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AMASHINと戦慄

~STARLESS & AMASHIN BLOG~
日々ブログレッシヴに生きる

リリイだ!リリイだ!

2022年01月28日 | コンサート
その驚くべき知らせは、先週の日曜、突如SNS上に舞い込んできた。


『Lily Chou-Chou 〜 another impression』

Salyu x 小林武史 x 名越由貴夫

1月17日(月)
東京・Billboard TOKYO
1st START 17:30
2nd START 20:30

1月20日(木)
大阪・Billboard OSAKA
1st START 17:30
2nd START 20:30


この情報を知った時は、目が飛び出でんばかりの歓喜と同時に、やるせない絶望感にもかられた。

「いきなり今週のド平日って・・・・そんな殺生な!!」って。

だが、よく見ると、今回は2部制で2ndステージが20:30とある。
「これは行ける!!」とすぐに奮い立ち、外出先で慣れないスマホを使い、“リリイ・シュシュのライブ”で検索し(これがなかなか見つからなくてヤキモキした)、なんとかビルボードのリリイライブの予約画面に辿りつき、即ビルボードのゲスト会員に入会、そして無事R指定席ってのを確保できた。
パスワード設定とかで何回も失敗してて、もうええ席は瞬殺間違いないだろうと思っていたんだけど、意外と席が埋まってなくて拍子抜けだった。
やはりあまりにも不意打ちすぎてファンに情報が行き届いてなかったのだろうか?
Salyuのオフィシャルサイトにも載ってなくて、なんか突如ライブが決定した感じだったのかな?(あるいは小林氏のサプライズ的な策略だったか)
そこで、唯一のSalyu好きの友人(またしても)サムソンに一応「どや?」と誘ってみたところ、すぐに「行く」との返事が返ってきた。


今度はオミクロン型のコロナ感染者が全国的に一気に拡大してる最中であったが、(Salyu関連のライブが近づくといつもこんな状態)ライブは予定通り行われるみたいで、こちらも別にそれほど心配はしていなかった。
当日は余裕をもって2時間早く早退させてもらい、電車で大阪に向かった。


Salyuは、近年よくビルボードで小林武史氏とのジョイントminimaライブを開催しているが、実は私、ビルボードに行くのは今回が初めて。
こういったシックで高級感溢れる憧れのライブハウスで、念願のリリイのライブを観れることの幸運にワクワク胸躍った。


リリイが舞い降りる!

ビルボードにリリイが舞い降りる。

今日はサイコウの夜だ!




開場時間前に着いたが、入場はすでに始まっているようで、我々も発券して会場中へ。

さすがビルボード・・・アルコール消毒がパールペダル。



オオ、これがビルボードか・・・・



晩メシ喰ってきてなかったので会場で食べようとメニュー開けたら・・・・
いや、するだろうなとは思ってたが、想定の範囲を超えていた。

ちくしょう、今日は特別な日だ。インスタ映え料金と思ってもってけドロボー!
すいません、外でペットボトルのコーラー買ってきてもいいですか?




今回、「リリイのライブが観れる!」と慌てふためくまま勇み足で座席確保した感じだったが、本企画はなんだかハッキリしないところがあった。
これはリリイ・シュシュ名義でのライブなのか?それともSalyu × 小林武史のデュオの一環(minima)としてのライブなのか?
ただ、今回は名越由貴夫氏も加わっている。

2010年に『エーテル』というリリイ・シュシュ名義の新曲を、この3人の編成で発表している。
しかも今回はリリイの楽曲括りのライブである。
今回の企画がリリイ・シュシュのライブでないと否定する要素はどこにもない。
なのでハッキリと「これはリリイ・シュシュのライブです」と言ってくれればよいものを・・・

このユニットで2010年12月に、Lily Chou-Chouとして中野サンプラザホールでライブを行っている。



そういったモヤモヤが残るまま、今回のライブに臨んだわけであるが・・・・


出囃子で「飽和」の厳かなイントロが流れた時は、さすがにテンションあがった。
やっぱりリリイだ!今からリリイのライブが観れるんだと。

3人がステージに登場。
Salyu・・・いや、リリイはなんだかカジュアルな冬物っぽい衣装を纏っていた。
そして、開口いきなりガッカリさせられる挨拶で椅子からズリ落ちかけた。

「こんばんは、Salyuです」

なんだよ、今日はリリイでいく約束でしょ!(もちろんそんな公約はなかったが)
私は立ち上がって、「リリイだ!リリイだ!リリイがいるぞぉぉぉ~~~~!!!!」と叫び出したい衝動をなんとかおさえた。


途中のMCでも、今回はいつものminimaライブに名越氏が加わった形とか、ほんと余計な説明があって「リリイはそんなおしゃべりじゃないぞ」と、なんかイライラした。
昨年、映画『リリイ・シュシュのすべて』の公開20周年を迎え、今回のライブもその一環であるような説明もあったが、嘘でもいいからせめて「エーテルが動き出したの」くらいのことは言ってくれと。

正直不安だったのが、バックがピアノとギターのみでリズムなしのライブに耐えられるかということだったんだが、当日はシーケンサー担当の人がいてよかった。
小林氏の話では、当時リリイのレコーディングにも携わってた方みたいで、言わばリリイの一員みたいな方だ。
ひょっとして野田周さん?
うん、これはもう完全にリリイ・シュシュでしょ。

セトリはこんなかんじ。

01.共鳴(空虚な石)
02.愛の実験
03.飛行船
04.飽和
05.エロティック
06.光りの束
07.グライド
08.飛べない翼
09.アラベスク
10.My Memory
11.エーテル

encore

12.回復する傷


アルバム『呼吸』はフルで演奏され、他リリイの楽曲と呼ばれるものは全て放出したという感じ。
まぁ今までのSalyuのライブで『呼吸』からの楽曲はだいたい演奏されていて、実はそれほどレア感はなかったりする。
今回はどうかな?と思ったけど、やっぱ歌い方は今の声を張り上げるいわゆるSalyuの歌唱。
それが悪いというわけではないけど、やっぱリリイファンとしては憂いの籠った霞んだあの歌い方を切望してしまう。

Salyuの初期のシングル『ダイアローグ』に収録されてる「光の束」は、もともとリリイの楽曲として作られた曲ってのはSalyuファンの間では周知のことだが、これも約1年前、神戸のライブで演奏されたばかり(その時は歓喜した)。




未発表曲の「My Memory」も、5年くらい前の飛鳥村でのライブの時初めて聴いたと思うが、これもリリイ時代の楽曲としてよく知られている。
でもこの曲って、アップテンポで歌唱も激しくって、「エーテル」と同様リリイらしからぬものすごくSalyuっぽい楽曲。
なので今のSalyuの歌唱でけっこうライブ映えするんだなこれが。
2010年発表の「エーテル」も音源つまんないなと全然聴いてなかったけど、今回初の生エーテルはすごくよかった(全然エーテル感ないけど)。


個人的に一番心揺さぶられたのが「飛べない翼」。
やはりリリイは岩井俊二監督作詞の詩がいいんだと、改めて痛感させられる。
今回Salyu・・・いや、リリイの喉の調子もすこぶる良く、あの激しめの歌唱でももの凄く脳髄に響いてきて、いろんな感情がこみ上げてきてほんと半泣きになるくらいだった。
『SCUD』誌のライターが「シンクロしちゃうと週末には自殺しかねないぞと思って二度と聴いてない」と言っていた記事も頷けるってもんだ。


アンコールで「回復する傷」が演奏され、全プログラムが終了。
ハミングナンバーで終わるってのもリリイのライブならではかもしれない。
Salyuのライブだったら大方「to U」で終わるのが定番だからね。

うん、やっぱ今回はリリイ・シュシュのライブだったと言ってよいだろう。
(SNS上のツイートでもみんなリリイシュシュのライブを観たと言ってる人多いし)

小林氏による当時のリリイ・シュシュのアルバム制作秘話が聞けたのもよかった(自分でピアノ弾きながらのBGM付)。
『呼吸』のレコーディングはニューヨークで行われ、リリイの初ライブもニューヨークだったとか。
当時日本でやったリリイのライブの映像が残ってて、それが周年作品で商品化されるようなことなんかもほのめかしていた。


まぁSalyuのライブだったか、リリイのライブだったか抜きにして、とてもよいライブだった。
極上のハコで、リリイの楽曲を余すところなく堪能できた。
それだけでもプレミアムな一夜であったことは間違いない。
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再び赤い悪夢 ~ そして終焉

2021年12月11日 | コンサート
変異株が次から次へと更新され、終息のめどのたたないコロナ禍で、海外のアーティストの来日がなかなか実現しないこのご時世に、早い段階で日本に行くことを表明し、今季ほんとうに日本にやって来てくれたキングクリムゾン御一行。

私自身、まさかこの6年間で3回もクリムゾンのライブを拝めるなんて思いもしてなかった。
まぁ2018年のライブでもう十分堪能したって感じだったんだが、こんな状況下なのにまた日本に来てくれたんだから、そらもう観にいくしかないだろう。

しかし、今回の来日も間一髪って感じで危なかった。
日本が全世界からの外国人の新規入国を原則停止した際、クリムゾンのマネージャーであるデヴィッド・シングルトンが言うには、「10日後にツアーを開始していたら来日は不可能だったろう」とのこと。
おーこわ。

実はクリムゾン来日情報を見逃していて、クリマンの先行はとっくに締め切ってたのでぴあ経由でのオフィシャル先行にとりあえずエントリーしたら、第一希望だった大阪公演2日目に見事当選した。

チケットは「なかなか郵送されてこぉへんなぁ~」とヤキモキしてたら、公演日の2週間前に届けられた。
2015年は5列目、2018年は10列目、そして今回は15列目と、なんか3年おきに5列づつ下げられるという謎のペナルティを課せられているようであったが、真ん中の真ん中らへんで悪くないんじゃないかと。



前回誘っても乗ってこなかった学生時代からの数少なきクリムゾン理解者サムソンが、今回は躊躇なく参加を表明してくれて大変心強かった。うむ、賢明なる判断だ。
彼と会うのも1年半ぶりくらいか。
ちなみにサムソンはフェスティバルホールから歩いて10分のところで店を営んでいる。

よぉ6年ぶり!



ディスクユニオンで20分くらい盤漁りしてから(過去最短!店内では「Starless」が流れていた)徒歩でフェスティバルホールに赴き、先行物販の列に並ぶ。
意外と人は少なめ。皆もう3回目だから商品が滅多に売り切れになることはないということがわかっているのだろう。ていうか平日だからか。




来場者登録。面倒くさいがまぁこのご時世だからShoganai。



15列目のほぼ真ん中の席でかなりいいポジションではあったが、贅沢な話今まで5列目10列目を体験してきてるので、ステージから意外と遠いなという印象を受けた。
周りはなぜかけっこう連番で空席があった。どういった事情なのか?


もう今回で3回目で、同伴者サムソンと談笑に耽っていたこともあり、それほどのワクワク感も緊張感もないまま、今回で最後になるであろうクリムゾンのライブに臨んだ。

オープニングはいきなりトリプルドラムソロから。そっから「Neurotica」へと。
前回演ったときは意外性を感じたが、これは1回見たしいいかなという感じ。
「Red」~「Epitaph」~「冷たい街の情景」と、70年代の名曲が続くがこれも上記のような冷めた心情だった。
私のライブでの不感症は年々酷いものになってきているというしかない。

前回心底興奮させられた「Indiscipline」でのトリプルドラムは今回もかなりハッスルでけた。
もうあのリズムが展開し出した瞬間「キターーー!」ってなったもんな。
この楽曲はクリムゾンの中でもほんとうに独特の緊張感と遊び心を持ってる曲で、各時代の編成によってそれぞれのライブアレンジのおもしろさがある。

演奏してる本人らも本当に楽しそう。



その後ライブで初に聴けた「One More Red Nightmare」にしてもたいして感激を覚えず(なんやこの曲でみんな手拍子せえへんのや)、「Moonchild」でウトウト気を失いかけてたころに、あのフォ~~~~というなんとも形容しがたい聞き馴染みのある不穏なSEが・・・・・!!

