おっさんひとり犬いっぴき

家族がふえてノンキな暮らし

みちのくサイクリングロード

2020-01-14 11:44:11 | 福島

 天気は上々、気温は3月並み。こんな休日に家でじっとしているのはもったいない。サイクリングできそうな場所を検索してみると、海の近くだったり、猪苗代湖の周辺だったり、ちょっと遠い。一番近いのは、阿武隈川沿いに整備された「みちのくサイクリングロード」になるだろう。阿武隈川の土手の上に作られたこのサイクリングロードは、玉川町の乙字ヶ滝を始点に、須賀川市を通り、郡山市の小和滝までの30キロのコースだ。終点までの10キロは、普段からランニングで行ったり来たりしてよく知っているが、前半の20キロはまったく未知の道となる。

 それじゃあということで、乙字ヶ滝までタミちゃんとテオ、そして自転車を乗っけて車で出かける。

 ここは「奥の細道」の道中の途中、芭蕉さんも立ち寄った場所で、ドリとトトがいたときに、一度遊びに来たことがある。その時は夏の暑さをしのぐために、犬たちを川に入れるのが目的だったが、今回はここからランニングとサイクリングで行けるところまで行く予定だ。

 早速僕とテオがランニング、タミちゃんが自転車で出発すると、周囲は広々とした果樹園や田んぼや畑が広がり、寒さも気にならず快適なコースだ。水郡線というローカル線が並行して走っており、そこをコトコトと1両だけの電車が走る。

 が、本当を言えば、1年前に来ていればもっと良かった。というのも作秋の台風19号によって阿武隈川が氾濫した時に、この辺りも被害に遭っていたのだ。

 もともとが堤防の上を整備して作られたような道なので、大雨の時には越水することがあるのだろう。

 そんな看板が、氾濫した川になぎ倒されて横たわっていた。

 場所によっては、いまだに土砂や枯れ草が堆積しているところもある。用水路と阿武隈川が合流するところにある橋はことごとく被害にあっていた。

 そんな中でも1時間半ほど走り、一般道への迂回路を示す看板に出くわしたので、そこで引き返すことにした。あちこちで重機で土砂を取り除いている人もいて、遊びに来ている僕らはなんとも申し訳ない気持ちになる。

 帰り道、川が見渡せる場所に腰を下ろし、家から用意して来たサンドイッチをみんなで食べた。せっかくのサイクリングロードなのに、きっと再整備するのは復旧作業の最後の最後になるだろう。もしくは、このまま整備をせずに、荒れ果てて行くのに任せるかもしれない。


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