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ザックジャパン(42) 日本スポーツ史上最大の偉業  文科系

2012年08月23日 11時23分15秒 | スポーツ

 香川真司がイングランド・マンチェスター・ユナイテッドにおけるその初出場を、開幕戦先発フル出場で、しかも本人の希望してやまなかったトップ下を終始務めるという形で成し遂げた。そのため、このチーム通常の陣形「4-4-2」を「4-5(2-3)-1」に変え、わざわざトップ下ポストを設けることまでが敢行された。最初のメンバー交代が左MFに代えてファンペルシーを入れたのだが、そこにワントップ選手ウエイン・ルーニーを下げてきて、そのトップにファンペルシー投入ということだった。こういう選手交代の全てがまた香川を中心に回されたゲームだったと言ってよい。イングランドリーグを代表する2人の攻撃型選手が香川の脇役になったわけだ。これは、間違いなく世界が毎日見張っている5大フットボールクラブに入るチームでの出来事だったから、世界のビッグニュースになった。
 日本フットボール史で辛うじてこれに匹敵するのは中田英寿のローマ優勝だろうが、これよりもはるかに大きなニュースであることは間違いない。野球史上ではヤンキース新4番・松井とかがあるが、フットボールと比べた場合には野球の世界的注目度は問題にならないほど小さい。ヨーロッパや南米、アフリカでも香川のことは大問題になっただろうが、ヤンキース新4番などはそれらの国々ではニュースにすらならなかったはずだ。世界の競技人口もチーム数も、フットボールは野球の10倍では到底済まないと思う。
 表題『日本スポーツ史上最大の偉業』についてはいろんな見方もあろうが、僕がこう題した理由は以上の通りである。ただしこの表題は、今この瞬間に於いてだけのこと。これが真に歴史的出来事だったと後世振り返られるか否かは、香川真司の今後数ヶ月のプレーにかかっている。

 さて、今年71歳にして、このチーム26年目の大監督ファーガソンはこうして、己の晩年最後のチーム再編成を香川真司に賭けたようだ。僕にはそう見える。この開幕戦と、ここまでの練習マッチなどを振り返っても、そうとしか思えない。ここまで香川中心できて外れたら今年は取り返しが付かなくなる可能性もあるからだ。それとも、この大改造が当たって、マンチェスターユナイテッドが08年のようにもう一度世界最強の名を馳せることになるのだろうか。ファーガソンは間違いなくそれを狙っているのだろう。マンチェスターユナイテッドのスタイルを時代に合わせて変えようとしているのだと思う。

 スペイン人がイングランドに来ると、おおむね大活躍できている。イングランドのパスサッカーが下手だということだろう。去年のイングランド優勝監督はイタリア人だが、彼らはイングランドをこう評する。フィジカルやスピードは豊だが、戦術やポジション取りがまだまだだと。香川真司がこういうイングランド、チームの弱点を変えてくれる選手だと、ファーガソンは見たのである。なんせ同じような弱点を抱えていたドイツを世界第2位の国へと激変させたのが、香川がこの2年間輝き続けたドルトムントなのだから。ドルトムントは、これも世界5大チームに入るかという老舗・バイエルンミュンヘンを押しのけてドイツ2連覇を遂げた最新型・最新鋭チームなのである。全員攻撃全員守備のパスサッカーから、スピードに乗った集団が流れるようにして得点していくチームだ。

 結論。名将ファギーは、最晩年にして最後のチーム大改造を目指して、香川真司と心中する覚悟なのではないか。あの大ファギーが香川にこれほどに惚れ抜いたって、途方もないことだと、サッカーファンならだれでも思うだろう。
コメント (21)
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