バチン!と一気に目が覚め、思わず隣のサムソンの方を見て、「キタっ!!」とアイコンタクトを交わした。

敢えて言おう、「21世紀の精神異常者」と!!

この時ばかりは控えめながら客席も沸いたし、私自身6年ぶり(前回外された)の「21世紀」だったので、定番曲には冷めていたとはいえ7者による怒涛のアンサンブルが展開するやもう興奮せずにはいられなかった。

この楽曲のハイライトともいうべきユニゾンとブレイクを繰り返すあの場面で、あ~あ、ダメだっていってるのに前の方の人歓声上げてしまってたなぁ。
でも気持ちはよくわかるし、なんか微笑ましかった。いや、これって演者というか、曲がほとんど煽ってるようなもんでっせ。
それにしても、やはりこの楽曲のスリリングさと高揚感は凄まじいものがあるな。
ようやく来たぜ鳥肌&サムイボちゃんたちが!俺の全身を駆け巡ったぜ!


そしてこの曲で、ようやくギャヴィン・ハリスンのバケモノ級の超絶ドラムソロを真正面から拝むことができた。
やっぱ凄いわ・・・今回はなんか6年前よりもより気迫が感じられる渾身のプレイだったように思われる。
鬼のようなツーバスに豪快かつパワフルなタムまわし、そしてキメ細かなシンバルさばきと、もう極上すぎる!

私が高校生のとき衝撃を受け、世界で一番好きな曲といっても過言ではない「21世紀の精神異常者」で、今世紀最大のプログレドラマー、ギャヴィン・ハリスンの生プレイが堪能できるなんて、こんな贅沢はそうない。

ほんとうにクリムゾンを好きでよかった。




ただ、その後の第2部で、「太陽と戦慄 Pt.2」のときブレイクするタイミングを間違って、ギャヴィンさんかなり凹んでおられたご様子で、しばらくプレイが大人しかったな。
でもそんなカワいいギャヴィンの姿が拝めたのもまた貴重であったかと。
超人ギャヴィンをもミスらせるという怪物ライブバンドクリムゾンで演奏することの難しさや緊張感がわかろうというものだ。


中途半端な曲で第2部の本編が終わったので、アンコールはもう「Starless」だとわかってしまう予定調和なフィナーレ。
まぁこれは前回と一緒で、正直この面子での「Starless」はカチっとしすぎててあまり迫力がないんだけど、これがもう最後かと思うとやはりメル・コリンズ奏でるあの哀愁のメロディが心にグッと響いてくるものがあった。


まぁ意外性は0のセトリで、前回と前々回とのセトリを掛け合わせた、まさに“集大成”なライブだったなぁと。

「船乗りの話」、「Elephant Talk」「偉大なる詐欺師」、「Fructure」・・・
この辺の曲が1曲でも演奏されてたら、もっと違う印象のライブになってただろうな。

大阪2日目。12/3(金)セトリ from Tony Levin



そして、終演後恒例の激写タイム。


見届けた。確かに見届けた。



やっぱこの席からはなかなかいい写真が撮れない。
かろうじてマステロットのドラム。




本当に、本当にこれで最後になっちゃうの?

ああ、だめだ・・・・ズームしても涙でフリップの顔がよく見えないや・・・・

って!よー見たらジャッコやんけ!
いや、彼もいい仕事してた。よかったよ!




ロバート・フリップ・・・・

他のメンバーがハケてからも、余韻を楽しむかのように、しばらくひとりでステージに残っていてくれていた。



ああ、ロバートがいってしまう・・・・・


Mattekudasai・・・・・



いやしかし、引退をほのめかしながらも、その後凄まじい面子を引き連れ、3回も日本に来てくれてほんとうにありがとう!


どうせまた来るんでしょ?
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海辺と煉瓦とポルカと羊毛と

2020年12月29日 | コンサート
今月に入ってSalyuが神戸でライブをやるという情報が舞い込んできたときは、迷わず行くことを決断した。

なにやら、神戸ハーバーランドの煉瓦倉庫内の先月新しくできた“海辺のポルカ”というイベント施設のオープン記念の一環として、2デイズでSalyuがアコースティックライブをやるとのこと。

今月は他に、Port of Notes、コトリンゴさんなど、連日けっこう私の好きそうなアーティストがこのオープン記念企画に呼ばれていて、もう全部見たいって感じだった。




直接店にメールを送って、抽選ではなく先着順だったようですぐに店側から予約確保のメールが届いた。
2日とも予約開始日の内にソールドアウトになったらしい。

まぁ12月に入ってから、全国的に忌むべき新型コロナウィルスの感染者数が日毎に過去最多記録を更新するという状況下で、「年末都市部に出向いたらやばいんじゃないか?」という懸念よりかは、「ヘタしたら急遽中止になるんとちゃうか?」という懸念の方がでかかった。
ライブ日が近くなってきた頃は、SNSで毎日のように情報をチェックしていたが、主催者側からライブを中止するような気配は一向になく、着々と執り行っているようで大変心強かった。

メディアが激しく感染拡大を警告、自粛を促しているとはいえ、そんなのは今に始まったことではないし、半年前とは違ってもう私自身毎日会社に出勤しているし、学生は学校に行ってるし、みなスーパーにだって出かける。家を出て人のいる所に行く限りはいつでもどこでもみな感染の可能性を持っているのだ。
ライブイベントの主催者さんもアーティストもみな仕事をしなければやっていけない。そんなことは言ってられないのだ。
コロナ禍のこの重苦しいご時世に、万全とまではいかないものの、なんとか感染予防対策を講じつつせっかく楽しみを提供してくれてるのに、「感染が怖いから」「自粛自粛!!」と家に籠って楽しみを放棄するという選択など、私には到底考えられなかった。


とはいえ、私もなるべく人と接触したくないので、今回は車移動を選択。
地元から2時間弱で現地に着いた。

神戸ハーバーランドは日曜日なのでそれなりに人で賑わっていた。
煉瓦倉庫には来たことがなかったが、ハンパないリア充感を漂わせた地帯でなかなか居心地が悪かった。




海側の手前の所が海辺のポルカさん。いい場所にオープンしたなぁ。



Uボートの停泊場でもあるのかよ!



とまぁ、ハーバーランドのリア充感を虚しく満喫している内にライブの時間となったので、会場に向かう。
会場内では、2年前にも大阪CLUB NOONでのウッタギッタのライブでDJを務めてた竹腰康広 (oops! here l go again)氏が、ムーディーでオシャレなBGMを流していた。




ライブ鑑賞は、2月のTTF以来となる。
席に座りスパークリングアップルジュースをチビチビやりながら、開演を待つ。
時間ピッタリくらいにSalyu、そして今回パートナーを務める市川和則 (羊毛とおはな)氏が入場。
市川氏に関しては全く情報がなかったが、Salyuは彼のことを「羊毛くん」と呼んでいたので、ふだんはおはなというパートナーがいるのかな?




このユニットで、どういうセトリをもってくるのか、開演前は全く予想がつかなかったが、割とシングル曲多めのオールタイムベスト的な選曲だった。

よそから拝借してきたセトリを転載させていただきます。



個人的には1曲目にレアで大好きなB面曲「光の束」がきて、この時点で早くもテンションMAX。
リリイ・シュシュからも1曲だけ「飽和」が演奏された。
実は今年の今月12月8日で、リリイは20周年を迎えてたりする。
なのでもう数曲やるのかなと思ってたんだが。Salyuもそのことは特に触れずで。




ずっと聴きたかった「HALFWAY」が聴けたのはよかった。この曲はアコースティックライブ向きだよね。
羊毛とおはなからの楽曲も数曲披露されて、まぁ正直曲を知らんのでアレだったけど、羊毛くんがSalyuとのコラボ曲として作った出来たてホヤホヤだという「エピソード」という曲に関しては「音源化してほしい」と思えるほど秀逸だった。

あと、途中20分の室内換気タイムがあったのは助かった。
ちょうどトイレ行きたかったもんで・・・


煉瓦倉庫の温かみのあるハコで、Salyuの相変わらずの圧倒的な歌唱、加湿器に関してのダラダラとした談笑と、あと隣の人とスティーリー・ダンやKIRINJIなどの音楽談義に花が咲いて、久しぶりに楽しいひとときを満喫できて、奈良方面から車とばして下道のみで神戸に来た甲斐がありました。


この一年、ほんとなにもかも楽しみを奪われ、様々な人間関係悪化にも苛まれた年であったけれど、この厳しい状況下の中、今年最後にこのようなステキなライブを企画開催して下さった海辺のポルカさんの英断にも感謝。

ほんまこんなことでもなければ、やってられませんって。

そして、オープンおめでとうございます。




リア充。




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松尾さん、TTFやめないってよ

2020年03月08日 | コンサート
家庭内事情で間が空きましたが、『TRUE THRASH FEST 2020』2日目レポ。


TTF名物グモーバーガーもこのイベントでずいぶん定着しましたよね?
つか今年はフード店がここしかなかった。
このイベントにぴったりのB級感がたまりませんね。
実は今回初めて食してみたのですが・・・・・



よくこんなもん堂々と売ってるなぁっていうくらいのB級テイスト。まぁ見た目通りです。
不思議といつも完売している。


この日は前半に続々と登場する日本勢のバンドが注目に値したので、気合十分で最初から会場に出張っていた。

まずは、最後の最後に出演が決まって、急遽東京からかけつけてくれた3人組のFASTKILL。
他勢と比べて若干若いめのバンドで、バンド名のイメージに違わぬ猪突猛進ぶり。




そして、米勢のバンドがオールドタキャンしたことで、結果本イベントでの個人的大本命となってしまったSHELLSHOCK。
今回TTF初参加なのは意外。




5年前の東京のイベントで一度観たきりで、そん時はなんかあれだったけど、どうやら伊藤さん以外メンバーがほとんど交代してしまった様子で、5年前よりかは演奏がしっかりしてるような気がした。
東京の時は誰もモッシュしてなかったけど、TTFマジックも手伝ってか、もう大盛り上がり。
ただ、やっぱ私のフェイバリット作『Mortal Days』からは全然演ってくれない。




ところが、伊藤さんの「何歳になってもThrash Till Deathでいこうぜ!」的な熱いMCが終わって、次の曲「Endless War」が告げられた時は飛び上がらんばかりに歓喜した。
ま、まさかあの日本名スラッシュコンピレーションアルバム『Skull Thrash Zone Vol.Ⅰ』からの曲を演ってくれるとは夢にも思わなんだ。
さらに続けて「Through The Night」まで演ってくれるとは!!
この瞬間が、今回のTTFで一番興奮した場面だった。



TTFの時毎回見かけるステージダイバーの補助とケアでいつも頑張ってくれてるセキュリティスタッフのお兄さんが、ステージの前でメチャメチャ盛り上がっていたのも印象的だった。


