今年のゴールデンウィークは、ROVOという京都のバンドが毎年全国津々浦々で開催している『MDT Festival』なる野外音楽祭を観に、東京まで遠征してきました。
まぁ今年はこのフェスのチケット、他府県からの音楽好きも殺到し、凄まじい争奪戦になったかと。
GW中の開催ってのもあるが、とにかく面子が凄い。
前回すでに記事にも書いたGOMA & The Jungle Rhythm Sectionの参加もナイスだが、なんつってもゆらゆら帝国解散以来、ほとんどライブ活動をしてなかった坂本慎太郎くんが、約8年振りにバンドセットで参加となると、こりゃもう日本中が大騒ぎっすよ!
私の場合、ゆら帝の最後の方のライブは全然行ってなかったから約15年振りくらいになる。
ソロになってからの坂本くんのライブもずっと待ち望んでいたから、こりゃもう行かない手はないと。
そして、運良く(まぁ姉に丸投げだったが)先行抽選に当たり、この野外フェスを観にいけることに相成ったわけだが。
開催場所は日比谷野外大音楽堂。
まぁいつもの通り、夜行バスで移動して茶店でモーニング食って新宿でディスクユニオンで盤漁りしてから霞が関に向かった。
日比谷野外大音楽堂は行ったことがなく、霞が関のオフィスビルや官公庁施設にぐるりと囲まれた日比谷公園の中にあって、現地に着いて昼メシ食う所に迷った。
物販の先行販売で欲しいTシャツもあったのでテキトーに吉牛ですませて会場に向かった。
当日は見事な晴天。日差しが暑かった。
先行物販はにわかに行列が出来ていたものの、思ってたより人少なかった。
この人数なら十分欲しいものが買えるやろうと思っていたのが、なんと欲しいものの先行販売がやってなかった。
私の欲しいものといえばもちろん坂本慎太郎グッズにほかならない。
なんとフェスのオフィシャルTとROVOのオフィシャルTしか先行で売ってなかったのだ。
売り場の向こう側をみると、坂本くんの物販ブースが見えたので近くのスタッフに指さして「あそこの先行はやってないの?」と尋ねると、「開場してからになりますね」とサラっと言われた。
「なんであっちは先行で売ってくれへんの?」とイライラしながら訊くと、スタッフもイラっとした様子で「今回はROVOのフェスなんで」と。
はぁ?ROVO主催のフェスであってROVOのフェスと違うやろ。ROVOのフェスやからROVOの物販売上優先てことか。
ったく、なんのためにディスクユニオンの盤漁り早めに切りあげて現地入りしたかわからん。
しかもチケットの整理番号1950番やし絶対ムリやん。
ほれみい!!
まぁ一応顕微鏡デザインTシャツは買えたけど、狙っていたのはクールなデザインのZeloneTシャツ。
少量販売だったので案の定即売り切れたみたいだった。
最初からなんやけったくそ悪い思いで姉にとってもらっていた席に向かうと、なんと中央の最後列席。
ただ、このフェスけっこうゆるめのフェスで、ドリンク食べ物持ち込みOKで、なんか席も自由に移動してよかった。
ステージを見ると、すでにおびただしい数の打楽器類がズラッと並べられてあり、どうも全出演バンドの楽器が予めセットされていて、徐々に楽器をかたずけていくというシステムみたいだ。なるほど、その方がセットチェンジもスムーズだしね。
そして、トップバッターのGOMA & The Jungle Rhythm Sectionのご一行がステージに登場。
ワーーっと会場が湧き上がる。
ドラム、パーカス、ジャンベからなる強力なリズムセクションをバックに、GOMAの原始的なディジュリドゥの音色が日比谷に響き渡る。
そりゃ野外フェス好きのオーディエンス達はドンチャン騒ぎですよ。
それにしても、GOMAはなんか盛り上げ上手になったなぁ~、まぁ一種のパフォーマーですよ彼は。
私もちょっとこのサウンドは前の方で体感せんとあかんと思って、その場を移動。なんぼでも前の方に行けた。
やっぱ音が違う。全員電子楽器じゃないからこの生のサウンドはやっぱ前の方じゃないとその迫力は十二分に体感できない。
前の方に移動して気づいたのだが、柵で囲ってある最前エリアの客がどうも様子がおかしいと思ったこと。
まぁ音楽フェスだし浮かれ騒ぐのはいいのだが、人の事言えんけどどうもにわかっぽいのだ。
おそらくだが、なんかのコネでいい番号のチケが回ってくるVIPな連中で、こういうのがいわゆるパリピという類の人種かもしれん。
GOMAの演奏の最中に、みんなでステージをバックに堂々と集合写真撮ったり、ペチャクチャしゃべったりと。
さっき先行物販並んでて私の前にいた集団の客がそのVIPエリアにおって、並んでる時「ゆらゆら帝国の予習してきてねえんだよ~」という耳を疑うような会話が聞こえてきて唖然としたのだが。
こいつら今日ゆら帝の曲演ると思っとんのかと。たぶんソロは聴いていないのだろう。
まぁこういった連中はどのライブにもおるしいちいち気にしてはいられない。
いよいよ待ちに待った坂本バンドの登場である。
セットチェンジの時、気づいたらすでに坂本くんがステージに現れていてチューニングを始めてた。
いったん後ろの席に戻っていたが、もういてもたってもいられずすぐまた前の方へ移動。
坂本くんがSGかけている!もうそれだけで感動!
