「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

エコロジーとエコノミー

2009年09月21日 | 自然・環境
 先日、経済学の先生のお話を聞いていたら、みんなが物をあまり買わずにお金を貯め込んでおきたがることが不況を生み出す一つの要因になっているというような趣旨のことを言っていた。需要不足というやつか。倹約というのは美徳だったと思うし、最近の環境問題の中でも「もったいない」の心は称賛されていたはずだと思うけど、それが不況の一つの原因だなどと言われると、何だか悪いことみたいに聞こえてしまう。
 一方、ある企業の話を聞いていたら、CO2の排出量が目標は90年比10%減だったけど、不況による減産で15%減を達成したとか。地球環境問題の見地だけから言ったら、不況はそれほど悪いことではないかもしれない。
 一般的にはエコロジーとエコノミーはトレードオフの関係にあるのだろうと思うけど、環境問題は重要だけど、経済は成長し続けなければならないことになっているから、企業は省エネ技術などの開発・普及で「エコロジーとエコノミーの両立」をうたう。エコカー、エコポイントだといって、まだまだ使える製品を捨てて、省エネ製品に買い換えることが奨励される。どこがエコなんだかと思うけど、経済を発展させながら環境負荷を減らすには、それが今の経済学の正解らしい。
 本当に温暖化やCO2の話が大きくクローズアップされるようになって、ましてや排出権取引なんて話が出てきたころから、何かエコや環境問題という言葉の意味が変わってしまったような違和感がある。
 さて、鳩山政権はこの環境問題をどうかじ取りしていくのか。CO2排出25%減と高速道路無料化なんて、それこそ一見両立しそうにない気がするけど・・・。

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