地元のRivergeもどうやらメンバーが何人か交代したようだ。盛り上がりは相変わらず。
S.O.D.の「United Forces」をカヴァーしてた。



今回のTTFで楽しかったのが、セットチェンジ中のオークション大会。
TTF基金の名目でDJの人(多分中古レコード屋さん)が始めはった企画で、彼の手持ちのレコードやらバンドTやら粗品やらが出品されていた。
メチャクチャ良心的で、よっぽどのお宝モノ以外は競り合って値が千円を越えると「これ以上は頂けない」と、入札者同士ジャンケンで決めさすという。
私もナンボか入札したけど、まさかリジー・ボーデンのアナログで競り合うとは思わなんだ。




こんなので競り合ってるのがほんとマニアック。



インドのAmorphiaはなかなかの盛り上がりだった。
1日目はDeathの「Evil Dead」をカヴァーしたらしいが(観れなかった)、この日はSODOMの曲を2曲(「Agent Orange」と1stの曲)披露。
この人ら若いのに筋金入りのスラッシュバカとみた。




UNITEDは確か6年前のTTFの時は大雪で来れなかったんだっけ。今回はその雪辱戦といったところか。
私自身は大阪厚生年金でのSLAYERの前座以来。
出囃子がS.O.D.の「United Forces」。Rivergeとカブったけどなるほどね。




ニュージーランドから代替で駆けつけてくれたSTALKERというバンド。
いでたちからして時代遅れ感がハンパなかったが、まぁTTFだから。
なんか珍しいものを観た気がした。




オランダからのMARTYR。これも時代を感じさす。




で、2日目も大トリを任されることになったEVIL INVADERS再び。
前日フルで観たし疲れてた上に、外でSHELLSHOCKの伊藤さんとしゃべってて観れてなかったけど、多分この日もこんな感じで盛り上がったと思う。




そして、Rivergeの中村さんを伴って、松尾さん2日目の閉会の挨拶。
急な代替にも関わらず駆けつけてくれた国内外のバンド勢、そしてキャンセルせず会場に足を運んだTTFファンの尋常ならざる盛り上がりで、なんとかイベントを形にすることが出来たことへの謝辞等々。

そして自分なりのケジメの付け方として、今年でTTFを終了しようと思ってはったんやけど・・・・

やっぱり来年もTTFやるってよ!


そして、クラクドサーフィングという名の胴上げで大団円。
ひょっとしたら、今回のTTFの大トリは松尾さんだったかもしれない。




いや~、今回はなんだか本当にスラッシュ愛に溢れた回だったなぁ~
来年も多分行く。
TTFは楽しいところだぜ!!


なお、今回チャリティーオークションで私がゲットした戦利品は以下の通りだが、それらを詰め込んだトートバッグ(物販ブースで急遽購入)を電車に置き忘れてきたことに気づいた時は悲しかった。

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松尾さん、TTFやめるってよ

2020年03月02日 | コンサート
ますます新型コロナウィリスが猛威を振るう中、大阪名物True Thrash Fest2020に参戦してまいりました。


その日は仕事があって、会場までけっこう時間がかかるので早退して電車で江坂へと向かった。
電車に乗り込んでみると、意外とみんなマスクしてなかったな。
手に入らないのか、関西はまだまだ警戒心が薄いのか。

会場へは18時過ぎくらいに到着。


2日通し観戦の者は、出演アーティストのロゴがプリントされた首かけパスとTシャツが配布される。
貰ってうれしいTTFTシャツであるが、出演しとらんバンドのロゴが2トップで偉そうにクレジットされていて、急遽代替えで駆けつけてくれたバンドのロゴがクレジットされてないという、なんだかケチつきまくりのイベントTになってしまったなぁ。
本来なら、「俺はこのバンドのライブを観たんだぜ!」っていう、証と自己アピールのTシャツのハズなのに・・・・・



なお、このパスとTシャツは、今回キャンセルしてチケット代を返金された人たちにも無償で配送されるという、主催者Rock Stakk松尾さんの責任感の強さと神対応ぶりには頭が下がる思いがした。


そして、会場に入ると・・・・・

な、なんや、いつものTTFやんけ。



それにしてもなんちゅう危機管理意識のない連中や、ほとんど誰もマスクしとらん・・・・
明日出演予定の外タレバンド連中も来てる模様(顔知らんけど)。

ちなみに、今回実際の出演バンドは以下の通り。日本のバンド以外全然知らん状態。



TTF初日。
まず最初に観たのは、オーストラリアからのMASONというバンド。
演奏力はなかなかのもの。カッコいい。思わず頭をふってしまう。

G&Voの人は、雰囲気がちょっとジャック・ブラックに似ているが、ジャック・ブラックよりギター巧いと思う。
DEATHのTシャツを着てGソロ弾きまくり。




トルコのスラッシュメタルバンドTHRASHFIRE。



で、もう次は大トリ。
代替で急遽ベルギーから駆けつけてくれたフットワークの軽いいい奴ら、EVIL INVADERSのみなさん。



EVIL INVADERSは、大雪の降った6年前のTTFで一度拝見している。
今回は大トリということで、特に気合が入っていたかと思われるが、個人的な印象ではさして6年前と変わってないような気がした。
ようは、彼らはいつだって全力投球なバンドってことです。

ヤアアアアアアア~~~~~


VENOMのカヴァー「Witching Hour」やってくれたりと、サービス満点のイーボーインベーダーズであった。


1日目終わって、松尾さんの挨拶。



惜しみない拍手とTTFコールの嵐に、困った様子の松尾さん、
「ちょっと考えさせて下さい」とのこと。


ということは・・・・・これはどうもTTF今年で終わらないっぽいぞ。
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Fretless and Bible Black

2019年12月29日 | コンサート
Coccoのオリックス劇場でのライブの興奮冷めやらぬ、その二日後。

前任のクソ所長も転勤になって、最近うちの職場の連中ともまぁまぁ良好な関係になってきたので、今年の忘年会に数年ぶりに出席してやろうかと思ってたんだが、諸事情により急遽取り止めになったので、その日大阪難波に遠征に来てたDOOMのワンマンライブに行くことにした。

DOOMは復活してからもう3~4回は観てるんだが、まだワンマンというのは今まで一度も観たことがなかった。
今回の東名阪ワンマンツアーは、昨年DOOMを脱退した小平氏に代わって加入した、若手の新ベーシストアベユキヤ氏が加わってからの新体制DOOM初のワンマンツアー。




このアベユキヤ氏、約5年前の川崎クラブチッタでのDOOM復活イベント『VIOLENT ATTITUDE』の時、実はステージを拝見していた。
セウという3人組のインストバンドでプレイしていて、その時にDOOMの“水葬”を弾いてはったので「おおっ!」となったのを覚えている。



確か諸田コウ氏のお弟子さんだった人で、なんかその時諸田氏の資料の詰まったファイルを物販のところに持参してきてて、「オオ~~~」って閲覧してたのを思い出した。

そうか、DOOMに入ったんだ・・・・


会場は、比較的爆買い観光客の少ない寂れた難波OCAT側の、三角雑居ビルの先端にあるMeleとかいう小さめのハコ。

このキャラデザイン、フライヤーなどでよく見かけるやつだ。



もうすぐクリスマスだもんね。マーシャル・・・・



ライブハウス側のDOOM歓迎ムードがハンパない。



来場者全員にリレコーディングした「No Free」1曲収録の非売品CDが配られた。



ステージブースに行くと、すでにPAZZ氏の要塞型のドラムセットがデーーーン!!と鎮座してあった。
カックいいねー。




開演待ちの間、場内ではイビツ感ハンパないインダストリアルミュージックが流れてて気分も高揚してくる。


そしてDOOM御一行が登場。
相も変わらずのアヴァンギャルドで、つかみどころのない演奏が繰り広げられるのであった。




今回は、「Complicated Mind」、「Fall, Rise And...」、「Slave Of Heaven」、「Painted Face」など、2nd『Complicated Mind』からのナンバーが多かったな。
復活してからのナンバーも多かった。

個人的には、やはりマイフェイバリットナンバー「Fence And Barricade」のフレーズが鳴った瞬間トリハダが立って一番興奮した場面だった。
それと『Illegal Soul』から、フレットレスベースの真骨頂ともいうべき楽曲「Those Who Race Toward Death」が初に聴けたのもよかった。
思うに、PAZZ氏はこの作品からの楽曲のドラムプレイがライブで一番本領を発揮できてると思うんですよね。まぁ自分が参加してる作品なので、当然っちゃー当然なんですけど。
なのでこの作品からの楽曲をもっとやってくれればなぁーっと毎回思うんやけど。

で、藤田氏が「今日はクリスマスプレゼントを用意してある」って言って披露してくれたのが、まさかのクリムゾンのカヴァー「RED」だった!
あまり合わせてなかったのか、ちょっと苦戦してる個所もあったが、この曲をDOOMの演奏で聴けるのはかなりレアだし、いやはや、DOOMファンにとっては粋な計らいだなぁと思った。


そして、終盤はいつものごとく1st『No More Pain...』からの楽曲群が畳みかける。

きた!「WHY!?」だ!


つか、一度でいいから『No More Pain...』完全再現ライブとかしてくんないかなぁ・・・・


セトリ。ちょっと見えづらい?すいませんが各々で解読してね。



今回のDoomワンマンライブの集客は、かつて心斎橋MUSEでやってた頃の人間椅子くらいだったか。
すごいアットホームで見やすくて、藤田さんがエフェクター踏むところもバッチリ見えて・・・

人間椅子よ、またこっちに戻ってこい!(いやいや海外ツアーがんばってね)


ライブ後は、以前当ブログにコンタクトとって下さった筋金入りのDOOMフリーク且つフレットレス弾きの方ともお会いでき、普段この辺の分野の趣味が合う人がなかなかいないので、その方と有意義な語らいができてとてもディープで楽しい夜となった。

会社の忘年会が無くなってほんとによかった。


DOOM新デザインTシャツ。
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狂熱のライヴ

2019年12月28日 | コンサート
どうもすいやせん。

実はCoccoのライブ、観に行けちゃいました。

いや、SNS上でオリックス劇場のチケット定価で譲りますツイートを発見し、競争率高そうやったけどダメもとでメッセ送ったらすんなり取引が成立しちゃいましてねぇ・・・・

んで、届けられたチケットの席が、なんと1階の14列目!!
一般発売日にコンビニで発券できてたらこんな良席はまずゲットできんかったやろう・・・
自分昔からCocco運だけはええんですよ。

まぁなんとかして今回のライブは行くつもりだったので、あらかじめこの日は有休とってありました。


思えばCoccoのライブは、2015年のカミコベチャリティー無料フェスでの、Coccoが今まで全然弾いたことのないたどたどしいピアノ伴奏で2曲だけやって帰ってしまいオーディエンスを唖然とさせたあのプレミアムなライブを除くと、(つまりワンマンとしては)実に12年ぶり。


今回は前回の上原ひろみの時みたいに道に迷わず余裕をもってオリックス劇場に辿り着くことができた。

四ツ橋筋を歩いていると、便乗店もチラホラ。
上島珈琲さん商売上手。



余裕をもったつもりだったが、グッズ先行はすでに長蛇の列。



客層はやはり圧倒的に女性が多い。しかも20~30代くらいとけっこう若いめ。
いや、世代的には私くらいがジャストやと思うんやけど、関係ないみたいね。
やはりCoccoの歌は一昔前のアーティストとしては終わらない、どの世代の心にも響く普遍的な魅力を持っており、今でも常に新世代のファンを更新し続けてるってのが窺える。


まぁだからグッズはCoccoがプロデュースしていることもあって、男が買うようなものはほとんどない。
Coccoカレンダーも買わなかった。



席についても当然周りは女性ばかりで、少し肩身が狭かった。
隣の席についた女性客は開演前から鼻をクスンクスンすすって、もうすでに泣いている様子。
どんだけーーっ!と思ったが、開演前でそんなに感情的になれるって羨ましいなとも思った(風邪をひいていただけかもしれんが)。
私にはもうそんなトキメキはないので。


