犬猫を飼っていると、普段は素っ気なく離れていても、気がつくとすぐ近くで寝ていることが多い。テオにしてもアンにしても、あまりかまってほしくないのか、触ろうとするとすぐに逃げて行ってしまう。なんだ、可愛くないなあとあきらめ、別のことを始めると、いつの間にか近くに来ているのである。
テオは愛護センターから来た時にはすでによそよそしく、子犬の頃は人間に頭でさえ撫でさせようとしなかった。散歩のためのリードをつけるのも、必ず逃げ回るために追いかけっこする時間が必要だった。最近は少しはマシになってきたとはいえ、いまだに警戒だけは怠らない。そのくせ、寝る時だけは人間の枕元に来て、ピッタリと体をくっつけて寝ているのだ。
アンの場合は猫らしく、我が家にやってきた時から膝の上に乗っかったりしているが、それも寒い時だけで、暑くなると途端に近寄らなくなってくる。それでもテオ同様、寝る時になると布団の上にやって来て、人間の足の上や股の間に収まっているので、寝苦しくて仕方ないのである。
最近は、習字を始めるとアンがやってきて、習字道具の蓋の中に入るのが恒例になっている。どう見ても箱より体の方がかなりでかいので、あちこちはみ出し居心地は悪そうだ。
そんな無理な体勢で、僕が習字の練習をしている間は寝ている。う〜ん、邪魔だなあ。
そんなアンもさすがに熟睡してはいないようで、僕が道具の片付けを始めると薄目を開けてこちらの様子をうかがう。蓋に寝ていられるのが習字の練習の間だけだと知っているからだ。
「そろそろ蓋を閉めたいから、そこからどいてくれないかな」
「あと5分だけ」とでも言いたそうに、アンは顔を上げると、再び目を閉じるのであった。
テオは愛護センターから来た時にはすでによそよそしく、子犬の頃は人間に頭でさえ撫でさせようとしなかった。散歩のためのリードをつけるのも、必ず逃げ回るために追いかけっこする時間が必要だった。最近は少しはマシになってきたとはいえ、いまだに警戒だけは怠らない。そのくせ、寝る時だけは人間の枕元に来て、ピッタリと体をくっつけて寝ているのだ。
アンの場合は猫らしく、我が家にやってきた時から膝の上に乗っかったりしているが、それも寒い時だけで、暑くなると途端に近寄らなくなってくる。それでもテオ同様、寝る時になると布団の上にやって来て、人間の足の上や股の間に収まっているので、寝苦しくて仕方ないのである。
最近は、習字を始めるとアンがやってきて、習字道具の蓋の中に入るのが恒例になっている。どう見ても箱より体の方がかなりでかいので、あちこちはみ出し居心地は悪そうだ。
そんな無理な体勢で、僕が習字の練習をしている間は寝ている。う〜ん、邪魔だなあ。
そんなアンもさすがに熟睡してはいないようで、僕が道具の片付けを始めると薄目を開けてこちらの様子をうかがう。蓋に寝ていられるのが習字の練習の間だけだと知っているからだ。
「そろそろ蓋を閉めたいから、そこからどいてくれないかな」
「あと5分だけ」とでも言いたそうに、アンは顔を上げると、再び目を閉じるのであった。
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