酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

富士山の麓

2005年09月30日 | コミュニケーション
研修会場の 大きな窓から 時折顔を覗かせる富士山

2日間のプレゼンテーション研修は 素晴らしい景色に恵まれた





受講者の一人 上席理学療法士の資格を持つ男性 Tさん

2日目の最終プレゼン実習 彼の話に感動した

5分の話のテーマは”リハビリはチームワークで”と題するものだった


「後遺症をもった人へのリハビリ 社会復帰に向けての治療は 医師があたる

しかし 全人間的復活をはかるためには 医師の力はもちろん大切だが

チームで かかることがもっと大事なことだ」

「たとえば 行政の土木事業

道路が凹んでいたりしては 健常者でさえつまずく恐れがある

まして リハビリ最中の方々にとっては危険この上ない

道路補修は 後遺症に懸命に取り組んでいる人々を念頭に入れて欲しい

また 横断歩道を渡っているときも 一声かける

つまり 社会全体でチームワークを組み 人間的な復活の応援をする

本人の機能回復ももちろん大切だが 社会全体の力が必要だ 

我々は チームの一員として みんなで協力することが大切なこと」


彼の5分のプレゼンテーションは 聞き手の心を動かした

決して 流暢な アナウンサーのような喋りではない

むしろ たどたどしい

それでも 終わったとき 受講者全員の大きな拍手が沸き起こった

日頃 皆が描いていた”リハビリ”に対する考えが変化した一瞬だった


1日目の夜は 毎年恒例となった 研修担当者の方々との 交流会

会費制の今回は 焼き物屋の「八寿龍」さん





翌日のこともあるので ほどほどの飲み会だったが 実に楽しかった

富士山は 見ているだけで 心が落ち着く不思議な山だ

帰りの新幹線のホーム

疾走する ”のぞみ”を見ながら 来年も訪れたい

そんな気になった 30日の夜でした





 






コミュニケーション・センス自己診断  その2

2005年09月28日 | コミュニケーション
昨日のつづきです

今日は 共感性と柔軟性の診断です

健康診断のつもりで お楽しみください

2、 共感性

(1)相手の良いところ 価値に気づくほうである

(2)身構えないでフランクな態度で人と接する

(3)相手と同じ目の高さで話したり聞いたりする

(4)相手の立場にたってものを考えるように努力する

(5)人の気持ちや考えを尊重する

(6)相手と喜びや悲しみを共にしようとする

(7)自分になにを期待されているか理解できる

(8)話す・聞くのバランスをとるように努めている

(9)人の気持ちを察したりくみとったりするのが上手

(10)自分で思ったこと 感じたことは率直に話す


最後は 柔軟性の診断

(1)外見 先入観で人を判断しないほうである

(2)その場の状況をしっかり頭に入れて事に当たる

(3)相手の状況を確認してから話しを切り出す

(4)自分の考えを一方的に押し付けないで話し合いの努力を続ける

(5)質問して相手のニーズを聞き出し ニーズに合わせて話す

(6)思いがけない出方をされたとき その場でいい知恵が浮かぶほうである

(7)反対 否定にあっても いったんそれを受け止める

(8)座がシラケたら ジョークなどとばして雰囲気づくりをする

(9)強引に出てくる相手には 強引にやり返すこともできる

(10)失敗しても その経験を次に生かすようにしている


採点は「いつもする」が各3点「時々する」は2点「めったにしない」が1点だ

25名が いろいろな点数に分けられた

勿論 90点満点はいない もし いたとしたら気持ちが悪い

積極性は高いが 柔軟性がいま一息な人

共感性が抜群な人 ひと様々だ


ただ言える事は 合計が30点では どんな相手も説得不可能

プロ技術集団の面々も これは納得してくれた


コミュニケーション・センスを1点でも高めたい 

そんな期待感溢れる参加者を前にしての 6時間研修の始まりでした


明日から 2日間の出講です 好きな鉄道移動になります




コミュニケーション・センス自己診断  その1

2005年09月27日 | コミュニケーション
26日は研修出講日だった

今回の参加者は 東京電力関連の現場担当会社 T・Dサービス(株)