19時を少しまわって暗転。
メンバーがゾロゾロでてきてCoccoも送られた花束をかかえて登場し、ワーーっと拍手が起こる。
で、ビックリしたのが、誰も立ち上がろうとしないので「ええ!?」となった。
え?マジでずっと座って観るの?ヘドバンしないの?フィスバンもしないの?モッシュもしないの?
一昔前だったらこれはちょっと考えられない。
まぁ私もひとりで立ちあがってヘドバンするほど心臓強くないので座って鑑賞したけど・・・確かに楽でいいんだけどね。
最前列の客だけはだいたい立ってた。うん、それが普通ですよ。


波音のSEが流れる中、フォ~~~~というシンセ音が厳かに響き、緊張が走る。
椎野氏がタン、タカタン、とドラムを刻んだ瞬間、「そうきたか」と意表を突かれる(「くちづけ」ね)。
もうのっけからCoccoの激しい身振りと喘ぐような歌声がホール内に響き渡る。
そして「花爛」と続く。Coccoのライブならではの拡張したアレンジ歌唱がやはり圧巻だ。

トートバッグの絵柄より



で、出し惜しみなく90年代の名曲「強く儚い者たち」が披露される。
ノスタルジーとかじゃなくって、いつ聴いても心に響くこの歌とメロディの普遍性はやっぱり秀逸。
私はこの曲を、衰えを知らぬCoccoの生歌で聴けることの幸せを心おきなく噛みしめるのだった。


まぁ“Star Shank”ツアーだから、当然こっからの曲が中心のセトリなわけなんですが。
ドゥーミーなバンドアレンジで演奏された圧巻の「極悪マーチ」からのエマージェンシーなライトニング演出の「2.24」、そして「Come To Me」と。
会場には6~8才くらいの幼子も観に来ていたみたいで、Coccoのこの妖艶でダークネスな演出はチト刺激が強すぎたのではないかと。
Coccoも子どもの声援を受けたときに、「子供をこんなライブに連れてきちゃダメだろ」と冗談をかましていたが、子供がいるのを気にしてか、「Come To Me」の最後のドギツめの絶叫は控えてた気がする。

で、『ザンサイアン』からまさか淫乱悶絶ナンバー「暗黙情事」をやるとは思わなかった。
ここでも子供に気を使ってか、「ギャアアアア~~~~」という絶叫はなかったが、後半Coccoがグワングワンとヘッドバンギンしだし(もう封印したのかと思ってたが)、それが徐々に激しさを増していってしまいにはポニーテールがほどけて髪が乱れまくった瞬間、「このCoccoを待っていた!」と昇天しそうになった。
こういう怒涛の流れの時はだいたい殺人ソング「カウントダウン」がくるのが定番であったが、なんと今回はセトリから外れた。


ネギ氏(b)と長田氏(g)両者そろってのライブがまた観れる日がこようとは・・・・



それにしても、Coccoファンの地蔵でノリの悪さは以前より存じあげてはいたが、Coccoが振付まで用意してた『プランC』からのゆるゆるでノリノリなナンバー「スティンガーZ」の時も、みんな全然のってこない。
Coccoのファンて内気で、そういうのに慣れてないとか恥ずかしいってのはわかるけど、ちょっとヒドいなと思った。
別に悪口を言うつもりないんだけど、たまにチケット持て余してる人が「空席ができてCoccoを悲しませたくないので」とか言うてるのを見かけるが(そんなもん演者は全く気にしてないと思うが)、その前にそのノリの悪さをなんとかしたら?と思うのだが。

そんな中でも、最高に弾けたポップナンバー「願い叶えば」では、会場がにわかにノリノリな雰囲気になって、Coccoのハンドワイパーにあわせてみんなワイパーしだした時はなんだか和やかな気分になった。
私自信、そういうノリは嫌いなタチで滅多にやらない主義なんだが(ヘドバンモッシュ専門なので)、この時ばかりはやらずにはおれなかった。
そしてこの曲のポップ感も手伝ってなんだか最高に幸せな気分になってしまった。今回のハイライトといってもいいくらい。


久々の生歌での「Raining」はほんとに心に沁みるものがあって聴けてよかったが、今回全盛期だった活動中止前の楽曲の中で演奏されたのは「強く儚い者たち」、「樹海の糸」合わせてたった3曲。
以前の私ならかなり不満の残るライブであったと思うが、愚かにもここ数年におよぶCoccoの貴重なワンマンライブを3度も見逃してきたもんだから、まぁアルバムだけは購入していたので、そっから聴きたい曲がいっぱいあったし何がきても感激していたように思う。
前作の『アダンバレエ』の楽曲なんて全然聴いてなかったんだけど、ライブ一週間前になって聴き込んだらめっさ好きになってきて、なんならこっからいっぱいやってほしいとすら思ったほどだ。

まぁこっからはかろうじて「有終の美」だけ演奏された。



そして、Cocco主演の舞台『ジルゼの事情』の劇中歌「ドロリーナ・ジルゼ」が演奏された時は歓喜した。
私は愚かにもこの舞台も見逃していて、おそらくその舞台でCoccoが実際演じたのであろう天使のようなバレエの舞いを披露してくれた時はもう感無量だった。
こんなライブパフォーマンス出来るアーティストって、おそらくCoccoくらいだと思うよ。




最後のMCでは首里城の話題が出た。
要約すると・・・・

「みんな心配してくれるけど、首里城が全焼したのって今回で三回目なわけさ。人が作ったものはもう一度作り直すことができる。でも、風景とか自然は取り戻せない。政治がからんでるからか、そういうことは報道されない・・・・」

そう言って「フリンジ」が演奏され、その歌詞の意味を改めて痛感させられる。
そして、ラスト「海辺に咲くばらのお話」でフィナーレ。

その英訳Tシャツ。う~ん、やっぱ男が着るものではないな。



近年のライブでは稀にアンコールをしてくれることもあったらしいが、この日はなかった。
うん、その方がCoccoらしい。
本編ですべて出し切ってる全力投球のアーティストは予定調和のアンコールなどしないのだ。


Coccoの近年のライブは、演劇の舞台をふんだ女優Coccoならではの可憐さも盛り込まれたステージとなっているが、それでもやはりCoccoのライブはロックのライブである。
なのに今回ステージが始まってもほとんどの者が立ち上がらないのにはなんだか寂しいものを感じたし、それどころか最後の曲が終わってからのスタンディングオベーションでも、ほとんどの者がなかなか立ち上がろうとしなかったのにはちょっとビックリした。


Coccoのライブに行くと、全身全霊で歌うというのはこういうことなんだってことを改めて痛感させられる。
Coccoっていまだメンヘラ女子向けのJ-POPって思われてる節があるが、決してそれだけのアーティストではない。
残念ながらCoccoのライブを生で体感することのできるロック好きは少ないだろう。

ほとんどタレント化した落ち目ミュージシャンやイロモノアイドルと節操もなく共演してるような見世物ってだけの外タレの集金コンサートなどみても、ロック魂など微塵も感じれるはずもない。

だから、本物のロックのライブを体感できるCoccoファンは本当にラッキーだと思う。


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ロック・イン・アマガサ(You Can Still)

2019年10月21日 | コンサート
80年代を代表するアメリカンハードロックバンド、NIGHT RANGERのコンサートに行ってきました。
ナイト・レンジャーは一生に一度くらいは観とかんといかんなーとは思ってたんですがなかなか気が向かず、今回は1st&2ndの完全再現、題して『DAWN OF MADNESS』ということで、意を決したしだいにございます。

ナイト・レンジャーは、HM/HRを聴き始めた中1の最初期によく聴いていたバンド。
「俺はポップスではなく、ハードロックを聴いている!」ということを認識した初めてのバンドだったと思う。
Y&T同様、3つ上のメタル姉の洗脳によるものだったが、ナイト・レンジャーはとにかくとっつきやすかった。
アルバムは、もうここ何十年と聴いてなかったが、ライブ日直前に1st『DAWN PATROL』と2nd『NIDNIGHT MADNESS』を改めて聴き返したら、案外曲の展開とか覚えてて、自然とサビのフレーズも歌えて、やっぱほんとうにわかりやすいバンドやな~と。
キャッチーな歌のメロディーライン、そしてハードロック好きのツボをおさえたリフ展開、聴かせるバラード、ツインギターの卓越した演奏力、とにかくあの時代の売れる要素をすべて持っていたというか。

会場は兵庫県あましんアルカイックホール。
チケットはいつものツレにとってもらったが、12列目のど真ん中というベストポジションといっていいくらいの良席。なんだか申し訳なかった。


けっこう時間おしぎみでライブスタート。
1stからくるか?2ndからくるか?

ジャージャっ!ジャージャッ!
というリフが鳴り響き、やっぱり1stからだというのがわかった。
もうしょっぱなから飛ばしてくる飛ばしてくる。会場の盛り上がりも凄い。




ナイト・レンジャーともなると、やはり客層がいつもと違う。
私の両隣共女性客という。
まぁ右は一緒にチケットとった同世代の知り合いの人だが、左はなんと6~8歳くらいの女の子(もち保護者同伴)。
椅子の上に立ってナイト・レンジャーのステージを激写しながら常にフィストバンギングでノリノリだった。
さすがナイト・レンジャー、何十年たっても幅広い層の女性客のハートをガッチリキープしてるよね。




オリジナルメンバーはみんな60手前か過ぎてると思うが、ほんとうに元気。
ステージを右往左往、いろいろなフォーメーションで我々を楽しませてくれる。




とくにジャックは盛り上げ上手。
イエスのジョン・アンダーソンもそうだったが、このぐらいの年になるとカッコいい悪いに関わらず、へんなダンスを踊ったりと、なんとか会場を盛り上げようとしてくれる。

ベースと歌はわりとテキトー。



そしてケリーが歌うとみんな彼の周りによってきて盛り上げる。
みんなケリーが好きなんだな。




ブラッドはやはりうまい。
あの独特の渾身のアーミング奏法でオーディエンスを魅了する。
これだけ股間に強くギターを押し付けて弾くギタリストもいまい。




オリジナルキーボーディストのアラン“フィッツ”ジェラルドがナイト・レンジャーを去ってだいぶ経つと聞いていたが・・・
ステージにはアランらしき人物がいた。

まさか・・・・・??




1st完全再現はアルバムの曲順どおり遂行された。
まぁ完全再現しんでもよかったんちゃうかーっとも思ったが、だからこそ演奏された「Night Ranger」が聴けたのは貴重だったと思う。
「Night Ranger(Ranger!!)」の掛け合いができてかなり気持ちよかった。


そしてインターバルも挟まず立て続けに2nd曲コーナーに突入するわけだが、なんとB面の1曲目「Touch Of Madness」から始まったのは意表を突かれた。
なるほど、「Rock In America」を本編最後にとっておくっていう魂胆だな。


2ndコーナーからは、いよいよ歌って叩けるドラマーケリー・キーギーが頭角を現し始める。
当時はこれだけドラマーが前に出てくる人気バンドもめずらしかったんじゃないかなぁ。
ケリーに関しては、何回もナイレンのライブに足を運んでいるツレにけっこういろいろ聞かされていたが、いやいや、全然イケてるじゃないか。
決して難しいことはしていないが、音もシッカリしているし、声もちゃんと出ている。




そして、「Sister Christian」などのナイレンの代表的なバラードソングになると、スティックを置いたケリーの独唱コーナーがおっ始まるってのも前々から聞いていた。




個人的には、当時あまり注目してなかった2ndラスト曲「Let Him Run」がものすごく心に沁みてよかった。




最終的にはジャックのコーラスも加わってノリノリな感じ。



ケリーのコーナーはこれだけにとどまらない。
そう、ドラムソロコーナーである!

