酒と畑に戯れるオヤジな私

酒を飲み、土を耕し、人と語り、日々に感動しながら楽しく生きるブログ

お施餓鬼法要

2005年07月21日 | オヤジのつぶやき
東京下町だけの風習だろうか お施餓鬼法要

檀家寺の役員を務めているため 10時から受付を手伝った

食事のあと 本堂で80歳 まだまだ元気な 住職の講話を聞いた


餓鬼 お釈迦さまの教えにある 因果応報

前世の報いとして 落ちた人が行き着く先 

そのひとつが「餓鬼道」というらしい 報いとして受ける地獄の世界だ

餓鬼は文字どおり いつも空腹 腹を空かせている


釈迦の弟子のアナン師 医者に3日で死ぬといわれた

嘆き悲しむアナンに言った釈迦のひと言

アナンよ 餓鬼を救ってくれ

アナンの施餓鬼がはじまった 2500年前からの 言い伝えだ


檀家の100人近くの善男善女 お経料 塔婆の代金 そして忘れてならないのが

封筒に入れた お米だ

餓鬼に施す これが施餓鬼だ


人間に 欲望 自分中心 独りよがりはつきものだ

ときには 人に施す大切さをしんみり説いて 住職の講話が終わった

おしきせがましい話でなく 心がホッとする話し振り まさに聞く薬だ

人生の達人を思わせる


帰路 寺の境内の樹木と 街路樹が 種類は同じはずなのに 違って見えた

日頃 仏様をないがしろにしがちな私だが 気持ちもスッキリした
 

不思議な 体験と感覚 仏教にどっぷりつかった1日だった

釈迦の教えを守り 施餓鬼を始めたアナン 当時としては 長命 80歳まで生きたそうです