goo blog サービス終了のお知らせ 

AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

Face The Calayer

2018年06月10日 | コンサート
泣く子も黙る大阪本町のカレー屋さん、その名もCALAYER(カレイヤー)の毎年6月に開催される周年ライブイベント『Calaytanic Wehrmacht』に初めておじゃまさせてもらった。

知らないバンドばかりが出演する本イベントに付き合いの悪い私が臨んだのは、やはり東京からDOOMが出演するからにほかならない。
まぁこのカレイヤーのオーナーさんが、筋金入りのSLAYERフリークなのと同時にDOOMも大好きな方で、以前カレイヤーに食べに行った時に真っ先に私のキャップにつけてるDOOMの缶バッヂのことを指摘してきたことからもそれを窺い知ることができた。
一番好きなDOOMの作品が『Incompetent...』と、非常に趣味が合いけっこう盛り上がったことを記憶している。


会場は、長堀通沿いにある心斎橋のVARONというライブハウス。
表に看板がデカデカと出てたのですぐにわかって助かった。



昨日京都⇔大阪間を行ったり来たりしてけっこう疲れてて、長丁場なイベントらしいので(といいつつイベント前に梅田のディスクユニオンに寄っていたが)、イベント中盤ぐらいに入場した。
思ってたより人が入っていて、カウンターブースもゴチャゴチャ混み合っていてどうも落ち着けそうもなかったと同時にアウェイ感もハンパなかった。




喫煙コーナーに座るところがあったので、とりあえずそこでカレイヤーのカレーを召す。



腹ごしらえが済んで、ライブブースに入るとすぐに2~3人の知り合いを見つけることができた。
「DOOMが出演するから来ると思ってたわ」とご指摘を受けた。まったくそのとおりだ。

私たちの後ろでは転回DJが繰り広げられていた。スラッシュ系中心でテンションもあがる。



DJさんのかける曲に合わせて、知り合いとスラッシュ話に花を咲かせていたが、なにやら次のバンドが始まる様子なので何かなと思ったら、伝説の関西ハードコア界のチャットモンチーYELLOW MACHINEGUNだった。
はっきしいって本イベントのベストアクトは彼女たちだ(といっても3バンドくらいしか見れてないが)。
音もシッカリしてるし、楽曲もグリグリとツボをついてくるカッコよさ。このカッコいい曲展開に何回か鳥肌が全身を駆け巡った。
SUPER JUNKY MONKEYといい、日本のハードコアはなんで女子の方がカッコいいのか。
その日は疲れていたので最初全くやるつもりなかったのに思わずモッシュピットに飛び込んでしまった。
ベースボーカルの人は長髪になってて昔より女っぽくなってたけど、MCしてる時は綾戸智恵にしか見えないという。
このほんわかしたMCと曲に行くときの緩急がおもしろかった。




彼女らのライブは、1999年のS.O.D.の前座で目撃したのが最初。
その時こんな若くてちっちゃな女の子たちが、なかなか気合の入ったすんごい音を出しはるなぁと衝撃を受けたのを覚えている。
海外アーティストからの支持者も多く、S.O.D.の他、Limp Bizkit、Rollins Band、Slipknotなどの前座を務めた経歴を持つ彼女たち。
あれから約20年経ってすっかりかわいいおばちゃんになってたけど、ライブしてる姿は相変わらずカッコいい。




途中で外出して戻ってきたら、DOOMのライブがすでに始まっていたというドジを踏む。
戻ってきた時、カウンターブースに誰もおらんかったし「もしや・・・」とは思ったが。
まぁでも1曲目の途中だった。




1曲目の途中だとわかったのは、PAZZさんのセトリ表が遠くから見えたから。
漢字二文字のやつもあるから今日も諸さんの名曲「水葬」演るなということもわかった。



まぁやはりオーディエンスは置いてけぼりにされてる感がヒシヒシと伝わってくるいつものDOOMライブだった。
個人的には「Body No Body」、「Bad Priest」、「Slave Of Heaven」が初に聴けてよかった。
それにしても、「Human Noise」はよく演奏されるけど、よくもこんなオーディエンス泣かせの曲を毎回毎回演るもんだ。
後半やたらブレイクがあるので、「終わった~」っと思って客が拍手するとまだ演奏終わってなくて、それの繰り返しなもんだから本当に曲終わった時にみんなしばらく様子を見てなかなか拍手が起こらず変な空気になるというやっかいなオオカミ少年ナンバーだ。





アンコールもあり、1曲目はKISSのカヴァー「Parasite」。
今回も原曲無視の後半の展開はなかった。普通にカヴァーしただけ(といってもDOOMテイストは濃いが)。

んで、最後やっぱ「Why!?」で大盛り上がり。これもいつものパターン
それまで地蔵だったオーディエンスもここでようやく暴れ出してくれた。
私もDOOMライブでやっとモッシュできてよかった。

本日2回目の鳥肌。こん時のコダイラさんのフレットレスベースワークはホンマ秀逸!



PAZZさんこの日も暴れてたなぁ。



余談だが、本イベントに向かう前に梅田に寄ってディスクユニオンで物色してたんだが、ふとアナログコーナーにいって盤をパラパラやっていると、奇遇にもこいつを掘り当てるという幸運に恵まれる。


『Killing Field…』のアナログ盤は特殊くり抜きジャケットとなっており、そこから各メンバーの目が覗いているという素敵な加工が施されている。
CD盤はそのくり抜き加工が再現されてなく、DOOMのロゴに置き換えられているという残念な仕上がり。
あとで藤田さんにサインしてもらう気満々だったんだが、遅くなりそうだったし疲れてたし明日仕事なので帰ってしもた。


今日の1曲:『BAD PRIEST』/ DOOM
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

スーパーカルト登場

2018年05月13日 | コンサート
今年のゴールデンウィークは、ROVOという京都のバンドが毎年全国津々浦々で開催している『MDT Festival』なる野外音楽祭を観に、東京まで遠征してきました。

まぁ今年はこのフェスのチケット、他府県からの音楽好きも殺到し、凄まじい争奪戦になったかと。
GW中の開催ってのもあるが、とにかく面子が凄い。
前回すでに記事にも書いたGOMA & The Jungle Rhythm Sectionの参加もナイスだが、なんつってもゆらゆら帝国解散以来、ほとんどライブ活動をしてなかった坂本慎太郎くんが、約8年振りにバンドセットで参加となると、こりゃもう日本中が大騒ぎっすよ!
私の場合、ゆら帝の最後の方のライブは全然行ってなかったから約15年振りくらいになる。
ソロになってからの坂本くんのライブもずっと待ち望んでいたから、こりゃもう行かない手はないと。
そして、運良く(まぁ姉に丸投げだったが)先行抽選に当たり、この野外フェスを観にいけることに相成ったわけだが。


開催場所は日比谷野外大音楽堂。
まぁいつもの通り、夜行バスで移動して茶店でモーニング食って新宿でディスクユニオンで盤漁りしてから霞が関に向かった。
日比谷野外大音楽堂は行ったことがなく、霞が関のオフィスビルや官公庁施設にぐるりと囲まれた日比谷公園の中にあって、現地に着いて昼メシ食う所に迷った。
物販の先行販売で欲しいTシャツもあったのでテキトーに吉牛ですませて会場に向かった。




当日は見事な晴天。日差しが暑かった。



先行物販はにわかに行列が出来ていたものの、思ってたより人少なかった。
この人数なら十分欲しいものが買えるやろうと思っていたのが、なんと欲しいものの先行販売がやってなかった。
私の欲しいものといえばもちろん坂本慎太郎グッズにほかならない。
なんとフェスのオフィシャルTとROVOのオフィシャルTしか先行で売ってなかったのだ。
売り場の向こう側をみると、坂本くんの物販ブースが見えたので近くのスタッフに指さして「あそこの先行はやってないの?」と尋ねると、「開場してからになりますね」とサラっと言われた。
「なんであっちは先行で売ってくれへんの?」とイライラしながら訊くと、スタッフもイラっとした様子で「今回はROVOのフェスなんで」と。
はぁ?ROVO主催のフェスであってROVOのフェスと違うやろ。ROVOのフェスやからROVOの物販売上優先てことか。
ったく、なんのためにディスクユニオンの盤漁り早めに切りあげて現地入りしたかわからん。
しかもチケットの整理番号1950番やし絶対ムリやん。




ほれみい!!



まぁ一応顕微鏡デザインTシャツは買えたけど、狙っていたのはクールなデザインのZeloneTシャツ。
少量販売だったので案の定即売り切れたみたいだった。

最初からなんやけったくそ悪い思いで姉にとってもらっていた席に向かうと、なんと中央の最後列席。
ただ、このフェスけっこうゆるめのフェスで、ドリンク食べ物持ち込みOKで、なんか席も自由に移動してよかった。




ステージを見ると、すでにおびただしい数の打楽器類がズラッと並べられてあり、どうも全出演バンドの楽器が予めセットされていて、徐々に楽器をかたずけていくというシステムみたいだ。なるほど、その方がセットチェンジもスムーズだしね。



そして、トップバッターのGOMA & The Jungle Rhythm Sectionのご一行がステージに登場。
ワーーっと会場が湧き上がる。
ドラム、パーカス、ジャンベからなる強力なリズムセクションをバックに、GOMAの原始的なディジュリドゥの音色が日比谷に響き渡る。
そりゃ野外フェス好きのオーディエンス達はドンチャン騒ぎですよ。
それにしても、GOMAはなんか盛り上げ上手になったなぁ~、まぁ一種のパフォーマーですよ彼は。




私もちょっとこのサウンドは前の方で体感せんとあかんと思って、その場を移動。なんぼでも前の方に行けた。
やっぱ音が違う。全員電子楽器じゃないからこの生のサウンドはやっぱ前の方じゃないとその迫力は十二分に体感できない。

前の方に移動して気づいたのだが、柵で囲ってある最前エリアの客がどうも様子がおかしいと思ったこと。
まぁ音楽フェスだし浮かれ騒ぐのはいいのだが、人の事言えんけどどうもにわかっぽいのだ。
おそらくだが、なんかのコネでいい番号のチケが回ってくるVIPな連中で、こういうのがいわゆるパリピという類の人種かもしれん。
GOMAの演奏の最中に、みんなでステージをバックに堂々と集合写真撮ったり、ペチャクチャしゃべったりと。
さっき先行物販並んでて私の前にいた集団の客がそのVIPエリアにおって、並んでる時「ゆらゆら帝国の予習してきてねえんだよ~」という耳を疑うような会話が聞こえてきて唖然としたのだが。
こいつら今日ゆら帝の曲演ると思っとんのかと。たぶんソロは聴いていないのだろう。


まぁこういった連中はどのライブにもおるしいちいち気にしてはいられない。
いよいよ待ちに待った坂本バンドの登場である。

セットチェンジの時、気づいたらすでに坂本くんがステージに現れていてチューニングを始めてた。
いったん後ろの席に戻っていたが、もういてもたってもいられずすぐまた前の方へ移動。

坂本くんがSGかけている!もうそれだけで感動!