サポートメンバーもぞくぞくと登場。
ドラムはやはり菅沼雄太氏。ベースはOOIOOのAYAさん。そしてパーカス兼サックスは西内徹氏。
それぞれ入念に音合わせしてるなぁと思ってたら、いつのまにか曲が始まっているというジャムセッションのようなカッコいいスタート。
坂本くんがスティールギターの音をピヨ~~ンっと鳴らした瞬間会場がワァーーっと湧き立つ。
もうみんなこの瞬間を待ち望んでたんだね。
1曲目は「思い出が消えてゆく」。
坂本くんの歌が入ったところでも再び喚声が湧く。
それにしてもポップでオシャレなサウンドだ。
菅沼氏の繊細で軽やかなドラムも最高だし、徹さんのサックスも渋すぎる。
AYAさんの弾むようなベースもいいし、彼女のコーラスがまたとても機能していて素晴らしい。
このバンドの面子ははっきり言ってズルいですよ。ベストメンバーつうか、みんなカッコよすぎる!
坂本くんも、ゆらゆら帝国の時よりわずかながらオーディエンスとの壁が薄れたような気がする。
「めちゃくちゃ悪い男」の時、リズム隊の演奏が始まって、チューニングにてこずってなかなかギターが入らない場面で、客席に向かって「ちょ、ちょっと待って」と言って場が和んだ時にそれをなんとなく感じた。
「幽霊の気分で」が聴けた時は、興奮というより「ああ、ほんと東京まで来てよかった」っていうしみじみとした幸せな気分になった。
「仮面をはずさないで」んときはもうピークって感じ。とにかく演奏隊が素晴らしい。
そういや徹さんがサックスソロ吹くたびにも喚声があがってたな。
やっぱこのバンドは素晴らしいよ。もっと全国的にライブやればいいのに。
是非フルセットで聴きたい。
残すは今フェス主催者のROVO。
ROVOの存在は知ってはいたが、ライブも見たことなかったし曲も知らなかった。
アルゼンチン音響派という種類の音楽だということは姉から聞いていた。
で、ROVOを初めて体感しての感想だが、なかなか難しい音楽をやっているなと。
アヴァンギャルドで即興性が強くトリップ感もあるけど、気持ちいいというまでにはいかない。
なんかスゲェなという感じ。
スペーシーな鍵盤の音と、けたたましいヴァイオリンの響きがカッコよかった。
でもなんだが疲れる音だ。ツインドラムのせいかもしれない。
まぁでもものすごく盛り上がってた。
光の演出はよかった。
まぁこういう音楽なら最後GOMAとのジョイントもありなんじゃないかと思ったが、どうやらそんな気ぶりはなく一応アンコールまで観ていたが、ちょっと21時に別件の用事があったので終演を見届けることなく会場を後にした。
虎ノ門向かって歩いている時にもまだ会場の外に演奏が聞こえてきてて「長い曲やなぁ~」と。
とにかく、今回はこっちではなかなか見れない坂本くんのライブが見れてほんと東京まで行ってよかった。
ほんといいライブが見れた。
今日の1曲:『ディスコって』/ 坂本慎太郎
まぁ今年はこのフェスのチケット、他府県からの音楽好きも殺到し、凄まじい争奪戦になったかと。
GW中の開催ってのもあるが、とにかく面子が凄い。
前回すでに記事にも書いたGOMA & The Jungle Rhythm Sectionの参加もナイスだが、なんつってもゆらゆら帝国解散以来、ほとんどライブ活動をしてなかった坂本慎太郎くんが、約8年振りにバンドセットで参加となると、こりゃもう日本中が大騒ぎっすよ!
