「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

第16回リニア対策委員会

2016年06月01日 | リニア新幹線
 昨日はリニア対策委員会があった。今回はJRや県などは出席せず委員だけの会合。まずは、4月27日の住民説明会の後、5月9日から8会場で開催された役場の住民懇談会の中で出されたリニアに関する意見・要望を集約した資料に基づき、影響対策の検討が行われた。
 小渋線の改良については、改良が不十分とする意見とともに、拡幅工事中に複数箇所で通行規制が行われることへの懸念、四徳大橋の耐力不足を懸念する意見などが出ていて、対策委員会の中では要望箇所が反映されていないとして、強く要望を続けるべきという意見などが出た。
 また、掘削土から有害物質が出た場合の処理についての質問や、水の減少・枯渇などの際の対策、事後調査についての意見もあった。一昨年12月から行われている水の調査結果については、村に月ごとの報告が来ているそうだ。個人水源などもあるため、どういう形で公表するか検討するとのこと。
 住民懇談会での意見から離れたところでは、工事で何百人もの人たちが入ってくることから、治安、防犯上の懸念、村では作業員宿舎の村内設置を求めていて、今回、鹿島JVの宿舎ができることになったが、村内設置への疑問の意見も出された。
 送電線について、ほとんどの地権者が架空線でよいとしているそうだが、ユネスコエコパークにもなっていて景観を大切にしている村で地権者だけの判断でよいのかと疑問を呈する意見、一方、架空線でよいという方から、ピンポイントの詳細な計画が早く知りたいという声があった。これについては中部電力からの、6~7月に関係自治会への説明会を開き、8月から現地調査、技術測量、地質調査、10月から用地測量等を行いたいとする報告資料も示された。
 4月の説明会時点で示されたスケジュールでは、県道赤石岳公園線の道路改良は初夏からということだった。まさに今が初夏だと思うが、工事説明会等の具体的なスケジュールはまだ示されていない。

リニア、残土などでJRから聞き取り必要 大鹿村対策委が確認(中日新聞)