サポートメンバーもぞくぞくと登場。
ドラムはやはり菅沼雄太氏。ベースはOOIOOのAYAさん。そしてパーカス兼サックスは西内徹氏。



それぞれ入念に音合わせしてるなぁと思ってたら、いつのまにか曲が始まっているというジャムセッションのようなカッコいいスタート。
坂本くんがスティールギターの音をピヨ~~ンっと鳴らした瞬間会場がワァーーっと湧き立つ。
もうみんなこの瞬間を待ち望んでたんだね。

1曲目は「思い出が消えてゆく」。
坂本くんの歌が入ったところでも再び喚声が湧く。

それにしてもポップでオシャレなサウンドだ。
菅沼氏の繊細で軽やかなドラムも最高だし、徹さんのサックスも渋すぎる。
AYAさんの弾むようなベースもいいし、彼女のコーラスがまたとても機能していて素晴らしい。
このバンドの面子ははっきり言ってズルいですよ。ベストメンバーつうか、みんなカッコよすぎる!
坂本くんも、ゆらゆら帝国の時よりわずかながらオーディエンスとの壁が薄れたような気がする。
「めちゃくちゃ悪い男」の時、リズム隊の演奏が始まって、チューニングにてこずってなかなかギターが入らない場面で、客席に向かって「ちょ、ちょっと待って」と言って場が和んだ時にそれをなんとなく感じた。




「幽霊の気分で」が聴けた時は、興奮というより「ああ、ほんと東京まで来てよかった」っていうしみじみとした幸せな気分になった。
「仮面をはずさないで」んときはもうピークって感じ。とにかく演奏隊が素晴らしい。
そういや徹さんがサックスソロ吹くたびにも喚声があがってたな。
やっぱこのバンドは素晴らしいよ。もっと全国的にライブやればいいのに。
是非フルセットで聴きたい。


残すは今フェス主催者のROVO。
ROVOの存在は知ってはいたが、ライブも見たことなかったし曲も知らなかった。
アルゼンチン音響派という種類の音楽だということは姉から聞いていた。

で、ROVOを初めて体感しての感想だが、なかなか難しい音楽をやっているなと。
アヴァンギャルドで即興性が強くトリップ感もあるけど、気持ちいいというまでにはいかない。
なんかスゲェなという感じ。
スペーシーな鍵盤の音と、けたたましいヴァイオリンの響きがカッコよかった。
でもなんだが疲れる音だ。ツインドラムのせいかもしれない。
まぁでもものすごく盛り上がってた。

光の演出はよかった。



まぁこういう音楽なら最後GOMAとのジョイントもありなんじゃないかと思ったが、どうやらそんな気ぶりはなく一応アンコールまで観ていたが、ちょっと21時に別件の用事があったので終演を見届けることなく会場を後にした。
虎ノ門向かって歩いている時にもまだ会場の外に演奏が聞こえてきてて「長い曲やなぁ~」と。


とにかく、今回はこっちではなかなか見れない坂本くんのライブが見れてほんと東京まで行ってよかった。
ほんといいライブが見れた。


今日の1曲:『ディスコって』/ 坂本慎太郎
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

マスヒロさんやっとかめ

2018年05月07日 | コンサート
今回、神戸での『ExProg×078』というマニアックな日本の地下プログレ祭に、中途半端なプログレ趣味の私が観戦する気になったのは、KADATHという名のバンドが出演するからという理由以外に、もうひとつの決定的な動機があった。

それは、このイベントに人間椅子の低迷期にして黄金期を支えたドラマー後藤マスヒロ氏が現在在籍するプログレバンド金屬恵比須が東京よりゲストで出演するからにほかならなかった。
(昼間は三宮のHMVでインストアも行ったそうだ)

金屬恵比須の存在は以前より知っていた。
数年前、マスヒロ氏は人間椅子脱退後どうしているのかなぁ~っとネットで調べてたら、どうやら金属恵比須なるこれまた和製タイプのけったいなバンドに加入したとかの情報が入ってきた。
まぁでもその時はYOU TUBEでライブ映像か何かを見て、なんかピンとこなくてそのままうっちゃってしまった。




会場に赴くと、やはりマスヒロ氏目的の人間椅子のTシャツを着てる方が何人かいらした。
何を隠そう、私も前回の『異次元の咆哮』ツアーのねぷた絵Tシャツを着て本イベントに臨んでいた。
椅子のTシャツって、こういう時にしか着れないしね。

金屬恵比須はわりと長年演ってるバンドでありながら、関西でのライブは今回が初なんだとか。
マスヒロ氏自体、関西の地にやってきたのは人間椅子での『怪人二十面相』ツアー以来なんだって。
思えば私自身人間椅子のライブでのマスヒロ氏のドラミング姿を見たのは2~3回だったか。
確か『頽廃芸術展』ツアーで京都磔磔で見たのが最後だったと思う。
『羅生門』ツアーの時、まだサポートドラマーだったマスヒロ氏のドラムプレイを初に拝見した時は、「メチャメチャ巧い人やなぁ~」と感心してたのを覚えている。




本イベントのトリを飾った金屬恵比須は、女性ヴォーカルを擁する5人編成のプログレバンド。
他の出演プログレバンドと違い、基本歌モノ曲中心。

ステージには4台の鍵盤が組み立てられ、ギターもダブルネックなど数本のギターが運ばれてきた。
ヴォーカル席にはタンバリンや木魚などのパーカスが数点。
で、やはりドラムセットの上左右にはチャイナシンバルが2枚配置された。
戦国時代ののぼり(武田信玄の家紋?)も5本掲げられ、なかなか物々しいステージセットで演出にもこだわりがあるよう。




で、ライブがスタート。
まぁ初見だったし楽曲も全然把握してなかったので、ずいぶん騒々しいバンドだなと。
なんかいろんなことしてるみたいだが、各プレイヤーの自己主張も妙に強くってバランスが悪いというか、何をやっているのかわかりかねた。
女性ヴォーカルもどうもピンとこなくて、全体的にそれほどプログレっぽさも感じなかった。
どちらかというと古典的なハードロックに和製感を中途半端にのっけた感じというか。
人間椅子か陰陽座みたいなバンドを目指していて、どっちにも成れなかったみたいな。
ただ言えることは、他のどのバンドよりもキャッチーだということ。




マスヒロ氏はもっと叩きまくるのかなと思ってたが、割と普通のハードロックドラムだった。
ただ、どのバンドのドラマーよりもパワフルで音がシッカリしてたのはさすが実績が違うなと。

チャイナも相変わらずしばきまくっております。



まぁでも他のプログレバンドと違い、メンバー間の和気藹々とした馴れ合いムードなところもあって、人間椅子在籍時はライブ中一言もしゃべることなどなかったあのマスヒロ氏までMCにけっこうつっこんだりして、なんか仲良さそうだった。
ライブの終盤では、途中でレインボーの“Stargazer”とかサバスの“In To The Void”のフレーズをぶっこんだり、客席に手拍子を求めてきたり、ええじゃないかみたいな変な振り付けを強要してくるという、ちょっと私の苦手なノリではあったが、ほんとライブをとことん楽しもうという意欲的な姿勢は、ちょっとしんどいなと思いつつもなんだかエネルギッシュだなぁと感心してしまった。


客もノリノリ。よいやさよいやさとかなり盛り上がっていた。



「風林火山」とプリントのはいったTシャツはなんやねんと思いつつ、マスヒロ氏の十数年振りの生ドラムが聴けてよかった。
お疲れ様です。



物販で猟奇的な入浴剤と、ジャケットの良さで選んだ(DU特典の帯も付いていたので)『阿修羅のごとく』というアルバムを購入。
マスヒロ氏にサインしてもらおうと人間椅子のCDも一応持参してきていたが、なんか差し出せるような雰囲気ではなくてよう出さんかった。



家帰ってCD聴いてみると、新録2曲とライブ音源3曲のミニアルバムだった。
で、この作品に収録されてる曲は今回のライブで全曲披露されてたということが分かった。
それだけ金属恵比須の楽曲は一度聴いたら忘れられない妙なインパクトがあったということだ。

レコーディング音源を聴くと、わりと整合感があってかなり練られた楽曲だということがわかり意外とハマってくる。
ライブではちょっと苦手かなと思ってた女性ヴォーカルもいい塩梅。
今度フルレンスを買おう。





今日の1曲:『阿修羅のごとく』/ 金属恵比須
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Jump Around & 嘔吐

2018年04月08日 | コンサート
昨年リリースされたフルレンスに思いのほかハマって、一刻も早い来日公演を待ち望んでやまなかったProphets of Rage(以下Pレイジ)のライブが3月下旬あっけなくも実現した。
もちろん一も二もなくチケットを購入。金曜の晩と日もよかった。

しかし、季節の変わり目のこの時期は体調を崩しやすく、思いのほか急激に気温が上昇したせいもあったのであろう、週初めから風邪をこじらせSweet Leafみたいな咳が止まらずコンディションはすこぶる悪かった。
しかも、ライブ当日の昼頃、1997年のフジロックのときも私を散々苦しめた持病の腹痛がこのタイミングで久々に疼きはじめ、最悪の状況に置かれることを確約せんとしていた。
もう最悪だ!最悪すぎる!

それでも会場のなんばHatchに向かい、いちおうモッシュする予定でいたからとりあえず腹ごしらえはした。
腹が減ってはいくさはできぬ。ホットドッグ一個だけでも・・・・

しかし、そのホットドッグもすぐトイレで吐いた。
この持病はとにかく腹にものを入れるとマズい。
すぐに治まってくれることもあるのだが、この日はそうはいかなかった。
腹の中の病魔は、ジワリジワリと迫ってきていた。

ロッカーに荷物を預ける時、その日は肌寒い日だったので上着はどうしようかと悩んだが、会場入ったらそんなに寒くはないだろうと意を決して半袖一丁でライブに臨んだが、会場内も空調がききすぎてことのほか寒く(風邪ひいてたせいかもしれんが)後ろの壁にもたれて開演までの一時間身体を縮こませながら待機していた。

客層は私より10~15くらい若い世代といった感じだったか。女子は少なめ。
まぁでも、Pレイジの面子からして本当は私ぐらいのがジャストな世代だと思うんだが。もうしんどくて同世代はついていけてないのか。
なんかやたらKORNのTシャツ着てる人多いなと思たら、今回はこれの一環だったのね。




しかし、レイジと比べると、今回はハコの規模が格段に小さい。
なんばHatchは音響システムも素晴らしくていいハコなんだが、Pレイジがやるにはちょっと狭すぎるんじゃ・・・・

という私の心配はどうやら大いに的外れなもので、なんかあんまり客が入ってない様子?
Pレイジって、日本での人気は微妙なのかな・・・・・




それでも開演時間が近づくにつれやはりそれなりにフロアは客で埋まってきた。
予定時間より少し早く暗転し、会場が一気に湧く。私も身体を安静にしてる場合じゃないと立ちあがって前の方へと詰めかけた。

まずは、ウォーミングアップとばかりにDJロードの余興が始まった。
我々のファン層に合わせてか、ブラック・サバス、ニルヴァーナ、ビースティ・ボーイズ、メタリカ、AC/DC・・・・などの今となってはスタンダードなナンバーを矢継ぎ早に凄まじいディスクスクラッチ技でかまして会場を大いに湧かしていた。まぁちょっと長すぎるなとは思ったが。




そして残りのメンバーがゾロゾロ出てきて本編スタート。
まず1曲目はEPから彼らのデビュー曲「Prophets of Rage」。




で、2曲目。この躍動感あるイントロは・・・・・
早くもレイジのナンバー「Testify」が出た!
フロアは一気に盛り上がり、もうジャンプせざるを得ない状況となった。
ちょっと最初から飛ばし過ぎじゃね?

そして3曲目。こ、この緊迫感のあるイントロバスは・・・・・・・
まさかまさかの「Take The Power Back」!!(またレイジ)
過去の2度のレイジのライブ(97年フジロックと2000年のワンマン)でも聴けなかったこの私の念願であったナンバーを・・・・まさか生演奏で聴ける日が来ようとは・・・・
興奮のあまり腹なんて痛がってる場合じゃなかった!
Voがザックじゃない!もうそんなの気にする余裕もなく激しく飛び回った。
その後、急激に暴れまくったことへの当然の報いを受けるハメとなり、激しく吐き気を催した。
なので、次のPレイジの「Living On The 110」の時は休憩タイムと相成った。
別にPレイジの曲がイマイチというわけではない。十分にカッコいい。でもレイジのナンバーの後では思いっきり迫力の差が出てしまうのよ。
それに昨年聴き過ぎて飽きちゃった(なんかポップすぎた)。


トム健在。やっぱウマい!!
ただ、初期のような荒削りなカッコよさはなくなってしまった。
とにかくプレイがものすごく丁寧で流麗。



ティムとブラッドも容姿共に全く衰えを見せぬ分厚いサウンドを刻むまさに鉄壁のリズム隊だ。



露骨なメッセージ。
その前は「もうかりまっか」と描かれたメッセージをギターの裏に貼って掲げていた。
まぁ日本のスタッフがやらせたとしか思えないが。



その後も、「Guerilla Radio」、「Sleep Now In The Fire」、「Bulls On Parade」・・・・と、もうほとんどレイジのライブだ。
一方Pレイジの曲はアルバム前半の曲を4、5曲演った程度。
もうなんか、「君たちが俺達の曲よりレイジの曲を望んでるのはよくわかってるよ」と言わんばかりのセトリであった。
いや、チャックDよ!Bリアルよ!それでいいのか!?なんかずいぶん丸くなったなぁ・・・・




それでもちゃんと彼らのコーナーも設けられてあった。
メドレー方式ではあったが、演奏隊の3人がステージからハケて、そっからはヒップホップタイム。
私がわかったのは「Bring The Noise」、「I Ain't Goin' Out Like That」、「Insane In The Brain」程度。
まぁ少数ながらオーディエンスの中に彼ら目当てのファンもいたみたいで、このコーナーが始まるや前の方にダダーっとかけていく者もいた。
後ろにいた外人も完璧に歌詞を覚えてて一緒にライムをかましていた。
私も生の「Insane In The Brain」が聴けた時は感激を覚えた。
ただ、最後に自分の舎弟のヒットナンバーをカヴァーするのは違うだろうと。




そして今度は元レイジの演奏隊の3人だけがステージに残り、照明が落とされる。
トムがなにやらスピーチをして(ステージでMCをするトムを観るのはこれが初めてだ)演奏を始めた。

なんとヴォーカル不在の「Like a Stone」だ。

海外ではメロウで歌唱力のあるSystem of a DownのVoなどがゲストで歌ったりしてたが、ここ日本ではまさかのインストヴァージョン。
いや、ここで本当は客みんなで合唱するべきところだったんだ。
かすかに歌ってこれに応える者もわずかにいた。でもAudioslaveのこの曲の歌詞を覚えてて歌える者が一体何人いただろうか?
トムさんそれはあまりにも無謀すぎるというものですぜ。日本人の英語力のなさをわかってらっしゃらないかと。
つかたとえ歌詞を完璧に覚えてたとしても、クリス・コーネルのあの高音域の歌はなかなか歌えるもんじゃないですよ。
まぁでもトムは別にオーディエンスに歌わすとかそんな無理強いをしてたつもりでもなく、単にクリスに追悼の意を表してこの名曲を演奏したかっただけかもしれない。

私はこのポッカリとVoの席が空いた「Like a Stone」の生演奏を聴き、それがむしろたまらなく悲しげに思えてしまい、そんなにクリスに思い入れもないのに感極まってハラハラと涙がこぼれ落ちてしまったのであった(歳のせいかな?)。




それからも、私は次から次へと披露される珠玉の楽曲群に歓喜してはジャンプ、モッシュを敢行し、曲が終わると腹痛に悶えエズくを繰り返した。
熱で発せられる汗と腹痛からくる冷や汗を同時にかいていたように思う。まさに地獄の戦場の真っ只中にいる感じだった。




名盤レイジのファーストからの定番曲「Know Your Enemy」、「Pull In The Head」なども惜しげもなく披露。
ピーピピピーピピ、久々にこのトムの後ろ姿見たなぁ・・・・・



トムがダブルネックに持ち替えて披露された曲は、確かサイプレス・ヒルの「How I Could Just Kill a Men」だったかな?
レイジの最後のカヴァーアルバムにも収録されている。
それをサイプレス・ヒルの張本人が歌うんだから、意義深いものになったかと。



そしてラストはもちろん「Killing In The Name」。
最初のイントロでは飛び跳ねたものの、さすがにその後中央のぐっちゃぐちゃのモッシュピットに突入する元気はなかった。
まぁこの時ばかりはオーディエンスのテンションも尋常ではなかったからね。
「Fuck you, I won't do what you tell me!」と「Motherfuckerrrrrr!!」だけは叫んどいた。




いやいや、思えば彼らの今までの全活動を網羅したような、盛り沢山のライブ内容だった。
レイジの定番曲はほとんど演奏されたし、フロアの盛り上がりも上々だった。

それだけに、今回の体調不良はあまりにも歯がゆくもったいなかった!
思いっきりモッシュに身体を委ねることができなかった。
まぁもう若くないから全編ぶっとおしで飛び跳ねてたら、それはそれでエライことなってたとは思うが。
この日のリベンジを果たすべく、また遠くない将来Pレイジの再来日を強く希望する所存である。


ライブ後、終電が来るまで地下なんばCityの便所をハシゴして腹の中のものを嘔吐しまくり、ゲッソリして家に帰った。
翌日風邪がぶり返し、土日とも2日間寝込んだ。


今日の1曲:『Jump Around』/ House of Pain
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほんとうにスラッシュ祭り(TTFは楽しいところだぜ)

2018年02月25日 | コンサート
まぁ、前記事のTRUE THRASH FEST2日間のライブレポは、結局TANKARDくらいしか目当てでなかったような、にわかな自分を曝け出す内容になってしまった。
いや、自分にとってTTFはやっぱ敷居が高い。会場の物販コーナーうろついてるだけで、もうそれはヒシヒシと感じます。

客の着ているものからして気後れ感ハンパない。
二十歳くらいの女の子が普通にDETENTEの赤Tシャツとか着とるからなぁ。
スラッシャーは誰ともバンドTかぶりたくないっていう変なプライドを持っている節がある。




で、今回は番外編として、TTFはライブ以外でも楽しいところだぜ!ってところをレポしていこうかと。
(スティーリー・ダンを聴きながら)




まず、出演者同士が雑談を楽しんでいます。
ミュージシャン側もこういうのは楽しいと思う。
出番の日じゃなくても普通に遊びに来てはるし。




パッチ屋にTシャツ屋。
まぁこの辺はスラッシュフェスには欠かせない必須店ですわな。

べつにデニムチョッキにベタベタコラージュする趣味はないが、私も数点購入。



なんかサタニック系が多いな。ネクロノミコンとかある。



そこらじゅうにうろついてるデニムチョッキくんたちのメタル展覧会さながらのパッチ群をうしろからシゲシゲと観察するのもよいでしょう。
自分の好きなバンドをいくつ見つけられるかな?



TTFでは、このフェスならではの個性的なフードコーナーも完備。
グモーバーガーも密かに本フェスの名物となってますが、今回は全世界のスラッシャーたちを震撼とさせたあの店が出店してくれました。

そう、泣く子も黙る大阪本町のフェイス・ザ・カレイヤー。



カレイヤーには1~2年くらい前に2度ほど食べに行ったことがある程度だったが、今回すげートッピング三昧のキーマカレーを注文すると、なんと店主が私のことを覚えてくれていた!
「キャップにDOOMの缶バッヂつけてた方ですよね?」って。
確かにあの時はDOOM話に花が咲いたが、ずっと厨房にいて私の顔などまともに見れてなかったと思うが、やっぱ商売人の記憶力ってすごいね。



で、毎年6月に催されるカレイヤーの周年ライブイベント『Calaytanic Wehrmacht』。
今年はなんとその東京のDOOMの出演が決定!!これは行かねばなるまいかと。




最後に、筋金入りのスラッシュマニアどもが集うこの魑魅魍魎たるTTFの会場で、肩身の狭かった私の唯一のよりどころとなったエピソードをひとつ。

まぁ今回TTFの初日は、下に写ってる私が当日着ていったTシャツに何人の人がつっこんでくれるか試しに行ったようなものだったんだが、知り合いのメタルDJさんがちょっとつっこんでくれたのと、ライブ中にカナダのSacrificeのTシャツ着た外人モッシャーに「オオーーッ!オマエもサクリファイスTやんけー!」みたいな感じでからまれた程度だった(多分わかってない)。



で、全てのプログラム終了後、物販ブースに、今回私がベストプレイヤーに挙げてるSacrificeのギターヴォーカルのロブ氏が他のミュージシャンと雑談していたので、持参した2ndのジャケットにサインしてもらおうと近づいていった。

見てよ、あのステージ上でのシリアスな感じとは全然違う、この爽やかな笑顔。
たぶんいい人だ。


この時奇跡は起こった。

上のツーショット写真をとった後、「サンキュー(それしか言えなかった)」と握手を交わして去ろうとすると、思いがけずロブ氏張本人が「I Like Japanese Sacrifice Too.」とつっこんでくれたのだ!!
やっぱ知ってたんだ!

この瞬間、すべてが報われたような気がした。そしてとても幸せな気分になった。

うん、TTFは楽しいところだぜ!!


そのワリにはSacrificeのグッズひとつも購入してない。



今日の1曲:『Warfare』/ Sacrifice
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほんとうにスラッシュ祭り(三日目)

2018年02月24日 | コンサート
2日目は疲労回復&体力温存のためのお休みを頂きまして、TRUE THRASH FEST3日目祝日月曜日。
この日は実は出勤日だったんだが、2週間前にこの日は休むと宣言したら、職場全体が休みになった。
これはまさにTANKARD来日の成せる業である。


しかし、今回はTANKARDが最終日1日のみの出演でスラドミは運がよかったかと。
うまいことスラドミの日程(土日)とズレたからね。
だからスラドミ観て次の日こっちに飛んでくるみたいなスラッシュはしごしてる人がけっこういたんじゃないかな?
おかげでこの日は満員御礼のソールドアウトとなった。


初日と同じような時間帯に会場に赴いたらこのありさま。
TANKARDグッズを買い求める客で1時くらいから長蛇の列ができてたんだと。



この日はグモーバーガーを経営していた店がおでん屋に転職していた。
コンセプトはそのままに(つまりB級)。



日本版ヴェノム、SABBATがちょうどライブ中だった。
音源は持ってないが、まぁ伝説のバンドなので一応観ておこうかと。

うわ、メチャメチャ人入ってるやん!さすがレジェンド、大人気!