私の場合、ゆら帝の最後の方のライブは全然行ってなかったから約15年振りくらいになる。
ソロになってからの坂本くんのライブもずっと待ち望んでいたから、こりゃもう行かない手はないと。
そして、運良く(まぁ姉に丸投げだったが)先行抽選に当たり、この野外フェスを観にいけることに相成ったわけだが。
開催場所は日比谷野外大音楽堂。
まぁいつもの通り、夜行バスで移動して茶店でモーニング食って新宿でディスクユニオンで盤漁りしてから霞が関に向かった。
日比谷野外大音楽堂は行ったことがなく、霞が関のオフィスビルや官公庁施設にぐるりと囲まれた日比谷公園の中にあって、現地に着いて昼メシ食う所に迷った。
物販の先行販売で欲しいTシャツもあったのでテキトーに吉牛ですませて会場に向かった。
当日は見事な晴天。日差しが暑かった。
先行物販はにわかに行列が出来ていたものの、思ってたより人少なかった。
この人数なら十分欲しいものが買えるやろうと思っていたのが、なんと欲しいものの先行販売がやってなかった。
私の欲しいものといえばもちろん坂本慎太郎グッズにほかならない。
なんとフェスのオフィシャルTとROVOのオフィシャルTしか先行で売ってなかったのだ。
売り場の向こう側をみると、坂本くんの物販ブースが見えたので近くのスタッフに指さして「あそこの先行はやってないの?」と尋ねると、「開場してからになりますね」とサラっと言われた。
「なんであっちは先行で売ってくれへんの?」とイライラしながら訊くと、スタッフもイラっとした様子で「今回はROVOのフェスなんで」と。
はぁ?ROVO主催のフェスであってROVOのフェスと違うやろ。ROVOのフェスやからROVOの物販売上優先てことか。
ったく、なんのためにディスクユニオンの盤漁り早めに切りあげて現地入りしたかわからん。
しかもチケットの整理番号1950番やし絶対ムリやん。
ほれみい!!
まぁ一応顕微鏡デザインTシャツは買えたけど、狙っていたのはクールなデザインのZeloneTシャツ。
少量販売だったので案の定即売り切れたみたいだった。
最初からなんやけったくそ悪い思いで姉にとってもらっていた席に向かうと、なんと中央の最後列席。
ただ、このフェスけっこうゆるめのフェスで、ドリンク食べ物持ち込みOKで、なんか席も自由に移動してよかった。
ステージを見ると、すでにおびただしい数の打楽器類がズラッと並べられてあり、どうも全出演バンドの楽器が予めセットされていて、徐々に楽器をかたずけていくというシステムみたいだ。なるほど、その方がセットチェンジもスムーズだしね。
そして、トップバッターのGOMA & The Jungle Rhythm Sectionのご一行がステージに登場。
ワーーっと会場が湧き上がる。
ドラム、パーカス、ジャンベからなる強力なリズムセクションをバックに、GOMAの原始的なディジュリドゥの音色が日比谷に響き渡る。
そりゃ野外フェス好きのオーディエンス達はドンチャン騒ぎですよ。
それにしても、GOMAはなんか盛り上げ上手になったなぁ~、まぁ一種のパフォーマーですよ彼は。
私もちょっとこのサウンドは前の方で体感せんとあかんと思って、その場を移動。なんぼでも前の方に行けた。
やっぱ音が違う。全員電子楽器じゃないからこの生のサウンドはやっぱ前の方じゃないとその迫力は十二分に体感できない。
前の方に移動して気づいたのだが、柵で囲ってある最前エリアの客がどうも様子がおかしいと思ったこと。
まぁ音楽フェスだし浮かれ騒ぐのはいいのだが、人の事言えんけどどうもにわかっぽいのだ。
おそらくだが、なんかのコネでいい番号のチケが回ってくるVIPな連中で、こういうのがいわゆるパリピという類の人種かもしれん。
GOMAの演奏の最中に、みんなでステージをバックに堂々と集合写真撮ったり、ペチャクチャしゃべったりと。
さっき先行物販並んでて私の前にいた集団の客がそのVIPエリアにおって、並んでる時「ゆらゆら帝国の予習してきてねえんだよ~」という耳を疑うような会話が聞こえてきて唖然としたのだが。
こいつら今日ゆら帝の曲演ると思っとんのかと。たぶんソロは聴いていないのだろう。
まぁこういった連中はどのライブにもおるしいちいち気にしてはいられない。
いよいよ待ちに待った坂本バンドの登場である。
セットチェンジの時、気づいたらすでに坂本くんがステージに現れていてチューニングを始めてた。
いったん後ろの席に戻っていたが、もういてもたってもいられずすぐまた前の方へ移動。
坂本くんがSGかけている!もうそれだけで感動!
