酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

恐れ入谷の鬼子母神

2005年07月08日 | オヤジのつぶやき
夏の風物詩 入谷の鬼子母神朝顔市がはじまった

7日から9日までの3日間

言問通りが交通規制され 片側に51軒の 朝顔露天商が競いあう

反対側の歩道は これは100軒以上の屋台が並び お祭り気分を醸しだす

ここ入谷は 自宅からも近く いつも自転車で訪れる場所だ

上野 浅草もすぐそばにあり 交通の便にも恵まれている


上野といえば車坂 かの渥美清が産声をあげた場所だ

山田洋次監督が感嘆した 啖呵売の有名なセリフ

もしかすると ここ入谷の朝顔市が彼の「勉強場所」のひとつだったのかもしれない

”恐れ入りやの鬼子母神”

威勢のいいセリフをはく寅さんが いまにも ヒョイと顔をのぞかせる

そんな雰囲気がただよう 入谷の朝顔市だった


ちなみに落語家の 故林家三平師匠の家 根岸もここから さほど遠くない

下町情緒にたっぷり浸りきったひととき

これから 夏がはじまります







常陸の国 監督者研修

2005年07月07日 | コミュニケーション
茨城県水戸市近くの某自治体 管理監督者の研修だった

水戸駅前のホテルに一泊した朝 JRに乗る前に 黄門さまご一行を写真に収めた

思えば 江戸時代から今日まで 我々の日常生活は便利になったものだ

ちょっと前まで 上野からこの水戸まではSLで 4時間近くかかった

それが いまでは「スーパーひたち」で 1時間強の距離になった

黄門さまもビックリしてることだろう

時代は移り 人間は智恵をしぼり さまざまな便利なものを考案してきた

世の中は まさに一変した


その中で 変わらないものがある

人間関係のもちようだ 

2000年前のローマ時代の遺跡

そのひとつに記載されているという文字

”近頃の若い連中の考えには 全くついていけない サッパリわからん” 古老の嘆きだ


研修を受講するT市の監督者諸兄も 古代ローマの老人と同じ悩みを抱えている

酒を飲まない 麻雀はしない 自分たちが育ってきたコミュニケーション・スキル

これが全くと言っていいほど 通用しなくなった

そういう職場環境 風土の中での リーダーシップの発揮が求められている

つらい立場だ

”人間関係”にはこれといった特効薬はない

当然なことだ 相手は全て違う存在 同じ薬が効くわけがない


そこで3つの提案をしてみた

まず 話すより相手の言い分を「聴く」こと 話したい気持ちを抑えて 聴く

つぎに 「誉める・ 叱る」こと

最後に 上位者自ら相手に「心理的 物理的に近づいていくこと」

さすがリーダー あとの具体策は 熱くなるほどのグループディスカッションの中で

まとめあげてくれた


しかし 言うは易し 行うは・・のたとえのとおり 実行するのは並たいていでない

まづ普段から”人間を好きになること関心をもつこと”が リーダーに求められる資質であろうか



1+1=2でないところが 人間関係の煩わしさであり かつ 面白みのあるところなのだろう

イヤ ほんとに ムツカシイ ヤッカイな問題だ





挨拶

2005年07月04日 | コミュニケーション
たかが挨拶 されど挨拶

挨拶は説得の基本だ

私が車で外出するとき 避けて通れないのが 幹線道路への進入だ

細い道から 早朝と夜間以外は 年中渋滞の車の列に入れてもらう

いままで 何千回となくやってきた

一筋縄ではいかない これは儀式が必要になる

脇の道からゆっくり 私の車の頭が出る

渋滞で並んでいるドライバーは 決して顔をこちらに向けない

顔を向けたら 即負けだ 車を入れなくてはならない

気づかないふりをする 横目で見てるに違いない

若いころは ”知ってるくせに!”強引にジワジワ入り込もうとしたものだ

敵も負けじと ジワジワ進む

やれコスッた どうしてくれる! トラブルに発展したこともある

いまは違う 気づかない振りをされたら 次にウインドを下ろす

頭と上半身を外に乗り出す そしてニッコリ手を振る

今日のような 雨の日には特に効き目があるようだ

”顔と身体を雨に濡らしながらも 挨拶している 当方を認めてくれている”