1日目にも会場に遊びに来てた米の爆走スラッシュバンドAT WAR。
2014年のTTFでも彼らのライブは拝見している。うん、安定感あるね。


ちなみに一番上の写真は、AT WARのTTF限定Tシャツのバックプリント。
初日にBLOOD FEASTのベースがライブで来てたのを目撃し、今回のTTF出演バンドのロゴが全部はいってるのに目をつけてて、通し券買ってる知り合いに頼んで購入してもらった(んだが、当日酔っ払っててXLを購入していやがった。FUCK OFF & DIE!!)。


そして、スラッシュ界の変わり種。黒人アフロVoを擁するHIRAXの登場。



ケイトン氏。常にギラギラのひんむいた目で客を煽る。
彼の十八番は「カトちゃん、ぺっ!」。バンドのギターからは「Black Devil」と呼ばれていた。



大盛り上がり。



お次のRAZORは初日に観たのでしばし休憩。
腹減ったのでおでんタイム。残りわずかだったのでグモーっとばかりにめっちゃサービスしてくれた。
    


でも気になったのでちょっとだけのぞきにいくと・・・・

オー、デ・ジャ・ヴ。



そして時は来た。いよいよジャーマンスラッシュ界のレジェンド、大トリTANKARDの登場。


もちろん全国諸外国から詰めかけたスラッシャーどもで会場はいっぱいになったが、懸念していた99年のS.O.D.初来日ん時ほどのすし詰め状態ではなく、それなりにスキマはあった。
主催者もそのへんは考えてくれてたんだね。営利目的でないこのフェスのピュアな姿勢がわかろうというものだ。

開演前、BGMで流れたメタリカの「Battery」ですでにモッシュが起きる。うん、大丈夫。



一発目、最新作『ONE FOOT IN THE GRAVE』からのタイトル曲ってのは、なんの意外性もなく残念な幕開けではあったものの、あのイントロが流れた瞬間、会場から沸き立つ大興奮したスラッシャーどもの熱気と、やっとTANKARDを拝めることの喜びで、全身に寒イボが走った!

まずは「カンパーイ!!」



さっきおでん屋のグモー氏としゃべってて、彼がタンカードを出迎えにいったら、バンド一行空港に着くやいなや数10缶のビールを要求してきたらしく、彼のポケットマネーが一瞬でスッカラカンになってしまったんだと。
いやいや、さすが歌詞の語尾がだいたい「Beer!!」な、そのバンド名に違わぬ聞きしに勝る大酒のみの連中なのだ。
だって、初期のギタリストなんて父親に酒を止められ、それがバンドを脱退する理由だったんだとか。



1曲目の後「Zombie Attack」、「Morning After」と、立て続けの初期のキラーチューンでフロアがモッシャーとステージダイバーとで凄まじい肉弾戦となって、それに狭いハコでのこの大人数なもんだから酸素が薄いことこの上ない。
私も一気に体力と水分とを消耗してしまい、いたたまれず会場の外に脱出。
すると、スラドミでよく見かける顔見知りの青年が焦燥しきった顔で外に立っており、話しかけると、さっきのモミクチャと人いきれにやられもうリタイアするとのこと。
私も去年患った小腸がキリキリと痛んでヤバい状態だった。

水分補給を終えて、再びフロアに引き返す。
それでも余裕でモッシュ中央地帯まで移動できるのがスラッシュライブの良いところ。
それにしても、中盤は2000年以降のナンバー、つまり現メンバーになってからの楽曲中心だったのかな?あまり馴染みのない曲が続き少々中弛み、フロア全体も微妙な盛り上がり。ステージダイバーは絶えないが。
うん、タンカードはずっとアルバム出し続けて頑張ってきたからね。よくいる懐メロ大会バンドじゃないんだ。今を生きてるんだ!彼らは間違ってない!
でも初期の曲やって!!

フランク。元気そうだ。
短髪ですっかりオッサンになったが、タンカードの連中は若い頃からだいたい小太りのオッサン顔なのであまり違和感なかった。



この日、私のテンションが最高潮に達したのは、やはり本編ラストで「Chemical Invasion」が演奏された時。
この曲はイントロのブギウギな感じからしてライブには持って来いの本当に楽しい曲だ。
そしてゲレの「Stop The Chemical Invasion!!」の号令で一気にモッシュの興奮へとフロアが渦巻くのだ。
曲の転調も激しく、モッシュステップ & ゴーラウンドの繰り返し。ああ、楽しいことこの上ない!
フロアの所々にビールがぶちまけられていて、何回かすべってこけた。でも楽しい!



アンコールで「Alien」演ったのは意外だった。
でも最後はやっぱ同作品からのこれだよね!
「(Empty)Tankard」!!
ゲレが「オマエらこれを待ってたんだろう?」と言わんばかりに客にイントロを歌わす。

この曲で演奏がどうだったか、ゲレがどうだったかはあまり記憶に残ってない。
ただ、無心にモッシュに興じていて興奮のあまりステージによじのぼりダイブを決行し、客に受け止められず(突発的だったんで)直で床に落下し、その時のダメージでいまだ歩行が困難となっているとだけ言っておこう。

そしてあのよくできたアウトロ。
モッシュ地帯では肩を組んだ円陣が形成され、「We Want Drink Some Whisky! We Want Drink Some Beer!!」の大合唱。
もちろんこの円陣の中に私も参加していた(酒も呑めないくせにねぇ)。
これはやらされてるんじゃない。ファン同士の決まり事でもない。自然と起きるのである。
これこそがライブの一体感なのだ。これだからスラッシュのライブは楽しい。

巨体が跳んだ。ムチャしはるわ(ちなみにフランクも飛んでた)。



あー、楽しかった。

大阪最高!スラッシュ最高!




明日仕事やし終電なくなるんでとっとと帰った。


今日の1曲:『(Empty)Tankard』/ TANKARD
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ほんとうにスラッシュ祭り(一日目)

2018年02月20日 | コンサート
先週のTTF疲れがいまだ抜けぬ今日この頃(歳ですわ)。
そろそろ今年ついに10周年を迎えた『TRUE THRASH FEST 2018』のレポをしたためねばなりますまい。

TTF10周年として、今回は連休3Days!
出演バンドは、RAZOR、SACRIFICE、BLOOD FEAST、HIRAX、AT WARなど、今までTTFを盛り上げてくれたヘッドライナークラスの(他のフェスでは考えられませんが)スラッシュ勢に加え、とうとう最終日にスペシャルゲスト枠としてTANKARDという今までにない大物の出演まで決定した。
そりゃあ、全国の、いや、近隣諸国のスラッシャーどもが騒然となったことは想像に難くない。
3日通し券がソールドアウトとなり、焦った私も3日目だけは早めにチケット確保しておきましたよ。
んで、初日もせっかく観たことないSACRIFICEやBLOOD FEASTも来るんだし観ておこうかとチケットを確保。


久方ぶりに江坂に着いてまず愕然としたのが、会場の入り口であるパチンコ屋がドン・キホーテに変わっていたこと。
あれ?ホンマに会場ここやったっけ?と一瞬焦りました。
まぁライブ終わった後とかにドリンクとかすぐに買えてこっちの方が便利。



TTF初日の客入りは微妙。まぁいつも通りのTTFって感じ。
でもまだ出店とかは少なくて、各出演アーティストの物販と、パッチ屋に最近恒例のグモーバーガーが出店していたくらい。



スラドミやTTF行ったら必ずといっていいほど遭遇する東京のスラッシュマニアくんもやっぱ来てた。
大量のアナログレコードをひっさげて(サインしてもらうため)。やっぱこの人はイカれているなと思った。
同時開催の川崎のスラッシュ・ドミネーションなど目もくれずこっちに飛んできたんだと。
そりゃそうだ。最近のスラドミの面子はスラッシャーをなめてるとしか思えない。


大阪の老舗スラッシュメタルバンドREVERGEがちょうど始まったのでフロアへと赴く。


まぁまぁお客さん入ってて、外人もチラホラおる。ステージダイブもやってる。
そしてモッシュサークル。
私としては2年越しとなるモッシュ。つまりWHIPLASH(TTF2016)以来。
ピットの中に突入した瞬間、鳥肌と久方ぶりにモッシュできたことへの言い知れぬ歓喜がこみあげてきた。やっぱ身体がずっとこの瞬間を待ちわびていたのだ。
ただし、やっぱ息はすぐにあがった。
REVERGEのVoの人が「ようこそスラッシュ・ドミネーションへ!」と言ってたのがうけた。
あてつけかな?


続いて、アメリカ産クサれB級スラッシュメタルバンド、BLOOD FEASTの登場。


へんなSEが流れ一発目いきなり1st『KILL FOR PLEASURE』から「THE DARKSIDE」。
みんなそれぞれ齢を重ね、小汚いガラ悪そうなオッサンになってしまったが、ボーカルだけが髪フサフサで肌に若干のツヤがあると思ったら、やっぱり最近加入した若いメンバーだった。
オリジナルVoと違って、歌に全く抑揚がなくギャーギャーわめいてるだけでかなりイケてなかったのが残念。
「BLOOD LUST」の最後のスクリーム連呼は再現してた。

なぜか常にセンターを陣取るベースとギター。



そしてカナダのSACRIFICEが登場。
一発目2nd『FORWARD TO TERMINATION』のイントロから「Terror Strikes」がきたときは鳥肌が立った。



最初2nd完全再現かと思ったが、3rdや最近の曲(「Hiroshima」やった)なども織り交ぜながらの2nd曲中心のセトリ。
一番興奮したのが「Afterlife」がきたとき。この曲の疾走感はモッシュせずにはおれんですよ。

今回、一番クールな佇まいで昔と変わらずのあの個性的な歌声を聴かせてくれたのが、ギターヴォーカルのロブ。
他のVoのみたいに客席に笑顔もピックもふりまくことなく、ただひたすら演奏をこなす。
シャウトも昔のままでカッコよすぎた。正直惚れた。


そしてフロアから外人の客が「Reanimation!!」とコールし、ま、PVも制作されてるのでおそらくSACRIFICEの代表曲なのであろうこの曲でシメ。


んで、TTF初日の大トリは同じくカナダのレジェンドRAZOR。


まぁ小生、RAZORは2nd『EVIL INVADERS』くらいしか知らんのやけども、セトリも割とこの作品からが多くてやっぱこの作品が代表作なのかなと。
しかし、このフェスの客、RAZOR好き多いな。その辺からしてついていけない。
ただ、にわかの私でもわかったのが、今のヴォーカルがやっぱオリメンでなかったこと。
あのかすれたような、絞り出すようなスクリームが、オリジナルと全然違ったからだ。

オリメンか判断つきかねたのが、カナディアンスラッシュ界屈指のリフメイカーと呼ばれていたこの人。
今じゃ西成区あたりをうろついてそうな虎党のオッサンになってしまった・・・
ただ、あのジョリジョリの剃刀リフサウンドは健在!間違いない!彼だ!



あの~、カルロさんですよね?



