「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

有機農業推進法

2007年12月20日 | 田舎暮らし
 有機農業推進法なんて法律が1年も前にできていたことを、恥ずかしながら、今ごろ仕事で聞いた話の中で知った。うちの畑は、この村に越してきて以来二十何年ずっと、無農薬・無化学肥料の有機農法で作っているけど、今は本当に自家用にも全然足りない程度にしか作っていないから、この業界で起こっていることに本当に疎くなっていたなあと、改めて思った。
 この法律では、有機農業を「化学的に合成された肥料及び農薬を使用しないこと並びに遺伝子組換え技術を利用しないことを基本として、農業生産に由来する環境への負荷をできる限り低減した農業生産の方法を用いて行われる農業をいう」と定義して、「農業者が容易に有機農業に従事できるようにすること」などを基本理念として、行政が有機農業を推進するための基本方針や推進計画を定めることなどが規定されているみたいだ。30年くらい前に、リヤカーで無農薬八百屋を始めた人たちの時代からしたら、本当に隔世の感がある。
 有機農業の認証とかの話のときは、特定の品目ごとに、ある程度の規模がないといけないとか何かで、有機農業をやって出荷している村の友人たちなんかも多分取っていなかったと思う。今度の法律も、ある程度の規模でやっている人たちだけの世界の話なのかどうなのか、よく分からない。
 現実問題として、今、国内の有機農産物はせいぜい1~2%なんだそうだ。認証を受けていない分を入れても、それほど大幅に増えるとも思えないし、大部分の農業者は普通に農薬と化学肥料に頼った農業をしている現状を考えると、特にここらの中山間地域では農業に従事しているのは高齢者が多いという実情を考えると、本当にどう「推進」していくのかな。今後の動きをちゃんと見ておきたいなと思った。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