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新聞の片隅に載ったニュースから(43)    大西五郎

2012年08月10日 09時59分42秒 | Weblog
新聞の片隅に載ったニュースから(43)

  軽度事故率、平均超す オスプレイ、海兵隊公表(2012.8.9毎日新聞夕刊)

「米海兵隊は8日、沖縄への配備が予定される米軍の新型輸送機オスプレイMV22が、
2001年から今年7月までに計40件の事故を起こしたと明らかにした。
重大事故に分類されない事故の発生率は、海兵隊が運用する全機種の平均よりも高くなっている。
 海兵隊は事故を深刻度別に3段階に分類している。公表されたデータによると、
01年10月~今年7月の期間では、死者が出たり、200万㌦以上の損害が出たりした
『クラスA』は4件、重い後遺症が残る負傷者か50万㌦以上の損害が出た『クラB』は9件、
軽傷者か5万~50万㌦未満の損害が出た『クラスC』は27件だった。
 事故発生率の指標である10万飛行時間あたりの事故件数は、『クラスB』で2・85件で
海兵隊が運用する9機種平均の2・07件より多い。『クラスC』も10・46件で、全機種平均の
4・58件を大きく上回っている。
 海兵隊は『重大事故』ととらえる『クラスA』は10万時間あたり1・93件で、全機種平均の
2・45件より低いことを強調。しかし、損害の少ない事故発生率では、オスプレイは他の
機種を上回り、安全とは言えないことが浮かび上がった。
 海兵隊の報道担当者は、『MV22は、アフガニスタンやイラクで過去5年間に
クラスAの事故を起こしておらず、安全でないと指摘は支持できない』と強調。
『MV22の安全性に関する議論は大切だが、それが沖縄配備の戦略的な重要性に関する
議論の妨げになっている』とコメントした。(オマハ〈米ネブラスカ州〉=望月洋嗣)

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 新聞の片隅に載ったニュースから№40「低空飛行訓練は航空法の適用外 政府答弁書」で
オスプレイはしばしば墜落事故を起こして、その安全性が問題になっていますと指摘しましたが、
やはりオスプレイの事故率は高いことを米海兵隊も認めました。

 記事の最後の海兵隊報道担当者の「MV22の安全性に関する議論は大切だが、それが
沖縄配備の戦略的な重要性に関する議論の妨げになっている」というコメントが
オスプレイ問題の本質を表わしていると思います。
外務省が7月31日に公開した外交文書によりますと、佐藤栄作政権が沖縄返還交渉を
本格化させる直前の1967年1月、米軍統治下の沖縄で強い権限を持っていた高等弁務官の
政冶顧問、ジェームズ・マーティン米公使が外務省の東郷文彦北米局長との会談で
「日本の防衛ということなら沖縄は要らない。沖縄の基地を必要とするのは極東の安全のためだ」
と言明した(7月31日毎日新聞夕刊)ことが明らかになっています。
 アメリカは世界戦略の重点を中東からアジアに移すことにしましたが、オスプレイの
沖縄配備はその政策の一環で、海兵隊報道担当者のコメントは、日本国民の反対運動が
あってもオスプレイ配備は強行するというアメリカ側の意思を表明したものでしょう。
                                       大西 五郎
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