最後の「Evil Invaders」ではこんな感じ。ようゆわんわ。
「アチャー!」「オオサカサイコー!!」



今回このTTFで、B級スラッシュの外タレレジェンド3バンドのライブを一気に拝むことができたが、やはりオリジナルメンバーが揃った(風貌が変わり過ぎて見た目は全然わからんが)SACRIFICEが一番よかった。
なによりVoがオリジナルであることが強い。


今日の1曲:『The Entity』/ SACRIFICE
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

グットキッタ

2017年12月20日 | コンサート
Salyuが今月京都でライブを演るという知らせは、先々月くらいから知ってはいたが、行こうかどうかと迷っている内にもう次の日ライブってなった時点で、ローチケではすでに完売しとったし、平日やし「もう行かんでもいっか」って気持ちになってたんだが、ライブ当日になって仕事しながら「しかし、今年すでになんの予定もあらへんし、多分もう年内いい事ひとつもあらへんなぁ~」ってポケ~っと考えてる内に、気が付いたら京都の神宮丸太町駅に降り立っていた。




まぁ今回は開演が20:00からってのがよくて、仕事終わって家帰ってから会場に向かっても十分間に合う余裕があった。
家出る前に会場に問い合わせたら、当日券出ますって回答も得られたので。


Salyuはここ数年、小林武史氏とのコンビユニット“Minima”などで精力的にライブ巡業を行っているが、今回神宮丸太町駅にある京都Metroで行われたライブは、『ウッタギッタ』という歌とギターで織り成す構成で、内橋和久氏という、国際派の、なんだかすごいキャリアのギタリストさんとのユニットライブ。




このユニット企画、ここ京都Metroで今春にも演ったらしく、実は今年二回目。
前回は瞬く間にソールドアウトになったらしく、今回はそのアンコールに応えてのものだったらしい。
まぁこの小さなハコの狭い空間で、Salyuの歌を堪能できるなんてことはめったにない事だから、そらSalyuファンは殺到するだろう。


京都Metroは3年前のチボ・マットのライブ以来(チボ・マット先日解散しちゃったんだよね)。
まぁここは京都で屈指のオシャレなライブハウスで、Salyuのアコースティッキーなライブにはピッタリですわな。




当日券なので当然座席には座れなかったけど、前回のチボ・マットの時と同様、右側の一段せり上がった通路の上からかなりステージに近い所で見ることができた。
わりとのんびりしていて、20:00をかなり回った頃に演者が出てきてライブがスタートした。

序盤はSalyuが自前の多重ループサウンドマシーンを操作しての演目で、1曲目ウォーミングアップな感じでSalyu × Salyuからの楽曲 「Sailing Day」で幕を開けた。
まだ声の方は本調子ではないようだったが、それでも忙しなく機械を操作しながら歌うSalyuの姿は、なんだか余裕のある一端のミュージシャン然としていて、やはり場数を踏んでいるだけあるなと思った。




そして、2曲目で早くも私に、この日一番の衝撃が走った!
Salyuがなんかブルージーな洋楽のカヴァー曲を歌い出したのだが、なんだか聴き覚えのある歌だった。
で、徐々にその曲の輪郭が見えだし・・・・え?おい、まさか!・・・こ、これは・・・・

ス、スティーリー・ダンの「Show Biz Kids」!!

そのことがわかった瞬間、もう今年一番っていうくらいの寒イボが全身をかけ巡った。
まさか、Salyuのライブで、スティーリー・ダンの2nd『Countdown To Ecstacy』からのこの地味な曲のカヴァーが聴けるとは・・・・




今回カヴァー曲はけっこうあって、ジブリ映画の主題歌で有名なユーミンの「ひこうき雲」、スタンダードナンバー「My Favorite Things」、Salyuの(最近始めたばかりだという)ギター弾き語りによるヴェルヴェット・アンダーグランドの「Femme Fatale」・・・・etc。
あ、そうそう、Salyuのシングル『iris~しあわせの箱~』に収録されてたc/w曲、ジョニ・ミッチェルのカヴァー「River」が聴けたのはよかった。

リリイ・シュシュからの楽曲も数曲披露されて、「グライド」「飛べない翼」「エロティック」の3曲だったかな。
まぁリリイの楽曲は大好きなんだが、アコースティッキーなこのイベントにはリリイの楽曲はあまりそぐわないなと思ったのは私だけだろうか?


想定外にもSalyu名義の楽曲が少なく、「messenger」と、本編ラストに「to U」が演奏されたくらいか。
今年8月に宮城県石巻市の特設ステージでSalyu自身が演劇の舞台に立って披露したという、宮沢賢治の詩に曲をつけた「雪の下のふきのとう」は、最初に説明のあった宮沢自身の若くしてこの世を去った妹の事を綴った詩ということも相まって、Salyuの神々しくも哀愁感溢れる歌声に目頭が熱くなるのを禁じ得なかった。
宮沢賢治作品モチーフ『四次元の賢治』、一体どんな舞台だった?


おそらく、今回のが今年最後のライブ観賞になると思うが、まぁ、どんなものかとふらふらと見に行ったこの私の優柔不断な行動力が今回見事功を奏したと申しましょうか。
狭いオシャレな空間で、番外編的な趣のアダルティーなSalyuの歌を至近距離で堪能でき、「ほんと来てよかった」って思える、プレミアムで極上のいいライブだった。
(今までで見たSalyuのライブで一番よかったかも)




今日の1曲:『ひこうき雲』/ Salyu
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

時空の舞踊

2017年11月26日 | コンサート
今秋もやっぱり原始神母のライブに行ってきました。
今回は、先月Zeppで上映されたデヴィッド・ギルモアの絶響フィルムコンサート『ライブ・アット・ポンペイ』を目撃してちょっと感銘を受けたという、よりによって普段全然ピンク・フロイドを聴かない姉を伴ってのライブ観戦。
会場はお馴染み、神戸チキン・ジョージ。


神戸のスパのフロントには靴磨き屋がいる。なんとなくヒプノシス的?



三宮に着いて腹ごしらえに寄ったスパ内のガストが人手不足で、メシを食い終えた頃には開場時間がとっくに過ぎてしまって急いで会場までかけつけると、すでに長蛇の列。
まぁ整理番号から余裕で座れるだろうと思って入場すると、座席がフロアの半分くらいしか用意されておらず、すでに満席。まさかの立ち見ライブ観戦となってしまいブルーな気持ちになる。
この手のプログレバンドの長丁場のライブで立ち見っつーのは今回が初めてかも。
2年前、初の原始神母のライブでこの神戸チキン・ジョージで見た時は、開場してしばらく経ってから入場しても余裕で座れたのに・・・・・
つまり動員が各段に増えたってことですわな。

にしても、今回はやたら外人が多かったな。
外人は酒飲みだから、ライブ中も何回も私の前を横ぎり酒を補充しにウロつくので鬱陶しいことこの上なかった。
まぁでも程よく盛り上がってくれてるのはいい感じだった。


原始神母第一部は、いきなり『狂気』完全再現でマジかと思った。




イントロダクション「Speak To Me」での狂笑とスクリームは、今回も扇田裕太郎氏、そして今年新たに加わった冨田麗香さんによる実演。
この部分はなんだかいよいよ演劇めいてきたな。

気持ちよさそうに夢心地のフレーズを奏でるシャケ。



初見の方たちにとって、この凝りに凝った神秘的な照明ワークだけでもかなり見応えがあったと思う。

これは「狂ったダイアモンド」サビでの照明。



今回も扇田氏による弾き語り「翼を持った豚」が奏でられた時は少し期待した。
扇田氏は「Comfortably Numb」の冒頭の歌もそうだけど、ロジャーの憂い感を出すのがほんとうに長けている。


そしてこの後、「犬」がくるのか、「豚」がくるのか?「羊」がくるのか?


ンメェェェェ~~~・・・・ンメェェェェェ~~~~・・・・ンメェェェェェ~~~~~


今回も羊かーい!
個人的には犬演ってほしかったな。


「Another Brick In The Wall」では、キーボード2人によるロングバトルも。



正直、今回原始神母マジックはあまり感じられなかった。
それもそのはず私もこれで4回目だ。最初の衝撃、新鮮味は当然薄らいじゃってますよ。
それに今回のセトリは今まで演奏された70'sフロイドの総括的なもので、未聴曲1曲もなかったしね。
大好きな「原子心母」は演ってくれないし。
相変わらずのテンコ盛りセットではあるんだが、+αほしかったな。「SUMMER '68」とか。


まぁ今回が初めてなオーディエンスがかなり来場されてたと思われるが、その人たちの歓声や感激の声は凄まじかった。
そりゃあんだけのもの見せられたらそうなるよ。私も最初はそうやったもん。
「本家ピンク・フロイドよりいいーー!!」なんて叫んでる人もいた。




三国義貴氏が「ピーン!ピーン!ピーン!」というエコー音を鳴らし出すやいなや、「もう最高やーー!!」という歓声があがった。
外人集団も大喜び。



今回もミラーボール回りました(割れなかったけど)。



大団円。



今回物販ではシド・バレットTシャツが新たに追加され、デザインのカッコよさに思わず購入。
ちゃんとクレイジーダイヤモンドになってる。まぁこの日はシドのは1曲も演らなかったけど。



余談であるが、開演前、前回人間椅子のライブをすっぽかした例の酒飲み野郎に遭遇。
原始神母見に来とったんか。
向こうからシレっと声をかけてきて、妙にめかし込んでいたので最初誰だかわからなかった。
ヘタしたらもう二度と会うこともあるまいと思っていたのだが、悪びれた様子もなく普通に接してきたので、まぁその場で許してやった。
(貸し出し中のDVDも返してもらわんといけんしね)


ピザ・バレット。



今日の1曲:『ECHOES Part.1』/ 原始神母
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヤレヤレヤレヤ

2017年11月19日 | コンサート
今年もやっぱり人間椅子のライブに行って行きました。
最新作『異次元からの咆哮』のレコ発ツアーですわ。

会場は、スナックやガールズバーなどが犇めき合ういかがわしい通りのパークアベニュー堂山にあるumeda TRAD。




まぁこの前まではumeda AKASOという会場名で通っていたのだが、私が最初にこの会場で人間椅子を観た時(『無限の住人』ツアーの頃だったと思う)は、バナナホールという名前で、今回で3回(経営者が?)変わっている。




今回ライブに行こうと思った動機として、珍しくツアーグッズのデザインがカッコよくてそれが欲しいというのがあった。
16時半から物販の先行販売があるという情報をキャッチしていたので、キタのユニオンでさっとCD物色してから念のため時間キッカリに会場に赴いた。
ねぷた絵師の三浦呑龍先生のデザイン画がほどこされたパーカーがどうしても欲しかったのだ。

ところが、会場に着いてみると・・・なんとすでに長蛇の列!!
椅子の先行販売に行ったのは初めてだったが(以前は先行販売なんてものはなかった。そんなものは必要なかったのだ)、最近の人間椅子って凄まじいことになってんのね!
しかし、すでに行われた地方公演に行ったと思しきねぷたパーカーに身を包んだファンが並んでるのはなぜなんだ?それ以上何を買うんだ?
どうやら会計スタッフが一人しかおらず、行列の行進が遅いことこの上なかった。
人間椅子のグッズ買うのに、こんなヤキモキした気持ちになったの初めてだよ!
会場外ではイエスの「ファースト・アルバム」がかかっていたが、もう全然気が安まらなかったよ。
で、やっと私の順番がまわってきて、スタッフに「パーカーMサイズ、あと2着」と言われた時はタマキンが縮む思いでしたよホンマに。
なんやねん!最近の余裕のない人間椅子は・・・

ねぷたパーカーギリギリゲット!カッコいい!