サポートメンバーもぞくぞくと登場。
ドラムはやはり菅沼雄太氏。ベースはOOIOOのAYAさん。そしてパーカス兼サックスは西内徹氏。
それぞれ入念に音合わせしてるなぁと思ってたら、いつのまにか曲が始まっているというジャムセッションのようなカッコいいスタート。
坂本くんがスティールギターの音をピヨ~~ンっと鳴らした瞬間会場がワァーーっと湧き立つ。
もうみんなこの瞬間を待ち望んでたんだね。
1曲目は「思い出が消えてゆく」。
坂本くんの歌が入ったところでも再び喚声が湧く。
それにしてもポップでオシャレなサウンドだ。
菅沼氏の繊細で軽やかなドラムも最高だし、徹さんのサックスも渋すぎる。
AYAさんの弾むようなベースもいいし、彼女のコーラスがまたとても機能していて素晴らしい。
このバンドの面子ははっきり言ってズルいですよ。ベストメンバーつうか、みんなカッコよすぎる!
坂本くんも、ゆらゆら帝国の時よりわずかながらオーディエンスとの壁が薄れたような気がする。
「めちゃくちゃ悪い男」の時、リズム隊の演奏が始まって、チューニングにてこずってなかなかギターが入らない場面で、客席に向かって「ちょ、ちょっと待って」と言って場が和んだ時にそれをなんとなく感じた。
「幽霊の気分で」が聴けた時は、興奮というより「ああ、ほんと東京まで来てよかった」っていうしみじみとした幸せな気分になった。
「仮面をはずさないで」んときはもうピークって感じ。とにかく演奏隊が素晴らしい。
そういや徹さんがサックスソロ吹くたびにも喚声があがってたな。
やっぱこのバンドは素晴らしいよ。もっと全国的にライブやればいいのに。
是非フルセットで聴きたい。
残すは今フェス主催者のROVO。
ROVOの存在は知ってはいたが、ライブも見たことなかったし曲も知らなかった。
アルゼンチン音響派という種類の音楽だということは姉から聞いていた。
で、ROVOを初めて体感しての感想だが、なかなか難しい音楽をやっているなと。
アヴァンギャルドで即興性が強くトリップ感もあるけど、気持ちいいというまでにはいかない。
なんかスゲェなという感じ。
スペーシーな鍵盤の音と、けたたましいヴァイオリンの響きがカッコよかった。
でもなんだが疲れる音だ。ツインドラムのせいかもしれない。
まぁでもものすごく盛り上がってた。
光の演出はよかった。
まぁこういう音楽なら最後GOMAとのジョイントもありなんじゃないかと思ったが、どうやらそんな気ぶりはなく一応アンコールまで観ていたが、ちょっと21時に別件の用事があったので終演を見届けることなく会場を後にした。
虎ノ門向かって歩いている時にもまだ会場の外に演奏が聞こえてきてて「長い曲やなぁ~」と。
とにかく、今回はこっちではなかなか見れない坂本くんのライブが見れてほんと東京まで行ってよかった。
ほんといいライブが見れた。
今日の1曲:『ディスコって』/ 坂本慎太郎
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