日頃お世話になっている電気 そして この恩恵を忘れがちなのも”電気”だ

1日たりとも怠ることの出来ない 送電を担当している 25名のプロ集団

悩みのひとつが 送電線 鉄塔などのメンテナンスの際の「住民説明」だ

メンテナンスの目的 迷惑をかけることの説明を行う

しかし これがむずかしいという

普段 社内勤務の人たちなので 「住民と どう話していいかわからない」

「説明が要領を得なくて 理解してもらえない」

「相手を不快にさせてしまう」


研修の狙いは ”鉄塔監視人の コミュニケーションレベル向上”にあった





講師の喋りばかりの研修では身につかない

6時間のうち「全員参加」が かなりの部分を占めるカリキュラムだ





そのひとつに「コミュニケーション自己診断」がある

みなさんに 記入していただいての研修開始となった


1、積極性

(1)自分から 先に話しかけるほうである

(2)見知らぬ人にも 気楽に声をかける

(3)人と会って話すのが 好きなほうである

(4)話題を提供して 相手をリードするのがうまい

(5)自分の考えや その理由を人にキチンと説明する

(6)相手の意見に反対の場合 遠慮なくその旨を告げる

(7)協力を依頼したいときは 率直にものが頼める

(8)わからないことは 進んで質問する

(9)だめでもともとと まずやってみる

(10)物事に対して 明るい 肯定的な見方ができる


それぞれの項目にチェックをしてもらう

チェックの基準は3つある

「いつもする」 「時々する」 「めったにしない」


「自己診断」は この”積極性”の他 2つ提案されている

”共感性”と”柔軟性”だ


プロの技術集団の方々には まず 自身の対人関係の傾向を知ってもらうこと

これが研修当日の導入となった

相手を変えることはむずかしい 自分の信念も変えがたい

しかし コミュニケーションのスキル 方法・手段だけは変えられそうだ

それで 相手の考え 行動が変わってくれれば 説得成功だ

積極性を促す10項目 出来ることから実践するよう お奨めした


「共感性・柔軟性」のそれぞれ10項目については 次回の掲載にします














小江戸 川越

2005年09月26日 | 無農薬野菜作り
昨日の東京は小雨だった

畑に顔を出す天候ではない

先週 管理機のロータリーが回らなくなり難儀をした

お蔭で 白菜90本の畝作りは 鍬を使っての手作業になった

師匠のYさんにはやっと連絡がとれたが 彼も忙しいため まだ見てくれていない

朝の電話では 昼にはなんとか現物を見られると言う

そうなると 壊した当事者かもしれない私だ

黙って 家にいるわけにもいかなくなった

9時に出発した


お蔭様で 到着したときには 完全に直っていた

やはり素人はこわい 普段使っているクラッチの他に 別のクラッチがあった

それが ニュートラルになっていたらしい

使い方を教えてもらった 

2時間の雑談の後 いつもより早めに帰ることになった


気持ちに余裕が生じたので 久し振りに 川越の街並みを見たくなった





徳川三代将軍 家光誕生の地とも言われる 喜多院がシンボルの川越市

小さな江戸 小江戸と呼ばれて久しい街だ





また 川越といえば「さつまいも」

終戦後 我々の世代の命綱の食料だった





いま 川越では「さつまいも伝来400年祭り」の真っ最中だった





ここでも 人力車は大人気

近くの結婚式場で 披露宴を済ませた 新郎新婦の利用が多いという


Yさんのお蔭で 管理機も使えるようになった

小江戸見物の後の運転 気分爽快この上なしの 雨上がりでした








寿司屋 DE 落語

2005年09月25日 | 酒の席
現役時代から馴染みの寿司屋の「いろは」  値段が 安い!