2週間くらい前にチケット発券して整理番号は400番台。昔なら2日前でも二桁台やったけどなぁ。
会場入ったらハコはほぼ客で埋め尽くされていた。どこで見ようかなとウロウロしてたら左側のトイレに行く通路に人がまばらに配置しているのに気づき、そこがなかなかの穴場でけっこう前の方で見ることができた。

今回のライブは新録曲が中心とはいっても8曲くらいと意外と少なく、あとは過去のナンバーが10曲くらいだったか。
まぁ今回は意外性のあるレア曲は少なめで、定番のノリやすい楽曲が中心だったような気がする。
私が奇声を上げて喜んだのは「菊人形の呪い」くらいやったかなぁ。
途中MCで相撲の話をしたり、「今年の夏は暑かったですねぇ」とか言ったり、こっちは「え?相撲の唄やってくれるん!?」「楽しい夏休みキタ!?」て、ぬか喜び何回したか・・・

中盤で和嶋氏は、金が入って今年新調した自身のシグネスチャーモデルSGを得意げに披露。
さそりを思わせる形状に仕上げられ、さそり座の支配星が冥王星であることからモデル名は「冥王~Pluto」と名付けたとか。
私にはアンセムのロゴに見えてしゃーないんやけど。



ポッカリと空いたボディー下部の穴を和嶋氏は「異次元への入り口」と呼んでおり(なるほど、この穴がユゴス星へと繋がってるんだね)、ここから手を出して演奏できるかなコーナーが始まった。
ワジーがパープルの“Smoke On The Water”のイントロを弾きだすと、他の二人もそれにつられて演奏しだし1番だけガッツリと完奏。会場メチャメチャ盛り上がってた。
で、結論「弾きにくい」とのこと。

今回の新作で、鈴木氏が作曲した曲が案外よくて、「痴人のモノローグ」なんかは鈴木氏曰く「和嶋くんに存分に得意のブルースを弾いてもらうために作った」んだそうだ。
確かにさっきギターかなりあやしかったレインボーまがいの「太陽がいっぱい」とは打って変わって、この曲になったら水を得た魚のように気持ちよさそうにギター弾いてたもんな。
鈴木氏グッジョブ!

あと、津軽弁全開のナンバー「月夜の鬼踊り」にいく前の、鈴木氏による「ねぷたの囃子」に関するレクチャーがなかなか興味深かった。
鈴木氏の出身地、弘前市でのねぷた祭りの囃子には、“進む”・“休み”・“戻り”の三種類があるという。
今回演奏された「ねぷたのもんどりこ」や、1st収録の「あやかしの鼓」は“戻り(もんどりこ)”の囃子リズムを採用しており、新録の「月夜の鬼踊り」のサビで使われてるのは“休み”の囃子リズムだという。
“休み”は、ねぷたの行進が詰まってその場に長時間居る時に、観覧者を退屈させないために流される囃子らしい。
ちなみに、「ねぷたのもんどりこ」の歌詞に出てくる「頭割られて飛び出す目玉~♪」というフレーズは、新作のジャケットにも採用されている、鈴木氏が高校生の時から敬愛してやまない呑龍先生の筆によるねぷた絵の構図を歌ったものらしい。



こういうところに、ねぷた祭り大好き人間の鈴木氏のこだわりというか、郷土愛が感じられていい。
パチンコ、地獄シリーズはもうええから、ねぷたシリーズはこれからもどんどんやってほしい。


あと、今回は久々にライブ会場で落ち合う予定の知り合いがおったのだが、家出た時にその人から電話がかかってきて「会場に着いたら当日券何時頃販売するか教えてくれ」と。で、メールで送ってやると、「今から梅田向かいます」と返信がきた。
開演前一応会場入り口で待っていたが一向に現れない。
で、終演後電話しても出ない。ふざけた話である。
はらわたが煮えくりかえる思いで会場を後にしたが、おそらくその時の私の形相は呑龍先生描くねぷた絵の武者そのものであったかと。
まぁだいたい見当はついていたのだが、別件で酔い潰れて家に帰ったらしい。F**K Off!and Die!
これやから酒飲みはきらいやねん。こういう手合いと付き合ってると、こっちが馬鹿をみることがあまりにも多すぎるのだ。
だから私はワジーとも、おそらくプライベートでは付き合えないだろう。
もうその日は腹の虫が治まらなくて、馴染みのメタルバー寄ってヤケ酒ですよ!ったく・・・(ヨギパイン一杯だけやけど)

まぁ鈴木氏の使用済みのピック拾ったので良しとすることにする。




今日の1曲:『ねぷたのもんどりこ』/ 人間椅子
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドリームシアター(夢の音の数攻め劇場)

2017年09月20日 | コンサート
いつものツレから、ドリーム・シアターが今年『IMAGE AND WORDS』発売25周年を記念した完全再現ライブを敢行するという知らせがきたときは、「お、それなら久々に見に行ってもいいかも」と、すでにドリムシの近年の作品には全く興味を失っていた私もライブ観戦する意欲が沸き起こった。
大阪公演もあったが、愛知公演は土曜日と日もよく、久々に名古屋観光を楽しみたいなという思いもチラついて、愛知遠征を選択。

ただ、愛知県なら当然名古屋だろうと早合点していたのが、ツレからチケットを受け取ると豊田市の辺鄙な街のホールで開催されるということが判明し、名古屋のディスクヘブンに寄って元DEATHのドラマー、ビル・アンドリュース氏に再会するという私の当初の思惑は叶わなかった。


豊田市民文化会館。



ドリーム・シアターのライブを見るのは実に10年振りで、確かOCTAVARIUMツアー以来。
客層は我々と同世代が圧倒的に多かったかと思われるが、若い子もチラホラと。
そしてみんなだいたいドリーム・シアターのTシャツを着ているという忠誠心の強さ。

あと客の中に、なんとあの元官僚コメンテーターで昔よくたかじんのそこまで言って委員会などに出演していたH.K氏がいた。
彼もドリムシTシャツでバッチリきめていて会場に入ると最前列に座っていた。
豊田市まで見に来るとは、筋金入りのドリムシファンと見受けられる。

我々はかなり右端の席。



3時間タップリあるということで、尿分を体内からできるだけ絞り出しライブに臨んだ。
17時ちょっと過ぎてからメンバーが出てきた。できれば座って見たかったが一応メタルバンドなのでそういうわけにはいかない。
それにしても、いやはやドリムシファンは熱いね。



一発目は「The Dark Eternal Night」。このへんまでは作品聴いてたから覚えてた。
あと第一部で私が確認できたのは、4thからのインストナンバー「Hell’s Kitchen」、6thのキャッチーなメタルナンバー「As I Am」くらい。




今回の動機として、ドリムシでのマイク・マンジーニのドラムプレイを一度拝んでみたいというのもあった。
彼の生プレイは、20年以上前のエクストリーム大阪追加公演以来である。

豪快かつ正確。ただ、私には(昔の)チャド・スミスが叩いてるようにしか見えなかった。



鋭利なショルダー・・・・パッド?



ノリノリだぜ。



メンバーん中で一番風貌が変わってしまったのがこの人。無人島で暮らしてるのかしら?



昔は唯一人東洋系で見た目が一番浮いていたが、今じゃ清潔感が漂っていて一番カッコいいね!



さて、第一部が終わり、約20分くらいのブレイクタイムを挟んで、いよいよ第二部『IMAGES AND WORDS』完全再現である。
本作がリリースされた1992年頃に流行ってたニルヴァーナやレッチリの曲がラジオのチャンネルを回す形で流れて、最後DJが「Pull Me Under!」と紹介してから、あのウットリするようなイントロギターが奏でられた時は、「ウオオオォォォーーーーっ!!!」って感じで客席が歓喜と興奮の渦に沸いた。
私もこの出だしにはサムイボを禁じ得ないほどあがるものがあった。




問題は次であった。
ラブリエにとっても鬼門となっているであろう「Another Day」。
完全再現のプレッシャーも相当であろう。
果たしてあの高音域の歌唱を今回は完璧に出せるであろうか。



・・・・・・・・・。
「Another Day」の演奏を聴き終えた後、「こりゃ次のTake the Timeも絶望的だな。」と思ってしまった。
まぁこの日のラブリエは大健闘していたとは思うが、なんか荒いんよな。
てかさ、今回は『I&W』完全再現って名目を掲げてんだから、せめてサックスプレイヤーをつけてほしかった。

ラブリエだけでなく、演奏方面にしても全体的に荒かったように思われる。
席の位置のせかもしれないが、各楽器の音のバランスもあまりよろしくなかった。
とくにマイヤングのベース音が全然聞こえなかったのは残念だった。
せっかく名作の完全再現なのだから、音響設備も完璧に整え、もう少し丁寧な演奏、音出しを心がけてほしかったかと。




今回のハイライトは間違いなく「Metropolis Pt.1」。
完全再現つっても、まぁそれなりにライブアレンジの拡張はされてます。
「Metropolis」の怒涛の間奏部分でのユニゾンアレンジは、さすが凄まじいものがあった。

ただ、ここらへんで私ん中で音を受け付ける限界のピークに達していたね。
それ以降は、もうこれ以上の音数に耐えうるキャパシティーは残ってなかったように思われる。
だって頭ん中がジンジンしてきたんだもん。

ラスト感動の「Learning to Live」も、なんか疲労感で全然感動できず・・・・
こんなハズじゃなかったんだ!




そしてアンコール・・・・・
正味私以外に本心からアンコールを叫んでないファンも何人かいらっしゃったのではないか?
だって、23分に及ぶ長編曲「A Change of Seasons」がアンコール曲ってすでにツレから聞かされてたんだもん。
ほんまムチャしはるわ、この人ら。
もう途中、何やってはるんかわからんなってたし。
この詰めに詰め込まれた今回の音攻めプログラムのトドメの1曲は、正直拷問に近いものがあったね。
つか演ってる側イヤにならないのか?




ライブ中、私はふと思った。
本国のピンク・フロイドトリビュートバンド原始神母のライブも約3時間におよぶプログラムであるが、今まで3回いって疲れたことなど一度もない。
要は疲れを感じさせないくらい、最初から最後までライブを楽しめてるってことだ。
同じプログレバンドなのに、この差は一体何だ?

「って、バンドのタイプが全然ちゃうやろ!」と、つっこまれるのを承知で敢えて言わせてもらうと・・・・
原始神母は全体的に演奏がもの凄く丁寧だし、なんといっても音響にとことんこだわっている。
音数や超絶テクではドリムシは圧倒的だが、音の響きやグルーヴ感を持つ原始神母の方が、ライブバンドとして圧倒的に勝っていると思う。


まぁでも凄いね、この人たち。強靭というか・・・お疲れちゃん。



そして豊田市のラーメン屋で坦々麺食ってとっとと帰った。
(ちなみに食後の帰りの車の中でのシメはアラニス盛りセット)



今日の1曲:『Metropolis Pt. 1(The Miracle and the Sleeper)』/ DREAM THEATER
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テクノ大戦争 Part.2

2017年07月04日 | コンサート
電グルのスケジュールに合わせたのだろう、20:00開演という遅スタートにも関わらず、ガッツリパフォーマンスをかましていかはった電グルがはけた頃にはもう21:00を大幅に回っていた。まぁ電グルのライブは基本ノンストッププログラムだからその辺は融通がきかんのだろう。終電が少し心配になった。
セットチェンジの間も、側の電グルファンの兄ちゃんとジョイントは何の曲演るのかと、お互い予想し合っててワクワクしながら待機してた。


突如我々の目の前の中央ステージに、雨の降り注ぐがごとく、レーザービームがビカビカと光り出した!!
そして次の瞬間、ステージの下からグィ~~~ンとPerfumeの3人が浮上してきて目の前に現れた時は思わず興奮してしまった!

