九条バトル !! (憲法問題のみならず、人間的なテーマならなんでも大歓迎!!)

憲法論議はいよいよ本番に。自由な掲示板です。憲法問題以外でも、人間的な話題なら何でも大歓迎。是非ひと言 !!!

現代世界と戦争  文科系

2012年08月20日 11時44分40秒 | 国際政治・経済・社会問題(国連を含む)

 現代世界先進国などのどんな為政者も、好んで戦争を起こしたいと考えるような人はまずいないと、僕は観ている。第一次世界大戦以降の「戦争違法化」の流れや、その背景となった「人間(の命)は同じように大切なものだ」という考え方の広がりが、そうさせたと観てきた。がしかし、それでも戦争は起こっているし、近年ますます起こりやすくなっていると、心配している。文字通り1国の命運がかかったような利害関係が世界にどんどん生まれ来たっていると思うからだ。それも、世界が一種の過渡期にあるということで、この利害関係も国や人の死活を分けるような形で、どんどん厳しくなっている。

 世界の国や人々に、貧困・格差問題がこのうえなく深刻になっている。そこへ持ってきて、誰もが認める「百年に一度の世界大恐慌状態」。ドル世界支配、アメリカの世界支配体制が弱くなっていることと、そのアメリカに強大な産軍複合体が存続し続けていること。何しろ、他の諸国全ての軍隊を併せたよりも遙かに強力な軍隊を持った国が斜陽になりつつあるのだ。アフガニスタン戦争も、イラク戦争も、相次ぐ北アフリカ諸国家の内戦?による崩壊も、このアメリカの斜陽化と無関係ではあるまい。さらには、日米中など国際金融資本と、工業資本や諸国家との対立。ギリシャ、スペイン、イタリアの国家「崩壊」とユーロの不安定化も、かってなかったような深刻さを示している。他方これらにとって代わったような、中国やロシアなど国内民主主義に問題を抱えた国の急激な台頭も世界の不安材料になっていると思う。

 アフガニスタン戦争が今なお泥沼になっていることを忘れまいと思う。イラク戦争が嘘の理由に有志国を巻き込むことができたからこそ始まったことも、よーく覚えていたい。なんせ開戦当時の最高権力者・ブッシュ大統領さえが「嘘とは知らなかった」と最近応えたのである。この告白の方は本当のことであると推論するから、イラク戦争の経過を少しでも振り返ったことのある人々は、先を思うとゾッとするはずだ。ちなみにその後のリビアの状況などは、イラク戦争の流れとそっくりではないか。

リーマンショックで大儲けして世界に名を馳せた金融トレーダーがこんなことを語る時代である。「個人としては恐慌は嫌だが、トレーダーとしては、僕だけが大儲けできる千載一遇のチャンスとして恐慌を待望している。僕はこれから、国債空売りかドルで大勝負だ」。この伝で言えば内心こんな思いのやからも多いのではないか。「個人としては戦争は嫌だが、この国についてだけは僕だけが大儲けできる千載一遇のチャンスとして、待望し続けてきた」。そして、待望しているだけならまだしも、長期間かけてこれを画策、策動するやからさえ出てくるのではないか。北アフリカの「内戦?」では、少数の策動者や、私兵まがいの人々の存在も指摘されてきた。
 国家の国際金融資本を規制する力が弱くなった世界は、本当に恐ろしいと思う。
コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする