たちは2008年の時のサマソニ出演時、プロディジーのライブを観てこんなに挑発されたことはないってくらい感動したそうだ。キースの嫁とも挨拶したらしい。

しかし、私が20代前半の頃に聴きかじっていたマンソンやプロディジーに、今の20代の若者たちが彼らのヴィジュアルやカリスマ性に熱狂してる。思えば奇妙な現象である。
ただ、私がマンソンやプロディジーのライブパフォーマンスに興奮している女子たちを見て、「若いな~」なんて思ってしまうのは、音楽があんまり進歩していなく時代がストップして、私だけが年老いてしまったのかなと、今回ソニマニを体感してそう感じてしまったのであった。


聴きたかった曲もだいたい聴けたし、浮かれ騒ぐガキ共も鬱陶しいので(いや、祭りなんだから浮かれていいんです!)途中離脱して隣りのフードブースへ。腹も減ってたし。




焼き肉丼(いまいちだった)とレッドブル・ウォッカというのがあったので試しに飲んでみた。うん、美味い。



腹ごしらえも済んで、休憩もだいぶとれたので、最終観戦予定であった電気グルーヴを観るべく、その隣りのSONIC WAVE STAGEに向かった。
SONIC WAVE STAGEは、メイン会場のCRYSTAL MOUNTAIN STAGEの約半分くらいの規模。
ただ、雰囲気はこっちの会場の方がなんかゆったりしていて意心地がよかった。




今やフジロックでは大トリバンド前の出番を務めるビッグテクノユニットである電気グルーヴに対してえらいぞんざいな扱いやなとは思ったが、やっぱフジとソニックでは客の人種が違うのでこういった振り分けになったのかと。
とりあえずセンター通路で前がガラ空きなかなりステージの見やすい位置を陣取り、待機した。
横の外人がその隣りの女の子にプログラムを指さして「電気グルーヴ」ってなんて読むのか熱心に聞いていた。そういえば電グルだけ日本語表記だったんだ。

「コンバンワデンキグルーヴデス」という、いつもの?挨拶ループで電グルのライブがスタート。
このイントロダクションがけっこう長く、この時点ですでに中弛み感を覚え、もうだいぶ疲れもたまってて、さっきのレッドブル・ウォッカの酔いも手伝ってウトウト意識を失いそうになった。



ただ、ソニマニで音的に一番気持ちよかったのは電気グルーヴ。
セトリはだいたい新し目の曲中心で、私がわかったのは“FLASHBACK DISCO”と、昨年のワンマンの時購入した25周年CD収録の“Baby's on Fire”と“Super Star”のみ。
だが、あのピコピコした立体感あるサウンドループとアシッド感タップリのライトニングも手伝って一気に睡魔もぶっ飛んで、気持ちよく体を揺らせることができた。

思うにこの電グルEDMマジックは、このSONIC WAVEの会場の構造にあるのだと。
おそらくこの会場は、エレクトロ系のアーティスト用にスピーカーの配置から音が立体的に響くように設計されていて、ディスコ感覚で楽しめるよう内壁から天井まで照明効果が発揮できるような構造なのだ。
よって、マンソンやプロディジーのような、もうほとんどヤンチャなガキ共が興奮する激ロックとやらに取り込まれるようなビッグアーティストとは明らかに一線を画している、電グルなどの本格的EDM系のアーティストにとってまさにおあつらえ向きの会場だったのだ。
だからPerfumeも、ファン層がもうすこし落ち着いて、もっと渋めの選曲で(Take me Take meなど)PTAのコーナーが省かれた彼女たちのステージをこのSONIC WAVEで見れたのなら、どんなに楽しいだろう。どんなに気持ちよいだろう。


照明係はん、ええ仕事してはる!



はぁ~~、光がきれいだぁ・・・・
そしてこのピコピコした気持ちいいサウンドに思わず・・・・・・しぇしぇしぇのしぇぇぇ~~~



しかし電グルはなんか物足りなすぎた。
ラストの曲は何の曲かわからんくて、スクリーンに「SCORPIONS」と表記されていたので、「え?あの曲なんかなぁ~」と思ったが、あの曲は複数形じゃなかったような気がする。
でも昨年と全く同じ装いのシルクハットをかぶっただけのピエール瀧が「絶対離しませんよぉぉぉ~~~~!!」と連呼しだしたので、ああ、これは“SCORPION”の全く原型を留めてないヴァージョンのやつかと。
なんてポケ~~~っと考えてるうちに電グルのステージが終わってしまって、かなり不完全燃焼だった。
いや、ベタかもしれんけどせめて“シャングリラ”くらいやれよ!