1曲目は最新シングル「TOKYO GIRL」。
以前まではアリーナ席でもなんか3人のステージが遠くに感じて、スクリーンばっか観ててあんまライブを観てる実感が沸かなかったが、今回は至近距離でガッツリ3人の卓越したダンスパフォーマンスを拝めてることが信じられなかった。
特に「FLASH」のカンフーダンスを間近で見れたのはよかった。



今回のセットリストもなかなかよくて、個人的にも収穫はあった。
なんつっても今回初めて念願の「GAME」を生で体感できたことは、私に想定外の感激と興奮をもたらした。
彼女たちはこの曲の瞬間ジェダイの戦士と化し、その息ぴったりのライトセーバーワークを見るにつけ、言いしれぬフォースを感じずにはいられないのだ。
もちろんその後に続いた「エレクトロ・ワールド」も、さっきの興奮と相まってアゲアゲ状態のまま盛り上がることができた。

そして今回、電気グルーヴとの対バンが実現したことについて、あ~ちゃんが電気グルーヴへの長年の思いをここで明らかにした。
あ~ちゃんは、2004年(中学生の頃?)の「WIRE04」で電気グルーヴのライブを初めて観たのだそうだ。

「中田(ヤスタカ)さんの曲のよさを知るためには『WIRE』でしょ、って当時のマネージャーさんに言われて、上京してすぐ観に行ったけど、当時はなんで大人たちが盛り上がってるのかマジでわからなかった。ステージ上ではずっとおじさんがセグウェイ乗ってふざけてるし、お客さんも全然ステージを観てない。これでステージが成り立つっていうのが衝撃で。でも、あとで電気グルーヴさんのよさに気付いて大ファンになってからは『なんであのとき楽しまなかったんだろう』って惜しい気持ちになった。」

「WIRE04」セグウェイに乗って客を煽る瀧。


そして、ライヴも中盤にさしかかり、いつものP.T.A.コーナーで、いよいよ電気グルーヴとのジョイントが始まろうという雰囲気になった。
そう、私が幕張くんだりまで遠征する決意をしたのは、このためだったにほかならない。
いよいよこの歴史的瞬間を目撃する時がきたのだ!

ところが、あ~ちゃんが中央にやってきて、信じられないことを告げた。

『Perfume FES!!』ではいつも対バン相手の皆様とコラボレーションをさせていただいていますが、今回……できませんでした!」とお辞儀。

会場内は「えええぇぇぇ~~~~~~!!!????」と騒然状態。

もう愕然とするしかなかった。
あ~ちゃんははっきりした理由は言ってなかったが、「電気さんはやっぱ大御所さんすぎて・・・」とか言っていたような気がする。
まぁようは大人の事情ってことだろう。彼らも過密スケジュールの中、なんとか空いてる時間を見つけて出演してくれたんだとは思う。
ただ、引き受けたならキッチリ義務は果たして行けよ!!といいたい。
Perfume FES!!に今まで参加したアーティストはみなPerfumeとのジョイントにちゃんと付き合ってる。これはこのFESの醍醐味であり、暗黙のルールである。
できないのなら最初から引き受けるな!!
いや、ジョイントの時間は作ろうと思えば作れたと思う。Perfume枠では時間が遅いというのであれば、電気枠にジョイントの時間を組み込めたハズだ。
まぁ自分たちの個人的なゲストは召喚してたがな。それを考えると、ハナからジョイントなんてする気がなかったと勘繰りたくもなる。卓球とかPerfumeに興味なさそうだしな。
側の兄さんと、「電気の「Fake It!」とPerfumeの「FAKE IT」を掛け合わせるんじゃないか」とか、メチャメチャ盛り上がってたのはなんだったんだ!?

Perufmeのその後のフォローというか、仕切り直しが健気過ぎた。
のっちが「今回電気と共演できるのが楽しみ過ぎて、電気グルーヴさんが夢に出てきたの。しかもそれが、瀧さんとキスをする夢だったの!」って、最初マジで聞いていたんだが、「あ、そういうことか」とすぐに気づいて、側の電グルTの兄さんと顔を合わせてニヤリとした。
で、ここにPerfumeがパフォーマンスを繰り広げる「Shangri-La」カヴァー(つってもバックで電グルの曲そのまま流してるだけやけど)が実現したのである。
あ~ちゃんは「WIRE04」時の瀧を再現しようと、のっちに誕生日に買ってもらったというセミニグウェイに乗ってステージ上を滑走。
これはかなりプレミアもので観てておもしろくはあったが、まぁグダグダ感は否めなく、「電気がジョイントしていれば・・・」と、複雑な心境にもなった。

ここで唯一Perfumeと電気のコラボを実現させるという義務を果たしていたのが、電気グルーヴのVJを担当するDEVICE GIRLSで、かつてPerfumeのツアーのVJも手がけたことがある映像制作ユニット。電気グルーヴ風の「パフューム」というロゴマークをスクリーンに映し出したりと粋なVJをぶちかましてくれていた。グッジョブ!!
彼らもずっとプログラミングに追われ、寝る暇もないそうだ。




Perfumeの全プログラムが終了し、アンコールで3人が出てきてMCで「電気がやっぱり出てきてくれるかも?!」みたいな気運が高まり、おそらく彼女たちもギリギリまで電グルとのジョイントをなんとか模索していたのだろう。
しかしあ~ちゃんが「電気さん、もう帰っちゃったの」と無情にもそう告げて、希望は断たれた。

そして、電気グルーヴとのジョイントのために空けておいた余った時間でなんか演ろうかと客に「なんの曲がいい?」と問いかけ、フロアからは「FAKE IT!!」、「Miracle Worker!!」、「OMAJINAI☆ペロリ!!」(ウソ)などの曲名が挙がったものの、最後のっちのツルの一声で「チョコレイト・ディスコ」というベタ曲に決定し、なんとも締まりの悪い形でPerfume FES!!初日が終了した。
こんな残念な幕切れになったの、誰のせい?


電気はこの『Perfume FES!!』の伝統にドロを塗ったと言えるが、まぁこのFESってのは、前回も言った通り、Perfumeの3人が「ただ好きなアーティストと共演したい!」っていう、わがままから発生してるFESであって、我々ファンや出演者はそれにふりまわされてるといっていい。
今回の電気の対バンも最初予定してなかったのを彼女たちがむりくり“前夜祭”としてねじこんだワケで。
だから、Perfumeと共演することにいささの興味も抱いてなかった(憶測だけれど)電気の2人に、過密スケジュールの中参加する事を「うん」と言わせたPerfumeの強引さがすごいっていうか、電気よりタチが悪いのかもしれない。


まぁ今回の幕張遠征、決して失望させられたことばかりじゃない。
至近距離からPerfumeのパフォーマンスとお御足を拝めたことももちろんよかったが、長い待ち時間の間や移動時間に、赤の他人のファンの人とあそこまでガッツリPerfumeや電グルについて色々語れたのは今回が初めてで、とてもいい時間が過ごせた。

ライブ終了後、おびただしい客の退場移動の時、ろくに挨拶も出来ずチケ譲渡者の方とはぐれてしまったのであるが(せっかく買って持っていったお土産の八ツ橋を渡し損ねた)、会場の外に出たら、ツイッターでも話題となってたこのTシャツの製作者の方を見かけて、思わず声をかけてしまった。

このコラボデザイン!!センスよすぎ!!Perfumeグッズ担当者も是非見習ってほしい。


この方とは、Perfume FES!!帰りの客ですし詰め状態の電車の中でも偶然にも再会し、長い京葉間、心ゆくまでテクノな話題で大いに盛り上がってよかった。





そして私はその後、患っていた小腸の痛みがさらに悪化し、その5日後入院生活に入りました。


今日の1曲:『GAME』/ Perfume
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テクノ大戦争 Part.1

2017年07月03日 | コンサート
土曜日に、無事退院できましたんで、ずっと滞っておりました幕張でのライブレポおばぼちぼち書いていこうかと思います。


2013年から開催され、今年で4回目となる『Perfume FES!!』。
このフェスは「私たちの好きなアーティストと対バンしたい!」という、いわばPerfume3人の個人的わがままから発生してるフェスで、私の知る限りでは、スカパラ、9nine、リップスライム、ライムスター・・・etc.などが過去に共演を果たしている。
その様子は、アルバムの特典DVD映像でも確認できるが、まぁ私にとっては今まで何のメリットも感じられない企画であった。


しかし、今年2017年・・・日本中に激震が走った!

なんと!Perfume FESに、電気グルーヴが出演決定!!

これはファンの方が勝手に作った非公式ポスター


この衝撃のニュースにはかなり心騒がされた。
このコラボは、私が以前よりなんとなく夢見てた悲願のコラボレーションであった。
しかし、電気グルーヴ側からPerfumeに興味があるなんて話はもちろん今まで聞いたことないし、Perfumeの3人が電気グルーヴが大好きなんて話も聞いたことがなかった。
とにかく、今まであまりにも接点がないだけに、今回のこの決定にはビックリした!

まぁフェスでは何回も顔を合わせてるだろうし、私自身2年前のSONICMANIAで両者のパフォーマンスを目撃している。

『SWEET LOVE SHOWER 2015』でのピエール瀧とのフォーショット。



で、前述(前ログ参照)の流れでこのFESに行くことに相成り、開催日前日夜行バスに乗るべく家を出たのだが、今回の旅、少し呪われていたような気がする。
まず、家と駅の中間地点に差し掛かったところで、突如今まで経験したことのない瀧のような暴風雨に見舞われしまった。
傘など持ってなくて、しかし雨宿りなどしてたら確実に夜行バス乗る時間に間に合わないので、そのまま駅まで突っ走る。
頭の先からTシャツ、ズボン、靴の中まで全身ズブ濡れ!!そのまま京都駅に着くまでの45分間、車内でガタガタ震え続けるハメになった。
ほんま第一回地獄のフジロックの再来かと思った。



乗ったエコノミックなJRの高速バスもかなり悪辣なもので、乗車してから5時間!!乗客を一切インターに降ろさせないヒドい待遇のバスだった。今度からちょっとバス会社を再検討しようと思う。
ズボンのグチョグチョは一晩で乾いた。
軽くエコノミー症候群になりながら、たいして睡眠もとれず新宿でバスを降り、いつものように朝飯食ってディスクユニオンでCD物色してから幕張に向かった。

海浜幕張(「かいひんまくはり」って読むの今回初めて知った。ずっと「うみはま」だと思ってた)駅改札口でチケット譲渡者と待ち合わせ。
電気グルーヴの目立つタオルを首に巻いてるのを目印にしてたので、すぐにその方と落ち合えた。
チケット譲渡を済ませると、開演まで2時間以上もあるのにその方はすぐにどこかへ行ってしまわれた。メタラーとは違い、やはりJ-POPファンは深入りしてこない。まぁメタラーの打ち解けの早さは特殊やけど。


駅の外では、ヤングギターにも紹介されたことがあるという、テクニカルメタルギタリストの超絶プレイが繰り広げられていた。



腹ごしらえに寄った幕張のバーガーキングは、リサーチ出来てなかったのか、明らかに人手不足で、レジは軽くPerfume渋滞をきたしていた。



で、今回も電気グルーヴのTシャツで臨んだのであるが、周りはPerfumeTだらけで(ま、Perfumeのフェスなんだから当たり前か)、電気Tの人はなかなか見当たらなく、想定していたよりアウェイ感ハンパなかった。
とまぁ、一応電気ファンを装ってはいたものの、実はにわかに近かったりする。楽曲の認識数からいっても断然Perfumeの方が思い入れが強い。ほんとはね。


モッシュ、ステージダイブ禁止!!



