「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

バイオエタノール

2007年06月03日 | 自然・環境
 最近マヨネーズの値上げがニュースになっていた。要は、地球温暖化絡みなどで最近急速に推進されているバイオエタノールの原料にトウモロコシなどが使われるため、食用油の値段が高騰しているためらしい。これは日本だから、今のところマヨネーズの値上げ程度のニュースで済んでいるけど、例えばトウモロコシを主食としている人たちにとっては、大変な問題だろうと思う。トウモロコシの需要増で高く売れるため、大豆など他の作物を作っていた畑でトウモロコシへの転換も起こっているそうだから、他の食料も不足して値上げになってくることが考えられるし、畜産の飼料にも輸入トウモロコシが大量に使われているから、畜産製品の値上げもそのうち起こってくるだろう。また、食用でなければ遺伝子組み換え作物がばんばん作付けされるだろうから、遺伝子組み換えでないトウモロコシなんて本当に貴重品になってしまうかもしれない(トウモロコシの花粉はかなり広範に風で飛ぶらしい)。
 食料かエネルギーかといったら、当然食料の方が優先されるべきだと私は思うけど、それにしても、カーボンニュートラルで、一見「地球に優しい」と思われているバイオ燃料も、実は今、相当いろいろ深刻な問題をはらんでいるみたいだ。まして、熱帯雨林を破壊して、アブラヤシのプランテーションを造って、そこから作ったバイオディーゼルを遠方まで運んだりしたら、全くカーボンニュートラルどころじゃなさそうだ。
 地球温暖化絡みで出てくる話の中には、本当にそれが環境のために良いのか、持続可能性を持つものなのか、疑問に思えることが幾つもある。地球環境をこれ以上悪化させない取り組みそのものは重要だと思うけど、何が本当に優先されるべきなのかはよく考えないといけないなと思う。
 気候変動そのものは地球の46億年の歴史の中で繰り返し起こってきたことだし、種の大絶滅だって何度も起こっていることだ(ただ、それを人間の身勝手な営みが加速しているのは、もちろんよくないことだと思うが)。そこまで長いスケールでなくても、ネイティブアメリカンの人たちがいう7世代先の持続可能性ぐらいは考えて、より本質的なところを見ていく視点も必要だと思う。
 

松の花(続)

2007年06月01日 | 田舎暮らし
雄花を載せたので、ついでに雌花も載せておきます。
先端に米粒ぐらいの赤いのが付いている。
写真を撮ろうとして、何で今まで近くで見た記憶がないか分かった。
大体、高いところにあって、しかも上に向かって伸びていて、
雌花なんて、その先端に付いているのだから、目に入るはずがない。
これもかろうじて近寄って写真を撮れるぎりぎりの高さだった。
しかも、風で揺れるし・・・。