昨夜は 定例の寄席が開かれた

もう何回になるだろうか 数えてみたら13回目

常連客約30名を対象にした このミニ寄席

出演は地元の落語家 春風亭一朝さんを主体にした一門の面々

一朝さんは コマーシャル NHK番組のナレーションでも有名な落語家だ


主催者の意向で 上演中の写真は禁止といわれた 残念





一朝さんの 出演した証の名札





一席終わってからの 懇親会 これは楽しかった

右から 春風亭一朝師匠 紙切り名人 林家正楽師匠

朝之助 朝也の弟子たち





一朝師匠の 左側の参加者たち





そして 特筆すべきは次の写真

紙切り名人 正楽さんにいただいた 私のリクエスト

水戸黄門の作品だ





日付とサインまでいただいた この黄門さま

大事にしたいものだ


それにしても 本日の師匠方

実に愉快な生き方をしていた

笑って一生 泣いても一生 どうせなら笑って一生がよい

そのためには 寄席に通うこと

説得力ある内容だった

これからも 私の寄席通いは続きます


なお これら師匠の写っている写真

短期間の掲載のお約束です しばらくして削除します

北の大地 

2005年09月24日 | オヤジのつぶやき
札幌 小樽 函館を廻ってきた

今回は仕事を離れての 私的な気儘なひとり旅

細君は いろいろ忙しそうなので 家に置いてきた

代わりに 札幌在勤の息子に付き合いさせた

初日は 彼の車を借りての小樽運河を訪問

4年振りだった





平日なのに さすがは小樽

観光客 修学旅行生で賑わっていた





夜は地下鉄で 札幌に向かう

全国でも タイヤ利用の車両はここだけ 珍しい地下鉄で有名だ




息子との落ち合い先は JRガード下の「魚や一丁」

魚介類が安くて 旨いお奨めの店だ

当夜は 彼のアパートに泊まる

翌日は 二人ともはじめての 函館に行った

五稜郭 戊辰戦争最後の激戦地 一度 来てみたいと思っていた





タワーから 望む五稜郭





資料館では 幕末展が開催中

最後の幕臣 会津藩コーナー 松平容保公の凛々しい姿が目をひく





幕臣幹部で 唯一の戦死者 土方歳三

ここも 人気のコーナーだった





ビジネスホテルに行く前 日帰り温泉を利用した

老舗の「新松」400円 格安の入浴料だ





久し振りに 息子に背中を流してもらった ほどよい温度の温泉





居酒屋で一杯やった後は 函館山の夜景を見に行く

タクシーの運転手さんの話では 昨年 世界一の夜景に選定されたという

なるほど 素晴らしい夜景だ!

修学旅行生はじめ 観光客の歓声に包まれた展望台だった





翌朝も少しガスの漂う山頂を訪問

札幌への帰路 5時間のドライブに出発

途中 白老ポロトコタン「アイヌ民族博物館」に寄った







白老からは 一般道を新千歳空港へ走る

ここで思い出したのが ブログ友 先輩で尊敬している老春さんだ

苫小牧在住 私も以前宿泊した経験がある土地だ

表敬訪問のため 駅前に一時停止した





夏の甲子園 駒大苫小牧高の 見事な2連覇を祝すダイエーの横幕が誇らしい

海岸で しばしの休憩の後 空港に向かった

息子と別れ 一人旅に戻り 帰宅したのは22時を過ぎていた

広島 北海道と短期間に続いた男二人旅 いままでにも経験がないことだ

おたがい 新しい発見があった

これからも 機会があったら また行こう

そんな気になった 楽しい旅行でした















白菜

2005年09月20日 | 無農薬野菜作り
後輩のT君夫妻が 種から育てた白菜の苗

毎年譲ってもらっている

今年もよく育った

連絡を受けたので 勇んでやってきた昨日の畑

大根の横に 牛糞の堆肥を蒔く

管理機をハウスから運び出した

ん? 土をかき混ぜる歯車が動かない!