彼の気迫の(シンプルな技の)ドラミングが始まって数分も経たぬうちに、なんか後ろからもうひとりのギタリスト(かつもうひとりのケリー)、ケリ・ケリーがスティックを持って現れた!

何をする気だろう・・・・え?まさか、まさか・・・・・




うわーーっ!!フロアタムを一緒になって叩き出しちゃったよ。
ケリーのソロコーナーなのに・・・そんなことしていいのかなぁ。

つか、え?もうひとり出てきたぞ!ジャックだ。

やめとけよ~・・・やめとけよ~・・・・




あ~あ、叩き出しちゃった。

ほんでもって、ブラッドよ・・・おまえもか!!

もうよってたかってヒッチャカメッチャカ。
こんなドラムソロコーナー観たことないよ!(てかソロじゃない)



自分のコーナーでこんなことされたら普通怒るもんだが、ケリーは決して怒らない。
そう、ケリーはいいやつなんだ。みんなもそんなケリーが大好き。


そしてやはり本編ラストにもってきた「Rock In America」では待ってましたの大合唱。
会場のみなさんほんますごい声出てた。

いくつになってもキーポンロッキンだね!(You Can Still)




番外編ともいうべきアンコールでは、堅実に3rdと4thから全4曲披露してくれた。
「Four In The Morning」、「Big Life」、「Secret Of My Success」と・・・・

この辺は全公演曲を変えてきてるそうです。




そしてラストは言わずもがな、ケリーの歌う定番バラードソング「Goodbye」で大団円。
最後メンバーみなピックやらなんかの紙やらを大盤振る舞いで大量に撒きまくってた。
残念ながら12列目ではその恩恵にはありつけなかったが。




正直2枚のアルバムを一気に再現ってのは、観てる側としては少々疲労が溜まった。
贅沢な話だが盛りだくさんすぎるというか、まぁ歳のせいですわ。


ナイト・レンジャーも今回で来日14回目という親日家バンド(というよりお得意様?)なんだが、今度は個人的にリアルタイムでよく聴いていた3rdアルバム『7 Wishes』完全再現で来日してくれるなら、また行きたいと思う。
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馬鹿が戦車でやって来る

2019年07月23日 | コンサート
TANK来日間近に届けられたTANK 5CD BOXを、なんとか5日間で部屋ん中でも車ん中でもスピードラーニングのごとく聴きまくって(5th『TANK』はもう捨てたけど)、すっかりTANKの魅力にハマってしまった今日この頃。


つーか、TANKって案外わかりやすいバンドで、まぁ2回も聴いたらどの曲をライブで演ってくれそうかだいたい予想できてしまうという。
HM/HRファンのツボをつく絶妙なコール&レスポンスが随所に出てきて、メタル心をくすぐってくるんですよね。
Voに不安はあったものの、当日なんだかすごく楽しめる気がした。


会場は心斎橋SOMA。
以前原始神母のライブで一度訪れたことがある。
ステージの奥行きは広いが天井が低い、フロアは白黒のタイルが敷き詰められたなかなかオシャレでいい感じのハコ。

会場に赴いた頃には、おなじみ大阪のハードコアスラッシュバンドRIVERGEのステージがちょうど始まった。



会場のあちらこちらでTTFやROCK STAKKのバーゲンセール時などでよく見かけるメタラーさんらがちらほらいらした。
その中でほとんどROCK STAKKのスタッフみたいなにーさんとはまあまあ心安かったので、TANKについてにわかながら色々話しかけてみた。
「アルジーがVoじゃなくてPINK CREAM69のヴォーカルが歌うオリジナルメンバーがひとりもおらんTANKて、これってほんまにTANKのライブって言えますの?」と。
で、その人曰く「ベースヴォーカルじゃない時点で、もうTANKとは言えまへんな~」と。
やはり一応ライブには足を運んだものの、みんな不安な気持ちはかかえてたみたい。

だって、想像してごらん。
レミーの後釜として、マイケル・キスクが歌うMOTORHEADを・・・・

想像してごらん。
トム・ガブリエル・ウォーリアーの後釜として、リック・アストリーが歌うCELTIC FROSTを・・・・

想像してごらん。
オジー・オズボーンの後釜として、イアン・ギランが歌うBLACK SABBATHを・・・・

ん?これは現実にあったんだっけ?

「こんなのTANKじゃない!」って、パスしたTANKファンも何人かいたんじゃないかな。
逆にPINK CREAM69のVoが観られる!って、かけつけたメタラーもいたかもしれない。

この人みたいに。



BGMはすっかりNWOBHM仕様。
外人DJさんナイスチョイス!デフレパはやっぱこれだよね。
♪Let It Go



全然数を用意してなかったらしく、TANKTシャツはすでに売り切れメンゴ。もう!!(怒)




そして、いよいよ私にとって初のTANKライブ。
ほんまに想定してた通り、1stアルバムの冒頭の「ウンバウンバウンバ!」の掛け声SEが流れ出し、怒濤のTANKのショーがスタート。
ただ、そっから「Shellshock」に傾れ込むのではなく、3rdから「This Means War」がきたのは不意をつかれた。
Y&Tの楽曲を彷彿とさせるキャッチーなメタルナンバーだが、あの時代の英国メタルバンドならではの湿ったメロいギターワークがメタル魂を高揚させる。
聴きたてホヤホヤだったので「WAR!!」の掛け声のタイミングを逃してしまったが。
でも立て続けに3rdから「Echoes Of A Distant Battle」が演奏され、「エコーズ!!」のコール&レスポンスは拳を振り上げバッチリ応えることができた。
この時は非常に気分が上がったことを覚えている。
「ああ、メタルのライブ楽しい!!」と心から思える瞬間だった。
さっき「もうTANKとは言えへん」とかしゃべってたにいさんも拳を上げておおはしゃぎしてた。


「アルジーじゃなくってゴメンナサイ」感を微塵も見せないビブラートきかせまくりで最後までキッチリ歌いあげたピンクリ69のVoの堂々とした佇まい。
想定以上にアルジーとはまったくかけ離れたタイプの高音域のメタルシンガーさんだった。
違和感は覚えたものの、楽曲のカッコよさとコール&レスポンスの楽しさに、ライブ中あまり気にはならなかった。



このバンドはクリフとミックの2人のギタリストが加入してからより一層メロウなメタル路線へとシフトチェンジしていったことが見受けられる。
私の唯一所持していた『血まみれの栄光』なんてそれが実に顕著。
だからライブではこの2人がギターバトルを繰り広げるシーンが何度か見受けられた。
まぁミックは厳めしい面の割に照れ屋なのか、隅の方で地味~に演奏しておりその定位置から動くことはなかったが、クリフはメイデンのデイヴ・マーレイのようなおっとり顔の割にはけっこう前にグイグイ出てきて、メタルギタリストらしいパフォーマンスを繰り広げていた。




ドラムソロコーナーもあった。
いつ頃加入したメンバーか知らないが、割と年配のドラマーさん。
タイトでパワフル。



そのままベースソロコーナーに。この若いにーちゃんは案外うまかった。
途中でどこかで聴いたことあるフレーズを弾きだして、なんだったかなぁ~と考えてたんだが、ああ、YESの「Roundabout」かと。



まぁライブまでの5日間4作をジックリ聴きこんで、「この曲カッコいいな」って思った曲はだいたい演奏されたのではないかと。
私の一番のお気には前回も言ったように2nd『反逆の戦士』なんだが、ピンクリのVoが「TANKの曲の中で俺が一番好きな曲だ」といって演奏されたのが「Walking Barefoot Over Glass」だったのは意外だった。と同時にちょっとこのVoに好感がもてた。「ヘーイ!」「ユー!」の掛け声が楽しすぎるキャッチーでノリノリのナンバーだ。
爆走ロック「Power Of The Hunter」の中間のアルジーのダーティーな「イェーイイェーイイェーイ!」も頑張って再現してくれてはった。

ギタリスト2人の代表作であろう4thからは「Honour And Bood」、「W.M.L.A.」の2曲と意外と少なかった。
ここから完全再現くらいに演ってくれると予想してたのだが。

5作目以降は聴いたことないので、そっからやられると弱いが、もう知らん曲はより一層ヴォーカルのハイトーンが際立って、「これはもうTANKの曲ではなくピンクリ69の曲なんじゃないか」とか思ったり思わなかったり。
心なしか、その辺の曲になると、客のノリも悪いような。





アンコールラストは、もちろんみなさんお待ちかね、「Shellshock」。
曲始まったとたん、一瞬だったがモッシュがおっぱじまる。ステージダイバーがステージによじ登りだし、ピンクリ69のヴォーカルさんそういうのに慣れてないのか、ちょっとひいてはった様子。

で終わりかなぁ~っと思とったら、予定外でもう1曲演ってくれはったのはよかったのだが、なんか地味な曲で(「Blood,Guts And Beer」だったかな?)ちょっと締まりが悪かったか。


でもなんか意外と楽しめた。メタルっていいなと思った。
TANK観に行ってよかった。

大阪に来てくれてありがとう。
また来てね。




今回珍しくアナログ盤を持参。ミックにだけサインもろた。
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人間椅子をおごる

2019年07月07日 | コンサート
人間椅子も今年で30周年。
今回はベスト盤に逃げず、『新青年』というちゃんと通算21枚目のオリジナルアルバムも作ったのであるが、内容の方は・・・
まぁ感想の方はもうちょっと聴き込んでからということで。




てな感じなので、30周年も兼ねたレコ発ツアーはそんなに気が進まなかったんですが、今回のツアーは京都も組み込まれており、ド平日ではあるんだけど、この日はちょうど例の持病で病院に化学療法(レミケード)を受けに行く日で仕事を一日休みにしていたのでちょうどいいなと思って。


会場は、四条通りにある京都ミューズホール。
なにを隠そう私が浪人生の頃、人間椅子を初に見た会場がここであった。
初代ドラマー上館徳芳氏のプレイを拝んだ最初で最後の場所となったのもここ。




先月京都に用事があったので、チケットは直接会場で発券したのであるが、なんせ京都MUSEは大学生の時以来行ってなかったのでだいぶ様変わりしてて、最初気づかずに通り過ぎてしまっていた。
昔はアーケード通りに京都MUSEの表札が出てたんやけどなぁ。
なんかビルの奥まったわかりにくいところに入口があって、非常階段みたいなところから入っていく構造になっていた。




先行物販も階段のおどり場でひとりずつ。



で、今回奇遇にもいつの間にやらアメリカ在住の友人が長期休暇とって帰国しており、一応メタル免疫のあるヤツだったので「おごってやるから人間椅子一緒に行かないか?」と誘ったところのってきよって、通い続けて20何年目にして初めて人間椅子を他の者に接待できた。




友人が祇園四条に到着したのが開演時間ギリギリで、会場に入るとハコパンパンに人が溢れかえっていてビックラこいた。
京都やのにど平日でこの集客率は、10年、20年前だったらとてもじゃないけど考えられない。
2013年のオズフェストに出演してからの人気爆発ぶりがいまだ冷めやらぬのかと。


「新青年まえがき」が出囃子で流れ、メンバーが登場。
1曲目は確か「宇宙のディスクロージャー」だったと思う。
和嶋氏が得意げにテルミンをジミー・ペイジばりのジェスチャーで鳴らしてた。

今回はライブ中ずっと友人の反応が気になってしかたなかった。
飲み物片手に演奏に合わせてゆらゆら揺れてはいたが、ひょっとしたらついていけなくてウトウトしてるんじゃないかって。
おそらく彼が把握していた曲は、一応ヨウツベで予習してきてくれよった「無情のスキャット」くらいだったと思う。
「針の山」が演奏された時「これ、メタリカのカヴァーじゃね?」と反応したが、「メタリカもカヴァーしたBudgieの“Breadfan”な」と一応訂正しておいた。
和嶋氏がダブルネックに持ち替えて「月のアペニン山」を12弦で奏でだした時も「これなんかメタリカの“コール・オブ・クトゥルー”ぽくね?」と言及していた。
そう言われてみたら確かにそれっぽいかも。

今回ノブコーナーで当然「地獄小僧」も演奏されたが、これって実はノブ氏の大好きなマンガ家日野日出志の作品のタイトルやったんね。
そういえば今回は久々にプログレッシヴナンバー「幻色の孤島」も演奏されたな。
で、ノブ氏はなんと今月上映される日野日出志のドキュメンタリー映画『伝説の怪奇漫画家・日野日出志』に出演してるんだとか!
いやーよかったねー。これも人間椅子で頑張って15年間ドラム叩き続けた賜物だね。




まぁ個人的には新曲+最近の曲多めのセトリで、全体的にはハズレ感の否めないライブだったが、「黒猫」が久々にきけたのがよかったのと、今回最もテンションがあがったのが、鈴木氏がファズベースを用いた曲として、まさかまさかの「盗人賛歌」が演奏されたときは飛び上がらんばかりに歓喜した。
まさか生きているうちに生演奏でこの曲がきけるとは!