それにしても・・・奇抜な仮装をするでもなく、瀧は仕事しなさすぎ!!
もう存在価値ほとんどないよ。マンソンを見習え!!!




ここのブースには出入り口というものがなく、隣りのブースから出なくてはならなかった。
電グル終演後、狭いブース移動口への民族大移動で、またかなり疲弊した。

隣りのブース。一反木綿パラダイスといったところか。



観たいもんも全部終わったので、ようやくグッズをゆっくり物色できる状態になった。
大行列ももう終息してるだろう。目ぼしいモノは残ってるかどうか怪しかったが、とりあえず行ってみた。
とにかくアーティスト名の入ったソニマニTが欲しかったのだ。




って、物販コーナーすでに撤去されてもーてるやんけ!!


ボケボケボケボケボケボケボケボケボケ!!原始心ボケボケボケボケボケボケ・・・・・・


持ってきたTシャツ3枚とも湿気でグチョグチョになって、帰りは物販で売ってるTシャツ着て帰ろうと当てにしてたのに・・・・

何がサマソニ前夜を彩る空前絶後のオールナイトイベントじゃ!何が前野菜じゃ!
ソニマニなんかもう二度とくるか!!


と、ソニマニを楽しめたのかどうかもわからぬまま、ムシャクシャした気分で、湿った節電気グルーヴTシャツを着たまま、始発に乗るべくどんよりした朝の海浜幕張駅に疲弊しきった足取りでテクテクと歩いていったのであった。

東京駅八重洲のJR高速バスの待合室と化しているマクドでは、いつもならアニメ少女の柄の手提げ袋をたずさえた者たちがたむろしておるのだが、今回はアーティストTに身を包んだ若者に占拠されていた。
そんな喧騒の中、私はカフェオレをすすりながら、今回のソニマニ関東遠征をポケ~っと振り返っていた。
この中で、果たして一つとして心から楽しめた事があったろうか?




~追記~

信じられないことだが、今回新宿ディスクユニオンでの収穫はゼロだった。


今日の1曲:『Baby's on Fire』/ 電気グルーヴ
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ソニマニ2015 ~パヒュームVSマンンン・マンンン~

2015年08月28日 | コンサート
あまりの豪華顔ぶれに思わず初参戦を決意してしまったSONICMANIA2015。
この盆の暑いさなか、我ながら思い切りがすぎたと思っている。

海浜幕張駅に着いたのは21時前くらい。そっからオールナイトを乗り切るためにレッドブルやおにぎりを腹に詰め込んだりしていて、幕張会場の門をくぐったのは結局21時半くらいだったか。




会場内はすっかりSUMMER SONIC仕様。ソニマニはその前夜際だから特別な装飾はない。


ロッカーは当然ながら全然空いてなかったが、会場の奥の方行ったらまだ数個空いておりとりあえずリュックを預ける。コインを投入してカギをかけてから、日をまたぐので追加料金が発生し料金が倍かかることに気づいた。ちくしょう、クロークに預けた方が安かったか?
そしてグッズコーナーの方に向かったが、まぁ長蛇の列ですわな。ソニマニオフィシャルTが欲しかったが、まぁまだ夜は長い。
トップバッターのPerfume開演までもうあまり時間もないので、メインステージのCRYSTAL MOUNTAIN STAGEに向かう。
雨模様で湿気もハンパなく、会場内を右往左往しただけですでに汗グッチョリ。