なんどか 試してみたが 回らない

管理機がゆっくり動くだけ 故障だ

Yさんに携帯で連絡したが 通じない


久し振りに鍬による手作業となった

機械に頼っていたこの作業 想像以上に骨が折れた

やっと90本を終えたときは いつもの倍以上の汗をかいた





疲れのせいか 曲がって植えられた苗  

しかも 今年はあぶらむしが 異常発生している

茎まで被害があると これらは全滅の危機がある

農薬は使えない

ため息まじりの私を 慰めるかのように可愛い顔を出していたのが 大根の芽だ





いまのところ 害虫の被害はないようだ  


それにしても 畑に限らず 機械頼りの日常生活

今回の故障は 畑の原点 

大げさに言えば 生活の基本を教えられたようだった


何事にも ひとことの理屈をつけたがる 私好みの風景でした

明日から所用で 北に行きます

また 3日ほどお休みします




話の効果

2005年09月19日 | オヤジのつぶやき
敬老の日 各地で高齢者の方々を祝う催しが行われている

主催者の挨拶 祝辞も各会場で なされていることだろう

少し古い話で恐縮だが 今日はある自治体の成人式のお話だ

成人式といえば 一時期マスコミを賑わした 若者たちの狼藉振り

酒は飲むは 会場内で騒ぐは 高知の橋本知事など 怒って壇上から姿を消した


2年前の東京S区の成人式

参加新成人の大喝采を浴びたという

我々が 人の話を集中して聞ける時間は せいぜい15分位と言われている

このときの成人式は 30分でお開き

秘密は 来賓の挨拶 祝辞にあった


この年の式典で祝辞を述べたのが ノーベル賞を受賞された小柴先生だった

この区の名誉区民の立場にあった

半年前 若者たちが先生に祝辞の依頼に行った

そのときのセリフ 「先生 お祝辞 3分でお願いします」

依頼した青年もスゴイが小柴先生もスゴかった

「ああ いいよ」ここが先生のいいところだ 実に清々しい 気楽に受けてくれた


それから半年 先生のスピーチ原稿は 推敲に推敲を重ねたという

そして式典当日 先生の祝辞は見事 3分で終了した

首長 区議会議長の祝辞も先生に習って簡潔明瞭だった


長い話が 相手 聞き手に感動を与えるとは限らない

充分な準備 内容の消化 そして 聞き手を充分に意識した話が心に残る

小柴先生が実証してくれた


結婚式の披露宴などで「突然のご指名で なんの準備もございませんが・・」

「以上 簡単なご説明でしたが・・・」

この後 延々と いつ果てるともつかない話をしがちな私

”準備半年 スピーチ3分”

小柴先生のエピソード 心がけていますが・・・まだまだ長話になりますね

















職員研修

2005年09月18日 | コミュニケーション
山口県職員研修 参加者は37名だった

今回のテーマは 住民折衝能力向上セミナー

苦情 クレームを言ってくる住民が 従前より多くなってきた

理由のひとつは 我々が 各種のサービスに慣れてきたことがあげられる

レストランはおいしくて当たり前

従業員の 気持ちのいい応対が望まれる

交通機関も 安全は当然のこと

快適さと 接遇能力の向上が求められる

お客は 不快な思いがすれば 他の会社に移ってしまう

いやな思いをしてまで 付き合ってはくれない


役所は別だ 住民は役所を選ぶことが出来ない

役所も 手数料おまけのサービスは不可能だ

民間のサービス合戦に 慣れ親しんだ住民に 満足していただくこの研修

実習を交えての2日間 みなさん 真剣に取り組んでくれた

特に 宇部市係長のIさん 

私と一緒にスナック「江月」まで付いて来た

誠に 人懐こい人ではありました



 

感激の山口県

2005年09月17日 | コミュニケーション
今回の研修は 長州山口県

研修の番外編で 嬉しいことがあった





宿泊は 宇部空港からほど近い全日空ホテルだ

宇部新川駅の近くに「三炭町商店街」がある

日本がエネルギーを石炭に頼っていた頃 栄えた商店街だ

残念ながら いま かっての面影はない





そのなかで がんばっているのが 軽食スナック「江月」だ





昨年6月に初めて立ち寄った 安心価格 気安い店だ

客も 楽しい人が多く 旅の孤独感を癒すには最高のオアシス

亭主だけでなく マダムにも人気がある 秘訣は Tママの人柄だろう

今回も 先客がいた  夫があとから来るというH子さん





しばしの歓談後 ママが電話をしてくれた 嬉しい配慮だ

案の定 Kさんへの連絡だった

Kさんは 大学の後輩 昨年 ここで知り合った

すっかり意気投合した好漢 地元で活躍している経済人だ

Lクラブの会合が終わったら 駆けつけると言ってくれた

仲間も連れて行くという

先客H子さんのご主人も一緒らしい


やがて 懐かしい顔が現れた 満面の笑みをたたえたKさんだった

力強い握手を交わす

5人の仲間とも名刺交換

初めての方々とは思えない 





医師会幹部のお二人 昔の歌を実に上手に唄っていた





熱烈阪神ファンのコンビだ





先客H子さんのご主人を交えての記念写真



いつまでも つきない楽しい会合も やがてお開きとなった

別れる寸前 Kさんからのうれしい提案があった

明日も会いたいという こちらに異存があるはずがない

翌晩も再会を果たしました



ホテルから 研修会場まではタクシーを使う

思い出したことがあった

T交通のドライバーHさんだ

私と同年輩で孫が4人いる 車中も楽しかった

予約をお願いした 私のことも憶えていてくれて こちらも話題がつきなかった





研修も それなりの成果があったと自負している

背景に山口県の方々とのいい人間関係 コミュニケーションがあったからだろう

みなさんに 感謝しています

ママのT子さん タクシードライバーのHさんから お土産をいただいてしまった

どちらも地酒だった

よほどの のんべと思われたらしい

感激の 山口県でした