友人はけっこう楽しめたと言ってくれた。
鈴木氏のパフォーマンスとほんわかしたMCがよかったって。


Ningen Isu / Heartless Scat(人間椅子 / 無情のスキャット)
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エヴィバディサンプリング

2019年04月06日 | コンサート
先週の日曜日、新インドア・フェス『Q』なる屋内フェスに、なんとなく行くことにした。
まぁVOIVOD終わってここ最近、休日は全くはかどらない部屋の整理くらいしかやることがなかったので。

決め手はコーネリアス、そしてゴダイゴまで見れちゃうということで。
思いきってS席を購入。

コーネリアスは『Point』くらいしかまともに聴いたことないんだが、昨年のツアーがどえらい評判だったんでまぁ一回くらいは見とかなあかんやろうと常日頃思ってたんで、ちょうどいい機会だと思って。

ゴダイゴも初だったが、タケカワユキヒデ氏に関しては、2年前近所のイオンの吹き抜け広場で拝見している。



ハナレグミに聞いたこともないバンドも数組あったが、いつのまにかクラムボンの出演が決まっていて、まぁ全然音源もってないんやけど、なんかラッキーな感じだった。
つかハナレグミの永積くんとクラムボンの原田さんは夫婦参加ってことか。


会場は神戸・ワールド記念ホール。
なんだかんだでここにはよく来るな。




この時期にこのTシャツを着ていったのは、いささか挑発的すぎたろうか?



会場から少し離れた国際展示場に飲食ブースがあった。
まぁそら大混雑ですわ。



1組目のバンドが始まるころには、この人だかりもサァーーーっとひいてけっこうガランとなった。
ん、このフェス集客大丈夫か?まぁ一回目やしこんなもんか。
ぶっ通しで見るのはきついと思って1組目はパスして、のんびり腹ごしらえを決め込んだ。

京都ぽーく亭の出店でデラックスサンドというのをオーダーしたんだが、なんか頼んだやつと違うみたいだった。



出演アーティストのグッズコーナーもあったが、なぜかゴダイゴだけなかった。



さて、リストバンドを装着し、いざライブへ!



今回はスタンディング席なしの全指定席のフェスティバル。そういうのは初めてかも。
チケット遅めにとった割には32列目となかなかの良席かと思われたが、けっこう遠いな。
まぁでも出演アーティストに気使うことなく、ゆったり座ったりできて私みたいなオッサンにはちょうどよかった。
あと、わりと空席が目立った。




2番目のペトロールズというバンドから見始めたが、座って見物。
立ちあがってのってるファンらしき連中を見ると、なんか若い健全なカップルが多いような気がした。
歌はあんま好みではないが、演奏はけっこう複雑なリズムセクションを展開していて巧かった。
とくにギターがなかなかいい音を奏でていたように思う。
やってる音楽もオシャレ感があって、まぁこういうファン層であるのも納得できた。




お次はクラムボン。
リハの段階で会場全体がかなり沸いた。やっぱ人気だね。
CMソングなどで聴いたら一発で本人とわかる原田郁子さんの個性的な生歌を初に聴けてちょっとテンションがあがった。
今年で20周年を迎えたらしいが、さすが中堅バンドたる安定した演奏力。まぁ1曲も知らんのやけど。
MCで次に控えてるゴダイゴの話題になって、ベースの人が「さっき楽屋で見たけど今日のゴダイゴのセトリはヤバいよ」って、そっから郁子さんが「みんなゴダイゴの曲でどれが一番好き?」とか、時間おしてるのに他のバンドの話で盛り上がってるという。中堅の余裕というものを感じた。


そして、いよいよゴダイゴの登場だ!
大御所バンドが中盤に配されたのは、ファンの年齢層を慮ってなのかな。

セットチェンジでリック・ウェイクマンばりの物々しい鍵盤セットが台車で運ばれてきたときは度肝抜かれた。


当時のゴダイゴメンバー6人に、サポートキーボードとホーン隊という大世帯編成。
それぞれ歳はいったものの、やはりロックミュージシャンたる風格をそれなりに出していたのに対し、タケカワユキヒデ氏の普通のオジサンすぎるスタイルがかなり浮いていたような気がする。
まぁ今更当時のキラキラした衣装を纏うのも恥ずかしいんやろうけど。

ただ、知ってる曲が一番多かったってのもあるだろうが、今回一番エキサイトさせられたのはゴダイゴだった。
セットチェンジが終わって、「モンキーマジック」のあのグルングルンしたイントロのSEが流れ出した瞬間トリハダが立ってしまった!
今思うと、あのイントロはピンク・フロイドの「走り回って」をかなり意識してるんじゃないかと。

当時からのものであろう握りこぶしで左右交互にチョンチョンとするタケカワ氏の地味な振り付けはご愛敬。
にしても、再結成時の評判やイオンでのソロライブで拝見してあまり期待してなかったんやけど、タケカワ氏、けっこういい声出してはったよ。
まぁあまり歌い上げないソフトリーな歌唱が彼の特徴で、ロックだからといって熱く歌い叫ぶだけが能じゃないっていう、上品さとしなやかさで勝負するタケカワ氏の唯一無二の歌声は絶品である。

「ヒット曲以外の曲をやってもいいですか?」といって我々の知らない曲のタイトルが告げられた瞬間、前列を陣取っていたのであろうガチのゴダイゴファンたちが「ギャーーーー!!!」という歓声を上げる。
この知らない曲コーナーで、ミッキー吉野氏の鍵盤をバンバンやる曲があってさすがの貫録を見せつける。浅野氏のギターも渋い。
外人ドラマー、トミー・スナイダー氏がソロで歌う曲も披露されたりと、けっこう盛り沢山。

楽曲のオリエンタルな侘しい曲調のせいか、タケカワ氏の哀愁を纏った歌声のせいか、ベタな名曲「ガンダーラ」で思わず目頭が熱くなってしまった(途中、歌間違えてはったけど)。
「ビューティフル・ネーム」の客席左右に分けて「ウーワウーワララララ~♪」のコーラス合戦させる面倒くさいやつはイオンでもやってはったけど、これはタケカワ氏の必須事項なのかな?
客にこういうことさせて勝ち負けをつけるのは、とても良くないことだと思う。
まぁでもゴダイゴの楽曲を聴いていると、ノスタルジーというか、なんだか古き良き時代のピースフルなあの頃を感じれてよかった。


永積タカシ率いるハナレグミは、間食しながらのんびり座って拝見していて途中で気付いたんだが、サポートメンバーにYOSSY(key)と石井マサユキ氏(g)がいるとは知らなかった。


そして一応本命であったオオトリのコーネリアス。
フロイドの『WALL』ばりにかなり大掛かりなステージセットが組まれていき、期待も高まる。
BGMに波の音が流れてて、サウンドチェックからもう光と映像の演出が始まっており、でっかい白い垂れ幕越しにメンバー4人のシルエットが大映しになり、大歓声が沸く。
いやはやかなりアンビエントな世界だ。年配の方はちょっとついていけないだろう(途中退席者もチラホラ)。私もついていけてるのか自身がなかった。
それにしても、あらきゆうこさん、よくあんなわけのわからないリズムを叩きこなすなぁ。




まぁ私くらいのにわかには「Another View Point」での映像演出が一番楽しめた。
これって電気グルーヴの領分じゃね?ってくらい映像サンプリングがぶっとんでて(全部許可とってんの?)、メンバーの演奏の凄いのになかなか視線がいかなかった。
今回のVJは、どうやら「Q」仕様に編集されたらしく、終盤で永積くん、郁子さん、そして(全盛期の)タケカワユキヒデ氏までもがサンプリングされてて笑ろた。

CORNELIUS - ANOTHER VIEW POINT (2008 LIVE)



コーネリアスのテクノロジーとユーモアを駆使した映像と生演奏の超人技なシンクロ感、神秘的で大掛かりなステージセットは確かに驚異的であったが、今回なんかタケカワ氏のまさかの手から蜘蛛の巣テープに全部もってかれたような気がするなぁ・・・・


まぁおそらく、このフェスが平成最後に見たライブとなってしまうのかな。微妙っちゃー微妙。
ちなみに平成になって最初に見たライブは、アルカイックホールでのオーバーキル初来日公演です。




さよなら平成。


今日の1曲:『ガンダーラ』/ GODIEGO
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結局ヴォイヴォド。

2019年01月27日 | コンサート
VOIVODの3度目の来日公演が渋谷TSUTAYA O-WESTで敢行された。
前回も言った通り、今回初単独ライブ。全国のVOIVODフリークスは狂喜乱舞したことであろう。
そして、一も二もなく渋谷に駆け付けたに違いない。
もちろん私もそのひとりだ。


ただ、今回は仕事終わってから何の準備もしてなくて慌ただしく夜行バスに飛び乗って来たもんだから、場所も調べてなくて、渋谷についてからO-WESTまでものすごく道に迷った。なんせこちとらまだガラケーなもんで、へえ。
10年くらい前かなぁ、O-EASTには行ったことがある。IT BITES観に。
ただ、その時は友人と一緒に車で行ったもんだから、どうやって会場に辿りついたか全然覚えてない。
坂道を登った記憶だけがあった。

まぁだいぶ時間に余裕をもってきてたので、渋谷ディスクユニオンのスタッフの曖昧な説明を受け(ありがとうございました!)、テキトーに歩いて行ったらワリとすんなり辿りつくことができた。




やはり会場に集った人らはスラドミなんかとはまた違っていて、なんともディープそうな方たちばかりだ。
まぁVOIVODのライブに来てるってだけでかなりレアだしそう見てしまうだけかもしれんが。
各々着てはるVOIVODTシャツからしてよっぽど好きなんだろうなということが窺い知れる。どこで手に入れたんだ?
にしても小さなハコとはいえ、かなり集まったもんだ。




会場入りしてまずはVOIVODグッズだ。
今回はアーティスト側の調達品ということで、かなり期待が持てた。
ただ、物販ブースは想定以上に長蛇の列。進みも遅くかなりヤキモキした。

ようやく順番がまわってきて、VOIVODグッズがズラリと並べられた物販のテーブルの前に立った時、私は迷うことも忘れ「This One、This One・・・・」と、まるで日本の家電店に訪れたマイケルのような状態であった。

云千円もするスコアブックまで購入してしまっていた・・・いやこれ、珍品すぎるやろ!



