今月の紙芝居 都電荒川線沿線の老人施設での上演ですが
私の出し物が決まりました
その昔 小学校での学芸会で 唯一の主役を演じたのが「良寛さん」でした
たしか4学年でしたから 昭和24年のことです
子どもが大好きな良寛さん
学芸会でも こんな場面があったような気がします
子どもたちと鬼ごっこに興じる良寛さんです
地蔵様の脇に隠れて 笑いをこらえています
このあと こどもたちは みんなで謀って良寛さんをおいて 家に帰ってしまいました
良寛さんは 地蔵様の脇で眠ってしまったのでした
やがて 村人に起こされた良寛さん
「こどもたちが 悪さをしてすまんこってす」
詫びる村人に
「い~や いや~ 面白い子供たちです はは 面白い 面白い」
笑って答える良寛さん
紙芝居を演じるにあたって 師匠から一冊は読んでおくように言われた良寛関連本です
新美南吉の「手毬と鉢の子」を読みました
作者・新美は戦時中の昭和18年に 29歳の若さで亡くなっています
彼は 争いごとを好まず 常に穏かな調和の世界を求め続けました
物欲を去り 自然の恵みの中で 心静かに生きることの幸せを具現した良寛に
自らを重ね合わせたに違いありません
世界情勢が 不穏の動きを見せ始めています
先の大戦から72年たちました
良寛さんは なにを思い 後世の日本と世界を見つめているのでしょうか
※ 師匠が演じるのは「てつだいねこ」です
今回もまた 豪華2本立て”興業”です 施設のみなさまの反応は如何? ※