これで かなりの高率で入れてもらえる

歩行者に注意しながらも 相手に軽く会釈をしながら シズシズと入る

お礼のフラッシャー 黄色いランプを2度3度点滅

バックミラーで 後方のドライバーを見る

実に満足そうな表情 頬がゆるむ者 いい顔だ

渋滞が解消して 走り出してもこの儀式を通過した限り 相手は安全車間距離を守ってくれる


挨拶は相手の存在を認めることだ 認められて嬉しくないものはいない

無視は駄目だ 説得どころか 反発をされる とんでもない反撃エネルギーを生み出す

たかが挨拶 されど挨拶

挨拶ひとつで 説得に成功することもある

今日も 雨の中 車での外出に無事成功を果たし 帰宅できた私でした






 

下町風俗資料館

2005年07月03日 | オヤジのつぶやき
都議会議員選挙の投書を済ませ 上野アメ横に買い物に出かけた

帰りに立ち寄ったのが 台東区立の「下町風俗資料館」

久し振りだ

池之端のすぐ目の前 幟と古いポストが入館者を待ち受ける

この資料館は戦前戦後、遡っては江戸時代の庶民の生活 風俗を再現させた貴重な文化財だ

まず目にとまるのが 江戸時代の商家 鼻緒屋の店先の再現

いまにも髷をゆった番頭さん 小僧さんが奥から出てきそうな雰囲気

臨場感満点だ

次がこれも江戸時代 長屋の復元だった

4畳半の部屋と台所 せっちん(トイレ)だけの ちまちましたつくり

せっちん使用後の手洗いには 記憶があった

狭いながらも じつに機能的にできている 無駄がない

江戸人の智恵を感じる


「江戸」の隣に面した横丁の駄菓子や こちらは記憶がすぐに蘇った

小中時代 お世話になった下町常設の子どもの社交場 

たいていの駄菓子やには なぜかお婆さんが店番をしていたものだ

店の中での もんじゃやき5円は 友人たちとの情報交換の場として最適な隠れ家

なつかしさが こみ上げてきた


2階に上がると ここは懐かしさだらけの別天地だった

生活用品 おもちゃ 時代を感じさせるポスター類の数々

先に閲覧していた 中高年グループの歓声があがった

「あ これあった!あれも知ってる!これ使ってた!」

湯タンポ 長火鉢 足こぎミシン 代用食パン焼き器 メンコ ベーゴマetc

2時間があっという間だった


戦後60年 終戦時には夢にも想像しなかった現代の生活環境だ

ときには 不便ではあったが ひっそりと生きてきた時代を思うことも 必要だろう

きょうの資料館 私の世代の人間に混じって 若い人たちも興味深そうに見学してました


みなみきいろあざみうす

2005年07月02日 | 無農薬野菜作り
から梅雨の予報の中 金曜日は恵みの雨となった

今回も一週間振りの野良仕事

案の定 雑草が嬉々と生い茂り ジャングル化していた

きゅうりもご覧のように 完全なジャンボ

茄子 トマト ピーマン ししとうは ほどよい生育だ

やつがしら さといもも順調に育っている

雑草を除去して 藁で土を被った

これで これからの 本格的雑草対策の一助にはなるだろう


後輩夫婦と一緒に 師匠Yさんの話を聞く

「今年は ミナミキイロアザミウスが異常発生している」と言う

? ? ?

なんだ なんだ 初めて聞く 日本語か?

野菜の全てに害を及ぼす害虫だという

これには 驚いた

消毒の手間が大変らしい

あわてて ジャンボきゅうりを見たが それらしい被害はなかった

後輩とも話したが 今回は木酢を薄めたもので 消毒らしきことをしようとなった


Yさんからのお土産 トマトの桃太郎のハネダシを 20個もいただいた

これは例年 実にうまい

カープ戦のラジオを聴きながらの帰路でした。


この 変な名の害虫 検索したが出てきませんでした

なんでしょうかね

会津の侍

2005年07月01日 | オヤジのつぶやき
研修講師の打ち合わせがあり 久しぶりに上野駅に降り立った

おりしも 通りかかった侍の面々

この暑さに関わらず 汗もかかないでの正装だ

粛々と列をなしての行進

背筋をりんと伸ばし 真っ直ぐ前を見て 口を閉じての姿は 振りかえざるを 得ない

なにかを感じさせた

先頭を歩く方に声を掛けてみた

「はい 会津から来ました 観光のPRです 会津はいいところです 是非お越しください」

実直な口調で 素晴らしい笑顔で答えてくれた

さすが 観光使節団のリーダーだ

笑顔は 人を説得する重要な宝物

この使節団は 立派に使命を果たして帰ることだろう


思えば ここ上野は戊辰戦争の激戦地だ

会津白虎隊の記念絵画を見たことがある

最後まで幕府に殉じた会津藩

さきほどの使節団も そのご先祖をいただく方々なのだろうか


実に 清々しい会津侍でした