「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

贈与経済

2005年11月17日 | 田舎暮らし
 昨日、近所の友人が「大根、ある?」と言って、畑で抜いたばかりと思われる葉っぱつきの大根をどっさり持ってきてくれた。つい先日の産業祭のときも、別の友人から野菜を頂いたばかり。この夏は冬野菜を作付けしそびれてしまったので、本当にありがたい。
 村にはまだ贈与経済が当たり前に生きている。野菜を出荷するほど作っていれば、さまざまな理由から出荷できずに畑に残るものは必ずあるし、自給用に作っている人だって、大抵多めに作るから、食べきれなくて残るものは必ずある。そうしたものが無駄にならずにだれかに食べてもらえれば、それは喜ばしいことだ。
 野菜に限らず、さまざまな有形無形の贈与、あるいは助け合いによって、どれだけありがたく豊かな思いをさせていただいてきたか計り知れない。山奥の過疎の村では、互いに助け合わなければ暮らしてこられなかった面も多々あると思うけど、貨幣経済万能らしい今の時代にあっても、そういう心が変わらず生き続けている。
 
 こと野菜に関しては、最近頂く一方になってしまっているのがちょっと心苦しいけど、それもまた別の形で返していけることもあるに違いないと思っている。

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