譲って頂いたチケットの席番が今までにないくらいに良くて、なんとAブロックの200番台!
開場して場所取りにいくと、花道中央ステージの真ん前を陣取ることができた。
先にその場所にいたお兄さんが、振り返り私を見るなり、「あっ!お仲間さんじゃないですか!!」と、声をかけてきた。
そう、彼も電気Tシャツだったのだ。こういうノリのいい人がいると助かる。おかげで2時間という長い待ち時間、このお兄さん(後で50歳過ぎの方であることが判明)と、チケ譲ってくれた方と3人で、Perfume&電グル談義に大いに華が咲いた。


電気グルーヴは、Perfume主催のフェスであることをいささかも感じさせない、いつも通りのマイペースなパフォーマンス。
彼らは3月よりスタートした「TROPICAL LOVEツアー」を終え、地方のフェスに出まくっているという繁忙期。なので、Perfume FES!!仕様のプログラムなど組む余裕などはなかったのであろう(さらさら組む気もなかった?)、新作、前作中心のセトリ。
途中、最新作にもレコーディング参加しているトミタ栞なる女性アーティストがゲストで登場し、新作の中から「プエルトリコのひとりっ子」、そして「いちご娘はひとりっ子」(これは「いちご娘」をトミタ栞さん用に歌詞付きにマッシュアップしたものであったと、後で気づいたことからも、私の電グルにわか振りが浮き彫りにされてますわな)をダラダラと披露し、新譜、前作を聴いてない私、そしてPerfumeファンを唖然とさせていた(と思われる)。まさにやりたい邦題である。
側にいたガチの電グルファンのお兄さんは、かなり興奮していた様子であったが。

中央ステージにやってきて投げキッスを連発するでっかいシルクハットをかぶっているだけのピエール瀧を間近で見たが、特に感激することもなく、前回同様なんの存在価値も見いだせなかった。
2年前のソニックマニアでは一番いいパフォーマンスをしていたと思っていたが、今回はなんか一応仕事はこなしました的な感情のなさを感じた。
今回気持ちよく体を揺らせたのは、「FLASHBACK DISCO」~「Baby’s on Fire」~「N.O.」・・・の部分くらい。

ま、ここは後に実現するであろうPerfume3人とのジョイントに期待することにした。
なんせ、今回仕事サボって幕張くんだりまで赴いたのは、この奇跡のコラボを目撃することにあったのだから・・・
じゃなかったら、高い交通費払って小腸の患いガマンしてこんな遠いところまでくるものか。


今日の1曲:『Fake It!』/ 電気グルーヴ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

神秘

2017年05月27日 | コンサート
今回で3度目となる原始神母のライブは、今までで一番近場のライブハウス心斎橋SOMAでの観戦。
今年は、ピンク・フロイド結成50周年という節目の年でもあり、原始神母側としても何か特別な年にするみたいなことを昨年のチッタのライブでおっしゃってたので、こちらとしてもやはり見過ごすわけにはいかなかった。
土曜日と良日で、終電を気にする必要もないし、これは行かない手はないだろう。


すでにフジロックフェスティバルの出演も決定してる原始神母(苗場アフロディーテだ!)。
今年は沖縄公演も敢行予定と、ますますその規模を広げてきた。
大阪では過去に梅田AKASOで一度ライブをしたことがあるそうだが、その時は客は100人にも満たなかったという。
今では満席+立ち見が出るほど。数倍規模の東京ではもちろん毎回ソールドアウト。

まぁ、いまだにたかがトリビュートバンドと彼らのライブを行き渋っている方もいらっしゃるだろうが、知らないってのは悲しい。
外タレこそがとか、ホンモノこそ価値があるなんてことがまやかしであることは、1月のガンズのライブで明々白々だ。
原始神母のライブの魅力は、動画でもその50%も伝えられてはいないだろう。
生で体感して初めて、その恍惚と神秘を感じ取ることができるのだ。




SOMAに来たのは初めて。
客席の規模は神戸チキン・ジョージとほぼ一緒くらいだが、ステージがちょっと狭いかな。

今回はひとつ段が上がっているセンターのVIP席で観戦することができた。
足も伸ばせてドリンクも置ける(横には缶ビールが4、5本並んでいた)。



風にのりて歩むもの<イタカ>の顕現を思わせる嵐のSEが流れ、扇田氏によるスラップぎみのベース音が刻まれだし、「吹けよ風 呼べよ嵐」で原始神母のライブがスタート。
そして、この緊迫感のある演奏の後、始まったのがサイケなロックンビーツ。
そう、シド・バレッド時代のナンバー「Lucifer Sam」だ。
そこにきらびやかな衣装を身にまとったコーラス隊のネェちゃんふたりが現れ、エキゾチックなGoGoダンスを披露するという演出にまずやられた。
それはまるで60年代イギリスのディスコにタイムスリップしたかのようだった。
こういう遊び心のきいたところも原始神母の魅力のひとつなのだ。




続けて「天の支配」、「Matilda Mother」、「夜空のドライブ」~と、第一部は『夜明けの口笛吹き』からの楽曲中心のシド・バレットに捧げるコーナーの様相を呈していた。
まぁ小生、実はシド・バレット時代の楽曲は苦手意識があって、ここ最近までほとんど聴いてなかったんだが、原始神母の演奏でこれらの楽曲を体感してちょっとビックリしたのが、けっこう楽曲を覚えていたことと、「シド・バレット時代の曲もけっこうカッコええやん!」と思えたこと!
フロイドの楽曲の持つ魅力を改めて気づかせてくれる・・・これぞ原始神母マジックなんだと!




その後はいつもの原始神母。
『狂気』8割再現、「原子心母」、「狂ったダイヤモンド」、「あなたがここにいてほしい」、「Comfortably Numb」・・・・・

そういえば、今回女性コーラスが成冨ミヲリさんに替わって、冨田麗香さんという方が加わっていた。
彼女もかなりの歌唱力の持ち主で、どうやらソロでも活動しているプロのミュージシャンらしい。


今回の私の最大の不覚は、家出る前にソニーのサイバーショットが部屋ん中どんだけ探しても見あたらず、画素数の落ちるi-Podでの撮影を余儀なくされたこと。
しかもライブ中シャッター音が鳴るのは良くないと思い、シャッター音の出ない安物の無料カメラアプリで撮影したため、画質はさらに下がった。
まぁでも、ちょっとサイケな感じの画が撮れていい塩梅と思うことにした。



天井が低いためか、チキン・ジョージの時のような神秘的レーザービームは控えられていた。
ただ、内装の割には音はものすごく良く、これはこだわりが尋常じゃない原始神母側がPAを持ち込んでいるためなのか。




今回のツアーでは、念願の『Animals』からのナンバーを演ってくれるのかくれないのかがポイントのひとつであったが、扇田裕太郎氏の弾き語りによる「翼を持った豚」がきたときは、心から「ヤッタ!!」と思った。しかも扇田氏の歌がまた絶妙によかった。



で、「翼を持った豚」の後、「犬」がくるのか、「豚」がくるのか?「羊」がくるのか?なにもこないのか?
期待と不安が入り混じる中、ドキドキしながら見守っていた。


ンメェェェェ~~~・・・・ンメェェェェェ~~~~・・・・ンメェェェェェ~~~~~


羊だった。

まぁアルバム丸々再現となると、ちょっと盛り上がりに欠けるとは思うが、『Animals』からの曲は、これからもガンガン演ってほしいと思う所存である。


「ナイルの歌」で、各プレイヤーソロ大会&大団円。
本人たちが一番楽しんでる感じがいいね。



ケネス・アンドリュー氏専用メガホン(「天の支配」の冒頭などで使用)



ライブ終了後は、メシ食ってからSOMAから徒歩3分のところのいつもの心斎橋のプログレバーに寄ったんだが、ドアを開けると、同じ原始神母帰りの客でほぼ満席!
店がこんな状態になってるの見たの初めて!マスターも戸惑ってたご様子。



で、店内でさっそくこいつを使わせてもらった。リマスタではなかったが2枚目購入。
今回は三国さんのサイン頂いた。



今日の1曲:『Sheep』/ Pink Floyd
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ポール

2017年05月06日 | コンサート
まぁ今回のポールのライブはほんとテンコ盛りすぎて1回だけじゃとても伝えきれない。
といっても、言いたいことは前回ほとんど言ってしまったんだが・・・・
なので今回は写真いっぱい撮ったんで、それを見せびらかしたいという趣旨の記事になってしまったことをお許し願いたい。
まぁいい席で観た人の記事にはもっといいショットが掲載されているだろうけど。


これはジョンが亡くなった日の翌日にポールが書いたという曲を演奏した時のシーン。
滝が流れるという、とても清涼感漲る美しい演出なのだが、これは一年前のちょうど今頃、気まぐれに観に行った名張の赤目四十八滝よりも美しく感じてしまった。



心に沁み渡るアコースティックコーナーが終わってからも、ポールは休むことを知らず、楽器をとっ替えひっ替えガンガン攻めてくる。
今年は『Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band』発売から50周年という節目の年らしいが、このアルバムから「Being for the Benefit of Mr. Kite!」が演奏されたときは「ヤッタ!」と思った。



繰り返される転調の度に色とりどりのレーザービームが会場をサイケデリックに彩り、オーディエンスを幾度も幾度もトリップさせていた。



ポール専用のこのピアノもとてもサイケデリック。



ポールがマンドリンを携えて登場。
そして「ジョージの書いた曲だ。でも君たちのために歌うね」といって披露されたのが「Something」。



なぜ冒頭にマンドリンでこの曲を弾き語りしたのかはなぞだったが、その後ちゃんとバンド演奏へと移行された。
バックにはジョージ、そしてビートルズのメンバーたちのメモリアルショットが映しだされる。
もうジーンとするしかない。



その後は「Ob-La-Di, Ob-La-Da」で和気藹々の大合唱。
そして、「Back In The U.S.S.R.」のロケンローなノリでかっ飛ばす。



お茶目なコメントを言うポールもサイコー。常に客を楽しませようとしている。



キッスのライブばりに火もバンバン噴いた。ステージ上はメチャメチャ熱いだろうな。
ポールも耳をおさえて「鼓膜やぶれるっつーの!!」みたいなジェスチャーをかましていた。



「Hey Jude」では、ビートルズファンたちの熱すぎる「ナナナ~ナ~♪」の大合唱がドーム中、すさまじいほどに響き渡っていた。
よく見るとアリーナ席の客は「NA」と書いたプラカードを掲げている。ナトリウム好きなんかじゃない。
みんなポールに熱狂しているんだ!



ひとまず本編終了。そしてアンコール。
それほど待たずしてポールが日本国旗を掲げて再びステージに登場。
もっと休んでりゃいいのに、よっぽど演りたいんだな、この人。
つか、演る曲多すぎて早くやんなきゃってのもあったと思う。



アンコールからがまた超テンコ盛り。
「Yesterday」、「Sgt. Pepper’s Lonely Hearts Club Band (Reprise)」、「I Saw Her Standing There」と、ビートルズナンバーを初期から後期まで惜しみなく披露。
そして、前回観に行った者からすでに聞かされてた噂の『ABBEY ROAD』のBサイドのクライマックスである「Golden Slumbers」~「Carry That Weight」~「The End」のメドレー再現。
これをポールの生歌で聴けりゃ、ビートルズファンなら感無量ってとこでしょう!
いや、噂に違わず見事な再現ぶりであった。ほんといいもん聴けた。


この感涙のメドレー再現で、全39曲のプログラムが終了。

39曲よ!!

ポール!!39!!(サンキュー!!)



今日の1曲:『The Fool on the Hill』/ The Beatles
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする