「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

3月定例会終わる

2012年03月19日 | 議員活動
 3月定例会が今日で閉会。今回は報告1件、議案が新年度予算など25件、請願・陳情はなし。議案はすべて原案どおり可決。
 報告は林道走行中の事故の損害賠償の専決処分。
 議案1~3号は議員や特別職、一般職の給与や手当などの減額についての条例改正で、23年度にとられていた減額措置をほぼ同様に実施するもの。議案4号はCATV施設の設置及び管理に関する条例、5号は後期高齢者医療に関する条例の一部改正で、文言の修正や追加など。議案第6号は介護保険条例の一部改正で、介護保険料の引き上げ。基準額38400円を44400円に、月額にして3200円を3700円に、500円引き上げる。議案第7号は大鹿村鳥獣被害対策実施隊の設置に関する条例の制定。これは鳥獣被害防止特別措置法の交付金を受ける際の配分基準の要件の一つになるもので、実施隊を置くことで有利になるとのこと。議案第8号は村営住宅管理条例の一部改正で、公営住宅法の改正に伴うもの。入居者の資格として同居する親族があることとなっているが、高齢者、障害者、生活保護法の被保護者、配偶者暴力の被害者などは、この限りではないとするもの。あと、次の第9号の単独住宅管理条例の一部改正とともに、周知の方法にケーブルテレビとホームページを加えるもの。議案第10号~14号は一般会計、特別会計の補正予算。
 議案第15号~20号が24年度の当初予算。一般会計の予算総額は16億3000万円で、前年当初比1億7000万円の減。主な事業としては、個人的に特にうれしいインターネットの高速化事業。中部電力の光ファイバーケーブルを活用する。また、先月の全員協議会のところで書いたが、公共交通確保事業として、路線バス運賃を改定して、大鹿村~伊那大島駅・日赤病院・松川インターを500円、村内100円に。また高校通学バス無料化。ハザードマップの作成や災害弱者の把握を的確に行う防災情報システムの整備。若者定住促進に向けて、若者プチ移住ツアー開催支援。空き家の活用を促進し定住者の増加を図るため、家財片付けや空き家の改修補助、また倒壊の恐れのある空き家の取り壊し補助として350万円。子育て支援として保育料は平均20.2%の減額。農林水産物の六次産業化事業、有害鳥獣対策として獣害防止施設設置の8割補助など。林業では工作館の整備、カラマツ活用事業など。あと、図書室の検討、計画立案に200万円とってあり、いよいよ計画が具体化する。
 その他いろいろあるが、この当初予算の概要やポイント、主要事業一覧などが近くホームページ上で公開される。(追記・こちらに公開されています)
 この一般会計の当初予算案の中で、県支出金の震災等緊急雇用対応事業のうち里山市場組合へ支出される200万円について、里山市場組合へは過去3年間にわたって補助金が支出されており、また補助金を出すのはおかしいのではないかという趣旨の質問が初日の議案提出の際になされた。産業建設委員会の中でも厳しく突っ込んだ議論になったが、高齢化したブルーベリー農家の営農支援などの役割を担っており、雇用も創出しているといった説明があり、コスト削減などしっかり経営改善を図ってもらうよう、役場としてもきちんとチェック・指導していただくということで今回は委員会として可決すべきとした。今日の本会議でも委員長報告に対する質疑、また反対討論もあったが、反対2人、賛成4人で可決された。