棚からぼた餅--岩淵龍王丸

信州の山郷での暮らしと、絵本と無縁になってしまった大人に向けた創作絵本や、芸術活動をお話します。

13-棚からぼた餅-やる気満々の厄病神

2008-01-22 10:44:05 | Weblog
「できたー、やっとできたー」
厄病神が大声で叫んだときは、梅雨も上がった7月下旬でした。
「なんてこった。もうー真夏になっているとは!。
ともかく、6/7月の計画は先送りして、8月となると・・・。
・日照りで作物が枯れだす。
・井戸掘りで、数名のけが人がでる。
・隠し田が猿大群に大被害
・村を棄てる者がでる
などなどとあります。

「コイツァー忙しい月になりそうだ。
 まずは、いけすかねえ奴だが、水神のところに挨拶にいかニャーならねー」
「あいつときたら、やたら地位をかさにえばりくさっている。
なんたっけ。「中部圏水資源無策光談」とかいったな。
そのうえ゛大神様の従兄弟の、そのまた遠縁とかで、天下ってきたやつだ。
俺たち、地神を田舎者だと馬鹿にしていやがる。
仕事なんか何にもしねーが、ヤツのハンコウがなければどーにもならねー。
手土産でももって行くか」

ギラギラと照りつける真夏日の暑さに、目まいをおこしそうな厄病神。
でも、仕事が計画とうりにいくとおもうと、鼻歌のひとつも・・・。



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