見る予定であった最初の3アーティストは3連チャンですべてこの会場。



おお、なんか飛んでますわ。



Perfumeの開演時間が近づくと会場内も人がどんどん増えてきた。未成年を除いても、Perfumeの動員力いまだ衰えずといったところ。
ソニマニ前に東京中歩きまわって疲れておったので開演ギリギリまで座っていたかったが、周りの座っていた者たちも私以外みんな立ち上がりだしたので、ヨッコラショと重い腰を上げた。
中央ピットの人の詰め掛けぐあいは、まぁサマソニとあんま変わらんかった。
私は右側のけっこう前の方を陣取った。まぁこういったビッグフロアのイベントは、普段のワンマンライブより遥かに前の方で閲覧できるのがメリットだ。
いつでも好きな場所に移動できるし、もっと人の少ないところでは思いっきりツーステップも踏める。

開演前、はやる気持ちを抑えきれず持参のビームサーベルを振り回してる輩もおった。


「GAME」を期待しての行為だと思われるが、私も今回三人のジェットストリームアタックが見れるのではないかという、期待が高まった。

大歓声の中、Perfumeのライブが始まった。
1曲目は案の定、最新シングル曲“Pick Me Up”。全くもって意外性がない。しかもこの曲は個人的に全然好きになれん。
この1曲目が始まったとき、計算外だったのが歪んだベース音がもろ直撃して、この場所では音のバランスが悪かったこと。
即後退して、もうちょっと中央の方へ移動。




---Perfume SET LIST ---

1.Pick Me Up
2.レーザービーム(JPN:Album-mix)
3.GLITTER(JPN:Album-mix)
4.Spring of Life(LEVEL3:Album-mix)
5. NIGHT FLIGHT
6. だいじょばない
7. Party Maker
8. チョコレイト・ディスコ(2012-Mix)


これといったサプライズや意外性もなく、ここ2、3年とあまり変わり映えしない無難なセトリ。
まぁ個人的には“ NIGHT FLIGHT”は生ライブでは初めてだったかな。
Perfumeのワンマンは今まで3回行ったが、いずれもスタンド席でなんか今まで心底楽しめたライブがなく、こういったビッグフロアならレイブ感覚で楽しめるんじゃないかと期待したのだが、幕張くんだりまで見に来た甲斐はあまり感じられなかった。
個人的にしらけるPTAのコーナーもワンマン、フェス関係なく絶対にやるし(まぁこれをやり続けるのが彼女たちのポリシーなのだろう)、ダンスフロアチューン“Party Maker”ももう3回目でいい加減飽きた。
ちょっと気分が高揚したのは“Spring of Life”くらいか。この曲の躍動感はやっぱ上がるものがあるな。しかもアルバムミックスヴァージョンってのがよかった。



あとPTAコーナー後にやる曲って、“だいじょばない”か“FAKE IT”ってのがだいたい最近のパターンだが、個人的には断然“FAKE IT”なのだが、今回も残念ながらまた“だいじょばない”(ちなみに翌日のRSRフェスでは“FAKE IT”だったそうだ。なんでそうなるんだよ!)。
ただ、今回は改めて間近で“だいじょばない”のパフォーマンスを拝見して、その3人の正確無比なる驚異的なフォーメーションは実に見応えがあるなと。
カッコいい振りのパターンがこれでもかといわんばかりに盛り込まれており、それが3人によって複雑に絡み合い矢継ぎ早に展開される。ダンスだけ見てたら完全にプログレですよ。

しかもこのスタジオでは段差もある!難易度ハンパない!



Perfumeが終わり、とりあえずまたグッズコーナーにいってみたが、相変わらず長蛇の列。
なにも出来ぬままマリリン・マンソンの開演時間が迫ってたのでまたクリスタル・マウンテン・ステージに引き返す。

マンソンは期待してたより地味な装いでちと残念。



マンソンのライブは初めて見たけど、私的にはキッスを見てる感覚に近かった。
高い演説台からの聖書燃やしや、ひとりライオンキングなど、様々なシアトリカルな出しもので我々の目を楽しませてくれた。
一応バンド形態ではあるが、演奏陣は特に注目に値するところはなかった。




私がマンソンを知るキッカケとなったユーリズ・ミックスのカヴァー“SWEET DREAMS”では、竹馬に乗って登場し、キリンばりの悠然さでステージ上を右往左往しながら熱唱し、我々の度肝を抜いた。




ソニマニレポ後篇へ・・・

今日の1曲:『SWEET DREAMS』/ Marilyn Manson
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