酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

カタカナ語

2005年07月25日 | コミュニケーション
わかったようで わからないカタカナ語

コンピテンシー ベンチマーク コミットメント パケット通信 なんだこれは


東京S区の元職員Kさんと 上野ガード下で飲んだときの話題

S区民 70歳の男性から広報課に 苦情電話が入った

「広報紙面 わからない言葉が多すぎる 年寄りにもわかるように書いてくれ」

指摘された箇所を見て 職員が唸った

”S区は シルバーエイジのアメニティーライフを しっかりサポートします”

職員が”しっかり”わかったのは シルバーエイジとサポートだけだった

しどろもどろの答弁

「誰でも 意味が通じるような紙面にして欲しい」 ガチャン!


この広報課職員の 動きがよかった

年寄りの愚痴として 握りつぶすことなく 上司に相談

問題解決のため 庁内を奔走した

「わかりやすいコトバ 検討委員会」が立ち上がった

専門用語 カタカナ語が少なくなった

だれが読んでも わかりやすい広報紙になったという

話もカッコよさより わかりやすさが一番

テレビのCMで 小林桂樹もいっているとおりだ


なるほど いい話を聞いた

しかし Kさんの話でひとつだけ気になっている箇所があった

なんとなく 言い出せない 見栄がある

そんな私にKさんの先手の言葉

「アメニティーライフとは 快適な生活とでも訳すそうですよ」

いいヤツだ 聞きたいけれど聞けないことを 察してくれた

いまや 影の薄くなった「察しのコミュニケーション」


その夜の酒のうまかったこと

Kさんとは 来月 飲む約束がある   

いまから 心待ちしている 私です