リニア準備書に対する長野県知事の意見書が、3月20日に県庁で知事からJR東海の山田社長に直接手渡された。facebookにはすぐに記事や全文をリンクしたけど、facebookだとタイムラインで流れていってしまうので、遅くなったがブログにも掲載しておきます。
長野県の知事意見は、とりまとめに当たって、環境影響評価技術委員会の意見はすべて反映、関係市町村長から提出された意見もすべて何らかの形で反映、また公聴会で住民から寄せられた意見に配意したということで、全体として、村や住民の意見がかなり取り入れられた内容になったなという印象を受けた。準備書に対する意見では、技術委員会の意見に騒音や工事の排水、日照阻害、文化財、ユネスコエコパーク及び世界ジオパークの登録に影響ないようにということなど、9項目が付け加えられた。また、準備書に対する意見とは別に整備に対する意見として、残土の処理に関することなどがかなり盛り込まれた。一方で、整備に対する意見の冒頭には、リニアは地域の発展に大きく寄与することから、長野県としても整備促進に取り組んでいると書いてあり、あくまでリニアありきの姿勢で、県内駅へ停車する列車本数の確保や飯田線との乗り換えの利便性確保なども書かれている。
トンネル坑口削減、ミゾゴイ再調査要望 リニア知事意見概要(信毎Web)
技術委意見に9項目追加 リニアで知事意見、JR東海に提出(信毎Web )
県、「環境保全協定」実現に重点 リニア「知事意見」(信毎Web)
JR東海の対応を注視 リニア「知事意見」で沿線住民(信毎Web)
リニアと暮らし:「環境負荷、低減を」 JR東海に知事が意見 県内停車本数確保も /長野(毎日新聞)
環境保全、最善求める リニアアセス準備書に知事(中日新聞)
全文は長野県のホームページから。昨日の信濃毎日新聞にも全文が掲載されていた。
問題は、こうした意見書の内容がどれだけ評価書なり、その後の事業計画に反映されるかだ。同じ日に、山梨県からも知事意見が出された。山梨県では準備書の審査を小委員会に分かれて行っており、それらを取りまとめた意見書は50ページにも及ぶ内容になっている。25日までの間に、東京都、神奈川県、静岡県、岐阜県、愛知県からも出されることになるが、静岡県では残土処分地の見直しや大井川の流量減少への対策等々、厳しい意見が予想されるし、岐阜県でも可児市が計画変更を求めている。今秋に着工、今夏に認可をあくまで目指すとしたら、新聞にも書かれているように4月には評価書作成というスケジュールになってしまうが、これらの意見を誠実に十分に勘案して評価書を作成するとしたら、4月や5月には到底不可能な話だ。マスコミには今秋着工という言葉が踊るが、工期と沿線の自然・生活環境保全との間にこうした重大な問題点があることを、ローカルレベルだけでなく、全国レベルでもしっかり報道してほしい。
長野県の知事意見は、とりまとめに当たって、環境影響評価技術委員会の意見はすべて反映、関係市町村長から提出された意見もすべて何らかの形で反映、また公聴会で住民から寄せられた意見に配意したということで、全体として、村や住民の意見がかなり取り入れられた内容になったなという印象を受けた。準備書に対する意見では、技術委員会の意見に騒音や工事の排水、日照阻害、文化財、ユネスコエコパーク及び世界ジオパークの登録に影響ないようにということなど、9項目が付け加えられた。また、準備書に対する意見とは別に整備に対する意見として、残土の処理に関することなどがかなり盛り込まれた。一方で、整備に対する意見の冒頭には、リニアは地域の発展に大きく寄与することから、長野県としても整備促進に取り組んでいると書いてあり、あくまでリニアありきの姿勢で、県内駅へ停車する列車本数の確保や飯田線との乗り換えの利便性確保なども書かれている。
トンネル坑口削減、ミゾゴイ再調査要望 リニア知事意見概要(信毎Web)
技術委意見に9項目追加 リニアで知事意見、JR東海に提出(信毎Web )
県、「環境保全協定」実現に重点 リニア「知事意見」(信毎Web)
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リニアと暮らし:「環境負荷、低減を」 JR東海に知事が意見 県内停車本数確保も /長野(毎日新聞)
環境保全、最善求める リニアアセス準備書に知事(中日新聞)
全文は長野県のホームページから。昨日の信濃毎日新聞にも全文が掲載されていた。
問題は、こうした意見書の内容がどれだけ評価書なり、その後の事業計画に反映されるかだ。同じ日に、山梨県からも知事意見が出された。山梨県では準備書の審査を小委員会に分かれて行っており、それらを取りまとめた意見書は50ページにも及ぶ内容になっている。25日までの間に、東京都、神奈川県、静岡県、岐阜県、愛知県からも出されることになるが、静岡県では残土処分地の見直しや大井川の流量減少への対策等々、厳しい意見が予想されるし、岐阜県でも可児市が計画変更を求めている。今秋に着工、今夏に認可をあくまで目指すとしたら、新聞にも書かれているように4月には評価書作成というスケジュールになってしまうが、これらの意見を誠実に十分に勘案して評価書を作成するとしたら、4月や5月には到底不可能な話だ。マスコミには今秋着工という言葉が踊るが、工期と沿線の自然・生活環境保全との間にこうした重大な問題点があることを、ローカルレベルだけでなく、全国レベルでもしっかり報道してほしい。
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