会場はほぼ満員御礼。
延々とピンクフロイドの楽曲が流れる中、固唾をのんで待機してると、ほどなくしてメンバーが登場。
ブラッキーに替わり加入した新顔ベーシスト、ロッキーのモタヘのようなガリガリベースで始まる「Post Society」でライブがスタート。



そして2曲目、早くも出た!「Ravenous Medicine」。
ヴォイヴォドの一番の代表曲ってのはいまいちわからないが(「Voivod」?)、この時のオーディエンスの盛り上がりが尋常ではなかった。
みんなちゃんと「Electric Shock Through You!!」のところコールするもんな。

予想以上のオーディエンスの反応と、曲が終わるごとに沸き起こるヴォイヴォコールに、スネイクさんこの表情。



アウェイはやっぱりカッコいい!!白髪になってさらに燻し銀のカッコよさが出てる。



チューウィーの技術的な巧さは言うまでもがな。
やっぱ彼はVOIVODの救世主だ。
ピギーの異次元のエッセンスを見事に受け継ぎ、ヴォイヴォドのさらなる躍進に貢献した彼の功績はデカすぎる!

チューウィーのドラえもんストラップが気になってしかたがなかったのは、私だけではなかったはずだ。



どうやらチューウィーは前回の来日公演からの数年間ですごく日本通になったらしく、それというのも最近までずっと日本に滞在してたそうだ(なんでかは想像におまかせします)。
だからけっこう日本語上手かった。たぶんこの人は頭が良いのだろう。



今回はさすが単独ライブだけあって、まさかなレア曲がバンバン飛び出した。
前半から「Technocratic Manipulators」、続けて「Into My Hypercube」と、なかなか攻めてくるじゃないかと。
新作からはわりと控えめだった。たった3曲。
新作は変幻自在のいい曲いっぱいあったのでもっと演ってくれてもよかったのだが、滅多にない単独公演なのでVOIVOD側も私たちファンのことを考えてくれてたのだろう。

中盤で「Order Of The Blackguards」がきたときは歓喜した。まさかこの曲がきけるとは!!
スネイク猪木コール「ダーーっ!!ダーーっ!!ダーーっ!!ダーーっ!!」を一緒に叫べて幸せだった。




待ってましたの「Psychic Vacuum」、「The Unknown Knows」などの定番曲ももちろん演奏された。
ただ今回「Tribal Convictions」なかったなぁ・・・・

チューウィーが「ナクシタ洗濯機・・・・」と、ちょっとトンチンカンな日本語訳で紹介して演奏された「Lost Machine」がきけたのは貴重だった。
この曲で喜んだファンは多かったろう。
隣の外人も「オオオオオオ・・・」という感嘆の声を漏らしながら信じられないという表情で喜んでた。


そして、ラスト(アンコール2回目)はやはりピンクフロイドのカヴァー「天の支配」。
外人含めて「タツマキーー!!」という要望の声も多かったが、この曲を演って亡きピギーを追悼するってのが、もうVOIVODライブの締めの伝統行事となっているのだ。
スネイクがMCで哀悼の意をこめピギーの名を口にすると、毎回目頭が熱くなってしまう。みなもそうだと思う。
アウェイのこの曲でのタムさばきはホント神がかっている。




アウェイ書体セトリ。


エリック・フォレストやジェイソン・ニューステッド期を除き、かなり万遍なく。
ファンのこともの凄く考えてくれてるのがわかる。
てゆーか元々ファンのチューウィーが組んだセトリかも。彼もおそらく我々と同じ目線持ってると思うし。

まぁ個人的にはVOIVODライブを存分に楽しむには、O-Westは狭すぎた。
ギュウギュウで好きな場面でモッシュで走りまわれないのがかなりもどかしかった。
そういう点では前回のスラドミがほんと最高に快適すぎた。


今回もレア曲バンバンやってくれたけど、VOIVODは全く違うセトリで2日間は見たいと思った。


大丈夫、また来てくれるだろう。

今度はもっとデカいハコで!!


今日の1曲:『Technocratic Manipulators』/ VOIVOD
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会議場と戦慄

2018年12月15日 | コンサート
3年前の来日公演で、これで見納めとなるだろうと思っていたキング・クリムゾンだが、その後も意外と精力的にライブ活動を続けていて、案外早くに再来日が実現したのは、なんか拍子抜けといいましょうか、素直によろこんでよいのかと。


前回同様、私の大学の同期生の、そのまた後輩であるクリマン会員の方にチケットをとっていただいた。
感謝感激、ほんとうにありがたい人脈を持った。

今回はチケットの絵柄が4種類あったんだが、、、若干のハズレ感・・・・



残念すぎることに、今回大阪公演の会場は音響が最悪だとすこぶる評判の悪いグランキューブ(大阪国際会議場)に格下げ。
こいつが今回来日が決まってもなんか素直によころべなかった要因であったかと。

この会場には10年以上足を運んでないので、どんな建物だったかも場所も忘れてしまった。
アクセス調べてみたら、ウチからは交通の便がすこぶる悪すぎる辺鄙な場所だ。

殺風景な建物やなぁ。クリムゾン来日の垂れ幕くらい掲げとけよ・・・・



はぁ??「21世紀の精神異常者」でモッシュさせない気かよ!!



前回同様、開場1時間前に来てクリムゾングッズを漁りまくる。



キューブ内にコジャレたカフェがあったので、開演までの待ち時間そこで購入したクリムゾングッズをひろげてパスタとコーヒーを召す。



3年のうちに欲が出たのか、今回はSS席という前回より5000円高い席が設けられて、前列はVIPエリアとなった。
前回はS席料金で5列目という鼻血が出そうなほどの良席だったが、ケチなので今回はS席を選択。

まぁでも前から11列目と全然悪くない席で、むしろこっからの方がステージ全体を見渡せて良いんではないかと。
ただ、前回同様またしてもマステロット(左)側・・・なんでそうなる?


席に着く前に最前列まで赴き、ステージ上に絢爛豪華に並べられてある楽器機材類を見物。
今回は3機のドラムそれぞれバスドラの絵柄が3種類違うやつだ(意外と小っこい)。
カメラに収めたいが、デカい番犬みたいな係員がこちらを睨みつけてやがる。

席に着くと、フリップ翁自身による英国紳士調の「注意事項」がアナウンスされる。
拍手喝采。
そして前回よりひとり増えた8人のメンバーが続々登場して、ライブがスタート!


カタカタカタカタカタ・・・・というドラムのイントロで「なんだ前回同様、太陽と戦慄Part1か」と拍子抜け。
3年前は「生きてるうちにこの曲の生演奏が聴けるとは!!」と感涙ものだったが。
どうせ、間奏部分でメル・コリンズが「君が代」吹くんでしょ?ほら、やっぱり。

贅沢な話だが、我々クリムゾンファンはもう前回と似たようなライブは望んじゃいないのだ。
もう『宮殿』からは何もしてくれなくっていいよってなもんですわ。

しかし、やっぱ一筋縄ではいかぬのが我らがクリムゾン。
2曲目だったかな、『Beat』から「Neurotica」が演奏された!
ただ、地味に意外な曲過ぎて感激できない。演奏はカッコよかったが。
う~ん、今回のクリムゾンはなかなかやっかいだぞ。

ただ、次にまさか、あの曲がくるとはだれが予想できたであろうか?!

まず、今回の新顔ジェレミー・ステイシーであるが、彼は2016年のツアーで、ドラム兼キーボードのビル・リーフリンがのっぴきならぬ用事でツアーから離脱して、その代役としてツアーに加わったメンバーだ。
フリップ翁はあくまでトリプルドラムにこだわってるようであり、しかもリーフリンが戻ってきてもジェレミーを切らず、あろうことか彼をそのままトリプルドラマーの一員として起用するという。
なのでリーフリンは今回鍵盤のみの役割。



で、このジェレミー・ステイシーなんだが、ドラムはなかなかの腕前ではっきりいってリーフリンよりも巧い。
そして、「Neurotica」の演奏が終わったあと、我々はさらに彼に度肝を抜かれることとなる。

次の瞬間、彼はドラムの横に据えてある鍵盤(エレピ)を流麗に弾き始めたのだ!
その腕前は、ちょっと古くさい表現になってしまうがピカイチ!
翁どっからこんなヤツを見つけてきたんだ!?

しかもだ。この悲しげな旋律、鼓笛隊のようなドラム・・・なんか聴き覚えがある・・・・

まさか、まさか・・・・・・・まさかの「LIZARD」!?

こいつは今回一番の驚きだった。
しかも前日にたまたま棚から久々に引っ張りだして聴いてたもんだから感激もひとしお。
これはまさにジェレミーが加わったことで実現したものと思われる。まさかキース・ティペットの代わりができるドラマーなんざいるとは思わんかった。
「Islands」の再現も彼のピアノがあってこその選曲だったかと(リーフリンも巧いかもしれんけど)。

そして、これのTシャツ化も。急ごしらえ感ハンパないけど。



どのパートが演奏されたのかは不確かだが、ジョン・アンダーソンが歌ってた「ルーパート王子のめざめ」の歌はジャッコ歌ってなかった。
でもけっこう長かった。20分近くあったように思う。
「ピーコック物語のボレロ」~「ルーパート王子の嘆き」あたりが演奏されたのかな。
だから前列の人とか横に座ってる人とかがソワソワし出して、何人か辛抱堪らず途中退席。

つかこの注意書きはクリムゾンライブでは酷やで。
いつ終わるかわからんからタイミング難しいって!(膀胱炎なるわ!)


意外な曲はなおも続いた。
フリップ翁「Discipline」とか演りだしたし。
レアだが地味に小難しいだけの曲だ。もっとないのか、もっと!


で、こいつが今回のハイライトにして私の興奮が最高潮に達した時であった。
まぁ昨年あたりから海外ツアーでのウワサは小耳にはさんでいたし、動画もアップされていた。
しかしそういった音源映像はこの日の楽しみのためにいっさいシャットアウトしていたので、この曲が今回これほどまでに凄まじいことになっていようなどとは予想だにしていなかった。

スティック弾きトニー・レヴィンによるあの独特の緊張感のある怪しいリズムが奏でられた時は「きた!」と思った。

そう、「Indiscipline」である。

まずはパステロットが重厚でダイナミックなドラミングをかます。そしてそれに応えるかのようにきめ細かで技ありのフィルインをかますギャヴィン。新顔のジェレミーも負けじと応戦する。
この3者による掛け合いドラムバトルは徐々に激しさを増していき、3人の遊び心が混じったようなシンバル技での息ぴったりの掛け合いは実に見もので、見てて顔がニヤけるやらアドレナリンが噴出するやらで、こちらの情緒が不安定なことになっていた。
ここにきて、私はようやくクリムゾンのトリプルドラムの意義というものを見出すことができた。

前任者エイドリアン・ブリューがトリッキーに歌うのがこの曲の特色でもあったが、ジャッコはそれをメロウに歌いあげるというアレンジにもグッとくるものがあった。

最後の「I Like it!!」のところ、日本では「イイネ!!」になってた。
いや、そこは「やっぱ好っきゃねん!!」でお願いしたかった・・・


いや~、この今世紀最強のアンサブルには実に興奮させられた・・・・
私はこの時こう思いましたね。

「事件は現場で起きてんじゃない!会議室(場)で起きてんだ!!」と。


前半でこれだけスゴいものを見せられたもんだから、後半はもう下がっていくのみですよ。
「21世紀精神異常者」演らんかったし。
「Talking Drum」からの~「太陽と戦慄Part2」もなしーの、3とばしてまさかの「Part4」が演奏された。
まぁレアっちゃーレアだ。

今回「Moonchild」が演奏されて「オオっ!」と思ったが、後半のインプロ部分がなんかわけわからんくてそのまま「クリムゾン・キングの宮殿」に流れこむという展開。
「宮殿」の演奏が終わったぁ~っと思って拍手すると、インターバルおいてギャヴィンがシンバルをコチキンと鳴らしだして、今回は「帰ってきた魔女 あやつり人形のおどり」?まで完全再現。

「Easy Money」、そしてラストに「Starless」も演奏されてよかったんだけど、いや、もっとほかに聴きたい曲はあった。
「Fracture」とか「Great Deceiver」とか「船乗りの話」とか。




うん、でもまた来そうなので次回に期待すっか!


