「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

きわめて正論

2009年10月15日 | 自然・環境
 仕事で環境問題に関して、何か久々にストレートな正論を耳にした。アジアの方が通訳なしで日本語で講演していたので、非常に分かりにくい日本語だったけれども、内容は本当にすとんと心に落ちる話だった。環境問題の解決のためには、先進国と同じ生活水準を地球上の67億人がしようとしたら、できるはずがない。省エネ技術や代替エネルギーなどの開発も重要だけれども、今の先進国の開発はもう行き過ぎなので、まずは一人一人がもっと質素なつつましい生活をするように意識を変えていかなくてはいけない。鳩山総理が25%削減を打ち出して、日本の国民がそれを支持しているのは素晴らしい。25%削減を実現するには科学技術によるだけでは多分不可能で、やはり生活を見直すことが必要になるだろう。日本が先頭を切って、そのような道をリードしてくれることを期待するといった感じの話だった。
 昔、ガンジーが、インドが独立するとき、インドはどのくらいでイギリスの水準に追いつけるかと聞かれて、イギリスの生活水準を確保するためには、世界中を植民地にしなくてはならなかった。そんなものは成長のモデルになり得ないと、既に喝破していたとも(でも、今のインドはBRICsとか言われて、いわゆる今の先進国型の成長が著しいけれど)。
 みんなが質素な生活をしたら需要不足で不況になるから、使える物をじゃんじゃん捨てて省エネ商品をどんどん買えというのは、やはりどこかおかしい。

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