「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

リニア公聴会

2013年11月25日 | リニア新幹線
 11月23日、24日の両日、長野県のリニア中央新幹線準備書についての公聴会が飯田と南木曾で開催され、23日の飯田会場において公述人の一人として発言してきた。私の公述内容は、JR東海に対して提出した意見書の中から残土と生活環境への影響、地下水・水資源への影響、動植物・生態系、重要な地形・地質についてのあたりを抜粋して、長野県あてに書き直したもので、当日の原稿はこちら。飯田会場での公述者は15人で、そのうち8人が大鹿村の住民。大鹿村ではこれまで書いてきたように、狭い生活道路を大型車が1日最大1736台も通るという想定や、河川の流量が半減するという予測など、もしこの準備書に書かれている計画内容で工事が実施されることになったら、村は壊滅的な被害を受ける。自分が公述申出するだけでなく、大鹿の100年先を育む会の若い人たちや、実際に非常口の計画場所付近に住む人たちなどの生の声を伝えられたらいいなと思って声掛けもしたところ、男女半々、30~70代の8人が公述人となり、それぞれが持ち味を生かしつつ、いろいろな角度から危機意識を訴えることができたと思う。信濃毎日新聞では公述人全員の名前を載せ、発言内容の一部を数行ずつ紹介してくれたのをはじめ、中日新聞、毎日新聞、南信州新聞や、テレビ(NHK、長野放送、長野朝日放送)でもごく短時間ではあるけれどもニュースで報じられた。

リニアに慎重・反対意見多く アセス準備書公聴会(信濃毎日新聞)

大鹿村民ら生活への不安訴え 飯田でリニア公聴会(中日新聞)

リニア中央新幹線:情報開示方法に不満 アセス公聴会、環境への懸念も/長野(毎日新聞)

リニア準備書についての公聴会開く(南信州新聞)

 飯田会場で公述された方は、大鹿村の人たち以外の人も知り合いが多く、他地域の方の意見も聴きたいと思い、24日の南木曾会場にも行ってきた。南木曾会場では6人が発言され、うち4人は南木曾町の方。南木曾では2kmほど離れて二つの非常口が計画されており、この二つの非常口と国道256号線の間に集落が囲まれる形になってしまうそうで、蘭地域の代表の方が、住民の生活を全く考慮しない乱暴な計画であり、地域として受け入れられないと訴えておられた。

リニア中央新幹線:「不誠実」「強権的」批判相次ぐ--南木曽公聴会 /長野(毎日新聞)

【追記】公聴会の全記録が環境影響評価技術委員会の資料として公開されている。こちらの資料3-1(概要)、3-2(飯田会場)、3-3(木曽会場)。