「美しい村」の議員日記

南アルプス山麓・大鹿村在住。自給自足農業、在宅ワーカー、2011年春より村議会議員。

村の御柱祭

2010年04月10日 | 田舎暮らし
 今年は7年に1度の御柱の年で、諏訪大社では下社の山出しで豪快な木落としが行われているけれども、実は御柱祭は諏訪の諏訪大社だけでなく、建御名方命を祀るあちこちの神社でも行われている。飯田・下伊那地区でも34の神社で行われているそうで、こちらの村でも四つの神社で行われている。今日はそのうち、うちが氏子になっている神社など二つの神社で、本当にごく小規模ながらも、氏子総出で賑やかに御柱祭が行われた。天気もよく、桜もかなり咲いてきて、スタート地点に上っていったときには、ウグイスの鳴き声も聞こえてくる気持ちのよい朝。
 過疎高齢化が進む村のこと、前回の6年前の御柱のときは、一生懸命引っ張ってもなかなか動かず、やっと動きだしたと思っても、疲れてすぐ止まってしまうような状況で、6年後は一体どうなることやらと思ったけれども、今年は少し軽い木だったのか、あるいは最初のうちは下り坂だったためか、元気のいい男衆だけでどんどん進んでいった。デジカメ片手にぞろぞろ付いて歩く(6年前に比べると、本当にデジカメやビデオ持参の人が多くなった)。樹齢約400年の立派なアラカシの木の横を通っていく。狭い道なので、急カーブの個所は、てこ方が活躍して、少しずつ向きを変えては、また曳いていく。




 国道に出て、少し上り坂になる辺りからは、デジカメはバッグにしまって一緒に曳く。最後、神社に上っていくところは道も狭く曲がっているため、毎回かなか苦労している。
 最後は、前回の御柱を掘り上げて、また深く穴を掘り直してある所に立てる。そこはまた男衆の世界。滑車をかけたワイヤを引っ張る人、屋根に上って引っ張る人、みんなの力を合わせて、無事建立される(前回の御柱はどうするのかと思ったら、焚き物にしてしまうんだそうで、せっかくのご神木、ちょっともったいない気もした)。


 村では、来週、再来週にも、別の地区の神社で御柱祭が行われる。そして、次は6年後。