カメラをかまえるフリップ翁。
今回はギター弾いてる姿バッチリ見れたよ!



そして、私は平成30年の精神異常者となった(インクルーディング 散財また散財)。



今日の1曲:『Indiscipline』/ King Crimson
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回復する傷

2018年11月23日 | コンサート
ヴォーカリストSalyuと、国際派インプロギタリスト内橋和久氏との風変わりなユニット、ウッタギッタ。
昨年12月に衝動的な思いにかられ、急遽京都Metroに馳せ参じ、その極上で意外性のあるライブ内容に感銘を受け、また観たいなぁと思っていたのだが、このプレミアムなユニットのライブが今月大阪のNOON+CAFEで行われることを、前日の夜まで全然あずかり知らなかった。

SalyuStaffのアカウントをフォローしてるんだが、入院中に情報が入ったのかな?
まぁこのユニットはやけにシークレット性が強い気がする。

定員80名くらいの小規模なものなので、当然前売りチケットは既にソールドアウト。
前回もそうだったが、当日券10枚ほど出るみたいだったので、その日はちょうど病院でレミケード(点滴療法)を受けるため仕事を休んでいて、病院を出るとすぐに大阪へと赴いた。


NOON+CAFEには、あの悪名高き橋下元市長配下のもと、風営法違反により摘発を受ける以前のClub Down時代に何度か足を運んだことがある。
JRの高架下にある、とても雰囲気のいいハコである。



とまぁ、関西ではなにかと電車に縁のあるウッタギッタであるが、このオシャレなハコでサリュの生歌を堪能できるなんて、こんな機会を逃す手はないとばかりに18時前にNOONに着いたが、まぁ平日やしさすがにまだ誰も並んでなかった。

つかまだ普通に飲食店を営んでいた。



19時に開場して、前売り券の客が入場し終わってから会場に入ると、中央の席がまだ何席か空いていた。
ただ、前列が意外と男性客がかたまってて見づらそうだ。

このイベントの主催者、武腰康弘氏のDJタイムがすでに始まっていた。



で、後ろを振り返ると、めっちゃいいVIP席があるではないですか!

まさか当日券で席に座れるとは思ってなかったが、ステージの上からステージを見るのも今回が初めてだ。足も伸ばせて、もっサイコー。


以前ここにライブを観にいった時のことを(もう10年以上前か)思い出したのだが、私の座っている所って実はメインステージやん!と。
で、今回演者さんたちのところはちょっと低めに設定した特設ステージであることがわかった。

20時過ぎに内橋氏が会場入り口から普通に入ってきて、台の上に並べられたエフェクト機材をいろいろいじくりだして、実にアンビエントな音色を奏でだした。



そして、しばらくしてサリュもそこから入ってきて、自前の多重録音サウンドマシーンをいじくりだす。
まぁこのユニットは演奏部分はほとんど即興なもんだからイントロ聴いただけじゃ何の曲か判断がつかない。

で、サリュがおもむろにブルージーな歌を歌い出す。
で、しばらくしてからこれがあの昨年のMetroで私を震撼させたスティーリー・ダンの「Show Biz Kids」であることがわかり、またしても全身にサムイボが走る。
このウッタギッタヴァージョンは原曲より好き。

今回Salyu×Salyuの曲は皆無で、リリイ・シュシュの楽曲もSalyu名義の楽曲も演奏された曲は前回とだいたい一緒。
なのでこのユニット、セトリはほとんど変化ないのかなぁと思ったが、カヴァー曲はわりとレパートリーを変えてきてた。
しかもステージで何の曲演るか今頃話し合ってる。セトリもインプロかよ!!
で、電車がライブハウスの上を容赦なくガタンゴトンとひっきりなしに通過するもんだから、この手のライブにはなかなか辛いものがあった。
サリュがニコニコしながら「これ(ガタンゴトン)も楽しんで」って言ってたけどちょっとしんどい。だったらビョークの「I've seen it all」でもカヴァーしてって感じだった。

それほどスタンダードを嗜んでるわけではないので、厳か過ぎてちょっと退屈な部分もあったけど、ビートルズの「For No One」がきた時は「おおっ!!」となった。
ウッタギッタのオリジナルナンバーてのも2曲披露され、本編ラスト曲が「オルゴール」という曲だった。
たしかリリイ・シュシュの曲で「オルゴオル」という音源化されてない架空の曲があったけど、それとは別ものなのかな。

本編終わって演者がハケず、コールしてないのに「じゃ、アンコールいきます」て、間も空けず演奏し出したのには笑った。
最後は、今年リリースから50周年を迎えたビートルズのホワイトアルバムから「Good Night」という粋な選曲。

で、終わったかなぁと誰もが思っていると、主催人のDJ武腰氏が会場を去ろうとするふたりを引きとめ、「名古屋ではもっと演ったでしょう!」とムリヤリ2回目のアンコールを要求。

で、誰もが聴きたがってたと思われる「to U」を演奏してくれた。
武腰氏、グッジョブ!!ありがとう!(それとも、これも演出だった?)


昨年Metroでの初見ならではの感動はなかったけど、VIP席でいいライブを堪能できてよかった。
ただ私はこの後、今までで一番とちゃうかーゆーくらいのカッコ悪くバツの悪いある行動により、このステキなライブでの愉悦感を打ち消すほどの自己嫌悪に苛まれることになる。




終演後は昨年のMetroみたいな雰囲気を期待してたんだが、全然違ったなぁ。
気づいたら完全アウェイになってたし。

居たたまれない気持ちで心は折れそうになってたが、私は敢えて恥辱を押して大胆な行動に出てしまった・・・
それは、リリホリックの管理人サティの渋谷キャトルでの「リリイだ!リリイだ!リリイがいるぞぉ~~~!!」ばりの暴挙だった。
ああ、私はエーテルを汚してしまった・・・・・

まぁ上の階で本人「なつかしーーーっ!!」て、めっちゃはしゃいでくれてたけど。
それは俺の前で言ってよ!(多分危険人物扱いされてた)

はぁぁ、当分Salyuの曲は聴けないや・・・・


いや、私は後悔などしてはいない。

これを得られたことを考えると、あれぐらいの恥辱はへでもないことだと。




今日の1曲:『回復する傷』/ Lily Chou-Chou
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ナマで踊ろう

2018年10月21日 | コンサート
ゆらゆら帝国解散後、ソロでアルバムを出すようになってからほとんどライブ活動をしなくなってたのが、今年に入って突如目覚めたかのようにワールドワイドにライブをするようになった坂本慎太郎くん。

実は昨年ドイツだけで一度ライブを演ったらしいんだが、それで手応えをつかんだのか、今年1月の恵比寿リキッドルーム単独ライブを皮切りに、GWには日比谷野外音楽堂でMDTフェスに参加。これは私も拝見することができた。
そして、東京、大阪、京都、高知と、次々と日本各地での公演が決定。その後はまさかの中国での単独ツアー、そしてオランダ、メキシコでのフェス、そしてロンドン単独公演はソールドアウトと、ゆら帝以上にその活動の範囲を広げていってる。

    


坂本くんがやっと重い腰を上げてくれたことは本当にうれしいことだ。
うん、うれしいんだけど、チケットがなかなか取れないんだこれが。
これは全国の坂本ファンが非常にもどかしく思ってる事だろう。

で、初の大阪公演の会場は、ミュージシャン憧れのハコ味園ユニバース。
2年前、人間椅子のライブで初めて行ったけど、昔キャバレーだったところを改装したケバケバしいがなかなかユニークで雰囲気のあるまさに宇宙的なハコだ。


キャパ1000人超えのライブハウスなんであるが、まぁ先行でなんとかチケは確保できた。
でも整理番号が890番台。朝早くに発券しにいったんだが関係なかったみたい。


当日現地行ったらこの行列。関西でも坂本くんの人気は絶大だ。
客層は老若男女。私はけっこう年寄り目の方だったかも。大学生みたいなんが多かった。



まぁ890番台だからなかなか会場に入れない。開演15分前くらいにやっと入れた。
クッソー、めっちゃほしい坂本くん画のイラストTシャツあんのに・・・・


ほれみい!もういや!!



この時点でテンションダダ下がり!坂本くんの人気っぷりがほんと恨めしく思った。
いやいや、ライブを楽しむのが目的のハズだ!気を取り直してと・・・・

中央の舞台席は当然満杯で、フロア一番後ろのPA席の真後ろをポジる。


最初は、まぁここでいいかと思ってたが、この地帯はなんかクセのある者が集まってて、ライブ中も後ろでペチャクチャ大声でしゃべってる輩がいてかなり殺意が漲った。
なんかそいつらの仲間がライブが進行するにつれぞくぞくと集まってきて、うるささが2倍、3倍に膨れ上がる。パリピに違いない。
もう、なんかキッカケがあったら発狂しかねない状態だったので、そうなる前にその場所から離れることにした。

舞台席の後ろにもなかなかクセ者がいて、ヤク中みたいな女が踊りながらこっちにやってきて私の真横でトチ狂ったダンスを繰り広げた時はどうしようかと思った。
まぁ坂本バンドのサイケデリックで浮遊感のあるサウンドは気持ちがいいからなぁ、トリップするのもわかるんやけど。

味園名物の惑星群も発光しながら回りました。「べつの星」でだっけ?



サポートメンバーは日比谷の時と同様、ドラム菅沼雄太氏、ベースAYAさん、サックス&フルート&パーカス西内徹ちゃん。鉄壁の面子だ。
今回坂本くんはスティールギターは使わなかったなぁ、「スーパーカルト誕生」の時とか。まぁSGの音色でも十分楽しめるけど。
セトリは1stの曲多めと、日比谷の時とあんま変わらんような気がしたけど、+α今回は3rd『できれば愛を』からの曲をけっこう演ってくれてたように思う。
「あなたもロボットになれる」のとき、徹ちゃんがいろんなパーカス使って再現してくれてたのは楽しかった。
照明係さんも味園固有の照明を駆使して演出けっこうがんばってくれてたように思うが「ディスコって」の時、なんでここで中央のミラーボール回さないかなぁと、ちょっと残念に思った。
ラストは野口五郎のカヴァー「グッド・ラック」(この曲は7インチシングルに収録)でまったりと終演を迎えた。
そういや坂本くん、今回珍しくメンバー紹介してたな。




単独フルライブで非常に楽しみにしていた今回の坂本くんの初大阪ライブだったけど、GWの日比谷野外でのライブの方が会場もサウンドも観覧場所も極上だったので、そん時以上の高揚感、幸福感はのぞめんかったなぁ。


これからの海外ツアーも、グッド・ラック!




今日の1曲:『べつの星』/ 坂本慎太郎
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